星雲からの使者   作:完全にわかのバカ野郎

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 ラテン語翻訳がとても難しい。


二十八話

「さあコレだけやったんだ、()の代わりにじゃんじゃか戦ってよ」

「些かやり過ぎな気がするが……まあ良い。

 さて、やらせてもらおうか投影開始(トレースオン)

「シャナ! 征きます!」

 

 エミヤは魔法(魔術)弐式炎雷(にしきえんらい)が使っていた武器……天照と月読(あまてらす・つくよみ)を投影し、霧の中から現れたアンデッドーー骸骨(スケルトン)兵士(・ソルジャー)と対峙している時、離れた場所に居る骸骨(スケルトン)弓兵(・アーチャー)がエミヤに弓を向け矢をつがえて放とうとしていたが、エミヤには焦りは無かった。

 何故なら、エミヤがスケルトン・ソルジャーを倒している時既に、牛若丸がスケルトン・アーチャーに肉薄しているのを知っていたからだ。

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「マジかよ……」

「いつの間に」

 

 同じ二刀流の戦士のエミヤの剣さばきに驚き、野伏(レンジャー)の自分より早く気付き既に肉薄し倒している牛若丸に驚く。

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「まだ奥にいるぞ、警戒を緩めるな」

「任せてください。(大丈夫、私なら出来る!)バククルズ!!」

 

 霧の中から襲い来る重装(ヘビー・)骸骨(スケルトン)兵士(ソルジャー)にアルシェはオルトから渡された『魔道書』に載る第3位階魔法『バククルズ』を使う。

 そして使われた魔法は魔術の地(テラ・マギア)の恩恵を受け威力が増し、モンスターに向かって複数の火球が発生・収束し大爆発がおきる。

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「(アレが貰った魔道書の魔法!? 難度30のヘビー・スケルトンソルジャーを1撃で倒したの!? 魔法に疎い私でも分かる、あの魔法が凄い事が……だからこそ気になる。

 なんでそんな物をアルシェに渡したのかを……実験って何するつもりなの)」

「おお!! スゲェなアルシェ、何だその魔法」

 へぇ、使えたか。となると魔道師(ウォーロック)(.hack//R:2)の職業(クラス)を取得したと……つまり、そういったアイテムが有れば現地人でもユグドラシルの職業(クラス)を取得出来ると言う事か。

 この事が分かったのは大きいな。……現地人を何人か拐って色々試してみるか。

 

「(アレは確か……ウォーロック(.hack//R:2)……だったか。そういえば彼が何か渡していたのを見たが、まさか職業(クラス)取得用アイテムを渡していたとはな。

 だが、その類いのアイテムがあればこの世界の人間も使えるの様になる……と言う訳か。

 ………また何かしでかしそうだな)」

「良いじゃん良いじゃん、もっとやりなよ。モンスター倒して強くなって、より上の魔法を使って魅せて()を愉しませてよ」

 

 新しい玩具を手に入れた子供の如くはしゃぐオルトにタメ息を吐くエミヤと、何処か刺の有る視線を送るイミーナが居た。

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「ははは、これ程の補助系(バフ)魔法を使われては私の出番がありませんね」

「ま、お前は何か有った時の為にいつでも動ける様にしといてくれ」

「ええ、そうします。ですがこれはしていませんでしたのでしておきましょうか、獅子ごと(ライオンズ・)き心(ハート)

 

 近くに居たヘッケランに精神異常耐性魔法を掛ける。

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「お、サンキュ。んじゃ俺も行ってくっかな」

 

 霧を掻き分け次々と現れるアンデッドを倒し後ろからイミーナもスキルで強化した矢を射る。

 ロバーデイクも負けじと魔法の矢(マジック・アロー)衝撃(ショック・)(ウェーブ)等を使い2人のサポートをするが、自身が放った魔法の威力に驚く。

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「(これは……いつもより魔法の威力が増している、おそらくは彼の御仁の魔法の影響とみていいでしょう。

 恐ろしいのは威力の上昇率が高い事ですね、まるで……自分が強くなったかの様な錯覚をしてしまう程に)」

 ふーん、それなりにはやるね。まあバフかけたんだし、これくらいしてもらわないとね。

 

 完全に座り込み全員が戦っているところを見て現状を他人事の様に観察していると、レベル16……現地において難度48の骸骨戦士(スケルトン・ウォリアー)がオルトを襲おうとしているところにユリ・アルファが割り込み殴り倒した。

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「おー、頑張れーリファ」

「はい! 頑張ります!」

 

「(はぁ!? スケルトン・ウォリアーを1撃で倒した!? 難度48のモンスターよ!? 何なのあのパーティーは。

 1人は逸脱者(フールーダ)以上の魔法詠唱者(マジック・キャスター)、私以上の探知能力が高い軽戦士らしき子にスケルトン・ウォリアーを1撃で倒したさっきの子……それに、今は弓を使っているけど、最初は双剣だった遠中近で戦えるらしい彼……アルシェが言うには彼もフールーダと同じかやや少ない程度の魔力を持っているとも言ってたし、訳が分からない。

 まさか他国のアダマンタイト級の冒険者? でもそれなら帝国で登録する必要は無い……本当に分からない)」

 

 

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 ━━━━

 

 ふーん。それなりかな~、つまんないなー………そうだ、アレやるか。

 魔法無詠唱化魔法持続時間延長化(サイレント・エクステンドマジック)不死(アンデス・)者忌避(アヴォイダンス)、これで良し。

 ど・う・な・る・か、なー。ま、頑張ってね皆。

 

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「クソッ! 何だよいきなり! 骸骨戦士(スケルトン・ウォリアー)ばかりが出てきやがる」

「それだけじゃない! 紅骸骨戦士(レッド・スケルトン・ウォリアー)百足状の骸骨(スケルトン・センチュピート)まで出てきわ!」

 

 突如として数を増し現れる中位アンデッド達に苦戦しながらも、確実に倒している彼らの実力を知るには充分な戦闘だった。

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「ッ! マジでどうなってやがる!! 中位アンデッドだらけじゃねぇか!」

「下がってください! 魔法二重化(ツインマジック)・バクドーン!」

 

 アルシェの放った二重化された魔法(バクドーン)がスケルトン・センチュピートを吹き飛ばし、入れ替わる様にレッド・スケルトン・ウォリアーが武器を振り上げ突撃してくる。

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「アルシェ!!」

「ッ、魔法の矢(マジック・アロー)飛行(フライ)!」

 

 魔法の矢(マジック・アロー)でレッド・スケルトン・ウォリアーを足止めし、飛行(フライ)を使い後ろに飛び、レッド・スケルトン・ウォリアーの攻撃を躱す事に成功した。

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「はぁはぁはぁ……」

「アルシェ、下がって少し休め」

「はぁはぁ……、分かりました」

「此処からは私達に任せなさい」

 

 魔力を使い果たしたのか肩で息をするアルシェを下がらせ、前に出るヘッケランとイミーナ。そしてロバーデイクはアルシェの近くに立ち石壁(ウォール・オブ・ストーン)を張る。

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「征くぜ、限界突破・剛腕剛撃・肉体向上ーー」

「合せるわ!」

 

 複数の武技を使い身体能力を上げ、レッド・スケルトン・ウォリアーに向かって走り、武技を使った攻撃を繰り出し、そこに阿吽の呼吸でヘッケランの攻撃に合わせ武技を使った矢を放つ。

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「双剣斬撃!!」

「ヘビーショット!」

 ふ~ん、紅骨も倒せはするんだギリギリだけど。それに……成ったばかりの職業(クラス)で彼処まで戦えるのか、イイネうん少しは出来るじゃん。

 

 フォーサイト達から離れた場所に居たオルトに近づき少し棘のある言葉をかける。

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リーダー(マスター)あまり褒められた事では無いな」

「実力確認には必要でしょ、それにうんまぁ危なくなったら一応は助けるつもりだから安心しなよエミヤ」

「! 驚いたな、君にしては随分と優しいじゃないか」

 

 驚いた様子でオルトをまじまじと見る。

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「んー……多分だけど、今の()は擬態とは言えエルフだ。

 あの半森妖精(ハーフエルフ)に同族意識が有る訳じゃない。それでもねエミヤ、少しはアレに『優しさ』の感情を抱いているんだ、意外な発見だ。

 人間の体なら人間に対してこの『優しさ』が出るのか、興味が有るね」

「(擬態(擬体)による性格・人格の変化……か。無くはない現象ではある、これを上手く使えば暴走の可能性を減らせるかもしれないな)」

「面白い現象だよね、でも当然なのかもね」

「それは何故かね」

「夜の()さ。

 彼は人類(生命体)に対してある種の『愛情』を持っている。

 ソレは朝になっても少しだけど残っていてね、だから今の()もアレへの『優しさ』程では無いにしろ人間にも『優しさ』が有る。

 本当に、面白い」

 

 オルトが言う『優しさ』。異世界に転移し少なくない月日が立っている、それ故に■■■(オルト)の人格は彼の本体……『星喰らい』或いは『朱い月』の在り方・考え方に引き寄せられ、転移前の『現実世界(リアル)』に生きた人間としての在り方や考え方から、かけ離れしまっていた。

 そして今の彼は生物で在って生物では無い存在。

『片方は正体不明の怪物(アンイデンティファイド・モンスター)

『片方は人類(生命体)の器を作った存在』

 故に彼は人類に興味が無い、しかし生命体に『愛情』を抱いてもいる。

 矛盾しているが、矛盾していないという奇妙な状態であり、更にそこへ擬態時の彼が擬体している種族に対して一定の『優しさ』が生まれるている。

 果たして彼は、何処までが正体不明の(アンイデンティファイド・)怪物(モンスター)で、何処までが人類(生命体)の器を作った存在なのか。

 それはオルト本人にも分から無いが、ただ1つ言えるのは老齢の彼が長い年月で培った『人間性』………彼にはコレが残っている。

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「はぁはぁはぁ……なんとか……倒しきったな。こんなんは二度と御免だ」

「本当にね、生きた心地がしなかったわ」

「お2人とも、お疲れ様です。

 今治療します。中傷治癒(ミドル・キュアウーンズ)

「サンキュ、ロバー。マッジで疲れた、なんでいきなり中位アンデッドが押し寄せやがったんだ」

「もう帰りましょう、これ以上は無理よ。アルシェの魔力も尽きてるみたいだし……此処が止めどきね」

「だな、俺も賛成だ」

「その方が良いでしょう、無理をして死んでしまっては意味がありません」

「すみません、少しは回復しましたが魔力は殆どありません。(この魔道書の魔法……凄かった。それだけじゃない。

 トールさんのバフ魔法……アレが凄かったんだ。勘違いしちゃダメ、まだ私は弱い)」」

「気にすんな、アルシェ。お前のお陰で戦いやすかったぜ」

「ありがとうございます」

 

 フォーサイト達は息も絶え絶えでヴァディス自由都市に帰ることに全員が異論は無く、少し休んだ後帰ることにした。

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「うん? もう終わりかい。まぁ頑張ってたしまぁいいか」

「何もしていない貴方に言われたくないわね」

「ちゃんとしたじゃん、君達に補助系(バフ)かけたの()だよ? それに、最初にソレしかしないって言ったし()のバフ、良かったでしょ? アレが無きゃ死んでたかもね」

 

 事実、彼らが生きているのはオルトのバフが有ったからこそのため、フォーサイト達は何も言い返せ無かった。

 最も、この状況を作ったのもオルトの仕業たが、それに気づいているのはエミヤだけだった。

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「帰ることに異論は無いけどさ、アレ、どうするの」

 

 そう言い指をさした先にはーー骨の竜(スケリトル・ドラゴン)が佇んでいた。

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「!? スケリトル・ドラゴンだと!! ロバー!!」

「はい! ウォール・オブ・ストーン! これで少しは時間が稼げます! 急いで逃げましょう!!」

 

 スケリトル・ドラゴン。この世界において魔法詠唱者(マジック・キャスター)の天敵ともされるモンスター、何故なら魔法に絶対の耐性を持つ(・・・・・・・・・・・)と知れ渡っているからだ。

 勿論、物理的な攻撃で……例えば相応の実力と弱点である殴打属性の武器等で戦えば倒せるが、今の彼らには出来る余裕は無かった。

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「クソッ、こっちは疲労困憊だってのに最悪のタイミングで出てきやがった。(どうする、コイツにゃ魔法は通用しねぇ。しかもアルシェは魔力切れでマトモに動けねぇ筈だ、いいや、アルシェだけじゃない俺達全員が戦える状態じゃない。

 どうする、どう対処する)」

 

 その時、ゆっくりとだが動いた人物がいた、それはーー

オルト

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「あーいいよ。君達はソコで休んでなよ、君達は()を愉しませてくれたし魅せてくれた。

 それに……昔の事を思い出させてくれた、だからアレは()がやってあげる。

 それと君、良く見ておくといい。これが……魔法の頂だ」

「え……何をーー」

 

 するつもり。その言葉を言い終える前に信じ難い事が起きる。

 それは、空から星が降ってきたからだった。

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創星雨(スセイ・プラヴィア)

 

 その魔法はまさしく頂。何故ならそこには………世界を埋め尽くすが如く、星の雨が空から降り注いでいたからだ。

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重装骸骨兵士(ヘビー・スケルトンソルジャー)は何となくで作りました。まぁ重装骸骨戦士(ヘビー・スケルトンウォーリアー)がいるんだし、下位互換?の兵士(ソルジャー)がいてもおかしく無いでしょ。

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 フロム系の補助系魔法は原作準拠にすると少々短いので効果時間が伸びてます、更にオルトくんのスキルで大幅に効果時間が伸びてます。ご都合主義万歳。

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 今更だけど魔法オタク?マニア?なAOGのメンバーが100年以上前の作品とのコラボとは言え魔法を取得出来るイベントに参加しない事が有るのか?と最近思うようになってきてます。どうしようかしら。
 もしかしたら変わるかもしれない、設定は突然生えてくるものだからね。(何とも酷い言い訳)

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 イミーナの技は捏造です、だって調べても出てこないし。

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 愉しませてくれたフォーサイトへの興味と、イミーナへの僅かな『優しさ』これが合わさり、ハイテンションになって第10位階魔法の創星雨(スセイ・プラヴィア)を使う、ウッキウキなオルトくん。
 そして自分を愉しませてくれてユグドラシル時代の事を思い出させてくれた、フォーサイトを多分気に入った。

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 カジッちゃんイベントが終わったら、オルトくんの種族詳細を書くかもしれない、但しどの体かは分からない。多分今のエルフの詳細。
 因みにオルトくんの正統ORTと最終形態は別物です、肉体と心臓的な感じで。ORTを調べると分かります多分。
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