星雲からの使者 作:完全にわかのバカ野郎
果たしてオルトくんは何をするのか、見ものですね。
それで……何々、八……欲王。あー、なんか聞いた事あるな。確か……おとぎ話としての伝承としての色が強い話だったっけ。それで、えっと……アイツ、法国に帰した……ああニグンだ、ニグン。
アイツが言ってたなドラゴンを……竜王を狩りまくった強欲な八人、同期された記録から推測するに実際に居た
だと言うのに法国では大罪を犯せし者達によって放逐されたと伝わっているのか、しかもそれを見たアーラ・アラフは法国を見限って天上の国に帰ったとされてるな。
この時点で法国は腐ってんのか? まあそこはもう良い所詮クズはクズと言う事だ、滅ぼす理由が一つ増えただけの事。この記録の精査は後だ
それにしてもコイツらマジで強欲過ぎんだろ、最期が仲間割れを引き起こした結果に全滅したとか、名前の通りの欲深さだな。残当な末路を辿ってんじゃん。
それで? ほうほう、当時の
ん?
理由、理由はっと………えー、スルシャーナとの取り引き? めんどクセー。しかも手伝っても同格の存在達を八欲王は争いで殆ど狩り尽くされてんじゃん。何してんの
ん? 手伝ってはいるけど………バッファーとして、か。直接戦闘しないないのは……ああどうなるかを見る為か、なんと言うか流石
つまり
それなら
んで、残ってんのは……首都だけか、首都の名前は……エリュエンティウ? 南の砂漠の真ん中に八欲王が作り出したとされる浮遊都市で、無限の水が流れ込んでいる。しかも都市全域が魔法的結界に包まれている……プレイヤーが作った都市、か。
考えられるのはギルド拠点の可能性が出てくるな………南の砂漠か、いっちょあの『体』で飛んで行くか?
考えとくか。それで……次の記録はっと、あん?
んーと……
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聖天の竜王の秘宝:腕輪? なんだソレ、んーと
フハハハ、人がゴミのようだ。………なんで、と思いたいけど多分スルシャーナの敵討ちかなコレ、流石カルマ値中善の
良く分からないドラゴンの名前とそのドラゴンと造ったアイテムの記録を知るが、現段階ではどうしようも無いため思考を切り替える。
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…………これは困った、マジで困ったな。彼女に関する事柄が何一つ無い。
となるとこの後の出来事になるんだけど………彼女は約三百年前と言った、なら十三英雄関連か? でもなぁ、ドラゴンに反応したんだよねー。んー……さっき、
あー、あの『体』も紐付けて飛んでみるか?
もう一人の
先ず、
望まぬ形で
問題はどうやって確認するかなんだけど………出来るのか? ああイヤ出来るかもしれん、彼女が
相手が普通の、例えばシャルティアと同じ
でも今回は夜の
そして人間種に姿を変えて冒険者として活動している………ん? 人間種に成ってるのになんで顔を隠してんだ? 隠さないと困る理由が有るとかか? んー、
方法はこの二つ、か。より手早く、より手軽に出来そうなのは指輪の証明だけど、うーん……悩ましい。
長々と天井を仰ぎ見て
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「ぬがッ、いきなり何するのさ普通
「言葉を掛けても、肩を揺さぶっても反応しない君が悪い」
「えっ、マジで?」
「ああ大マジだとも」
「そんなに考えてた?」
「二十分程な」
「うわぁお、それは悪かったね。いやね、どーしよーかなーって思ってさ」
「さっきの、イビルアイ嬢の事か?」
「うんまあそうだね。もしかしたら、もしかするかもしれない」
「ほぅ、ならば好きにすると良い。私は何も言わんよ」
笑みを浮かべ「流ッ石シェロ、話が分かるね」と朗らかに言い、流れる様に「えーと……君、ラキュース? だっけ」とラキュースに話を振る。
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「え、あ、うん。そうだけど」
「君ってさ、
「ええまぁ、知ってるけど……それがどうしたの」
「君が知る
「
「つまり君は種族としての
「種族?
「うん、
「種族として
「!! へぇ、それは良いことを聞いたね。
そうかそうか十三英雄に翼を持った人物が居たのか、良いね良いね、ソレは最高に良い情報だよ」
「そ、そう? 役に立てて良かったわ」
「………コレは良い情報をくれたお礼だ、受け取るといい」
オルトが望外の情報を聞き、バックパックから竜がモチーフにされたアミュレットが、オルトの手から投げ渡される。
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「これ、は?」
「とあるドラゴンの巣への鍵だよ。君でも狩れるんじゃないかな、使う使わないは君が決めると良い」
「ど、ドラゴンの巣への鍵!? え? えぇ!?」
「ソレで行けるドラゴンの巣の
鍵さえ持ってさえいれば何度でも巣に入れるけど、
だから倒すまで出れないから気をつけてね、ああでも砕く事で緊急脱出が出来るから、無理だと思ったらすぐに壊すと良い、巣から出られる。
でも壊してしまうと鍵として使えなくなるから、考えて使ってね」
「……リーダー、なんのつもりかね」
「さっきも言ったけどお礼だよ」
「そうか、
ラキュース嬢、私からも忠告をするとしよう、そのアミュレットで行ける巣に居るドラゴンは私達からすれば弱い部類になる。が、それでもドラゴンはドラゴンだ。気をつけると良い」
「あ、ええ肝に銘じておくわ」
「じゃあ
「あ、うん……今日は楽しく話せたわ。アダマンタイト級冒険者同士仲良く………しましょう、イビルアイには私からーー」
「ああソレは
「でも……」
「あの子があの反応をしたのは
「え、あ……うん。分かった」
「じゃあね」
オルトが手を振り出ていくと、牛若丸は何も言わずオルトの背中を追うように部屋から出ていく。それを見たエミヤはタメ息を吐き「では失礼する。縁があればまた会えるだろう」と言い出ていったのを見送り「ええ。また、会いましょう」とエミヤの背中に声をかけ、エミヤ後ろ手で手を振って出ていった。
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「イビルアイがあんな風になった……責任? 何かした風には見えなかったけど………」
一人部屋に残りオルトがした事を考えるが、何も思い出そうとしてもパーティーメンバーのイビルアイがいきなり騒ぎだし、難癖をつけた様子しか思い出せなかった。
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「何をするつもりかね」
「んー、先ずは簡単な方からやってみようかなって」
「君が何をする気で、何をするつもりかは分からないが、失礼のないようにしてくれ」
「あっはっは、気をつけるよ」
そう言い残し
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「はぁ、何も起こらなければ良いのだが………」
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「やぁ、探したよ」
どこからともなく現れたオルトに驚くがさっきの事を思い出しぶっきらぼうに言葉を返す。
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「!? お前は……何をしに来た」
「んー、取り敢えず謝罪と有るモノを見せようと思ってね」
今の
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「! ソレは………
「ああやっぱり思った通りだ、コレを君に見せてたか。もしかしたら渡してるんじゃないかなって思ってね」
「答えろ! 何故貴様が持っているんだ!!」
「そんなの一つしかないでしょ」
「
何を思ったのか、それとも勘違いしたのか有無を言わさず強酸の飛沫を放つ、すると「おぉっと。いきなりだね、躊躇いも無く撃つとは思わーー」と、間抜けな声を出しながらも避け、それを見たイビルアイは間髪いれず
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水晶を放つ魔法? たが
「!? その、魔法……は」
「うん? もしかして今の魔法を知ってる?」
「アイツが使っていた魔法だ、何故お前がその魔法を使えるんだ」
アイツ、か。間違いない、
人に変わってみるか? イヤしかしこの
「君は、この杖を知ってるかな」
その言葉と共に腰の鞄から先端に輝石を埋め込まれた杖を取り出す。
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「!? それは!!」
「あぁ、やっぱり知ってたか。この杖は輝石の杖、初心者用の杖だ」
そう言い見せた杖は、木製の杖の先に
つまるところ、とても弱い武器でオルト達カンストプレイヤーからするといらないアイテムになる。
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「なんで……どうして、その杖は………私にくれた最初の杖……」
「ふむ、成る程。
まあ
うんまあでも、
「……お前は、誰なんだ………お前は、まさか……」
「
永い時を生きるために様々な事をするんだ、さっきも言ったけど
しかし、
故に
それで……すまないんだが、
オルトはレイシフトした後に何かをしていた自分の事を知るであろうイビルアイに両手を広げ朗々と、そして
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「人間だった………あぁ、何故……どうして私は
ふむ、記憶を弄っていたのかな。何かがトリガーになって思い出した……イヤ、条件付けか? 例えば何かキーワードを設定しておいて、そのキーワードを
んー、ユグドラシルの魔法にそんな便利なネタ魔法とか有ったっけ? 記憶を操作出来る魔法たど
分からん、自分がする事だけどさっぱり分からん。
「ああそうだな様々な姿を持つんだ、名が幾つ有っても可笑しくは無い。
私がお前と初めて会った時にお前はエクス・パンディングと名乗った
エクスパンディング? エクス……パンディング…………あぁ、
「そうか、エクス・パンディングと名乗ってたのか。こちらこそすまない、
語る嘘に真実を二割………胸先三寸、口八丁手八丁でイビルアイを騙しオルトはイビルアイの信頼を得た。
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老獪なオルトくんに騙されてしまったイビルアイちゃん。これは盤外戦術なのか口八丁手八丁なのか、多分両方。汚いなさすがORTきたない。
まあでも、一緒に旅をしたのは本当っぽいし記録と記憶が同期されればなんとかなるでしょ。
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納得出来て無いので多分その内変えるかもしれない。