星雲からの使者   作:完全にわかのバカ野郎

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 私はオーバーロードに関して完全ににわかです。
 おかしなところがある時は構わずぶん殴ってやってください。
 コレはこうだよ、とかも教えてくださると嬉しいです、そしてとても助かります。




一話

「おや? 随分荒れてるねモモンガくん」

「オルトさん!!」

 

 豪華なローブを着た骨が剥き出しになっている顔の人物が驚きながら振り返る。

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「オルトさん来てたんですか!?」

「うん。さっきある事を思い付いたから一旦落ちててね、それで今戻ったところだよ」

「思い付いた……ですか?」

 

 オルトと呼ばれた人物がニコニコ笑いながら事の顛末を語る

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「僕ってそれなりに読書家でさ、だから家の本をアップロードしてたんだ。ただね本の量が多くてね時間が掛かっちゃったよ」

「そう言えば死獣天朱雀さんが言ってましたね、確か『紙媒体の蔵書量で言えば私よりオルトくんのほうが多い』って」

「あっはっは、そうだねぇ朱雀くんは本職だからね、僕の場合は広く浅くだからね、どうしても質は劣っちゃうよね」

 あれ? でも確か死獣天朱雀さん、オルトさんの事を「蔵書量もそうだが、彼は知識量もおかしい。何者なのか分からない」って言ってたような……

 

「あ、そう言えばオルトさん、今は人間種なんですね」

「ああ街に行ってたんだ、コレじゃないと入れないからね」

 

 肩を竦めながら「異形種は街に入れないからねぇ。まぁ天使型や亜人型でも入れるっちゃ入れるけど面倒くさいし」と愚痴をこぼした。

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「街ですか?」

「ほら、サ終するから色々なアイテムが売ってるかな~って。そしたらさ!! なんと! ワールドアイテム(WI)も売ってたんだ!」

「わ、ワールドアイテム(WI)がですか!?」

「ビックリだよねー、まあ持ってても意味ないから売ったんだろうね。

 んで、コレクター魂に火が着いたよね!! だから色々買っちゃたよ」

 

 指を突きだしながら「しかもね、どれもこれも、色々なアイテムにWIも叩き売りされてたんだ、そりゃ買うよね!」と言うオルトにたいし「オルトさん、生粋のコレクターですもんね」とどこか嬉しそうに話すと、どこか照れた様子で「あははー」と笑いそれに釣られモモンガも笑いだした。

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「おっと。話してたら時間が迫ってきたね」

「あっ、……そう……ですね」

 

 どこか沈んだ声でオルトに返す。

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「モモンガくん、折角だしさ最後はあの場所で……玉座で向かえようよ、ソレも持っていってさ」

「ギルドウェポンもですか?」

「最期くらいは出番がないとね、ギルドウェポン(GW)が可哀想だ」

「………そうですね! そうしましょう!」

「うん、じゃあ行こうか」

「はい」

 

 円卓の間出るとそこにはNPC達……ギルドメンバーの血と涙と汗の結晶達が居た。

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「おや、あの子は確かブリムくんが心血注いで作り上げたメイド達だね」

 

 正確には「メイド服だけどね」とモモンガに言う。

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「そうそう、ホワイトブリムさんが『メイド服は俺の俺のすべてジャスティス!!』って言ったんですよね」

 

 2人して「あの情熱はスゴい」や「あの時のホワイトブリムさんは怖かった」等とやいのやいのと盛り上がった。

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「ん? ああそうか、この子達の待機場所はココだったね。皆が沢山の愛情で作り上げた生み出した可愛い子達、ねぇモモンガくん。

 折角だからこの子達も連れていこうよ」

「それ、良いですね。連れていきましょう。えーと、確か………付き従え」

 

 モモンガがシステムと格闘している姿を微笑ましそうに、しかしどこか悲しそうに見つめていた。

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「うん。やっぱりココは良いね、皆の努力の結晶だ、やっぱりカッコいいね」

「はい、この椅子……この玉座、手に入れるの苦労したよね」

「あの時は皆で頑張りましもんね」

 

 2人で笑い合いながらあの時は『ああだった、こうだった』と楽しそうに語り合う。しかし残された時間は後僅かだ。

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 ━━━━

 

 

 

「モモンガくん、楽しかったね」

「はい、とても楽しかったです」

「終わってしまうのが、心苦しいよ」

 

 口をつぐみ「はい……本当に」と今にも泣きそうな声でようやくモモンガは返答できた。彼の心中には『終わって欲しくない、もっと皆で続けたい』と言う小さな我が儘で埋め尽くされていた。

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「ーーモモンガくん」

「はい」

「ユグドラシルⅡが出来たらさ、もう1回……一緒にやってくれる?」

「当たり前ですよ! オルトさん。絶対一緒にやりましょう!!」

「あっはは……うん、絶対にやろうねモモンガくん」

 ああ……この楽しい時間がもっと……もっともっと続けばいいのに。

 

 

「……ああ!! 忘れてた!」

 

 真横でいきなり大声を出されたため肩を大きく跳ねさせる。

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「うわぁ! ビックリしたぁ。いきなりどうしたんですか、オルトさん」

「イヤー、タブラくんに頼まれた事があったの忘れた。危ない危ない」

「タブラさんから?」

「うん。頼まれ事したいからさ、ちょっと手伝ってくれるかな」

「あぁはい、分かりました。何すればいいんですか?」

「GWでアルベドのテキスト開いて、うん。それで1番下までスクロールしてーー」

 

 オルトに言われた通りにしているとアルベドのテキストフレーバーの長さに「うお! なっが!」と言葉を溢すと「彼は設定魔だからねぇ、それにーー」と続きを言おうとしたら「ビッ、ビッチである」の文言が目には入り少し引いているモモンガに「ギャップ萌えだからねぇ彼」と笑いながらタブラ・スマラグディナからの頼まれ事をモモンガに言った。

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「あ、あの。本当にコレですか?」

「うん、タブラくんからアルベドのテキストを変えて欲しいって言われてね。それがこの内容です」

「で、でもコレはーー」

「『モモンガの嫁である。』コレがタブラくんからの頼まれ事さ。

 本当は『婚礼の立会人はORT(オルト)即ち、One Radiance Thing(ワン・ラディアンス・シング)である』も付け加えたかったらしいけど……残念ながら文字制限を超えちゃうから、諦めざるを得なかったみたいだね。でもまぁほら、今こうして立会人的な事出来てるしさ良いんじゃない?」

「え、えぇぇ。タブラさぁん」

 

 タブラ・スマラグディナからのドッキリイタズラを聞き項垂れる。

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「あっはっは。タブラくんが言ってたよ。『アルベドはモモンガさんの好みを詰め込んだNPCだ』って、だからこれはタブラくんの意思だ。諦めてね」

「……それは、まぁ、その……」

 

 モゴモゴと口ごもりタイプである事は否定しないモモンガを微笑ましそうに見る。

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 ━━

 

 ━━━━

 

「ねぇモモンガくん、最期にアレやろうよ」

「あ、アレですか?」

「うん、アレ。折角だしさ」

「はい、オルトさん」

「なんだい」

 

 少しの沈黙が流れるが、明るい声で「また、一緒に遊びましょうね」と言うが、ソレが空元気である事は誰が見ても分かる程だった。

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「さぁやろうか」

「はい」

 

 サーバーダウンの1秒前に2人の「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!!」が玉座の間に響き渡り終わる……筈が、いつまでたってもサーバーダウンは起こらず一向にログアウトする気配が無かった。

 ━

 ん? サーバーダウンしていない? 運営のミスか? マジか運営……

 

「モモンガ様!! 直ぐにこちらへ! セバス!」

「ハァ!!」

 

 突如としてNPCの1人セバス・チャンがオルトに殴りかかる。

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「おぉっと」

 

 しかし何故かオルトには届かなかった。

 ━

「セバス!! 何をしている! なんのつもりだ!!」

 NPCが喋りだしたと思ったらいきなりオルトさんに攻撃を!? なんだ、何が起きた!? 

 

 NPCが動いた? しかも僕に攻撃をした、フレンドリーファイア(FF)が出来ないユグドラシルで? 何が起きた。冷静になれ、思考を止めるな。全ての可能性を考えろ、答えを、導きだせ。

「あー………いいよモモンガくん。多分この子達はこの姿の僕を知らないんじゃないかな」

「今のオルトさんを?」

「ほら、ナザリック内では僕基本的には異形型だったし」

 だが、もしその時の事を覚えているのであれば……

 

「〖モモンガくん、聞こえるかな〗」

「〖オルトさん!? コレは、メッセージ!〗」

「成る程。………コンソールは開かない、GMコールも機能していない」

 NPCが自立行動し会話さえしている、そしてこの感覚(・・・・)……ははは、一昔前のフィクションだな。だが実際に今、起きている。

 NPC達はどこまで知っている、覚えている。少なくともこの子等はこの僕(・・・)は知らない、見た事が無い。

 

「アルベド、君は僕が誰だか分かるかい」

「人間の事……なん……て…………あ、ああ、あああ!! そんな! そんな筈は! この気配は、One Radiance Thing様!! 何故One Radiance Thing様が人間の姿をなさっておられるのですか!!」




 原作知識皆無の私に書けるか不安。
『』の表記はあくまで強調した表現をしているだけなので、アルベドと設定を書き換えた文字は10文字になっている筈です。
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