星雲からの使者 作:完全にわかのバカ野郎
「(何者だ? この者等は、ガゼフは何処に行った。この男のどちらかが隠したのか?)」
死闘の痕跡が僅かに残る草原、草原を染め上げていた鮮血は夕日が隠し血生臭さは風に流されていた。
ニグンの前には突如として現れた見知らぬ男が2人と全身鎧を着た正体不明の者が1人、奇しくもガゼフが言ったいた数と似かよっていた。
確かに彼に焦りは有る、されど気づかれないよう取り繕い、正体の分からぬ3人に問いかける。
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「誰だ、貴様らは、ガゼフ・ストロノーフを何処にやった」
「ああ彼かい、彼は安全な場所に移ってもらったよ、彼は良く戦ったからね。
勇敢な戦士には休息が必要だ」
「場所を移した? この短時間で? ハッ! そのような事などあり得ぬわ、嘘を吐くにも現実味の有る嘘を吐くと良い。まあ良い。
貴様らを殺しその後であの男を探せば良いだけの事。そして、貴様等に私が出る必要すら無い。
お前達よ信仰を示し天使であの不届き者どもを………殺せ」
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「な、何故だ、何故天使達が動かん! ハッ! 貴様らか! 我らの天使に何をした!!」
「私は何もしていないとも、ただ……ソレらが我が友に攻撃をする事が出来ぬだけだ。
それと、あなた方に聞きたい事が有りましてね、あなた方が連れている天使は第三位階魔法辺りで召還出来る
わざわざ聞く必要は無かった、モモンガ達にとって確認ですら無い質問。だが、わざと聞いた。
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「何も言わないか………
ソレらはキリスト教関連、となるとこの世界に宗教としてキリスト教がなければならない。しかし、
それはつまり………この世界に私達と似た者の存在があるということになる。うん、実に興味深い」
「何を………
自身が召還出来る攻撃力は低いものの大抵の人間であれば容易く殺せる天使を召喚し、そして己のタレントを最大限使い、その手に持つメイスを以て殺すように指示を出した。が、やはり動かなかった。
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「な、何故だ………何故動かん!
懐から魔封じの水晶を取り出し掲げ自慢げに声高らかに叫ぶと、陽光聖典の隊員達が色めき立ちモモンガ達に思い思いの魔法を放ち時間稼ぎを試みる。
最も彼等に低位階魔法などという物は意味がなく時間稼ぎにすらならないが二人は
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最高位? あぁアレか、警戒する必要すら無いな。
「〖だ、大丈夫なんですか? 最高位天使って
「〖ん? あぁ大丈夫だよ。彼らが言う最高位天使は恐らく
「〖はぁ!?
「〖多分ね、村で
それより、呼び出した後どうするかなー天使である以上
「〖そうですね、どうしましょう。さっきの奴らみたいにしますか?〗」
「〖それが一番手っ取り早いかな〗」
その結果魔封じの水晶から彼等の言う最高位天使の召喚を成功させ、彼等は声高らかに勝利の
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「ふ、フフフ、フハハハ! これこそが!! この天使こそが、二百年前に大陸中を荒らし回った魔神の一体を単騎で滅ぼした最高位天使だ!! もう貴様等に助かる
「本当に
「本当にね。でも仕方ないさ彼等にとってはアレが最高位なんだよ、惨めでしか無いけどね」
「つ、強がりもそこまでだ、最高位天使たるドミニオン・オーソリティが貴様等を打ち砕き! ガゼフを探しだし殺した後、あの村を蹂躙してくれるわ!!」
この発言に反応したのはモモンガだった。肩を僅かに揺らしながら籠手を外し仮面を取り、そして
そしてソコの現れたるは濃密な死の気配を漂わせるまさしく死の神が立っていた。
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「な、なんだ、何故あなた様が……闇の神たるスルシャーナ様がソコにおられるのですか!? あ、あり得ない! あり得ていい訳が無い!! 何故我らの前に立ちはばかるのですか!」
モモンガの姿を見てニグン・グリッド・ルーインは動揺を隠せなかった。その理由は単純なモノ、今のモモンガの姿はスレイン法国に伝わる闇の神:スルシャーナその者だったからだ。
彼の動揺は部下達にも伝播する、伝播してしまう。故にニグンはーー
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「この私が……この私達、アインズ・ウール・ゴウンが手ずから助けた村を蹂躙する? 不快だな。
ただ殺すだけではすまんぞ人間ども!」
「いや、いいや!! あり得ない……こんな事あってはいけない、我らはスルシャーナ様に刃を向けたのか!? ……違う………そんな筈は無い!! スルシャーナ様がこんな辺境におられる筈が無い!! アレはスルシャーナ様を騙る大罪人だ! 殺せ、あの不届き者を直ちに殺せ!
否定するしか無かった。ただただ大声で部下達を奮起させるために、最高位天使さえも召喚し最強の一撃を放つも何も起きなかった。
何故ならソコには予想だにしなかった存在が現れたからだ。
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「へぇ、闇の神ねぇ。だとしたら光の神もいるのかな?」
ニグン達が見たのは純白の衣服だと思っていた代物が次々と開き10対20翼におよぶ翼へと変わる瞬間であり自分達がした大罪が脳裏を過る。
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「アーラ・アラフ………様」
隊員の1人が呟くと他の者達もざわめき、1人また1人と頭を垂れ、遂にはニグンも地面に付かんばかりに頭を下げる。
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「お、恐れ多くは光の神:アーラ・アラフ様。
我らはあなた様の行いを邪魔をするつもりはございません。お、御許しを………」
「アーラ・アラフ……ね」
確かそんなプレイヤーが居たような気がするけど………思い出せないな。天使系ならナザリックと敵対しててもおかしくないけど、う~ん思い出せん。
ま、後で調べるか。
「そうか、昔はそう名乗っていた事もあったね、だけど今は違う。
今の
我に己の罪を懺悔し告解せよ」
全て翼を広げたオルトにニグンは国から言い渡された命令を話す。その
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「おや? 今のは情報系魔法かな? どうやら誰かが君達を監視していたようだね」
「そのようだな、効果範囲内に我々が居たが故に対情報系魔法の攻勢防壁が起動した」
「うん、だからたいして覗かれてはいないと思うけど……何を仕込んでいたかな? 覚えてないや。
アインズ、君は何を仕込んでいたか覚えてる?」
「ん? そうだな………確か、広範囲に影響を与えるように強化した
「中々良い魔法仕込んでいるんだね、
ま、死ぬことないし……それに自業自得だからどうでも良いけど」
うっわエッグい事するなぁオルトさん。アレってマジでエグいんだよなぁ、オルトさんがいる空間内でオルトさんのパーティー以外のプレイヤーに敵性モブとNPCのMPを根こそぎもってくんだよな。
それに、MPの回復アイテムが無いユグドラシルにとってオルトさんは
しかも余剰MPがストック出来るんだっけ? ズッルいよなーアレ。
オルトくんの種族と