星雲からの使者   作:完全にわかのバカ野郎

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 何も知らないと言われ激おこしながら、コイツは関係ないかもしれないし、怒りをぶつける相手でもないので立ち去るしかなかったイビルアイちゃん。
 果たしてオルトくんは何をするのか、見ものですね。


六十三話

 それで……何々、八……欲王。あー、なんか聞いた事あるな。確か……おとぎ話としての伝承としての色が強い話だったっけ。それで、えっと……アイツ、法国に帰した……ああニグンだ、ニグン。

 アイツが言ってたなドラゴンを……竜王を狩りまくった強欲な八人、同期された記録から推測するに実際に居たプレイヤー(・・・・)だ………しかも、スルシャーナはコイツらにKILLされたのか。

 だと言うのに法国では大罪を犯せし者達によって放逐されたと伝わっているのか、しかもそれを見たアーラ・アラフは法国を見限って天上の国に帰ったとされてるな。

 この時点で法国は腐ってんのか? まあそこはもう良い所詮クズはクズと言う事だ、滅ぼす理由が一つ増えただけの事。この記録の精査は後だ気分(・・)が悪い。

 それにしてもコイツらマジで強欲過ぎんだろ、最期が仲間割れを引き起こした結果に全滅したとか、名前の通りの欲深さだな。残当な末路を辿ってんじゃん。

 それで? ほうほう、当時の竜王(ドラゴンロード)達がこぞって八欲王に戦いを仕掛けたのか、それでも最終的に竜王(ドラゴンロード)側の負けた、と。

 ん? ()も戦ってね? しかもコイツはさっきのドラゴン……白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)の……あー、つ、つ………ツァイン、ド……ルクス=ヴァイシオン……だった? かな? なんで()がソイツと共闘してんの? 

 理由、理由はっと………えー、スルシャーナとの取り引き? めんどクセー。しかも手伝っても同格の存在達を八欲王は争いで殆ど狩り尽くされてんじゃん。何してんの竜王(ドラゴンロード)共は、竜王(ドラゴンロード)なら勝てよ。記録を視る限り()はちゃんと仕事してるじゃん、この世界のドラゴンはそんなに弱いのか? イヤでも、そうは見えないんだよな。

 ん? 手伝ってはいるけど………バッファーとして、か。直接戦闘しないないのは……ああどうなるかを見る為か、なんと言うか流石()だね。

 つまり()のバフ受けても勝てないのか、となるとコイツら、八欲王の奴らが竜王(ドラゴンロード)を圧倒出来るレベルで強い? そんなプレイヤー………在り得る可能性……ワールドチャンピオンか? 

 それなら竜王(ドラゴンロード)共が負けたのも仕方ないのか、何せワールドチャンピオンは()同様公式チートで名高いからな、後コイツらが竜王(ドラゴンロード)と戦った理由はドラゴンハイドが目当てかもな。でもだからこそ大陸を支配出来たのか、まあ国は滅んでるけど。しかも仲間割れで。

 んで、残ってんのは……首都だけか、首都の名前は……エリュエンティウ? 南の砂漠の真ん中に八欲王が作り出したとされる浮遊都市で、無限の水が流れ込んでいる。しかも都市全域が魔法的結界に包まれている……プレイヤーが作った都市、か。

 考えられるのはギルド拠点の可能性が出てくるな………南の砂漠か、いっちょあの『体』で飛んで行くか? 

 考えとくか。それで……次の記録はっと、あん? 何処だ此処(どこだここ)? うお! ドラゴンか!? デッケェなコイツ。

 んーと……聖天の竜王(ヘブンリー・ドラゴンロード)? 誰だよソイツ知らねぇよ聞いた事ねぇよ、また今度ジルにでも聞いてみるか。

 

 与り知らない(あずかりしらない)所で、とんでもないビッグネームの存在の事を聞かれるジルクニフは帝国で謎の寒気を感じていた。

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 聖天の竜王の秘宝:腕輪ブレイスレット・ヘブンリー・ドラゴンロード・ヒドゥン? なんだソレ、んーと聖天の竜王と共に造った腕輪(・・・・・・・・・・・・・)………マジでなんだソレ。しかもそのアイテムで竜王(ドラゴンロード)と八欲王の戦争に介入して二人KILLしてんじゃん、まあアイテムが有ろうが無かろうが()には勝てんよ、()は並みのプレイヤー程度が勝てる相手じゃないんでね。

 フハハハ、人がゴミのようだ。………なんで、と思いたいけど多分スルシャーナの敵討ちかなコレ、流石カルマ値中善の()だね。恩や親しみなんかが有ったのか? 優しいね天使(エンジェル)()は。後は腕輪の試運転も有るのかな。で? (くだん)のアイテムはどこに有るんだ? ああ彼のストレージか。となると彼が持ってる無限の背負い袋(インフィニティ・ハヴァザック)に入ってるだろうから()にはどうしようも無いので次。

 

 良く分からないドラゴンの名前とそのドラゴンと造ったアイテムの記録を知るが、現段階ではどうしようも無いため思考を切り替える。

 ━

 …………これは困った、マジで困ったな。彼女に関する事柄が何一つ無い。

 となるとこの後の出来事になるんだけど………彼女は約三百年前と言った、なら十三英雄関連か? でもなぁ、ドラゴンに反応したんだよねー。んー……さっき、聖天の竜王(ヘブンリー・ドラゴンロード)、それか白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)とか居たし、片方は一緒に腕輪を作るんだから仲は良いと踏まえて、もう片方は一緒に戦ったんだし会えるんじゃね? えーと、記録ではっと……聖天の竜王(ヘブンリー・ドラゴンロード)は空を飛び続けたまま移動している………どうやって会えば良いんだ? 

 あー、あの『体』も紐付けて飛んでみるか? ()の事だ、あの『体』が有る事くらい話すでしょ。

 もう一人の白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)はっと……分からない(消息不明)…………役に立たねぇ、何処行きやがったコイツ、もし見つけたらぶん殴ってやるか。しゃあない、聖天の竜王(ヘブンリー・ドラゴンロード)とやらに会いに行くか、うん、次の目的が出来た。

 先ず、聖天の竜王(ヘブンリー・ドラゴンロード)とやらに会い人間を吸血鬼(ヴァンパイア)に変えられるドラゴンが居るのかを聞く、そしてそんなドラゴンが居たら見つけに行って即ブッ殺す(・・・・)……前に彼女の前に連れて行くか? それとも首だけ持ってくるとか……うーん悩ましい。ん? 待てよ、天使(エンジェル)()の行動を考えてみよう。

 望まぬ形で吸血鬼(ヴァンパイア)に成ってしまったなら吸血鬼(ヴァンパイア)である事を嫌って居る筈。天使(エンジェル)()のカルマ値は極善寄りの中善。

 天使(エンジェル)、或いはあの指輪を嵌めた()と知り合いであれば、だ。()は必ずあの指輪(・・・・)を渡している。

 問題はどうやって確認するかなんだけど………出来るのか? ああイヤ出来るかもしれん、彼女が吸血鬼(ヴァンパイア)である反応出来たのは夜の()である朱い月だけ、()()は彼女から吸血鬼(ヴァンパイア)の気配を感じ取れなかった、理由は薄かった(・・・・)からだ。

 相手が普通の、例えばシャルティアと同じ生まれつき(・・・・・)吸血鬼(ヴァンパイア)なら朝の()でも姿を変えようが、何をしようが吸血鬼(ヴァンパイア)であると察知出来る。

 でも今回は夜の()しか察知出来なかった、つまり、彼女は指輪を……種族変更指輪:人間(リング・チェンジスピーシーズ:パーソン)を嵌めている。

 そして人間種に姿を変えて冒険者として活動している………ん? 人間種に成ってるのになんで顔を隠してんだ? 隠さないと困る理由が有るとかか? んー、()()であると証明出来れば彼女は何が有ったのかを話してくれるかもしれない。

 方法はこの二つ、か。より手早く、より手軽に出来そうなのは指輪の証明だけど、うーん……悩ましい。

 

 長々と天井を仰ぎ見て首を傾げて(くびをかしげて)暫し考えに耽って(ふけって)いると『ゴツン』と頭に鈍い痛みが襲う。

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「ぬがッ、いきなり何するのさ普通リーダー(マスター)を殴るとかダメだよ」

「言葉を掛けても、肩を揺さぶっても反応しない君が悪い」

「えっ、マジで?」

「ああ大マジだとも」

「そんなに考えてた?」

「二十分程な」

「うわぁお、それは悪かったね。いやね、どーしよーかなーって思ってさ」

「さっきの、イビルアイ嬢の事か?」

「うんまあそうだね。もしかしたら、もしかするかもしれない」

「ほぅ、ならば好きにすると良い。私は何も言わんよ」

 

 笑みを浮かべ「流ッ石シェロ、話が分かるね」と朗らかに言い、流れる様に「えーと……君、ラキュース? だっけ」とラキュースに話を振る。

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「え、あ、うん。そうだけど」

「君ってさ、天使(エンジェル)って知ってる?」

「ええまぁ、知ってるけど……それがどうしたの」

「君が知る天使(エンジェル)の印象を教えて」

天使(エンジェル)の印象? そうね、無機質なモンスター……かしら」

「つまり君は種族としての天使(エンジェル)は知らない訳か」

「種族? 天使(エンジェル)の?」

「うん、天使(エンジェル)はちゃんと種族として存在しているよ。まぁ、見る機会なんでそうそう無いけどね」

「種族として天使(エンジェル)が居るなんて聞いた事………いえ、待って……確か十三英雄の中に翼を持った人物が居るって言う伝承があるわ」

「!! へぇ、それは良いことを聞いたね。

 そうかそうか十三英雄に翼を持った人物が居たのか、良いね良いね、ソレは最高に良い情報だよ」

「そ、そう? 役に立てて良かったわ」

「………コレは良い情報をくれたお礼だ、受け取るといい」

 

 オルトが望外の情報を聞き、バックパックから竜がモチーフにされたアミュレットが、オルトの手から投げ渡される。

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「これ、は?」

「とあるドラゴンの巣への鍵だよ。君でも狩れるんじゃないかな、使う使わないは君が決めると良い」

「ど、ドラゴンの巣への鍵!? え? えぇ!?」

「ソレで行けるドラゴンの巣の(ヌシ)は『イャンクック』、昔は『先生』と呼ばれる程人気なドラゴンでね。多くの戦士達の前に立つ最初の壁、多くの戦士が戦い方を教わるドラゴンだよ

 鍵さえ持ってさえいれば何度でも巣に入れるけど、(ヌシ)を倒さないと出ることは出来ない、巣を出る条件は(ヌシ)の討伐だ。

 だから倒すまで出れないから気をつけてね、ああでも砕く事で緊急脱出が出来るから、無理だと思ったらすぐに壊すと良い、巣から出られる。

 でも壊してしまうと鍵として使えなくなるから、考えて使ってね」

「……リーダー、なんのつもりかね」

「さっきも言ったけどお礼だよ」

「そうか、リーダー(マスター)の意向に従うとしよう。

 ラキュース嬢、私からも忠告をするとしよう、そのアミュレットで行ける巣に居るドラゴンは私達からすれば弱い部類になる。が、それでもドラゴンはドラゴンだ。気をつけると良い」

「あ、ええ肝に銘じておくわ」

「じゃあ()はやる事あるから失礼するよ」

「あ、うん……今日は楽しく話せたわ。アダマンタイト級冒険者同士仲良く………しましょう、イビルアイには私からーー」

「ああソレは()の方で解決するから大丈夫だよ、君は待っていて」

「でも……」

「あの子があの反応をしたのは()にも責任が有るからね」

「え、あ……うん。分かった」

「じゃあね」

 

 オルトが手を振り出ていくと、牛若丸は何も言わずオルトの背中を追うように部屋から出ていく。それを見たエミヤはタメ息を吐き「では失礼する。縁があればまた会えるだろう」と言い出ていったのを見送り「ええ。また、会いましょう」とエミヤの背中に声をかけ、エミヤ後ろ手で手を振って出ていった。

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「イビルアイがあんな風になった……責任? 何かした風には見えなかったけど………」

 

 一人部屋に残りオルトがした事を考えるが、何も思い出そうとしてもパーティーメンバーのイビルアイがいきなり騒ぎだし、難癖をつけた様子しか思い出せなかった。

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「何をするつもりかね」

「んー、先ずは簡単な方からやってみようかなって」

「君が何をする気で、何をするつもりかは分からないが、失礼のないようにしてくれ」

「あっはっは、気をつけるよ」

 

 そう言い残し転移(テレポーテーション)でどこかへと跳んでいった。

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「はぁ、何も起こらなければ良いのだが………」

 

 

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「やぁ、探したよ」

 

 どこからともなく現れたオルトに驚くがさっきの事を思い出しぶっきらぼうに言葉を返す。

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「!? お前は……何をしに来た」

「んー、取り敢えず謝罪と有るモノを見せようと思ってね」

 今の()天使(エンジェル)()両方が持っていて、尚且つ見せても問題の無いアイテム。そのアイテムはーー

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「! ソレは………慈愛の天使像(課金ネタアイテム)!! 何故お前がそのアイテムを持っている!」

「ああやっぱり思った通りだ、コレを君に見せてたか。もしかしたら渡してるんじゃないかなって思ってね」

「答えろ! 何故貴様が持っているんだ!!」

「そんなの一つしかないでしょ」

酸の飛沫(アシッド・スプラッシュ)!!」

 

 何を思ったのか、それとも勘違いしたのか有無を言わさず強酸の飛沫を放つ、すると「おぉっと。いきなりだね、躊躇いも無く撃つとは思わーー」と、間抜けな声を出しながらも避け、それを見たイビルアイは間髪いれず水晶の散弾(・・・・・)をまき散らす魔法『結晶散弾(シャード・バックショット)』を使う。それを見たオルトは「おん!? その魔法は……っと。トープスの力場(トープス・ヴィ・アドロ)」と使われた水晶の魔法に驚き、興味を示しながらも魔力の力場を生じ、魔法を逸らす魔法を使う。

 ━

 水晶を放つ魔法? たが()が知る魔法とは少し違うな。

 

「!? その、魔法……は」

「うん? もしかして今の魔法を知ってる?」

「アイツが使っていた魔法だ、何故お前がその魔法を使えるんだ」

 アイツ、か。間違いない、天使(エンジェル)()もこの魔法を取得している。つまり、この子は天使(エンジェル)()を知っている。

 人に変わってみるか? イヤしかしこの()の人の姿と天使(エンジェル)()の人の姿が同じとは限らないし、そもそも今の()は人間種だ、耳が変わるだけで見た目はそうそう変わらないだろうし……他に()達を繋げるアイテムか魔法は何が有る? 何が………この子は魔法詠唱者(マジック・キャスター)だったな、それに水晶の魔法を使っただとしたら。

 

「君は、この杖を知ってるかな」

 

 その言葉と共に腰の鞄から先端に輝石を埋め込まれた杖を取り出す。

 ━

「!? それは!!」

「あぁ、やっぱり知ってたか。この杖は輝石の杖、初心者用の杖だ・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 そう言い見せた杖は、木製の杖の先に輝石(宝石)を付けただけという名前通りのシンプルな杖。この杖はユグドラシル時代にてコラボイベントで実装された、誰でも、何度でも入手出来る低レベル用の武器の一つ。

 つまるところ、とても弱い武器でオルト達カンストプレイヤーからするといらないアイテムになる。

 ━

「なんで……どうして、その杖は………私にくれた最初の杖……」

「ふむ、成る程。君に会った(・・・・・)()はやはり優しい(・・・)()の様だね」

 まあ天使(エンジェル)なんだから優しいのは当たり前なんだけど……なんでもしてるね()は。

 うんまあでも、知的好奇心(・・・・・)には勝てないよね、しょうがない。

 

「……お前は、誰なんだ………お前は、まさか……」

()森妖精(エルフ)だ、そして驚異的な寿命を誇る太古の森妖精(プライミーバル・エルフ)

 永い時を生きるために様々な事をするんだ、さっきも言ったけど()太古の森妖精(プライミーバル・エルフ)はある時を境に世界から隠れた。

 しかし、()達は時折姿を変えて人の世に遊びに出る事があるんだ、時には山小人(ドワーフ)として、またある時には天使(エンジェル)として、人の世に出ては隠れる。そんな事していてね、隠れ住むだけだと面白く無いからね、だから………そして、ある時には人間(・・)としてその時の人々の前に姿を現す。

 故に()太古の森妖精(プライミーバル・エルフ)は千変万化、変幻自在、千態万様(せんたいばんよう)の『体』を持つんだ。

 それで……すまないんだが、()君と会った時の()の姿はなんだったのか教えて欲しい。年寄りと言うのはすぐモノを忘れてしまうからね」

 

 オルトはレイシフトした後に何かをしていた自分の事を知るであろうイビルアイに両手を広げ朗々と、そして恰も(あたかも)真実かの様にカバーストーリーを話し始める。

 ━

「人間だった………あぁ、何故……どうして私はお前の顔を忘れていたんだ(・・・・・・・・・・・・)。ただ耳が長いだけだ、顔つきは同じなのに……今の今まで忘れていた」

 ふむ、記憶を弄っていたのかな。何かがトリガーになって思い出した……イヤ、条件付けか? 例えば何かキーワードを設定しておいて、そのキーワードを()が言う事で記憶の鍵を外す。

 んー、ユグドラシルの魔法にそんな便利なネタ魔法とか有ったっけ? 記憶を操作出来る魔法たど記憶操作(コントロール・アムネジア)で良いのかな? その魔法を使ってわざと(・・・)思い出せる様にキーワードを設定した、とか? 

 分からん、自分がする事だけどさっぱり分からん。()は気分屋と言うかその場のノリで決める時も有るから、本当に分かんない。

 

「ああそうだな様々な姿を持つんだ、名が幾つ有っても可笑しくは無い。

 私がお前と初めて会った時にお前はエクス・パンディングと名乗った人間(・・)だ」

 エクスパンディング? エクス……パンディング…………あぁ、膨張する太陽(エクスパンディング・サン)か。色々と思いつくね、関連付けるまでがややこしい。

 

「そうか、エクス・パンディングと名乗ってたのか。こちらこそすまない、()は君を忘れている」

 ()この子と旅をしていたのは確実。だが、その記録も記憶も同期されていない、となるともっと先の出来事になるのか、同期待ちだな。

 

 語る嘘に真実を二割………胸先三寸、口八丁手八丁でイビルアイを騙しオルトはイビルアイの信頼を得た。

 ━




 老獪なオルトくんに騙されてしまったイビルアイちゃん。これは盤外戦術なのか口八丁手八丁なのか、多分両方。汚いなさすがORTきたない。
 まあでも、一緒に旅をしたのは本当っぽいし記録と記憶が同期されればなんとかなるでしょ。

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 納得出来て無いので多分その内変えるかもしれない。
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