機動戦士ガンダムSEED REVERSE   作:meitoken

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いよいよ終盤で、戻ってきた宇宙です。


PHASE-35 戻ってきた宇宙

大気圏外へ脱出したアークエンジェルとクサナギ……イズモ級二番艦クサナギは元々ヘリオポリスとの連絡用艦艇として運用していたものだが、大元は宇宙戦艦。本体部分に火器を装備した四つのパーツをドッキングさせることで宇宙戦艦として完成し、武器もアークエンジェルとほぼ同じで、火力も機動力も申し分ない。

 

〈クサナギのドッキング作業、完了した。〉

 

艦長席に座るキサカの報告にマリューが問う。

 

「カガリさんとフブキ君は?」

 

〈大分落ち着きはしたが、色々とあったからな。泣くな…とは言えんよ、今は。〉

 

無理もない……祖国が理不尽な理由で攻撃をされた上に父を喪ったのだ。フブキに至っては二度目だという。

 

 

 

ドッキングの誘導をM1と共に行っていたキラ達もカガリとフブキが気になり、一時的にクサナギに着艦した。

 

「カガリの方には僕達が行くから、レナとシオンはフブキをお願い。」

 

「ああ…」

 

クールズ兄妹と別れ、キラとアスラン、ユリはカガリのいる士官室についた。

 

「カガリ、入るわよ。」

 

三人がゆっくりと入り、キラがカガリにそっと近づく。

 

「カガリ…」

 

キラが優しく声をかけた時、カガリはこれまで堪えていた物を吐き出すように弱々しく泣き出し、キラに抱きついた。キラはそれを咎める様子もなく優しく頭を撫でた。それをユリが痛ましげに顔を伏せ、アスランは何かを見たくないかのように目を反らした。

 

 

 

レナとシオンが部屋に入った時、フブキは顔を俯かせており、リュウがそれを抱き締めていた。目元が僅かに赤く染まっている……いつも冷たいくらいに落ち着いていたフブキが泣いていたのだ。リュウも気丈だ…つい昨日家族を喪ったばかりなのに、同じく父を喪ったフブキに寄り添っている。

 

「フブキ…」

 

レナが声をかけるが…

 

「大丈夫だ…父上が、後の…責めを負うと…聞いた時から…!」

 

気丈に振る舞おうとするが、やはり父を失った衝撃は大きく、言葉がうまく繋がっていない。

 

「一人にしてくれ…」

 

「判った……」

 

シオンが頷き、リュウを促して士官室から出て行った。

 

 

 

マリュー、ムウ、レイラはクサナギのブリッジに来ていた。入った時、マリューはブリッジを見て呟いた。

 

「アークエンジェルと似ているわ…」

 

「アークエンジェルが似ているのだ。親は同じモルゲンレーテだからな。」

 

キサカの訂正は確かに正しい。思い起こせば、アークエンジェルの形状は地球軍のコーネリアス級輸送艦にも似ている。おそらく、イズモ級とコーネリアス級を合わせたのがアークエンジェルというところだろう。

 

宇宙でのM1運用のために乗艦していたエリカ・シモンズが宙域図を出し、キサカが状況を説明する。

 

「知っての通り、L5にはプラント、L3にはアルテミス…」

 

そして、話している間にキラ達が入ってきた。その中には眼を赤く腫らしたカガリとフブキもいた。アスランとカガリ、リュウはモルゲンレーテのジャケットに、フブキは礼服のままでシオンはザフトの赤い軍服だ。

 

「L4のコロニー群へ?」

 

「クサナギもアークエンジェルも当面物資に不安はないが、無限ではない。特に水はすぐに問題になる。」

 

キサカの説明を聞いてフブキが父を喪った悲しみを振り払おうとするように会話に入る。

 

「確かにな、どちらも水以外は当分は心配ない。で、開戦前から破損して次々と放棄されているL4を水場にするという訳か。」

 

「そうだ。」

 

キサカが微笑して頷くが、レイラが自嘲するように口を洩らす。

 

「戦争で沢山殺して、ユニウスセブンで墓荒らしの次はL4で空き巣……私達全員、百万回は地獄行きね。」

 

「………L4のコロニー群にはまだ稼働しているコロニーがいくつかある。」

 

アスランの言葉に皆が振り返る。それを思い出したかのようにシオンが問う。

 

「以前不審な一団が根城にしていたからザフトが調査したというあれか?」

 

「ああ、住民は既に無いが設備の生きているコロニーもいくつかある。」

 

「じゃあ、隠れ家にもなるって事ですね。」

 

レナが明るく言う。こうしてみると、子供達はザフトのパイロット達と既に馴染んでいるようだ。元々歳が近い上にキラとユリはアスランの幼馴染みでシオンとレナは兄妹だ。カガリとフブキも以前会ったし、ウインドを引き継いだイリアもレナが遭難した時に会っていたらしい。

 

「しかし、本当に良いのか?君達は。」

 

ムウがアスランとシオンに問う。

 

「無論君達だけじゃない、後の三人もそうだが……オーブでの戦闘は俺だって見てるし、状況が状況だしな。」

 

マリューがムウを諫めようとするが、レイラが制して問いかける。

 

「着ている軍服に拘らないけど、私達は今後状況次第でザフトとも戦闘になるわ。シオンはともかく、他の四人は家族が最高評議会の人間、特に貴方はパトリック・ザラの息子でしょう?」

 

レイラの問いが癪に障ったのか、カガリが食って掛かった。

 

「誰の子だって関係ないじゃないか!アスランは…」

 

だが、フブキが制する。

 

「カガリ、フラガ少佐とウォン大尉が正しい。」

 

「オーブで言えば、貴方とカガリさんが抜けるのと同じって…こと?」

 

リュウの確認にムウが無言で頷き、レイラもカガリを睨む。

 

「軍人が自軍を抜けるのは、貴女が思っている以上に大変なのよ!トップが自分の父なら尚更よ!しかも、キラ達と違いザフトの正規の軍人よ!地球軍に未練のない、私達とは訳が違うわ!」

 

レイラが厳しく制して、アスランを見つめてムウが問う。

 

「悪いんだけどな、一緒に戦うならアテにしたい。良いのか?どうなんだ!」

 

しばし、ブリッジが沈黙に包まれてアスランはゆっくりと口を開く。

 

「オーブで…いえ、プラントでも地球でも見て聞いて、思ったことはたくさんあります。それが間違っているのか正しいのか、何が判ったのか判っていないのか……今の俺には判りません。ただ、自分が願っている世界は貴方方と同じだと…今はそう感じています。」

 

またブリッジが静まりかえると、ムウがいつもの軽薄な顔をする。

 

「しっかりしてるねえ、君は。キラとは大違いだ。」

 

ポカンとした直後、キラが笑う。

 

「昔からね。」

 

ユリも昔のように笑う。

 

「そうね……この子、幼年学校では宿題サボってアスランによく泣きついてたから。」

 

それに即発されたかの様にシオンが笑う。

 

「その頃から、優等生だったわけだ。」

 

「キラのサボり癖もね。」

 

レナも続いて、全員の表情が柔らかくなる。

 

「俺達がオーブから託された物は大きいぜ。」

 

マリューもムウを見て頷く。

 

「ええ。」

 

「こんなたった二隻ではっきり言ってほとんど不可能に近い。」

 

レイラが「でしょうね。」と頷く。

 

「でも、良いんだな?」

 

小さくとも強い灯は消えない。彼らはそう信じてこの道を選んだのだ。ウズミから託された灯を消す訳にはいかない。

 

「プラントにも同じように考えている人はいる。」

 

アスランの呟きにキラが振り向いた。

 

「ラクス?」

 

「あの、ピンクのお姫様?」

 

「ラクスって…ラクス・クライン?前の議長の娘の。」

 

オーブ出身のリュウも名前くらいは聞いたことがあるようで、その質問にキラが頷く。

 

「うん。」

 

「アスランの婚約者なの。」

 

ユリがさらりと言うが、次に発せられたアスランの言葉に俯いた。

 

「彼女は今追われている…反逆者として。俺の父に……」

 

 

 

プラントでラクスは人々に終戦を訴える放送を続け、パトリック・ザラもそれを否定してコーディネイターがナチュラルから受けてきた迫害と大西洋連邦を初めとしたプラント理事国からの圧力、血のバレンタインを訴えて戦意を、ナチュラルへの憎しみを煽り立てる。

 

〈地球の人々と私達は同胞です。コーディネイターは決して進化した違うものではないのです。婚姻統制を行っても尚、生まれてこぬ子供達。既に未来を作れぬ私達のどこが進化した種だというのでしょうか?〉

 

かつて、シーゲルもパトリックに訴えたことだ。実際のところ、それが現在のプラントの最大の問題点だった。遺伝子操作によって優れた容姿を、力を、より多くの知識を得られるようになった代わりにコーディネイターは生殖能力が低下してしまったのだ。特に第三世代コーディネイターの出生率低下は止まらず……その対処法として政府が施行したのが婚姻統制、適正な遺伝子同士の男女を結婚させて次の世代を繋げるのだ。

 

アスランとラクスは親の地位を抜きにしても、最適な組み合わせで次の世代への希望だった。しかし、シーゲルはそれでも尚第三世代の出生率低下の現状を憂い、ナチュラルへの回帰を主張していた。が、パトリックは違った。

 

〈悪意に満ちた情報に惑わされてはなりません。我らはもはや、ナチュラルとは違う新たな一つの種なのです!現状抱える様々な問題も、いずれは我々の英智が必ず解決する!〉

 

コーディネイターの優位性を信じて疑わぬ者達はそう確信している。その程度の問題、コーディネイターの英智で解決する。だが、それを信じられない者達はラクスの言葉に揺れる。『野蛮なナチュラルとは違う、優れた知性を持つ理性的なコーディネイター』……ザラ派の謳い文句の一つだが、それらに論理的な根拠など何もない。これのどこが進化した種であり、英智だというのか?

 

反戦放送を終えたラクスに、地球軍のスパイとして手配されているメイ・ハーベストが元バルトフェルド隊のマーチン・ダコスタと共に地球での動向を報告する。

 

ビクトリアとオーブが地球軍に攻撃された。目的は双方のマスドライバーであり、オーブは自爆してビクトリアは奪還された。

 

「あの男……中立国をザフト支援国なんて、どこまで腐ってるのよ!」

 

情報ではオーブへの攻撃にはブルーコスモスの手が加わっていたという。その中に、メイの父もいた。

 

娘が籍を置いた国……それを度外視してもコーディネイターの居住を公に認めるというだけで中立国を敵と見なすなど軍人のそれではない。只の狂信者だ。

 

そんな中、ダコスタとメイにエージェントが報告をする。

 

「そんな、シーゲル様が!?」

 

 

 

ビクトリア基地……ここはかつてザフト軍に奪われた基地であったが、アラスカで多くの戦力を削がれたザフト軍はMS部隊の導入に成功した地球軍の物量に抗しきれず、マスドライバーは地球軍に奪還された。

 

地球軍兵はパナマの報復と言わんばかりの様子で生き残ったザフト兵を撃ち殺して喜んでいた。オーブから先発してやってきたグラン・ハーベストはオーブでの腹いせと言わんばかりにダガーにその遺体を踏みつぶさせていた。

 

基地に着陸した飛行機から降りてきた二人の人物にハーベストが合流し、車に乗り込む。先に乗っていたのはウィリアム・サザーランドとムルタ・アズラエルだ。

 

「オーブでアズラエル様が苦戦されたのはお伺いしていた予期せぬ機体のせいでしょう。」

 

「まだまだ問題が多くてね、こっちも。……しかし、よもやカラミティ、フォビドゥン、レイダーにグリード、ディザスター、プランダーまで使ってああまで手こずるとは思わなかった。」

 

輸送機から現れた六機がゆっくりと歩き出してシャトルへ向かう。それを見ずにアズラエルはオーブを罵る。

 

「本当にとんでもない国だね、オーブは。何考えてたんだか。」

 

「上手く立ち回り、甘い汁だけ吸おうと思ってたんでしょう。卑怯な国です。」

 

サザーランドが罵り、ハーベストがアズラエルに問う。

 

「アズラエル様、プラントとの戦争が終わったらオーブの難民共は私にお任せしてもよろしいでしょうか?」

 

「判った…君に任せるよ、ハーベスト少将。」

 

「はい…」

 

慇懃な笑みを浮かべてハーベストは頷き、サザーランドが再びオーブの話に入る。

 

「モルゲンレーテにはプラントの技術も相当入っていたでしょうから。いや、もしかしたらその五機、実はザフトの物だったのかもしれない。」

 

「もしかしたらではないよ、大佐。我らナチュラルを裏切る者の使う物などそれ以外あり得ぬ。」

 

「流石はハーベスト少将、見事な洞察力です。感服いたします。」

 

サザーランドが賞賛し、アズラエルは例の五機を思い浮かべる。

 

「どちらにせよ、あれは何とかしないとね。手に入れられるかな?」

 

あの五機の性能はずば抜けている。ダガー隊をそれぞれ単独で圧倒し、オーブで自慢の六機を圧倒した上にその後もバッテリー切れの様子が見られなかった。そんな機体があるとすれば…

 

「それで、ご自身で宇宙へと?」

 

「あの機体もしかしたらね……」

 

アズラエルは確信ありげに言った。

 

「核エネルギー、使ってるんじゃないかと思ってさ。」

 

「何ですと!?」

 

こちらがバッテリー切れで後退したのに対し、あの五機はそんな様子は見られなかった。それを可能にする動力があるとすれば、少なくともアズラエルが知る限りでは核しかない。

 

「確証はないけど……でもあれだけのパワー、従来の物では不可能だ。」

 

「Nジャマーもコーディネイターの開発した物ですからな。確かに奴らなら、それを無効にする物の開発も可能でしょうが、それが本当ならゆゆしき自体ですな。」

 

「ですが、逆にそのデータを解析すれば……ということですね?」

 

ハーベストがアズラエルに確認を取ると、アズラエルは「そういうこと。」と答えてシャトルへと入っていった。

 

「しかしよろしいのですか、ハーベスト少将?ご息女がまだプラントにおられるはずですが。」

 

「コーディネイターに保護された娘など、私の娘ではない。核を手に入れて滅ぼすまでだ。私に従わず、オーブでコーディネイターと共にある時点で罪だ。」

 

「素晴らしい…ご自分の娘であってもその姿勢を崩さぬ姿勢。私も見習わなければ。」

 

以前、ハーベストはプラントの自治を認めるべきと主張していた大西洋連邦の官僚を殺した。プラントとの裏取引をでっち上げて……それによって彼は昇進したという。サザーランドにとって、正に素晴らしい功績だった。

 

 

 

ザフト軍カーペンタリア基地から一機のシャトルが発進しようとしていた。そこにはクルーゼ隊の面々とフレイ・アルスターの姿があった。

 

「イザークとニコルは久しぶりの本国だろう。家族に顔を見せて、安心させたまえ…」

 

ラウは滑らかな声で銀髪の少年と緑髪の少年に言った。

 

フレイはおどおどしていたが、後ろの銀髪の少年イザーク・ジュールが苛立たしげに声を上げる。

 

「早く座れよ。」

 

フレイはびくっとしてラウの隣に座った。既にもう一人の少年ニコル・アマルフィは席に着いていた。こちらをチラリと見てすぐに手持ちの本を広げた。

 

この二人はラウが特に目をかけている兵のようだ。綺麗な顔立ちと女の子のように可愛らしい顔が特徴的だが、二人はアークエンジェルを追っていたMSのパイロットなのだ。見た目に騙されてはいけない。そんな気がしていた。そしてそれ以上にフレイにはラウの存在が気になっていた。

 

「怖がることはない。私の側にいれば安全だよ。」

 

父と同じ声だが全く違う人だというのに、何故死んだ父と面影が被るのだろう?

 

「私がちゃんと君を守る…だから安心したまえ、フレイ。」

 

今も彼が父親のように見える。フレイは慌てて目を反らし、シャトルが発進して生じる振動に耐えるようにラウにしがみついた。

 

その様子を通路をまたいだ席でレイス・シェイドが笑って見つめていた。

 

 

 

M1の宇宙での運用をキラ達がOSも含めて手伝っており、それが一段落したところでカガリがフブキやリュウと一緒に来た。

 

「キラ、カガリが話があるそうだ…」

 

「え、僕に?」

 

「ああ……じゃあ、俺は。」

 

アスランは退室しようとするが、カガリが腕を掴んだ。

 

「い、良いからいろって。いや…いてくれ。レナも…」

 

「え?」

 

レナが目を丸くした。違うのか?

 

「ユリにも…関係、あるかも……」

 

「私にも、って…」

 

カガリがポケットから、恐る恐る一枚の写真を出した。

 

「写真…誰の?」

 

「…裏。」

 

若い女性が二人の赤ん坊を抱いている写真を裏返すと、そこには『キラとカガリ』と書かれていた。

 

「え…え?」

 

ユリが二人の顔を交互に見て、シオンとレナも驚愕する。

 

「ど、どういう?」

 

「クサナギが発進する時、お父様から渡されたんだ…『お前は一人じゃない、きょうだいもいる』って!」

 

きょうだい?キラと、カガリが?ならばユリはどうなる?

 

不安に怯えるカガリはアスランの腕にしがみつき、ユリはキラとカガリの顔を交互に見比べる。同じように見比べていたアスランが呟く。

 

「双子?」

 

シオンも二人を見比べて、口を開く。

 

「二人の、誕生日は?」

 

確認すると、二人共同じだった。

 

「じゃあ…この赤ちゃんを抱いている人って、キラとカガリを産んだお母さん?」

 

「だけど…それじゃあ、ユリは?」

 

レナの言葉をリュウが繋げる。なぜ、キラとカガリがきょうだいでナチュラルとコーディネイターで別れて生まれたのか?

 

「キラ…お前達、この前ご両親に会いたくないって言ったよな?」

 

「…うん。」

 

「うちの親なら何か知ってるかもしれないけど……今、地球だし。」

 

ユリが言うようにオーブから避難しているのは聞いている。確かにウズミ以外にこれに何か知っている人がいれば、キラとユリの両親しかいないだろう。

 

もし、この女性がキラとカガリだけでなくユリの母親なのだとしたら…三人は違う人を親として育ったことになる。

 

とはいえ、今の段階では写真以外に何も手掛かりがない。それでも三人の親はこれまで育ててくれたあの人達。そこだけは変わらない。それをキラが諭して、その場は一端解散となった。

 

 

 

〈キラ、良いのか?本当に彼女がお前達のきょうだいなら…〉

 

〈そうよ…お姉ちゃんか、妹なのよ?〉

 

同じように兄妹のシオンとレナが言うと、やはり重みがあると思いながらアスランはキラに問う。

 

「キラ、アークエンジェルに戻ったらシャトルを一機貸してもらえるか?」

 

〈アスラン、どうして?〉

 

ユリの問いにアスランは自分の意志を明かす。

 

「俺は一度、プラントに戻る。」

 

父と話がしたい。もしかしたら、まだ間に合うかもしれない。出来るとすれば、それはおそらく息子の俺だけだ。

 

 




ビクトリアのサザーランドとハーベストは正にブルーコスモスの狂信者です。ハーベストはもう、親としても最低最悪です。

元々恋愛結婚でも、コーディネイターへの認識一つでここまで破綻するナチュラルの夫婦もあり得るでしょう。原作設定では、プラント側ではラスティの両親が正にそれでしたから。


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