「何を教えられた?」
「双剣士に撃剣士、それと鎌闘士。
最後に槍騎士だな、槍騎士以外は錬装士? とやらになるらしい。後は槍騎士を取得できるかは賭けと言っていたな」
想像通りの前衛職を取得させている事に「『体』は変わろうとも自分は自分なのだな」と、どこか納得してしまった。
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「それはどこまで使える?」
「武技の話か? それなら双剣は『天下無双飯綱舞い』と大剣は『秘奥義・重装甲破』、大鎌は『環伐乱絶閃』。
槍騎士は『滅天怒髪衝』まで使える、覚える時間は幾らでも有るからな」
「へぇ………そこまで使えるのか、やっぱりキーノは凄いね。想像以上だよ」
「今言ったろう? 研鑽する時間はあるとな」
「ははは、そうだったね」
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コラボイベント『.hack』シリーズにて取得できる職業。
錬装士とは『.hack//R:2』でのみ取得できる職業で、その名の通り複数の武装を最初に四ポイント分選べ、最大で三つの武器を使える様になる。
錬装士の特徴は成長とともに変化する圧倒的な戦闘スタイルだが、一つ目に選んだ武装以外は「ジョブ・エクステンド」という特殊なクエストをこなさないと装備することすらできないが、パワーアップをしていく事で段階的に扱える武器や外見、性能が拡張される。
そして、オルトがイビルアイに最初に取らせた職業は『双剣士』。
双剣を使う職業は『.hack』シリーズ全てに出てくる職業であり、シリーズ毎に僅かに違いがあるものの大きな差はない。
イビルアイが取得したのは『.hack//R:2』にて登場する職業で、高い機動力を生かした手数で戦う近接戦アタッカー。しかし、防御力は低くダメージ管理も重要になってくる。
二つ目の『撃剣士』も一つ目の職業と同じシリーズにて取得できる職業で、撃剣を用いた一撃の威力が高いパワー重視の物理攻撃力と、高い耐久力を兼ね備えた近接アタッカー。その為、攻撃速度は遅く機動力も低い。
三つ目に取得した『鎌闘士』も二つと同じシリーズにて取得できる職業。
武器のリーチが非常に長く、複数の敵を同時に巻き込んでの範囲攻撃を得意とする近・中距離戦アタッカー。しかし、大振りな攻撃も多く錬装士と同様に玄人向けの職業だが、扱いこなせれば相応に強く、多対一戦闘に向いている。
本来は職業毎にステータスは違ってくるのだがイビルアイの職業は錬装士であり、機動力を初めとした各種ステータスは錬装士のものが適用されている。
また、錬装士は原作でも選ぶ者が殆どいない玄人向けの職業であり、強くなれるのかはプレイヤーの腕に掛かってくる。
そして単体で取得させた槍騎士は『.hack』シリーズの中でも特殊なシリーズで、今まで無かった職業に階級を導入し階級は三段階に分けた。
先ず四種の基本職業、次に十種の上級職業で、最後に十八種の最上級職業がある。
そしてイビルアイが取得した槍騎士は最上級職業で、本来なら幾つかの職業を経由して取得できる職業なのだが実験的に試した結果、イビルアイは見事職業を取得できた。
槍騎士と言う職業は長いリーチと多彩な技、そして高い命中力。また、他のクラスを圧倒する強力な貫通力と高い防御力を誇る一方で、魔法攻撃には弱いという弱点も併せ持っている。
また、『.hack』シリーズにおいて最大レベルは『5~15』とユグドラシルと同じ設定だが、錬装士はその性質上からレベルは『10』或いは『15』になっている。
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天下無双飯綱舞いに秘奥義・重装甲破、そして環伐乱絶閃が使える、か。三つの武器種で、それぞれの武器で最後に習得できるアーツだから錬装士のレベルは『15』、滅天怒髪衝も槍騎士が最後に習得するアーツ、つまりレベルは『5』だ。となると、前衛職のレベルは『20』になる。
天使の僕良くやった、ただどうやって取得させたかは分からないし、なんとなく器用貧乏になってそうな気がするけど……多分大丈夫でしょ、うん。
次は魔法。現段階でこの子のレベルは輝石の魔術は、天体の魔術に成ってはいる。が、数が足らない上でユグドラシル由来の魔法………輝石の魔術を参考にして簡易化させて魔法を開発したと言ってたから別種の魔法になったと仮定して、天体の魔術のレベルは『5』、夜の魔術も同じ様にレベルは『5』。
それで、開発した魔法はユグドラシル由来のエレメンタリスト系統だとした上でレベルを低く見積もって『10』。職業レベルの合計は『40』、ソコに種族レベルを加えればレベルは更に高いと見て良いだろう。
確実にフールーダ……イヤ、ナーベラルより上かな。それどころか天体の魔術を習得しているからレベル以上の強さはある。
どうする、どうすればナザリックに引き込めるんだ、この子は現段階で『天体の魔術』で第八位階、第九位階魔法を習得している事になる。それは即ち、この世界においてこの子に勝てる現地人は存在しない。
空を仰ぎ、ナザリックに引き込めるのか、連れていけるのかを黙々と考えているとイビルアイから、「お前は……何故、私の前から消えた」と問い掛けられる。
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「今の僕は分からないけど、やる事を終えたんだと思う」
「やる事を終えた?」
「確かに初めは隣に僕しかいなかったんだろう。でも、十三英雄という僕以外の仲間ができたし、教えたかったであろう魔法を教え終わった。だから去ったんだと思う」
「教えたかった……事か、確かに私はお前のお陰で強くなれた。なれたがお前がいなくなる意味も理由も無いだろう? なのに何故いなくなったんだ」
「そこまでは分からないかな、思い出せれば分かると思うけど……いつになるやら」
「身勝手な奴め」
約300年……これだけの時間があればここまで強く成れるのか、ならクレンやナスレはどれ程強くなれるのか、気になるな。
「キーノ、年齢を聞いても良いかな」
「260歳だ」
「300じゃないのか? さっきは300年前に云々って言ってたけど」
「ああさっきのは多く言ったんだ、300年なら間違いなく私を知っている筈だからな」
「成る程、確かに一理あるね。しかしそうか……260年か」
260年も生きてればもう少しレベルが高いと考えて良いだろう、となるとプレアデス……ナーベラルより強いかもしれないね。
やっぱり敵に回すのはやめておいた方が良いな、できればナザリックに引き込みたい所だけど……贅沢は言えないか。
「その内150年程は一人だったんだぞ、でも今は蒼の薔薇のメンバーが居るから寂しくは無い。
最も、できればもっと早くお前に再会したかったのも事実だ、戯けめ」
「あっはっは、ごめんね。僕は帝国に行っちゃったし、冒険者に登録したのもつい最近だからね、アダマンタイト級の君と会うにはどうしても時間は掛かっちゃうさ。
それに、僕自身もキーノの事を覚えていなかったしね」
「後で魔術書でもくれ、それで許してやる」
「魔術書かー………何が良いかな」
吸血鬼に合う魔術書か………イヤ、今のこの子の環境に合う魔術。ならーー
「それじゃあこの魔術書をあげるよ」
腰に付けている鞄から魔術書を取り出しイビルアイに渡す。
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「どんな魔術書なんだ?」
「信仰系魔法の二本指の祈祷と、暗部の祈祷。この二つの魔法は同系統でね、僕が一つの魔術書として編纂したんだ。
この魔術書には基礎的な回復魔法と補助系魔法、それと変わった補助系魔法が載っている。
今のキーノなら問題ない筈だし、やり方次第では味方にも使えるからね」
「!? 気づいていたのか」
「優しい僕する事だ、ならあの指輪を渡していても可笑しくない」
「そうだ、私が苦悩している時にお前は指輪を渡してくれた人間に戻れる指輪を。
お前以外の誰かといる時は大抵付けていた、私が吸血鬼と知っているのはお前とリグリットぐらいだ」
人間に戻れる指輪………それはオルトがサービス終了時に街へと行きコレクションとして大量に買った種族変更指輪:人間をそれらしい嘘でもって渡していた。
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「フォウを可愛がってた人だね」
「そうだ。リグリットも鼻が良いからな、違和感を覚えたらしい」
「へぇ、あの指輪を付けてる相手に気づけるのか」
「本気を出さないと斃せない相手の時は外してたからな、それでリグリットは私に対して何かに気がついたんじゃないか? リグリットは死者使いだからな」
「ふーん、死霊使いだから……ねぇ」
普通ならあり得ない、ネタアイテムだけど一応は看破系の魔法やスキルを騙す為に使うアイテムだし………あー、でも外している時に看破系魔法でも使ったのか? だったら分からなくもないが……。
「そのリグリットって人にも会いたいね」
「下手をすると殴られるぞ?」
「まぁ……その時はその時で考えるさ」
「それにしても、吸血鬼の私が信仰系魔法を使うと言うのは皮肉だな」
「あっはっは、まあ確かに生者に仇なすアンデッドだからもんね。でも、魔法の系統なんてモノは所詮どこかの誰かが決めただけにすぎない。
アンデッドだからといって使ってはいけないなんて事は無いさ」
「そうだな、まあ祈る相手は私が勝手に決めるとしよう」
「うん、それで良い。神様なんてクソ食らえだ。さて、魔法の話しに戻ろうか。
二本指の祈祷は基礎的な回復魔法と補助系魔法、そして暗部の祈祷は変わり種の魔法になる。
一つ目は『影送り』。この魔法は前方に影を送り、人やモンスターを引き寄せて攻撃を誘う魔法。端的に言えば意識を逸らさせる魔法かな。
二つ目は『暗闇』。効果は単純、周囲を暗闇で覆い、術者を見失わせる事ができる。シンプル・イズ・ベストってヤツだね。
三つ目は『暗部の歩法』。この魔法は術者の足音を消し、落下ダメージと落下音も軽減する。
魔法詠唱者は前衛がいないと戦いづらい、だから意識を逸らさせ、術者を見失わせ、足音を消して移動する事ができるこの魔法を習得すれば戦闘のアドバンテージを握れる筈だ。
特に夜の魔術の見えざる姿と相性が良い。キーノにはピッタリたと思う」
「姿と音を消して魔法でも、近接戦でも奇襲できる……と言う訳か、確かにピッタリだな」
「そうだね、夜の魔術には奇襲のつぶてや、夜のつぶても有るから奇襲の成功率も上がるね」
魔術書を受け取りどこか嬉しそうにしているイビルアイを見て、「何をしたらこんな風に思われるんだ?」と思わずにいられなかった。
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後は……そうだな、もう一つ前衛職業が欲しいけど………これ以上前衛職を増やすのは得策じゃない、となるとやっぱり魔法か……何が良いかな……あの魔法は既に習得済み。なら、アレかな。
「お詫びとして……と、言う訳じゃないけどもう一つ魔術書をあげるよ」
「良いのか? 私としては嬉しいが」
「キーノが強くなるなら構わないさ」
さっきと同じ様に鞄から一冊の魔術書を取り出す。
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「カーリア王家の魔術、これはとある王家に伝わる魔法だ」
「王家の……魔法……」
「もう滅んでるけどね、断片的に残った魔法を僕が集めて新たに編纂したんだ」
「良くそんな事ができたな」
「何事にも残るモノはあるんだよ、まあ探すのに時間が掛かったけど」
「そうか、コレらの魔法を習得すると言う事はまたあの世界に行くのか?」
「あの世界?」
「習得する為に地獄みたいな世界に行ったじゃ………ああそうか、今のお前はその記憶が無いんだったな。確か…………そう、エルデンリングとやらの世界だ」
唐突な一言に数瞬脳がフリーズし「ソコには、どうやって行ったか覚えてる?」と、驚きをなんとか隠し聞けた。
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「鍵の様なアイテムを使っていたな」
「鍵………」
あーそうかそうだよねそりゃあ使うよね、その為のアイテムだし。
アレって一応WIなんだけど世界に入る為のアイテムだからWIとか言うダジャレで作られた馬鹿げたWIなんだよね、オヤジギャグかっての。
それに鍵だから当然合鍵も作れるから複数あるし、僕は全部の世界の鍵を全部の『体』で持ってるもんね、そりゃ使うよね。
………じゃあ『.hack』シリーズの職業も世界に行ったのか、僕が居るんだもんねそりゃ行くよね。わざわざ面倒な事しないよねそうだよね。
現にら、ら……ラキュース? だっけ、あの子にもモンスターハンターの世界の鍵を渡したし……そっかーそうだよね、なんで言われるまで気づかなかったのか……歳か?
「どうした?」
「あー……イヤなんでもない。
でもそうだね、暇を見つけてあの世界に行こうか」
「できれば早く行きたいが、お互いアダマンタイト級だから忙しい。お互い暇を見つけて行こう」
「そうしようか」
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各世界に行く方法は三通りある。
一つ目は水晶樹鉱山渓谷の小世界にある各種世界に繋がる扉から行く。この方法が最も簡単な方法である。
二つ目は全世界毎にある専用のWIである鍵を扉に使う事で、対応した鍵の世界に行く事ができる。例えばフロム世界であれば『フロム世界へ行く鍵』を使うとフロム世界へ行ける。
そして三つ目は。世界毎の鍵以外の方法。『フロム』シリーズの場合はオルトが編纂した魔術書の頁を破く事で、一時的に習得する為に必要なエルデンリングの世界へ跳びし、条件をクリアする事で習得できる。但し、物理的に破く為この方法を使うと当然魔術書は無くなる。
次に『.hack』シリーズの場合は前衛職であれば『教練書』を解読すれば職業を取得できて、後衛職は『魔道書』の解読で取得できる。勿論世界に行けばもっと簡単に取得できる。
現に前者のやり方で帝国請負人フォーサイトのアルシェ・イーブ・リイル・フルトはオルトから渡された魔道書を解読し、複数の魔法を使える様になり魔道士の職業を取得した。
最後の世界、『モンスターハンター』の場合は少々面倒で、先ずオルトが場所を指定する。指定した場所に洞穴が出現する。中に入るとモンスターハンターの世界に行ける。
━━━
「……それにしても地獄みたいな世界、か。あんな世界だからそんな風に思っても仕方ないよね」
「現に地獄だろう? あの世界」
「その通り過ぎてぐうの音も出ない」
どのタイミングで行くのがベストだ? アレの後にした方がコチラとしても助かるし、終わった後に行くか。
「さて、そろそろ帰ろうか」
「ラキュースが心配していそうだな」
「あの子には僕がどうにかするって言っておいたからまぁ、大丈夫じゃないかな」
「それでも心配するのがラキュースと言う奴だ」
「その子、優しいね」
「お人好しでお節介なだけだ」
「あっはっは、今ので善い子なのは分かったよ」
「まぁ……否定はしない」
イビルアイの言葉に呵呵大笑といわんばかりに肩を揺らし、魔術書の事を思い出し「あ、ところでコレらってどうやって持ち帰る? 手に持って帰る?」と聞くと、「問題ない、お前から貰ったこのバッグが有るからな」と腰に着けているバッグを叩く。
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「それは?」
「|無限の背負い袋・劣《インフェリオール・インフィニティ・ハヴァザック》だ。なんでも最大重量150kgまで入れる事ができるバッグらしい」
あー、ソレも渡してたんだ。ここまでの事してるんだし渡すよね。
「確かにソレなら問題ないね」
「だろう? この魔術書はありがたく使わせてもらうよ。じゃあ、またな」
「うん、またね」
共に別れの挨拶をし帰路につく。
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━━━━
「やぁシロウ、帰ったよ」
「彼女はどうなった」
「無事に丸く収まったよ、次いでに言えばレイシフトした天使の僕と会ってて長い付き合いがあるみたいだね。
魔法を教えたり、近接戦も教えたりしてたみたいだし、後は種族変更指輪:人間と|無限の背負い袋・劣《インフェリオール・インフィニティ・ハヴァザック》を渡すくらいには仲が良かったらしいね」
「大丈夫なのか?」
「んー……今の所は無いかな、一つ言えるのはプレアデス……その中でも一番レベルの高いナーベラルでも勝てないね、何せ第八位階、第九位階魔法が使えるし、『.hack』シリーズの前衛職の最上位武技を複数使えるからね」
「プレアデスのナーベラル・ガンマ………確か『63』レベルだったか、階層守護者には劣るが相当に強いな」
「階層守護者と比べる時点でアレだけどね」
「違いない」
ナーベラル・ガンマはプレアデスの一人でプレアデスの中で一番レベルが高い魔法詠唱者で、ナザリック地下大墳墓のNPCの中では比較的強いNPCとして創られた。勿論階層守護者は別物だが。
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「うん、だから舐めたら痛い目に遭うよ」
「留意しておこう」
「さて、と。これからどーしよーかなー」
「見切り発車はやめたまえ、君の悪い癖だ」
「何事もその場のノリとライブ感と言うのは大事なのさ」
「その結果自分の首を絞めてもか?」
「そうならない様に気をつけるよ」
タメ息を吐き「今一信用できんな」と愚痴を溢す。
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「それにしても……八欲王の戦争の時には居なかったけど、いつ来たんだ?」
「なんの話しかね」
「ああどうやらフォウがレイシフトしてたらしくてね、でも初めの頃は居なかったからいつ行ったのかなって」
「あの獣ならいつでもどこにでも行けるのだろう? レイシフト先を見て愉しそうだから行ったんじゃないのか?」
「まぁ……それはそうなんだけどさ、まあ変わらなければ良いか」
「変わる? ……あぁ、例の姿か。
なっていたら伝承や言い伝え等が有っても可笑しくない、であればこの世界は今と状況が違い討伐隊が何度も組まれているだろうし、我々の耳にも入っている筈だ。なのに何も情報が無いのなら変わらずに帰って来たんだろうよ」
「鳴る程確かに、それは一理有るね。じゃあ今の所は放って……一応百貌達に調べさせておくか」
「ああそうだな、安心材料は多いに越したことはないからな」
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━━━━
「今帰った」
「イビルアイ!! その……大丈夫?」
「ん? ああもう問題ない」
「………随分とスッキリした顔してんな」
「うん、なんか違う」
「だよね、どこか違う」
「……そうだな、喉のつっかえが取れた気分だな」
ガガーランはニヤニヤしながら「なんだ? 初恋の相手にでも会ったのか?」と茶化すと「どちらかと言えば親だな」と返され、その場に居た全員が驚きの声を溢し、目を白黒させていた。
━