星雲からの使者   作:完全にわかのバカ野郎

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 結局渡すオルトくん。困った事に前例があるためフールーダの強化が確定する。


四十五話

「それで、だ、トールよ」

「何」

 

 用意された果実水をゴクリと1口飲み、目を向ける。

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「爺は助かった、そして若返った」

「そうだね、それが何」

「この事には感謝する。ありがとう」

「それはどうも」

「だが同時に別の問題も出来た」

「問題? ……見たところ無さそうだけど」

 

 オルトから渡された魔術書を目を血走らせ、食い入るように見ているフールーダを見て「変人なのは変わって無いじゃん」とジルクニフ言うと「爺のアレは元からだ、問題はソレではない」と呆れながら返す。

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「じゃあ何」

「若返った事だ」

「それの何が問題なのさ」

 

 その問いに答えたのはジルクニフではなくエミヤだった。

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「人の見た目……それも国家の重鎮であり、皇帝と近しい人物が突然若返れば騒然とするだろうな」

「ああそう言う。じゃあ老けさせる? 多分出来ると思うし」

 

 少し考え当事者を見て、首を振り「それも良いが爺が嫌がるだろう、そのままで良い」と少し残念そうに言う。

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「(爺が爺じゃないのはなんとも不思議な感覚だな。だが、歳が近いのもソレはそれで良いか)」

「ふーん。ちゃんと歳はとるんだし良いんじゃない? まあ前の見た目になるまでに今までの倍近く掛かるだろうけど」

「は?」

 

 いきなり言われた内容に脳の処理が追い付かず、気の抜けた声が出る。

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「そ、そうなのか」

「さっき使った魔法(スキル)の副次効果だね、それ以外にも色々と効果があるけどそっちは使って無いから老いるしちゃんと死ぬ。

 んー……1000年くらいは生きるんじゃないかな。君もやる? そうすれば1000年間統治出来るよ」

「今はやめておこう、興味はあるがそこまで生きるのは疲れそうだ」

「それが良いんじゃない、人間は人間として死ぬのが1番の幸福だよ」

 

 何処か遠い目をしながらもう一口、果実水をゴクリと飲んだ。

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「それでさ、()は何をすればいいのさ? 貴族に、それも侯爵になったし」

 後でモモンガくんに言わないとね、共有しておいた方が良い。

 

「俺としては魔法部隊か帝国魔法学院の臨時講師をし欲しいが………」

「えー、誰かに教えるとか彼女だけで充分だって、それにさっきも言ったけど()は冒険者だよ。貴族ってだけでもおかしいのにさ」

 ただでさえ貴族になって行動が制限されるのに、講師にまでなったらもっと制限されるし。

 

「何だ、知らんのか。王国には貴族の冒険者が居るぞ、しかもアダマンタイト級のな」

「へぇ、それは興味があるかな」

「王国に行ってみるか?」

「その前に冒険者の等級上げかな」

 

 今のオルト達は(カッパー)の冒険者、(カッパー)の冒険者が他国のアダマンタイト級冒険者に会えるわけが無い。

 となれば必然アダマンタイト級、少なくともオリハルコン級になる必要が有るが、等級をいきなり上げるのは難しい。

 何かしらの……通常では成し得ない実績がいる。

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「オリハルコン級冒険者にはなれるんじゃないか?」

「何で」

「お前はエルヤー・ウズルスを斃した(殺した)だろ? アイツの実力はオリハルコン級冒険に匹敵するからな」

「アレが? オリハルコン級って弱いんだね」

「お前が強すぎるんだよ、トール」

 

 2人が話し合っている時に割り込むように爆弾発言が投下される。

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「でもよ、トールは骨の竜(スケリトル・ドラゴン)を1人で、しかも魔法で倒したじゃねぇか。

 アダマンタイト級でも良いだろ」

「!? おぬし今何と言った! 骨の竜(スケリトル・ドラゴン)を魔法で倒したと言ったか!?」

 

 その発言にいち早く食いついたのは魔法詠(マジック・)唱者(キャスター)である、フールーダ・パラダインであった。

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「ああ事実だぜ、主席宮廷魔術師殿」

「だが骨の竜(スケリトル・ドラゴン)は魔法に絶対の耐性を持っている、魔法で倒せる訳が」

「それは勘違いだよ、フールーダ」

「おお! 私の名前を覚えてくださったのですね!!」

「煩いから声のボリューム下げてよ」

「も、申し訳ありません、トール様」

 

 毎回叫ぶフールーダに注意し、素直に従う。

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「さっきの話だけど、骨の竜(スケリトル・ドラゴン)に魔法に絶対の耐性なんて無いよ、アレが持っているのは第6位階以下の魔法の無効化だ。

 でも残念ながら此処には第7位階以上の魔法を使えるのがいないから、勘違いしてたんだろうね。

 ()からすればアレは雑魚だよ」

「第7位階魔法! で、ではトール様は第7位階魔法を使えるのですか?」

 

 第7位階魔法はフールーダが目指している領域であり、未だ届いていない領域でもある。

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「そんなの当たり前でしょ。

 ()が居た場所は第8位階魔法で漸く使える魔法なんだから」

「第8位階魔法!! やはり存在するのですね! 第8位階魔法が!」

「うっるさ。だからボリューム下げっててば」

「も、申し訳ありません。

 存在しないと言われている第8位階魔法がある言われ、興奮してしまいました」

「レベルが低いよね此処って。

 それと、さっき君に渡した魔術書ってさ基本的に第7位階と第8位階魔法が載ってる、もしかしたら習得出来るんじゃない? ま、頑張る事だね」

 

 コラボイベントで入手出来る魔法は基本的に第6位階以上の魔法、勿論アルシェに渡した魔道書のように第3位階魔法もあるが、低位階魔法の方が珍しいのだ。

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「(私は……私は呪われた時、運命を憎んだ。

 ですが、私が呪われたのはこの御方に出会うために呪われたのですね。

 私の命、私の正義はこの御方にために有る。この御方のために私の全てを捧げましょう)」

「トール様のご期待に答えられるよう、フールーダ・パラダインの名に懸けて、そして三重(トラ)魔法詠唱者(イアッド)の名に懸けて必ずや習得してみましょう」

「……そう、じゃあそれなりに期待してるよ」

 三重魔法詠唱者(トライアッド)ね。二つ名的なヤツかな。て事は3種類の魔法系統を使えるのか? 

 

「その三重魔法詠唱者(トライアッド)って何」

「まだ言っておりませんでしたな。

 私は魔力系魔法・精神系魔法・信仰系魔法の3つの系統を修めております。故に私の事を三重魔法詠唱者(トライアッド)と呼ぶのです」

「またとっ散らかった構成だね」

「そうなのですか?」

「基本は1系統、よくて()みたいに2系統だね」

 

 ユグドラシルにおいて職業(クラス)構成は1系統で揃えるのが当たり前だった。

 戦士系であればシナジーの有る戦士系の職業(クラス)を取得する、理由はそうしないと弱くなるからだ。

 これは魔法詠唱者(マジック・キャスター)も同様に、魔力系なら魔力系で揃え、信仰系なら信仰系で揃えるのが基本だった。

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「まあ今更か。それでも今から系統を絞っていけばちゃんと強くなれるんじゃない? それと()は死霊系は持っていないから、これ以上は望まないでね」

「心得ております。トール様」

「それは良かった。

 それでさ、ジル。等級上げたいんだけどさ、何かない」

「冒険者組合は国から独立した組織だからな、俺が言ったところで何も出来ん。だが、さっきも言ったがエルヤー・ウズルスを斃している。

 目撃者……大勢の観客がいたんだ、今から組合にいけばそれなりの評価されるんじゃないか」

「ふーん。じゃあ行ってみるか、さっさと上げたいし」

「それが良い。貴族なのは……隠せんか、新たな貴族を公表しないのはあり得んからな」

「その辺りは君の好きなようにすればいい。んじゃ、組合に行くか」

 

 

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「見ろ、『重爆』だ」

「何でこんな所に帝国四騎士の1人が居るんだ?」

「『重爆』の前にいる奴って闘技場でエルヤー殺した奴じゃねぇか?」

「エルヤーが連れてた森妖精(エルフ)も居るぞ」

「そう言やぁ()り合う前に何か言ってたな。確かーー」

「あの男が勝ったら奴隷森妖精(エルフ)の解放、負けたら奴隷になるってヤツだな。その結果がアレだ」

「ああ『あの程度で死ぬとは思わなかった、死んだから掃除した』って言ったヤツか」

「ド級にヤベェ奴じゃねぇか」

「それにしてもあの若い奴は誰だ?」

「見たことねぇな、アイツの仲間か?」

 

 アーウィンタールの冒険者組合に居る冒険者達が、闘技場を騒然とさせた人物像が現れた事で、ザワザワと色めき立つ。

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「トール様。到着いたしましたわ」

「ん、ありがと。ねぇ受付の人」

「は、はい! 何でしょう」

「ジルから聞いたんだけどさエルヤーって奴オリハルコン級冒険者相当の請負人(ワーカー)なんでしょ? ソイツ倒した殺した僕私はオリハルコン級相当の実力が有る証明になるんじゃないかって」

 

 突然現れ、暗に階級を上げろと言ってきたオルトに面食らった。

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「あ、えと……確かにそうかもしれませんが、実績が無い以上は……。(ジルって誰よ、そんな無責任な事を言って)」

「何だ、ジルはテキトーな事言ったのか」

「あのお方が言ったのはあくまで『出来るのでは無いか』と言う絵空事を仰られたのかと」

「やっぱりテキトーじゃん。まあそこまで期待してなかったけど」

「なりませんトール様。君、トール様は1人で骨の竜(スケリトル・ドラゴン)を倒せる御方であるぞ。オリハルコン級どころかアダマンタイト級でもおかしく無い御方だ」

 

 若い男が割って入ってきた事に訝しむ。

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「いいよ別に。じゃあ適当に何か狩ってくるか、何がいいかな。ギガント・バジリスクでも狩るか? それとも巨人(ジャイアント)とか? ああドラゴンもいいな」

「トール様。この付近にドラゴンはおりません。

 アゼルリシア山脈に行けばおりますが、此処からでは少々遠いかと」

「じゃあ止めとくか、となるとギガント・バジリスクか巨人(ジャイアント)か。フールーダ、近くにどっちかいる? ………そうだ、アレを使えばいいか」

 

 フールーダ。その名前を聞いた冒険者達は更に色めき立つ。

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「フールーダ!? フールーダと言やぁ主席宮廷魔術師じゃねぇか!!」

「イヤ、でもフールーダはあんなに若くねぇって!」

「まさか魔法で何かしたってのか!?」

「だとしたらフールーダは新しい魔法を開発したのか!?」

 

 それを聞きチャンスと言わんばかりにこの話題を利用する。

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「違うとも諸君!! これを成したのは私ではなく此処にいらっしゃるトール様が成した事!! それ即ちトール様は私以上の魔法詠(マジック・)唱者(キャスター)!! 

 諸君!! これがどう言う意味か分かるかね、トール様は第7位階以上の魔法を使える事の証左! つまりはだ受付の者よ、トール様アダマンタイト級相当………否! アダマンタイト級なぞより上に立つ御方だ!! 

 だが残念なるかな、冒険者の階級はアダマンタイト級までしか無い。実に残念だ」

 やっぱりコイツ煩い。

 

「兎に角さ()はーーシェロちょっとよろしく」

「何か有ったのかね」

 

 首辺りに指をトントンと当てる。

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「成る程。後は任せたまえ」

 

 オルトはそのまま何処かに行き伝言(メッセージ)に応答する。

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「〖どうかした? モモンガくん〗」

「〖伝えておこうかと思いまして〗」

「〖はい実はアウラがトブの大森林でーー〗」

 

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「〖と、言う訳で今コキュートスに対応させてます。これで成長してくれれば良いんですけど〗」

「〖どうだろうね、期待はしたいけどナーベラルがアレだからね。イヤまあナーベラルより期待出来るけど〗」

「〖後で()も見に行くよ。丁度エリア(小世界)に行くつもりだったから〗」

「〖部屋(エリア)に? いったい何をしに行くんですか?〗」

「〖等級を上げたいからねドラゴンでも狩ろうかと思ってね〗

「〖あぁ、彼処ですか。ドラゴンを狩るには丁度いいですもんね〗」

「〖帰ったついでに行くね。ああそれと言う事もあるからその時に言おうかな〗」

「〖分かりました、待ってますね〗」

「そっかー成長かー。どうなるのかな」

 

 伝言(メッセージ)が終わった頃合いを見てエミヤが近づいてくる。

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「何か有ったみたいだな」

「うんそれがねーー」

 

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「成る程な中々面白い事を考えたな」

「上手くいけばいいんだけどね」

「そうだな、コキュートスならそれなりに期待出来るのではないかね」

「ああそれと、ドラゴンを狩ってくるよ」

「何処に………あぁ、彼処か」

「そ、だから君達も準備しといてね」

「シャナ、リファ。ちょっと一狩りいこうか」

「お任せを!」

「誠心誠意、頑張ります!」

 

 何をするのか分かっていないがオルトが言う事なので、疑問に思う事なく返事をする。

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「フールーダ。()達はちょっと一狩り行ってくるから」

「何処に行かれるのですか? 是非私もーー」

「君は連れて行かないよ。でもレイナースと君達(エルフ3人)は付いてきて、さっきも言ったけど装備を揃えるからね」

「仰せのままに」

「じゃあね、また後で来るよ」

「行ってらっしゃいませ」

 

 最敬礼するフールーダを一瞥し手をヒラヒラさせて、組合から出ていく。

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「此処までこればいいかな」

「トール様、何をなさるのですか」

「拠点に帰るのさ」

「彼女達を連れて行って良いのかね?」

「今更でしょ」

「それもそうだな、既に1人居るしな」

「さあ行こか。転移門(ゲート)、さぁ入って」

「これは……見た事が無い魔法ですわ。トール様この中に入ればよろしいのですか?」

「うん。君達から入って」

「畏まりました」

 

 オルトの魔法が発動し目の前に黒く渦巻く門が現れる、そしてレイナースが一礼して先に入り、次に森妖精(エルフ)達が入る。

 それを見てオルトが入り最後にエミヤが入る。そして転移門(ゲート)が閉じられる。

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「はい到着」

「此処は……トール様、此処はいったい」

()()の拠点だよ。ああ当然だけど他言無用だからね」

「勿論にございますトール様」

「はい。トール様のお手を煩わせる事はいたしません」

「それは何より」

 

 彼らが居る所はナザリック地下大墳墓内に有るオルトのエリア(小世界)、水晶樹渓谷の中だった。

 ━

「何と言う美しい場所なのでしょう」

「水晶の樹海……心が、身体が浄化されていく……」

「此処こそが私が居るべき場所……」

「私は此処で生まれ変わるのですね」

 

 レイナースは荘厳さに圧倒され、森妖精(エルフ)達は林立する水晶の木々に涙し「此処こそが私達森妖精(エルフ)の誕生の地」と地に伏せながら言った。

 ━

 んー成る程。こうなるかー、この樹は別に森妖精(エルフ)と関係ないんだけどねぇ、まあいいか。めんどくさいし。

 

「トール様」

「何」

「このレイナース・ロックブルズは貴方様に会うために呪われたのだと確信しましたわ。私の全てを貴方様に捧げます」

 ……あの子達程じゃないしいいか……コイツにアレ使ってみるか? それかあの森妖精(エルフ)達にするか、考えとくか。

 

 

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 ━━━━━━

 

「よぉ主殿(マスター)よ。またぞろ人間拾ってきたのか、飽きねぇなアンタは」

「お帰りウッドワス。あの子はどうだった」

「使えねぇな、弱ぇにも程がある」

「だろうね、あの子にアレ使ってみようかな」

「やぁマスター。帰って来たんだね」

「キングゥか、君の意見も聞かせて」

「あの人間の事かい?」

「うん」

 

 何を言おうか少し考え、口を開く。

 ━

「弱いね、何回死んだか分からない程に」

「やっぱりかー」

「蘇生アイテムを沢山持っていたから大丈夫だったけど、アレじゃ足手まといでしかないよ」

「んー。どうしようかな、やっぱり使ってみるか」

 

 オルトが今考えている事は、コラボイベント『エルデンリグ』にて入手出来るWIの使用。

 それは『満月の女王、レナラの抱く琥珀のタマゴ、産まれなかったデミゴッドの大ルーン』。

 即ち『産まれなき者の大ルーン』の使用であった。

 しかしこのWIは装備するモノではなく、オルトのエリア(小世界)に居る女性が抱く琥珀のタマゴがWI本体であり、女性はWIの一部のためNPCとは別物扱いとなっている。

 そしてその女性の前で跪き『我、産まれ直しを望む者』と唱えるとWIが発動する。

 その効果は『レベルアップのやり直し、レベルに応じた能力値の再設定』である。

 しかしデメリットとして種族がコラボイベント『エルデンリング』で転生出来る、基本種族『褪せ人(あせびと)』へと強制的に転生する。

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 伝言(メッセージ)(無線)って首で受けるよね、ダンボール好きの蛇かの如く。追加しようかな。イヤでもあまり広げ過ぎるのは駄目か、それにあの世界のアレらはユグドラシルが壊れる。

 モンスターハンターの世界(ワールド)に行き、適当なドラゴンを一狩りしに行く模様。彼処のモンスターってレベル的にどれぐらいなんですかね。
 G個体とか歴戦個体とか。多分古龍種は問答無用で準WEだと思う。

 ただ話して生まれ変わりってのも味気無いのでモーションが追加されてます。
 産まれなき者の大ルーンってぶっ壊れですよね、その代わりデメリットもデカイですけど。
 褪せ人(あせびと)のデメリット。アンデッド?なのでアンデッドの弱点属性が有る。他にも有る。(今は思いつかないのでコレだけですけど)
 褪せ人(あせびと)のメリット。褪せ人(あせびと)はエルデンリングとは違い、基本種族なので頑張れば()の種族に成れる可能性がある。
 褪せ人(あせびと)にしか使えないアイテムが各種使える様になる。聖杯瓶など。
 エルデンリングの魔術・祈祷にボーナスが付いて、各ステータスを特化させる等やりたい放題出来る、但し専用アイテムと専用WIが必要。職業(クラス)構成をいじれるのかは不明。多分出来る?でもゲームでは素性は変えられないし、どうなんだ?私には分かりません。
 取り敢えず結論、褪せ人(あせびと)に成った方が色々と強い。
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