星雲からの使者   作:完全にわかのバカ野郎

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 そんなつもりは無かったオルトくんの行動で自害しそうなアルベドとセバス。
 オバロのお家芸、深読みと誤解のスパイラル。

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 翼の枚数を4対8翼から10対20翼に大幅増量。皆大好き堕天使ルシファーが12翼らしいので、じゃあもっと多くてええか、と思い増やしました。こっちのほうがなんか凄そうだし。それに1600枚の翼を持つ天使もいるらしいし、へーきへーき。



五話

 確かにオルトさんの案は良い、ソレを行えばこの世界の事を多く知れる。そしてオルトさんが懸念している守護者(NPC)達の反応……あり得る、あのような事をスラスラと言えるのだ、必ず何かしてくるだろう。

 それにしてもオルトさん、アレを体験する前にどうしてあそこまでの忠誠心(狂信)が分かったんだろう。オルトさんは『NPC達の反応と行動である程度は推測出来た、最後はデミウルゴスの発言で確信した』って言っていたけど……やっぱり凄いなオルトさんは、俺も頑張らなくちゃ駄目だな。よっし、頑張るぞ俺。

 

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「おや? モモンガくんどうしたんだいその格好は」

「……どうでしょうかコレ、色々と試してみたんですがこの姿なら俺とは分からないんじゃないかな……と」

「んー、多分すぐにバレるんじゃないかな、あの子達は()達の事を『気配』とやらで感じ取ってる。だから見た目(装備)を変えた程度じゃ意味ないと思うな」

「そう……なんですか?」

 

 どこか悔し(嬉し)そうなモモンガをからからと笑い外を指差し「ま、取り敢えず行こうか」と提案する。

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「ん? ああ、デミウルゴスのところの子達だね、仕事が早いねデミウルゴスは」

「だからココにデミウルゴスの親衛隊がいるんですね、シャルティアの配下が居なくて驚きましたよ」

 だとすると……あぁ、居るね責任感が強いのかな? それとも自分の目で確かめに来たのか……両方か。

 

「モモンガ様、オルト様。近衛も連れずいったい何ご……」

 

 デミウルゴスの目がすっと横に移り色めき立つ。

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「おお!! その御体が『着替えの体』なのですね! One Radiance Thing(ワン・ラディアンス・シング)様!!」

「あれ? 君知らなかったっけ? あーそうか、ウルベルトくんと話す時は基本2人きりだけだったから知らなかったのか。

 成る程成る程そう言う仕組みか、段々と分かってきたぞぅ」

 オルトさん……今ので何が分かったんですか。

 

「その御姿は……天使、ですか?」

「アインズ・ウール・ゴウンに足らない要素を考えたら天使系も欲しかったからね」

 

 この言葉にデミウルゴスは眉をピクリと動かす。

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「ナザリックに足らないモノが有るのですか」

 

 混乱と動揺、NPC達にとってナザリックとは、ギルド:アインズ・ウール・ゴウンは完全無欠の存在。

 足らないモノなどあり得ないからだ。

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「アインズ・ウール・ゴウンは異形種でカルマ値は悪以上が大半だ、それに()本体(・・)のカルマ値は中立で固定されている。

 僕は問題無くてもAOGは善や()属性に弱い人が多い。

 そこをカバーするのに天使系はうってつけでね、それにこの『体』は天使系統の召喚術師にしたんだよ。

 とは言っても僕の場合、どの『体』でも一部の種族と職業(クラス)が固定されてるから自由度が無いんだよねぇ。

 それでも召喚系統魔法を高位まで習得出来たから満足はしてはいるよ」

 

 天使系は基本的にカルマ値は善に寄り属性は正が多い、この『体』を使えばカルマ値が悪や負属性のモンスターに有利を取れる。

 その為ユグドラシル時代良く使われた『体』の1つだ。

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「不利属性は可能な限り少なくしたいからねぇ、ギルドで攻略する時大抵はこの『体』で行ったよね、モモンガくん」

「そうですね。特に私のクラス取得や魔法習得の時とかにその体で来てく……うん"ん"来たもらったな」

 支配者ロールプレイ頑張れ、モモンガくん。

 

「モモンガくんはアンデッドだからね、天使は特段効くよね」

「成る程……つまりOne Radiance Thing様はモモンガ様含め、全ての御方々のサポートに回れる御体なのですね!!」

「あー……うん、そうだね。それもあるね、一応は」

 殆どが趣味丸出しですよね、オルトさんの着替えの体って。

 

「ですが、至高の御方々が近衛を付けず何故このような場所においでになられたのしょうか」

「あー、それはだな……その……」

「ちょっと外を見たくてね、モモンガくんに伝言(メッセージ)を送って来てもらったのさ、それでこの格好なんだけどーー」

「! 成る程、そう言う事ですか。ですが、モモンガ様、One Radiance Thing様。

 やはり共を連れずとなりますと、私も見過ごす訳には参りません」

 

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「私の我が儘を受け入れていただき感謝します」

 んー……確か彼のフレーバーテキストに知恵者って書かれてたっけ。それが何か関係あるのかね、この行動は。

 

「…………」

 

 モモンガはアイテムボックスから羽をあしらったネックレス型のアイテムを取り出した。

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飛行(フライ)

 

 飛んで行ったモモンガを見て、それに追随するように折り畳まれていた10対20翼の翼を広げ空へと駆ける。

 そして、一拍置いてデミウルゴスも半悪魔形態へと転じモモンガとオルトの後を追い飛び上がる。

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「素晴らしい……いや、そんな陳腐な言葉では表現できないな」

「ああ………懐かしいね、何も遮るモノの無い空は」

「!? オルトさん空を見た事があるんですか!?」

「まぁ、ね。無駄に歳をとった老いぼれだからね、()は」

 

 どこか懐かしむように星空を見上げ、微笑んでいるのをモモンガは見ていた。

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 オルトさんはスモッグに覆われる前の空を見た事がある? 人工肺やマスクが無いと満足に外に出れないあの世界で? ………オルトさん、あなたはいったい何歳なんですか。

 ………あぁ、そうだ、そう言えばブルー・プラネットさんがオルトさんの事を話してたっけ。

 円形闘技場(アンフィテアトルム)を作る際、汚染される前の自然に関する色んな資料やデータをくれたって、本当に何者なんですかオルトさん……

 

「星空って綺麗だねぇ、本当につくづく思うよ」

「……ええそうですね、本当に綺麗だ。まるで宝石箱のようですね」

「あっはっは、そうか宝石箱か。うん、ぴったりな表現だ」

 意外とロマンチストだねモモンガくんは。

 

「宝石箱には必ず持ち主がございます。そして、その宝石箱を手にするに然るべきは至高の御方々の他におりません」

 

 モモンガが「フッ」と笑い誰に言うでもなく「宝石箱を手に入れる……か。確かに、ただ眺めるだけでは味気無いな」するとそれに続くようにオルトが「ははは、確かにその通りだ。宝石箱は誰かの手に有ってこそ価値が生まれる」そう言い終わると、2人の間に沈黙が漂う中、何故かデミウルゴスが薄く笑い「ではやはり、至高の御方々が手に入れるに然るべきモノとお見受けします」と2人に問いかける。

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「手に入れる云々は置いといて、この美しさが損なわれるのは……()は嫌かな」

「そうですね。この綺麗な世界をあんな(自分達の)世界のようにはしたくありませんね」

 

 この世界の美しさを見て、2人は汚れきった世界(リアル)を思い浮かべていた。

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「(やはりモモンガ様もOne Radiance Thing様もこの世界をご所望であらせられる、これは皆と共有する必要がありそうですね)」

「さぁモモンガくん。もうそろそろ戻ろうか」

「そうですね。戻り……あれは、マーレか」

「さっき言った事をしているようだね」

 

 眼下ではマーレ・ベロ・フィオーレがナザリック地下大墳墓に周囲の土を操り、覆い隠そうとしている最中だった。

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「労いに行こうかモモンガくん」

「それ、良いですね。行きましょうオルトさん」

 

 2人はそう言うとナザリックの外壁部へと降り立った。

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「マーレ、お疲れ様。順調かい」

「お、One Radiance Thing様、それにモモンガ様。ようこそおいでいただき、あ……う」

「あっはは、マーレ。リラックスリラックス。そこまで緊張しなくて良いよ」

「ウム、そう怯えるでない」




 オルトくんの秘密その7
 オルトくん『着替えの体』の1つは異形種アトラク=ナクア。クトゥルフに出てくる邪神の1柱。
 2つ目は天使系召喚術師。見た目はアヴァロンの鍵に出てくる天使長クリオラ。あの最強(反則)技も一応使える。
 今の人ってアーケードゲームのアヴァロンの鍵を知ってる人いるのかな。

 オルトくんの秘密その8
 『着替えの体』を使うとある程度カルマ値や属性が変動するが本体(・・)のオルトくんは中立(中庸)固定。
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