星雲からの使者   作:完全にわかのバカ野郎

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 ようやっと二軍さん登場?


十二話

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「村には彼等が居る!! 我々に後顧の憂いは既に無い!! スレイン法国! 何するものぞ! 我等は王国戦士団!! 行くぞぉぉぉ!!」

「「「我等の戦士長に続けぇぇ!! ウオォォォォォ!!」」」

 

 馬を駆り天使を操る魔法詠唱者(マジック・キャスター)へと止まる事も臆する事なく進軍を続ける。

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「来たか、各員傾聴。獲物は自ら檻に入った。

 汝等の信仰を神に捧げよ。各員、獲物を抹殺せよ」

 

 殲滅を得意とする天使を操る魔法詠唱者(マジック・キャスター)集団、六色聖典(ろくしょくせいてん)

 その部隊がただ一人の男を……王国戦士長:ガゼフ・ストロノーフだけを殺す為に行動を開始する。

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「クソ! やはりただの矢じゃ通用しないか、総員! 弓より剣に切り替え突貫するぞ!」

 

 ガゼフが放った矢は魔法詠唱者(マジック・キャスター)に当たった……ように見えたが、触れる前に無情にも地面に落ちた

 ソレを見たガゼフは弓矢が意味をなさ無い事を知りすぐさま弓矢を背に回し、腰に佩いていて剣を抜き放つ。

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「!? どう! どう! どう! なんだ! 何が起きている!?」

 

 突如として乗っていた馬が暴れだし、落ちまいと馬の首に体を押し付けなんとか落馬を免れたが、予期せぬ馬の行動に焦り、背中に冷や汗が垂れる。

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「これ……は、奴らの魔法か!! 総員、状況確認!」

「戦士長! 自分達は問題ありません!!」

「良し! ならばそのまま突き進め!!」

 

 即座に部下達へ指示を出し、自身はどうにかこうにか馬を動かそうとするが馬は一切言う事を聞かず微動だにしない、更には天使達がガゼフ目掛け襲いかかる。

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「クソ! 仕方ないか……フッフッフー………良し! 行くぞぉぉ! オオオオ!! 叩っ斬れぇぇえ!」

 

 襲来する天使系召喚モンスター、炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)が眼前を埋め尽くすが自身のオリジナル武技『四光連斬』が炸裂する。

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「クッ! 僅かだが剣閃がぶれるか。だが、襲い来る天使(召喚モンスター)どもを全て斬り裂いた。

 後はアイツ達に追い付くまでの事! フッ! 身体真駆(しんたいしんく)!」

 

 瞬間的に肉体能力を強化し先に行った部下達に追い付く為に大地を駆け抜ける。

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「戦士長は必ず来る! 我らは戦士長の道を作り続けるぞ!」

「当たり前だ!」

「憎き天使(召喚モンスター)どもを斃し続けるのみ!」

「アアアララララィィィイ!」

 

 王国戦士団員達が思い思いに天使(召喚モンスター)を斃しては召喚され斃しては召喚されを繰り返し続けるが、斃す速度より召喚される速度が上回りジリ貧に成りつつあった。

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「はぁ、はぁ、はぁ。クソ!! キリが無い! だが!! ただで殺られるワケにはいかんぞ!! 魔法詠唱者(マジック・キャスター)どもがぁぁあ!」

 

 それでも天使の数は多く、次々と1人また1人と戦士達は膝を付くも剣を杖に立ち上がる。

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「「「我らは王国戦士団! ガゼフ戦士長にだらしない姿は見せられ無い!」」」

「フン! 貴様等程度の者等なぞ取るに足らぬわ。神の信徒よ、更なる信仰を捧げ下賎なる者達へ神の裁きを下せ」

 

 隊長とおぼしき男の声に従い斃されてきた天使が一斉に召喚された。

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「クソっタレがぁぁ!」

「まだだ、俺はまだ倒れんぞ! 魔法詠唱者(マジック・キャスター)の一人や二人! 道連れにしてやる」

 

 息も絶え絶えの戦士達はそれでも斃れる事なく、立ち続け、剣を振り、天使(召喚モンスター)を斬りかかり少しでも数を減らそうとしていた矢先、彼等の希望の声が耳朶に響く。

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「お前達! 良くぞ耐えた! 後は俺に任せろ!! 

 戦気梱封(せんきこんぷう)! ハァァ!! 六光(ろっこう)ぅぅおぉ……連斬(れんざん)んんん!!!」

 

 ガゼフ・ストロノーフのみが使える、ガゼフのオリジナル武技。通常の武技三つ分の集中力を必要とする大技の1つ。

 一撃を振るう刹那に、周囲の敵に六度の斬撃を叩き込む神速の武技。しかし攻撃がばらけ命中率の低い剣閃という弱点がある。

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「ハッ! 自ら檻の奥深くまで来るとは莫迦もここまでくれば見上げたものだ」

「はぁ、はぁ、………はぁ。貴様がこの部隊の隊長か」

「莫迦にしては賢いではないか、私はニグン・グリッド・ルーイン。

 スレイン法国が六色聖典(ろくしょくせいてん)が一つ、陽光聖典の隊長だ。そして……貴様を殺す者だ」

「そうか、俺を殺す者か。なら俺は貴様を殺す者だ」

「この私を殺す? ククク、ハハハハ!! 大言壮語もそこまでいくと哀れだぞ、人類最強。

 無駄な足掻きを止め、そこで大人しく横になれ。せめてもの情けに苦痛なく殺してやる。

 そして貴様を殺した後で、生き残っている村人達も殺す。お前のした事は少しの時間を稼ぎ、恐怖を感じる時間を長引かせただけに過ぎない」

 

 相対しお互いを挑発し相手の一挙手一投足を注視する。しかし、ニグン・グリッド・ルーインは大きな勘違いをしていた。

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「くっ、くく………くく」

 

 今にも自分を殺さんとする男が吐いた言葉にガゼフは嗤わずにいられなかった。

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「………何がおかしい。貴様も貴様の部下も限界を超え既に死に体だ、まさか今から村に戻り村人を守るとでも言うのか? その体で? 貴様に何が出来る、ガゼフ・ストロノーフ」

「これが………嗤わずにいられるモノか。

 お前がしようとしている事は……実に愚かな事だ。あの村には………あの村には俺より強い人が2人いるぞ。

 お前達全員でも勝てるかどうか知れない程の底知れない人が二人もだ………そんな……はぁはぁ………そんな人達が守っている村人を殺すなぞ、不可能な事だ」

 

 ニグンからすればまさしく大言壮語。何故なら王国にはガゼフ・ストロノーフより強い者はいない事を知っているからだ。

 故に信じなければ、思わない。

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「…………王国最強の戦士である貴様よりも強い者が2人もだと? そんなハッタリが通用すると思うのか? 愚か極まりないな。貴様はこの私の手で、直接殺してやろう。

 輝け! 監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)、その手に持つメイスを強化し……あの愚か者を殺せ!」

「そう易々と殺されは、せん!! 急所感知(きゅうしょかんち)流水加速(りゅうすいかそく)閃光(せんこう)! 烈斬(れつざん)!!」

 

 三つの武技、急所感知で監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)の急所を見抜き、流水加速で神経を一時的に加速そして攻撃速度を上昇させ一筋の煌めく剣閃を以て斬りつける。が、しかしニグンのタレント『召喚モンスターの強化』が成された天使……監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)の円形シールドで防がれてしまった。

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「ほぉ……今の武技は中々なモノだったぞ、私のタレントが無ければ斃されていたかもしれんな。人類最強の面目躍如……と、いったところか」

「お、俺の最強の武技が防がれ……た? ああも容易く? あの男、タレントを持っていたのか! クソッ! (どうする、どう戦う……部下達は既に限界を超えている。

 私が……私がなんとかするしかない!!)」 

 

 ガゼフがどうするか考えていると胸当て(ブレストプレート)の中にしまっていた、オルトから渡された謎のアイテムが突然光だした為取り出すと、讃美歌を思わせる様な美しい声が響き渡り、周囲に光を撒き散らした。

 すると、周囲にいた天使達が讃美歌に聞き惚れたかのように動きを止めた。

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「何が起きたか分からないが、今が絶好の機会、攻め立てる!!」

「な、何が起きた!? 何故天使達が止まる!? 貴様! 何をした!」

「貴様に言う義理など無い」

「フン。言う気は無いか、まぁ、どうでも良い。所詮最後の悪足掻き、諦めの悪い男だ、プリンシパリティ・オブザベイション! 叩き砕け!」

「ふぅふぅ……フッ……ウオォォォォ!! 可能性知覚(かのうせいちかく)六光連斬(ろっこうれんざん)!!! うぁああああ!!! 届けぇぇ!!」

 

 ーーーそろそろ交代だな。

 ーーー君は少し、休むと良い。

 

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「だ、誰だ貴様らは! あの男を何処にやった!」

「初めまして、私はアインズ・ウール・ゴウン。

 そしてーー」

()惑星統括細胞(スターセル)。君達を殺す者だ」

「確か……そう。無駄な足掻きを止め、そこで大人しく横になれ。せめてもの情けに苦痛なく殺してやる。だったか?」

 

 突如としてガゼフ率いる戦士団と入れ替わるように現れた、奇妙な仮面を着けた男と純白の衣服を着た優男がソコには居た。

 いきなり現れた二人に動揺を隠せないのか狼狽えながらも、いつでも天使を襲わせる状態でガゼフの所在を叫びながら聞いた。

 しかし、反ってきたのは相対する者達の名乗りと自身がガゼフに言ったセリフを言ってきた。

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 突如として現れた謎の男達と全身鎧を着た正体不明の人物。動揺し狼狽えながらも警戒は解かない隊長の鑑、ニグン・グリッド・ルーイン。

 身体真駆(しんたいしんく)は私の捏造です。ガゼフには肉体強化の武技があるらしいんですが、名称が分からないので勝手にそれらしいモノを作りました。
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