星雲からの使者 作:完全にわかのバカ野郎
「でもさ、君達だって見てみたいでしょ? 『ドラゴン』を」
「見たい!! ドラゴンを見る! ドラゴンと戦う!! それは………それこそが私が夢見た冒険者のそのものだもの!!」
「だよね! 冒険者たる者危険と隣り合わせ、生と死が隣り合わせの場所で命を賭けて戦い生き抜く!! それこそが冒険者だと
だから対モンスター用の傭兵て聞いて残念で仕方なかった、だからこそ
その言葉を聞いてオルトとラキュースがきゃいきゃいと騒ぎ、それを見ているイビルアイが頭に手を当てタメ息を吐き、エミヤが「君も苦労しているみたいだな」と声をかけ「君も、か。貴方も苦労していそうだな」と、苦労しあっているどうし、お互いを慰めいる言葉をかけ合う中、牛若丸は暇そうに足を机の下でブラブラさせている。
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「ね、ね! 愉しそうでしょ!」
「ウンウン!! 愉しそう!」
業を煮やしたのか、エミヤが「もうそろそろその話しは話が済んだか? 話は済んだな」と、未だに話し合う二人に念を押し、話を強制的に終わらせる。
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「えー、もー少しいいじゃんかよー。シェロのケチー」
「ん"ん"ん"、ごめんなさい、少し取り乱したわ。
ドラゴンの話しはまた今度するとしましょう。確認していいかしら?」
「どうぞ」
「貴方達は私達蒼の薔薇に会いに来た。これで合ってるのよね?」
「うん、
「だけどそれ以外の理由はない。これも合ってるかしら」
「それも合ってる」
「………その為だけに帝国から王国まで来たの?」
「そうなるね」
信じられないと言わんばかりの顔をし、隣に居るマトモそうな男性を見る。それに気づいた男性……エミヤは「リーダーが言う様に私達は会いに来る以外の理由は無い、残念ながらね」と本当に理由が無い事を念押しする。
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「ウソでしょ………」
「とても信じられる事ではないが、そこの白髪の言う事は信じられそうだ」
「そう言ってもらえると助かるよ、我々のリーダーは自由過ぎる性格なものでね。突拍子もない事を考えつく困ったリーダーなんだよ」
奇妙な、そしてなんとも言いがたい空気が場を支配し、ラキュースが何とかしようと喋ろうと口を開くが「えっと……その……」と
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「『ドラゴンの巣』とやらは後で聞く、私とて興味はある。それにそんなモノが近くにあれば国防にも関わるからな。だがその前に、聞きたい事が有る」
「何かな」
「何故、冒険者になった。金か? 名誉か? それとも女か?」
「ふうだねぇ……名誉はどうでもいい、名誉なんて言うモノは他人が決めることだ、
んで女、だっけ? そんな欲情なぞ疾うの昔に尽きたよ、興味もない。
金は……そうだね、無いと生活出来ないから最低限は欲しいかな。それでも領地なんてモノはいらないんだけどジルが五月蝿いからね、仕方ないから貰っといた」
オルトの発した『領地がいらない、仕方ないから貰った』。その言葉を聞き、貴族出身のラキュースが「……えぇえ………」と気がついたら声が漏れ出ていた。
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「ん?
「見ての通りこの男は
君達が想像している以上に老いている」
「えー、
まあ中身は
「では人間換算せず、
「………低く見積もって多分
「低くてその歳か、やはり
君も常日頃から老い耄れ老い耄れと言っているではないか」
「自分が言うのと他人が言うのは別問題、他人に言われると……ほら、なんか嫌じゃん。お爺さんみたいで」
「そう言うモノかね」
「そう言うモノなんだよ」
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「待て、
一万年も生きる
「ん? ……ああその事か。
なのに数千年も生きると言う『
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「ま、知らなくても仕方ないさ、生物と言うのは代を重ねる毎に短命になっていく、ならないと種の存続が危ぶまれる、どんな種族であろうと世代交代は必要だから種の存続が出来る様に
それに
後は
………ああでも、
いつ死ぬか分からないけど、死ぬまで冒険者として在り続ける。たとえ皆が死に一人になったとしてもね、
「(冒険者としての生き方しか知らない、なんか……凄くカッコいい! 私も言ってみたい!!)」
「(領地は次代の王に任せたと言ったなつまり、この
…………一万年も生きているのに何故あの時に現れなかった、世の趨勢に興味が無いとでも言うのか………何故……)」
ラキュースとイビルアイの心情は真逆だった。ラキュースはオルトの生き方、生き様に感銘を受け目をキラキラさせる一方イビルアイは、昔の事を思い出し「何故あの時に……」と唇を噛み締め思わざるを得なかった。
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へぇ……あの仮面の子、何かあると思って揺さぶってみたけどやっぱり何かあるね。
長命種とか? 見た目からするに
んー
そして夜の
でもなー、なーんか引っ掛かるんだよね。こう、喉に小骨が刺さってる様な感じがする。
「一つ、聞きたい事がある」
「
「そうだ、お前は一万年生きている。と、言ったな」
「そうだね」
「……世の中を見て、何も思わなかったのか」
「いつの時代を言ってるのかが知りたいかな、こうも長く生きてると昔の事って忘れちゃうんだよね」
「………約、三百年前だ」
「三百年? んー………ごめんね、永く生きてると昔の記憶はどうしても忘れてしまうんだ。
だから何も覚えてないや、何か有ったっけ?」
「覚……えて………ない? ………お前は、貴様はドラゴンの巣を知っているのだろう!! なのに何故貴様は何もしなかった!! 貴様が……貴様がドラゴンの巣とやらを壊していれば……私は……わた、しは……」
「君が、何を言っているのかは分からない。でも、
そんな
「謝るしか、だと?」
口を開け何かを喋ろうとしているのに声は一向に出ず、歯を噛み締め、拳は血が出る程強く握り締め、突然立ち上がり「すまない、私はこれで失礼する」と言い捨て
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「イビルアイ……いきなりどうしたのよ」
珍しく目を閉じ天を仰ぎ見て何かを考え出ていった扉を神妙な面持ちで見つめて「あー」と声を漏らした。
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「そうか。そう言う事か。だから朝の
どうやら
仮面の子………確か……イビルアイ、だったかな?
彼女は
つまりは、だ。この世界のドラゴンには人間を吸血種に出来るドラゴンが居る事になる。面倒な、厄介な奴が居やがるな。どうする、どうやって動く。
ベストなのはレイシフトをした
えーと何々……六大神……やっぱりプレイヤーだな。……法国を何をどうやったらあんな国になるんだ? すげぇマトモな国してんじゃん。ん? 見た事無い奴らばかりだけどコイツが『闇の神・スルシャーナ』か、間違いなくオーバーロードだな。
半信半疑だったけどモモンガくん以外になる奴いたのか、となるとロマンビルドの可能性が高いな。
んで、次はっと………ん? コイツ……ネコさま大王国の
……コイツ、
猫話が盛り上がって彼と何回か
彼って見た目で騙されるけど頭良いんだよね、ある意味モモンガくんと似たタイプの子だから彼の事を気に入ってるんだけど。
でも、そうか彼も死んだのか。にしてもこのヤロウ最期の最期に理由を聞きやがって、そんな事されたら話すに決まってんだろ。
全く、ん? イヤ待てなんだコイツ、作りすぎだろ。あーでもまぁ、あんな
彼は人間種だし色々な方面で解放されてるな。まぁ、彼が幸せそうで良かった、最期も……看取れたみたいだな……そうか
………で、
ネコさま大王国って
次、水の神は『もぐぬあい』。やっぱり知らん奴だったが人間種だから当然寿命で死ぬ、そしてコイツもスルシャーナと二人で看取った………。
最後は、火の神は確か『ミキンヒアー』だったな。コイツも人間種ではあるがコイツだけ
分からん。分からんが、そんな事今はどうでもいい。コイツは
だから死んだ。そしてコイツも
…………過去を思い出して感傷に浸るのは後だ、全部終わってモモンガくんにも話してからだ、今は何処ぞにでも捨てておけ、今は関係ない出来事だ。………ふぅ………。
さて、と。よし!! 次、次の記録を見よう。んー……ん? なんだ? コイツさっきも出てきたドラゴンだな、えーと………確か、ああそうそうそうだ。
あー、そう言えばスルシャーナとなんか話し合ってたな、その後な
オルトは意図せず最重要
もし、ここで気にして記録を探っていたらこの世界の事をもっと知れていた。
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オルトくんがついに自白した自身の年齢はなんと120歳超え、長寿なんてモノじゃなさすぎである。何やったらそんなに生きれるんですかね、その内書くかもしれません。イヤ、書かないと駄目なんですけどね。
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当たり前ですが土の神・水の神・火の神のプレイヤー名はオリジナルです、各々アナグラムしてつけました。名前って考えるの面倒だからね。
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私は後追いですので外伝『亡国の吸血姫』を持っていません、イビルアイの事を詳しく知りません、知っているのはドラゴンの魔法でイビルアイが
ですので、原作のイビルアイ本人がどういう経緯で自分自身が
もし、知っているお方がいらしたら教えてくださると助かります。
私が自分で調べたところ、分からない事が分かりました。分かるまではイビルアイは経緯を『知っている』事とします。復讐?する為に探してる的な感じで書きます。