星雲からの使者 作:完全にわかのバカ野郎
但しアルベドの苦悩は続く模様。
ご感想に報告があり一部修正。
モモンガとアルベドの結婚式が終わりセバスを外で待たせ、オルトと二人きりの三次会をナザリック地下大墳墓の第九階層にあるバーでリアルではありつけないアルコール類を飲んでいた。
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「久しく忘れてました」
「うん? 何を?」
「自分が人間だって事をです」
「あーこっちに来て3・4日過ぎてるからね、その間君はアンデッドとして過ごしていたもんね。
セバスから聞いているよ、寝る間も惜しんで色々とやってるって、それで? 何か分かった事はある?」
「
ですが
「ああだからあの時鎧を着てたのか」
「ええまぁはい、それもあります」
それ以外の
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「後は……
「あのネタアイテムの?」
「はい。さっきの指輪もそうでしたが本当の世界になったココなら結構有用なアイテムでした」
確かに、ユグドラシルではネタアイテムでしかなかったが……本物の世界ともなれば使えるアイテムは他にも有りそうだな。
「……それで変なモノを見つけたんです」
「変なモノ?」
「荒れ果てた村や町です。今思えばアレは多分、何者かに襲われたんだと思います」
「その事は百貌達から話はきているよ、何者かが暴れまわってる、てね」
「知ってたんですか?」
「情報としてはね」
顎に手を置き逡巡した後モモンガにそのアイテムを今も持っているかを聞いた。
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「え? あぁはい、持ってますが……それがどうかしましたか?」
「うん、確認したい事が有ってね」
どうぞ、とアイテムボックスから
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「へぇ、確かにこれは使えそうだね」
鏡に映った景色はナザリックから離れた場所だった。
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「これを、こうすると……こんな感じに動かせるんです」
「ほぉほぉ、便利だねコレ」
二人して鏡を覗き周囲を見ていると、とある村が映る。
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「この辺りです」
「成る程、これは惨いことをする」
「このような村や町が襲撃され住民は……許せませんよ、こんなの」
「……うん、今の君は人間らしい感情・感覚がちゃんとある、君は人間だ」
「オルトさんいきなり何を……」
二人が会話しながら
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「これ……は……!! オルトさん!」
「うん、君が見た荒れ果てた村や町の答えはコレだね」
「今すぐ行きましょう! オルトさん!」
「………そうだね、行こう。あ、でもその前にモモンガくんは酔いを醒まそうか」
指輪を外す素振りをする。
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「へ? あ、はい」
そう言いモモンガは先程着けた
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「おお! 成る程、酔いは状態異常に入るんですね。アンデッド特性の状態異常無効スキルで無効化されました」
でも、それだけじゃない。さっきまで感じていた襲撃者への強い憤りが潮が引くように消えていくのを感じる、これがアンデッドの特性か……厄介だな。
……オルトさんが言った意味はコレの事なのか。
「………さぁモモンガくん、不届者を蹴散らしに行こうか」
「はい、行きましょう。セバス!!」
外に控えるセバスを中に呼ぶ。
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「私達は用事が出来た。ナザリックの警戒レベルを最大限まで上げ、アルベドに完全装備で来るよう伝えろ」
「畏まりました」
「行きましょう、オルトさん」
「うん、じゃあ頼んだよセバス」
「お任せを」
モモンガが
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「
女子供は追い回せても毛色が変わった相手は無理か?」
弱い……こんなに簡単に死ぬとは。
「な、なんだ、何がおきーー」
「………
魔法を唱えると10個の魔法の矢が騎士を貫く。
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「随分と弱いね、コレを強さの基準にして良いのかな」
イヤ、低く見積もるのは時期尚早かな、あくまでも参考の一つとしておこう。
「本当に弱いですね。中位アンデッド作成、
言いきる前に唸り声をあげながらデス・ナイトが走り出していった。
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「……を殺……せ」
えぇ……
「あっはっは、盾が走って行っちゃったね。面白い現象だ、少し考えを改める必要があるね」
デス・ナイトの珍行動に呆けていると、
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「準備に時間がかかり申し訳ありませんでした」
「いや……実に良いタイミングだ、アルベド」
来たばかりのアルベドが、近くにいる村の怪我をした住民を一瞥するとーー
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「……その生きている下等生物の処分はどうなさいますか?」
「いいや、その子達は助けるよ」
「!? 申し訳ありませんでした!
「問題ないとも、これからゆっくり覚えていきなさい」
「ハッ!」
片膝をつきオルトが以前言っていた事を思い出し僅かに震えていた。
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「さて、君達の治療に当たろうか」
「ヒッ。あ、あなた達は」
ん? あーしまった、今のモモンガくんアンデッドだった。んー……ココは一つ。
オルトは体を包んでいた10対20翼の翼を広げた。
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「天使……様?」
「そうだとも。そして今から君達を治す。おとなしくしていなさい」
「は、はい!」
妹を抱き締めながら目をギュッと瞑る。
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「……折角だ、大盤振る舞いといこう。
魔法を唱えると怪我をしていた村娘は全ての怪我が癒えた。
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「凄い、あのキズが……あなた様は神様なのですか?」
意図せずして言葉が溢れ出る。
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「
「神? あっはっは、そうか神か……うん悪くない。いいね、名乗ろうじゃないか。
君の好きなように呼ぶと良い」
「スター……セル様」
まるで本当に神を見るかのようにオルトを見上げる。
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「そして彼は死者の世界を統治せし者。
「〖オルトさん!? ソレはギルド名ですよ!〗」
「〖まぁまぁ、後でちゃんと説明するから、ね? 話を合わせて〗」
「死の……支配者。あなた様は死の神様なのですか?」
躊躇いながらもオルトの考えを信じ話を合わせる。
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「あー、ウム。私は死を支配せし神だ、好きに呼ぶと良い」
「死の神アインズ様。そして、星の守護神スターセル様………お、お願いします!! 村を、村を救ってください!! な、何かいるのでしたら私の魂を差し上げます。
だから……村を……村を救って……ください……」
「ください」
「君達の願い。しかと聞き受けた、安心すると良い。後はアインズ、彼女達に守りの魔法を頼めるかな」
返事をし姉妹の村娘に2種類の魔法をかけた。
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「その中に居れば大抵は安全だ、だが外に出ればその限りではない」
「ついでに君達にはコレをあげるよ」
アイテムボックスから取り出し村娘に2対4翼の翼を持つ天使像が、ラッパを持ち上げているアイテムを幾つか渡した。
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「天使が持ってるラッパを吹けば天使達が現れる、それを使って身を守るといい。
じゃあ僕達は君達の願いを叶えにいってくるよ」
「あ、ありがとうございます!!」
「ありがとうございます」
二人の行為に平身低頭しその声は涙ぐんでいた。
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「さて、
アヴァロンの鍵の天使召喚。来なさい、フィフティニー」
「召喚に応じ参上しました、御命令を」
へぇ、こんな風になるんだ、面白いね。
「フィフティニー、今この村は正体不明の敵に襲われている。そこに倒れている騎士と同じ物を着た奴らに天使の裁きを教えて上げなさい」
「仰せのままに」
少女のような天使が返答するや否や空高く上がり村へと飛んでいった。
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現在判明しているオルトくん作成NPC。
1.Fateシリーズの百貌のハサン。
2.Fateシリーズの言峰綺礼。
まだいるのかは不明。