星雲からの使者   作:完全にわかのバカ野郎

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 はたして失踪せずに風呂敷を畳めるのか。
そもそもどこまで書くのかそれすら未定。

キャラの口調が違う時はぶん殴ってやってください。


二話

 聞いた事で()であると分かった……つまりこの子達(NPC)はなにがしかの方法で僕達プレイヤーを判別できる。

 そしてそれはアルベドが今言った『気配』とやらでしている。

 ……それなら何故一目で僕と気付かなかったのか……考えられる可能性は……見た事の無い人間種の僕がモモンガくんの傍に居た事で、混乱し冷静さを失い脊髄反射に近い反応で今の僕を敵と認識し、セバスに指示を出した。

 そしてセバスはそれに返答ではなく行動で呼応し、即座に最短距離で僕に向かい攻撃をした。

 それはつまりモモンガくんを守るための行為・行動。

 ………ナザリックにいるNPC達のカルマ値は基本的に悪以上。そしてユグドラシル時代の事を覚えていれば、『アレ』の影響で人間にたいして憎悪や嫌悪感・敵愾心が在ってもおかしくはない。

 イヤ、持っていて当然だろう。アルベドの行動は正しい反応だ。

 つまり、アルベドを含めたNPC達はユグドラシル時代の記憶があるそしてーー

僕達にたいして確実に忠誠心がある(・・・・・・・・・・・・・・・・)

 今のところは裏切る可能性は排除しよう、となると次にとるべき行動はーーー

 ━

「あ、ああ、ああああ!! なんたる無礼! なんと言う大罪!! 至高の四十一人が一人! 

 One Radiance Thing(ワン・ラディアンス・シング)様と気付かず刃を向けるなんて! これ程の大罪ありません。

 この不敬、不肖アルベド、この命を以て罪を償わせて頂きます」

「One Radiance Thing様。同罪であるこのセバスも、この命を以て罪を償い忠誠を果たします」

 おぉっとぉ………コレは予想の斜め上を行ったなぁ、コレはもしかするとヤバいかもしれないねぇ。

 

「アルベド、セバス。誰の許しを得て命を散らす」

「!? One Radiance Thing様、ですがこれ程の大罪を償うには命を捧げるしかありません!」

「良い赦す。お前達のその反応・行動は正しい。故に()はお前達を赦そう」

「あ、ああ……あああ……なんと、なんと慈悲深き御方、この様な大罪を犯した私を……私達を御許しくださるなんて。

 このアルベド、これより先の働きを以て忠誠を示しましょう」

「このセバス・チャンも働きを以て忠誠を示させて頂きたく」

「あぁ、期待しているよ」

 さて……何が起きたのか、これから何をするべきか……まずは現状把握、次に僕達の戦闘能力の確認。

 その次は、念のためのNPC達が僕達に抱く感情、後は………後で考えようか。

 

「……セバス。ソリュシャンを連れナザリックの外の状態、状況を確認してきてくれるかい」

「仰せのままに」

「ああそうだね、僕のところからも1人送ろう、アレは探索・調査能力に長けているからね。

 それと、他の戦闘メイド(プレアデス)の子達は上に上がって八階層の警戒をして欲しい。頼めるかな」

「お任せを。One Radiance Thing様」

 次は……アルベドにーー

 

「アルベドよ、各階層の守護者(NPC)に連絡を取り、六階層の円形闘技場(アンフィテアトルム)に集合するよう伝えよ」

「はっ! 畏まりました」

 

 

 ━━

 

 ━━━━

 

「ふぅ……困った事になったねモモンガくん」

「はい、いったい何がなんだか」

「おそらくは……だけど、この現象がなんなのかは分かっている。まぁ信じられない事だけどね」

「そ、そうなんですか!?」

 スゴい、何が起きたのか分からない現状を素早く把握して今の当たりを思い付くなんて。それに、セバス達に的確な指示も出した。

 俺なんてアルベドにあんな事しか言えなかったのに。

 

「それで今、私達には何が起きているんですか?」

「一昔前に漫画やアニメで流行ったモノ……ゲーム世界、或いは異世界への転移。

 今この二つのどちらかなのかをセバス達に調べてもらっている」

「セバスに外を調べさせて何か分かるんですか?」

「うん。ナザリックは毒沼にある。外が毒沼であればココはユグドラシル、もし違えば異世界の可能性が高い」

「成る……程、オルトさん凄いです!! この短時間でそこまで考えつくなんて俺にはアルベドにあの指示を出すのが精一杯でした」

 

 人差し指を突きだし揺らしながらモモンガに笑いかけた。

 ━

「いいや、モモンガくん。その指示は最高の指示だ」

「へ? そ、そうなんですか」

 君は相変わらず自己評価が低いね、ソレは悪癖だよモモンガくん。早めに言わないとダメかな。

 

「今、()達がとるべき行動は()達に起きた現状を把握、つまりは何が起きているのかを知る。

 コレに関しては今セバス達にやらせているから一先ず(ひとまず)は解決したね。

 では次にとる行動は何か………それは()達の戦闘能力の確認。()達はどの程度戦えるのか、()達はちゃんと(・・・・)戦えるのかを確認する。

 そしてコレを確認するためには円形闘技場(アンフィテアトルム)が最適だ。

 だからモモンガくん、君がアルベドに出した指示は現状においてベストだよ。君の判断は正しい。

 そして念のためではあるけど、NPC達が僕達に抱く感情。とはいえ、コレに関してはおそらく問題はないだろうね」

「理由を聞いても良いですか」

「最初にとったアルベドの反応と行動さ」

「アルベドの行動?」

「そう。あの時アルベドはモモンガくんに僕から離れるように言った、そしてセバスも返答する(・・・・)時間を惜しみ即座に僕へ攻撃してきた。つまりそれなりの忠誠心が無いとしない反応と行動、そして判断だ」

 ただ、もしかしたら僕が想定以上の可能性が高いかもね。

 

 ………凄い、本当に凄い。あのアルベドの行動でそんな事まで分かるなんてオルトさんって何者なんだろう。たっちさんはどこか警戒してて、俺にもたまにオルトさんの事を聞いてきたり、気を付けたほうが良いって言ってきた事もあったっけ。

 後は……ウルベルトさんだ。ウルベルトさんとは何度か二人だけで話してた事もあった……オルトさんあなたはいったいーー

 

「さて、まず一つ確認しよう。モモンガくん、握手をしよう」

「握手……ですか?」

「うん、確認したい事があってね。じゃ、はい握手~」

 

 二人が向かい合い握手をするとオルトは何かを確信した。

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「やっぱりそうだったか。う~ん気を付ける必要がありそうだ」

「オルトさん、今……」

「ダメージは受けて無いけどネガティブタッチが僕に発生した、つまりユグドラシルには無いフレンドリーファイア(FF)が発生した事になる。

 コレ(FF)から判断するに異世界である可能性が更に高くなった。

 後はセバスの連絡で判断しようか」

 ……何度驚けばいいんだ俺は、凄すぎる。それにオルトさんの……なんと言うか上に立つ者としての振る舞いが堂に入ってる。指示を出すの慣れてる感じがする。

 

「さて、と。僕は一旦着替え(・・・)てくるよ。

 さっきみたいに不必要な誤解を起こさないようにね。モモンガくんは先に円形闘技場(アンフィテアトルム)に行ってて。

 じゃあまた後でね」

「はい、先に行ってます」

 

 オルトがそう言うととあるアイテム、それは指輪……『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン』と呼ばれるアイテムで、効果はナザリック地下大墳内に限り、〈階層間の移動を可能〉にする専用アイテムでオルトは自分が『管理するエリア(領域)』に転移した。

 ━

 

 

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「問題なく使えたね、となれば他のアイテムも使えるとみて良いだろう。

 さて、と。どれに着替えようかな、何にしようかねぇ、んー……昔のアレにするか、一番馴染み深いし」

 

 

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「良かった。オルトさんが使ったのを見てたとはいえ、俺のアイテム(指輪)が使えるのか不安だったけどちゃんと使えた。

 であれば、他のアイテムも使えるとみて良い。よし行くか」

 

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「とあっ」

 

 頭上から声が聞こえ上を見るとそこには薄黒い肌の耳がやや上向き尖った人物(NPC)が一人、飛び降りてきた。

 ━

「アウラか」

 

 円形闘技場(アンフィテアトルム)の上部からモモンガの前に飛び降りてきた人物は、ズボンをはいた少女の闇妖精(ダークエルフ)のNPCアウラ・ベラ・フィオーラが指を二本立て「ブイっ」とモモンガにして見せた。

 そしてさっきまで自分がいた場所で「うぅ……」と躊躇っている『弟』にたいし、「モモンガ様が来ているんだよ! 早く来なさいよ!」と叫ぶ。

 姉に()かされ、急いで飛び降りスカート(・・・・)をはいた、ダークエルフのNPC、マーレ・ベロ・フィオーレが慌てモモンガの前まで駆け寄って来た。

 ━

「アウラ、マーレ。今日は訓練に付き合ってもらう」

「訓練!? モモンガ様が?」

 

 目の前でじゃれ合う姉弟を見て「この姉弟はこんなにも生き生きと動くんだな、この二人を作ったぶくぶく茶釜さんにも見せたかったな……」と思わずにはいられなかった。

 ━




 オルトくんの秘密その1。
『着替え』なるものがある、どの様なモノなのかはまだ不明。
 オルトくんの秘密その2。
アイテム製作が出来る。



 ところでリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンの効果ってコレで良いんでしたっけ。私は分からない。

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