機動戦士ガンダムSEED REVERSE   作:meitoken

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ここで敵方はどんどん死に、そしてあの場面です。


PHASE-43 終末の光…後編

フリーダムとジャスティスが核攻撃隊に間に合い、ジュール隊より先に核ミサイルを撃ち落とした。

 

イザークも向かおうとするが、妨害するレイダーの機動力について行けない。そうしている間に背中からレイダーに撃たれた。そのままとどめを刺される、というところでレイダーが撃たれた。それはバスターだ。

 

「ディアッカ…!」

 

また、来てくれた。改めて確信した。彼らは自分とは違う道で、この戦争の終結を望んでいる。相手を完全に滅ぼすやり方ではない方法で。

 

 

 

ニコルは核を迎撃しようとするが、相手の機体プランダーの機動力に阻まれて近づけない。そして、MA形態の突進を喰らってノックバックで一瞬操縦が止まった。そのまま、ビームライフルでとどめを刺されるというところでプランダーの前をビームが通り過ぎ、更に別の機体が剣をふるって遠ざけた。

 

〈よう、ニコル…無事か?〉

 

〈お待たせ。〉

 

「イリア…ミサキ…!」

 

ああ、本気だ……立場は違っても、やっぱり仲間だ。

 

「アスランとシオンも?」

 

〈見りゃ、分かるだろ。〉

 

 

 

第二波の核攻撃にトゥルースがライフルを連結して対艦隊攻撃用のビーム砲で十発以上を一斉になぎ払い、それに巻き込まれる形で他のミサイルが爆発する。更にブレイブとアフェクションがビーム砲とレールガンを連射し、イージスもスキュラで何発かを撃ち落とす。ストライクルージュとデュエルペイルも何発かを撃ち落とした。

 

新型部隊が前々から付け狙っていた五機に狙いを定めるが、それでもカガリ達が核を引き続き迎撃する。

 

だが、追いついてきたダガー隊がこちらを狙い、援護に来ていたM1部隊でアサギとジュリが撃墜された。

 

「くそぉぉぉ!お前らぁぁあ!!」

 

先ほど、マユラも死んだ。そして、今アサギとジュリも……アフメドの時と同等かそれ以上の怒りと悲しみが渦巻いたのに…カガリの思考は何故かとても研ぎ澄まされていた。ダガー隊の動きが手に取るように分かり、こちらを排除しようとしたダガーを三機…容易く撃墜した。

 

 

 

「核魚雷、残弾数八!」

 

「ピースメーカー隊二、交信途絶!」

 

ドゥーリットルでサザーランドは忌々しげにモニターのMS隊…中でも追加装備をつけた二機と同じ核動力型の三機を睨む。あの三機だけでも正確且つ圧倒的なビームの連射で核を阻止している。

 

「あの五機を落とせ!砲火を集中させろ!」

 

 

 

同じく、核攻撃隊の別部隊の指揮を執るハーベストも指示を出す。

 

「特に、あの追加装備を持つ二機だ!全てのMSをぶつけろ!!」

 

ええい、忌々しい!青き清浄なる世界を邪魔する者は全て敵だ!この私の栄光に泥を塗った、恥知らずの娘ももう少しで消せるというのに!

 

プラントには自分の娘もいるというのに、何ら躊躇もなくプラントごと滅ぼそうとするハーベストにはサザーランドのように心酔する者もいれば、恐怖さえ抱く者…この状況でも、ブリッジの中にさえ二通りに分かれていた。

 

 

 

核を阻止し、次のミサイルへ向かおうとしたカガリに死角から攻撃が来た。フォビドゥンの曲がるビームだ。

 

避けられない、と思われたその時……誰かが阻んだ。機体を見て、兄かと思ったが違った。

 

コンピューターが識別したのはGAT-X102…ザフトのデュエルだ。

 

どうして、私は敵のはずなのに?

 

が、困惑する間にバスターが対装甲散弾砲でフォビドゥンの体勢を崩し、デュエルがビームサーベルで突進した。しかし、相手も体勢を立て直してビーム砲を撃った。

 

シールドで防ぐが、シールドが耐えきれずに機体ごと吹き飛んだ。否、違った。被弾と同時に増加装甲をパージしていた。完全に虚を突かれたフォビドゥンは懐に飛び込まれ、デュエルは左手のビームサーベルで両腕を持っていた鎌ごと切り裂き、右手のサーベルでコクピットを貫いた。

 

ゲシュマイディッヒ・パンツァーもゼロ距離からのビームサーベルには対応せず、フォビドゥンは爆散した。

 

 

 

「シャニ!」

 

オルガはシャニが死んだのを見つけた。

 

あのバカが!何、やってやがる!!

 

仲間と認識したわけでもない相手の死を罵る間にジャスティスがビームサーベルを振り下ろした。オルガはそれを躱すが、正面からブリッツが現れた。ミラージュコロイドで姿を隠していたのだ。だが、オルガはそれを認知するより先にブリッツのビームサーベルで正面から機体ごと真っ二つにされた。

 

 

 

プランダーはイージスとデュエルペイルを相手に翻弄していた。否、逆に翻弄されていた。スペックで劣る二機だが、連携で翻弄されていた。

 

アルドはイライラしていた。あの五機より弱いくせにちょこまかとこっちを引っかき回してやがって!

 

あの青い奴からやってやる!!

 

この二機の中では、青いのは追加装備があるから動きが鈍い。追ってきたイージスを反転して振り切り、デュエルペイルにビームサーベルで肉薄した。だが、デュエルペイルは至近距離にも関わらずレールガンとミサイルを撃った。

 

TP装甲で撃墜は出来ない。だが、今ので強い衝撃が発生してアルドは操縦が出来なくなった。その間にイージスが追いついてきた。MA形態に変形して完全に捕まった。

 

気づいたときには、イージスがスキュラを撃つのが見えた。

 

 

 

グリードは接近戦でシューターを攻撃していた。さっきから距離を取ろうとしており、ちょろちょろ逃げ回っていた。

 

何だよ、俺と本気でやれよ腰抜け!!

 

しかし、リョウの注意が完全にそれた。後ろからウインドがアンカーで剣を持った腕を捕まえた。一瞬だけ引っ張られるが、すぐにパワーで物を言わせて逆に引っ張るが相手は逆にそれで突っ込んだ。剣を持った右腕を切り裂かれ、そのまま頭上に回ったシューターが至近距離からビームライフルで機体を撃ち抜いた。

 

 

 

ムウは核攻撃隊をキラ達に任せる傍ら、奴の気配を感じた。他のMS隊など構いもせずにその気配の先へと向かい、見つけた。暗灰色のMS…キラ達がガンダムと呼ぶストライクと同タイプの機体だ。

 

その機体が背中から何かを展開し、ムウは直感的に機体を動かした。それはビームが通り過ぎていったことで何か分かった。メビウス・ゼロと同じ武器だ…

 

ラウの機体がビームライフルを撃ち、ストライクのシールドで受け止める。

 

「これが望みか!貴様の!」

 

〈私のではない!〉

 

ラウの機体が再び武器を展開する。

 

〈これが人の夢!人の望み!人の業!〉

 

先ほどよりビームの数が増して、ストライクのライフルを奪った。

 

〈他者より強く!他者より先へ!他者より上へ!〉

 

「ふざけるな!」

 

ビームサーベルで斬り結ぶ間にもラウの呪詛は聞こえてくる。

 

〈競い、妬み、憎んで!その身を食い合う!〉

 

「貴様の理屈だ!思い通りになど!」

 

〈既に遅いさ、ムウ!私は結果だよ!だから知る!自ら育てた闇に喰われて、人は滅ぶとな!!〉

 

結果…確かにラウは結果だ。奴の言う人間の悪性の一つの結果だ。キラもユリもレイラも同じ。

 

その返答をムウはすぐに出せなかった。その間にラウの攻撃は更に苛烈になり、今度はストライクが逃げられないほどのビームを撃って、右腕と左足をやられた。

 

 

 

レイラはエターナルとクサナギの援護に回りながら、あの女の気配を感じた。

 

「すみません、レイスを見つけたので後をお願いします!」

 

〈…分かった!〉

 

バルトフェルドが頷き、レイラは向かった。邪魔をしてくるMS隊を躱して、見つけたところで黒い機体がダガーを一機対艦刀で両断していた。

 

「レイス!」

 

ビームライフルでレイスの機体を撃ち、相手もこちらに気づいた。そして、腰から何かを展開するがレイラはそれに気づいて機体をひねった。

 

メビウス・ゼロと同じタイプの武器!

 

MAに乗っていた頃は助かっていたが、敵に回すと厄介な武器なのがよく分かる。

 

「レイス!こんなことをして、貴女に何のメリットが!」

 

〈メリット?あるわよ、特大のメリットがね。〉

 

レイスがビームライフルで撃ち返し、レイラはそれをシールドで防ぎながら撃ち返す。

 

〈貴女を作った愚か者共がはびこる、この世界が滅びる。これが私の最大のメリットよ…〉

 

「私や父が憎いなら、私だけ殺せば良いだけでしょ!?」

 

〈メンデルであれだけ言って、まだ分からないの?私が憎んでいるのは、貴女だけじゃないのよ。〉

 

再び武器を展開し、レイラはそれを躱し続ける。

 

〈安直な発想で人のコピーを造る愚か者……名声のために命を弄ぶ者……そんな化け物共がはびこるこの世界、そんな技術が蔓延するこの世界。その全てが憎い!〉

 

対艦刀を振り下ろし、シールドが両断された。手放し、ビームサーベルを抜いて斬りかかるが躱される。

 

「そんな独善が…!」

 

〈独善ね……相変わらず滑稽だわ。化け物が人の論理を語るなんて……いいえ、人そのものがやはり化け物なのよ!ラウはそれを裁く神!私はその従者よ!人は自分で自分を滅ぼす破壊の神を作ったのだから!〉

 

レイスの機体がまた武器を展開し、フレイムを包囲した。それをくぐり抜けたところで、レイスの機体が目の前に現れ、対艦刀で切り裂いた。コクピットは回避できたが、左腕と左足を破壊され、爆発でレイラは気を失ってしまった。

 

 

 

核攻撃隊が殆ど阻止された上にカラミティ、フォビドゥン、グリード、プランダーを撃墜されて守りが薄くなった艦隊はもはや為す術はなかった。

 

バスターの対装甲散弾砲がアガメムノン級を沈め、デュエルがグレネードでドゥーリットルのブリッジを破壊した。

 

「ドゥーリットル、撃沈!」

 

「えぇい、残った核攻撃隊で奴らを消しされ!!」

 

〈そんなことをさせると思うか?〉

 

ハーベストの目前に青いデュエルが現れた。

 

〈お前の階級ならアガメムノン級と思ったが、先を越されなくて良かったよ。〉

 

「だ、誰だ!?」

 

〈お前がかつてプラントとの癒着をでっち上げて殺した大西洋連邦官僚の息子。〉

 

プラントとの癒着を……あの時の!確かに、奴らには息子がいた!だが、奴はこちらの施設に送られた後、逃げたはず!生きていたのか!?

 

「う、撃て!うちおと…」

 

バルカンが火を噴き、ハーベストを他の人間ごとミンチにしてブリッジが吹き飛んだ。

 

 

 

巡航形態のイージスがクローからビームサーベルを展開した。本来のイージスの用途から外れたにもかかわらず、そのままネルソン級を貫通した。ブリッツがゼロ距離からビームライフルでアガメムノン級のブリッジを撃ち抜き、シューターがレールガンをエンジンにたたき込んでアガメムノン級をエンジンから吹き飛ばし、ウインドは対艦刀をドレイク級のブリッジに突き立てた。

 

そして、フリーダムとジャスティスはミーティアの火力で艦隊を葬り、ブレイブの対艦刀、アフェクションとトゥルースの砲撃が僅かなMSを艦隊ごと沈める。

 

圧倒的な火力と機動力のMS隊の前に、護衛のMSどころかMAすらない艦隊など只の的にすぎないことは誰もが分かっていたこと。虎の子だった新型も相手を見失っていた。

 

そして、フリーダムのビームソードで最後の一隻が沈められた。核を積んだ艦隊は今度こそ全滅し、増援部隊に搭載された核ももう届かない。地球軍の勝ち目は完全に絶たれた。

 

〈マリューさん!〉

 

「必要な機体は補給を!ドミニオンは抑える!ジェネシスへ!」

 

フリーダムとジャスティスが先に行き、ブレイブ、トゥルース、アフェクションが続いて、更にそれをルージュ、ペイル、イージスが追う。その場にはバスターとウインド、シューターがデュエル、ブリッツと対峙する。だが、二機は相手もアークエンジェルも攻撃する気配はない。

 

「第八兵装バンク閉鎖!サブ回線オンライン!」

 

「緊急パワーの接続、間もなく完了!」

 

サイとシュウが報告し、次にミリアリアがマリューの心を揺るがす報告をする。

 

「ストライク、帰投します!被弾あり!」

 

〈くそっ、クルーゼの新型…も、もう一度…!〉

 

「報告は後です!?」整備班、緊急着艦用ネット!医療班、待機!」

 

 

 

「今だ、撃て!」

 

アークエンジェルが損傷したストライクを収容しようとしているのを見たアズラエルは、これまで茫然自失だった状態から一変して騒ぎ出した。

 

「早くあいつを沈めろ!ローエングリン、照準!」

 

レベッカはその判断を見て、もう悟った。アズラエルはまともな状態じゃない。核攻撃を終えたMAは一機も戻らず、戻ったところで次の核はもうない。

 

「艦長、潮時です。」

 

レベッカはナタルに銃を向けた。

 

「レ、レベッカ!?」

 

「たった今、私がこの艦を乗っ取ります。」

 

「こ、こんな時に君は!」

 

反論を銃口を近づけて黙らせ、レベッカは命令を下す。

 

「総員退艦、艦長も艦から追放処分とします。」

 

その言葉を聞き、ナタルは大きく目を開いた。レベッカは何も言わずに頷いた。

 

そう、彼女はまだアークエンジェルへの想いを抱いている。あの艦にまだいるであろう子供達への情も……そして。

 

「分かった…総員退艦だ。」

 

ナタルが命令を下すと、クルー達は一斉に席を立った。

 

「貴様ら!」

 

アズラエルがクルーに銃を向けると、レベッカは飛びかかった。その際、銃が暴発してブリッジ内で跳弾し、それがナタルの肩をかすめる。

 

「艦長!」

 

「っ、行け!」

 

ナタルがクルーに支えられ、レベッカはアズラエルを取り押さえる。

 

「早く、艦長をアークエンジェルに!」

 

「で、でも副長は?」

 

フレイが困惑する。思えば、アラスカで一度会っただけの彼女とは二ヶ月程度だが、付き合いがあった。学生だったはずなのに、よくここまでやれたものだ。

 

「良いから、行って!あの艦の子達に会いたいんでしょう!?」

 

それを告げられ、ナタルが引っ張る。

 

「…行くぞ!」

 

エレベーターが閉まる瞬間、ナタルは上がる左手で敬礼をした。

 

「この、女!僕は指揮官だぞ!」

 

「あんたなんかを指揮官にした上はバカよ!だから、上の失敗は…っ!」

 

再び銃が火を噴き、レベッカの脇腹を撃つ。

 

「僕にこんなことして、どうなるか分かってるんだろうな!?」

 

「……地球が滅びるって時に!」

 

レベッカはどこまでも現実が見えない、こんな男を指揮官にした組織の軍服に袖を通した自分を今ほど恥じたことはない。ナタルも同じ想いかもしれない。せめて、彼女の失点も友人として自分が拭おう。

 

レベッカは艦長席のボタンを押して、シャッターを作動させた。

 

「どうせ死ぬなら…あんたを道連れにしてやる!このならず者集団のボスが!」

 

「なんだと!」

 

再び銃が撃たれ、レベッカの左肩に当たる。

 

 

 

応急手当を受けたナタルはフレイより遅れて脱出艇に乗り込んだ。そして、ブリッジに残った友人を想った。おそらく、レベッカは死ぬ気だ。

 

学生時代、妙に馴れ馴れしかったが自然と彼女は座学でも実技でも食い下がってきた。いつの間にか、彼女とは競い合う友人となった。冗談めかして、「ナタルが指揮官になったら助けてあげる」と口にしていた彼女……

 

まさか、こんな形で彼女が副官になって…そして、こんな事態になるまで座視していた自分を助けてくれるなんて。

 

「…アルスター曹長は?」

 

「既に退艦をしております。」

 

ナタルは左手で通信機器を操作し、アークエンジェルへ繋いだ。降伏を告げようとしたその時……ドミニオンのローエングリンが起動した。

 

まさか!アズラエル!?

 

「ラミアス艦長!回避を!」

 

だが、遅かった。

 

 

 

ナタルの声と前後して、ドミニオンのローエングリンが発射された。

 

「艦長!」

 

「回避!」

 

「駄目です!間に合いません!!」

 

この距離ではもはや避けられない。ここで、終わりと思われた時……一機のMSが立ちはだかった。

 

ストライクだ……シールドでローエングリンを受け止めている。

 

〈やっぱ俺って…不可能を可能に…〉

 

シールドを持っていても陽電子砲のエネルギーにMSが耐えられるはずがなく、ストライクは爆散した。ヘリオポリスからキラと共に戦い、そしてムウが乗りついたザフトにとって最大の難敵だったストライクは今度こそ撃墜された。

 

爆発の跡にはストライクの残骸が漂った。ムウはいない……あの爆発で跡形もなく吹き飛んでしまった。最後の最後、アークエンジェルの回避不可能という状況をおのれの命と引き換えに可能にして。

 

「あ…ああ……あぁ………ムウゥゥーーーーーーーーー!!!」

 

全員が呆然とする中、ナタルの声が聞こえた。

 

〈ラミアス、艦長……ドミニオンを…沈めて、ください…!〉

 

脱出艇に彼女もいた。そして、彼女に言われるまでもなくマリューは命じた。

 

「ローエングリン、照準!」

 

 

 

レベッカはアークエンジェルが無事な姿を見て、笑った。

 

「今度こそ、負けね…!」

 

「お前えぇぇーーー!!!」

 

アズラエルは再び銃を向け、引き金を引いた。それはレベッカの心臓を撃ち抜いた。

 

ああ……こんな最後、か。アークエンジェルにいたっていうヘリオポリスの子供達、会ってみたかったけど………

 

「さようなら、ナタル…バジル、ール……」

 

有能な女性軍人の鑑とも言うべき彼女……どこか、憧れていた。僅かな時間だが、彼女の部下だったことは充実していた。そんな彼女に大きな影響を与えたであろうアークエンジェル……内心でレベッカも興味があった。

 

意識が消えるのと前後して、レベッカはアークエンジェルのローエングリンが発射されるのが見えた。

 

 

 

ドミニオンが撃沈され、ナタルは左手で敬礼をした。ナタルにとっても、気の置けない友人だったレベッカはあのブリッジでアズラエルを道連れに果てた。座視していた自分の分まで責任を取って……

 

「アークエンジェルに行ってくれ…」

 

「…はい。」

 

 




どうしてもナタルを生存させたくて、ニコルと同じ手法を採りました。これしか手が浮かばない自分が少し情けないです。

もし、レベッカ・アルバネーゼもアークエンジェルにいてくれればアークエンジェルの士官五人衆で良いチームだったかもしれません。ムウとレベッカが緊張をほぐし、ナタルが引き締め、マリューとレイラが中間で良い案配だったかもしれません。

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