星雲からの使者 作:完全にわかのバカ野郎
「やっぱり十三英雄と関わりがあったんだ」
「ああ、イビルアイ……キーノと旅をしている時に低レベルプレイヤーの『リク』。彼だよ」
「んー、んー……。もしかしてあの漫画見せた子?」
「そうだ、昔の漫画やアニメに興味があり、幾つもの漫画とアニメのデータを渡した
「成る程彼か、彼とは話が合ったよね」
「あぁ、あの世界に古い漫画やアニメに興味を持てる程の余裕は無いからな。
「当たり前じゃん。て、言いたいけど
「あぁ、彼をリーダーとしたパーティーと出会い、
「ふーん、外部協力者……ねぇ。他には誰が居たの」
「リーダーのリク、二人目はリクと共に転移した友人の空。リクのリアルフレンドで
「空? 空……あぁ、あの子か。確かリクをユグドラシルに誘った子だっけ」
「その子だ、彼も来ていた」
「合縁奇縁とはこの事だね」
「全くだ」
「で、他には」
「三人目は現地人で
「人間って事はもう死んでるのか」
「どうだろうな、
それに、魂や肉体の劣化を防ぐ魔法を開発していたから今も生きているかもしれん。ああそれと、前衛職も取得たがっていたからさせた」
「面倒な事してくれるね」
「
「何を」
「決まっているだろう?
「それはそう」
「『体』が変わろうが
「したね~」
「人の事を言えんじゃないか」
「んでさ、そのリグリットって奴とイビルアイはどっちが強いの」
「キーノだな、だから
「成る程………で、リグリットって奴を下から順番に
「
「慣れればね、んで? 内訳は?」
「
「て事は『15』か」
オルトが自由に行き来できる
その上の
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「中々に
「強くなりたがっていたからな、それに興味もあった」
「同感、で? イビルアイはどんな感じに
「それは本人から聞いたろう?」
「一応ね」
「そうか。先ずは
「
「! ソレでも凄いな、ソコまで
「本人曰く『やる事が無かった』との事だよ」
「そうか……彼女には悪い事をした様だな」
「ブツクサ言ってたよ『なんで居なくなったんだ』ってね、お陰で
「同じ存在なんだ、言われておけ。で、だ。
「合計は『30』だね」
「そうなるな、そして
「エレメンタリスト系統はアースで『15』か」
「そうだ。そして
「まだ何かあるだろうとは思ってたけど二つもあったのか」
「それと
「うっわマジか、レベルは」
「
「幾らなんでもやり過ぎでしょ、しかも後衛職ばっかだし」
「
「否定はしない。でも
「本人の強い希望でね、頑として首を縦に振らなかったよ」
「勿体ない。で、
「現時点で『65』だ、そしてあの子は
「だよねー。んで、種族レベルは分かってんの?」
「
「まあ妥当だね。えーとレベルは……『85』か、想定より高いな」
「そうだな、だがまだ有るぞ?
「そんで
「
「まさか、アレか?」
ニヤリと笑い「そうだ
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「マジか、
「
「当たり前だ。ん? 待てよ、となるとレベルは………」
「
「この世界で敵無しじゃん」
「些か
「しすぎだ莫迦野郎」
「であれば君は何をした」
「…………魔術書を渡した」
「なんの」
「
「
「うっわー、マジかーそこまで高いかー」
この世界においてレベル30を超えた者は『英雄の領域』に立つ者と呼ばれ、更にその壁を突き抜けた
その様な世界でレベル90を超えればまさしく『神の領域』であり『プレイヤー』に匹敵せしめる存在であった。
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「いいね!! サイッコーに最高じゃん!」
「だろう?」
「いいねいいね、夢の100レベルにしたいね」
「その辺りは君の仕事だ、頑張りたまえ
「当然だよ、こんな面白い事を見逃す訳ないじゃん」
「ははは、流石は
「あーそうだ、他には誰が居たの」
「黒騎士と呼ばれていたイッカラ・オイウス、白銀と呼んでいた伽藍堂の白銀の鎧。中身は『
「
「中身の無い鎧を遠隔操作していたな」
「ソイツも色々と関わってるじゃん」
「お陰で
「なんて返したのさ」
「人違いだと言いきったよ。最も、向こうは信じてないだろうがね」
同じ
疑うなと言う方が無理があったのも事実だった。
━
「絶対無理でしょ」
「分かってるさ、だから否定し続けるしかできなくてね」
「バレた?」
「バレてはいるだろうが言及はしてこなかったな」
「100%アウトじゃん」
「
「莫迦じゃん莫迦でしょ莫迦だよ」
「人のままでいると弱いからな、それにアレは結構疲れるぞ? 何せ感覚・感情が人間だからな、正義感バリバリだ」
「
「そっちは俯瞰的に世界を見る、人間より達観しているみたいだな」
「成る程」
つらつらと『人間種』でいる事を不便だと言っているが、その顔に浮かぶのは穏やかな表情だった。
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「
「そのつもりではいるよ、
「そうだ、その方がいい。
「だね、近い内に付けるよ」
どことなくしめやかな空気感が流れ
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「終わったみたいだね」
「ああ、火柱が消えた。モモンさーーん"ん"漆黒のモモンがあの悪魔を倒したんだな」
んー、モモン様……ね。
…………それはそれで面白そうだね、見守るか。
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「やぁ、モモンくん。久しぶりだね」
「オ…………トールか、久しぶりだな」
「元気そうで何よりだよ」
「そう言う君もな」
和気藹々と話し合う二人を見て「知り合いなのか?」と聞かれ、「同郷だよ」と答えると蒼の薔薇の面々は驚いていた。
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「確かモモンさんは極東の国の騎士だって聞いた事があるけど……トールさんもそうなの?」
「そうだね、君達に分かりやすく言うなら主席宮廷魔術師。かな」
「つまりお前は私と別れた後にモモンさんの国に辿り着いた、と?」
「そうなるね」
「そして
「だね」
事も無げに話すオルトに「お前と言う奴は……」と頭を抱え「まだ何かあるか?」と聞き「んー、今のところは無い? かな」とあやふやに答える。
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「トールさんって本当に長生きなんですね」
「
「それで片付くか莫迦が」
「それ以外言い様が無いし、誰かの下につくのも経験したかったしね。意外と楽しかったよ」
「(相変わらずカバーストーリーを作るの上手いなオルトさん)彼とは同じ王に支えた者同士であり、無二の友だ」
「でもなんで二人は別々に?」
「
「
「
「樹海降誕には驚いたモノだ、見渡す限りが木々に埋め尽くされるのは壮観だったな」
「樹海、降誕……」
「そりゃあ、ねぇ。殿だもの、君達を逃がす為には持ちうる限りの魔法を使わないとね」
「お陰で私達は逃げ延びれた」
「あの、王様やお姫様はどうなったの?」
「生きてるに決まってるじゃん」
「まさか『美姫・ナーベ』の事か? だったら
「イヤ、彼女は侍女だ。侵略者の裏をかきトールが守る事にしてね、結果は言わずもがな……確か今は」
「
「姫様をメイド長にしたのか?」
「命を守る為には身分は隠した方がいいからね、まあ侵略者どもが此処まで来てる事は無さそうだけど念のためにね」
「理に適ってるっちゃあ適ってるな」
「〖オルトさん、その事なんですけどーーと、言う事になりそうで〗」
「〖成る程。いいねソレ、採用だ。お互い話を合わせよう〗」
「〖はい〗」
オルトが手を叩き、「昔話はこの辺りにして、これからどうするのかは決まってるの?」と聞くと「その辺りは国がどうにかするだろうよ」と返され、ラキュースが「でも
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「で? なんで逃げられたの」
「人間なのに人間離れした見た目だったし、変な武技も使ってたから倒すどころか捕まえる事さえできなかったの」
「羽化擬人………イヤ、羽化する前なら擬人だな」
イビルアイの口から出た『羽化擬人』と言う初めてのワードを聞き「羽化擬人? それはなんなの」と聞き返し、「
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「まさかまた呼ばれるとはね、驚いたよラナー」
「貴方方に見てほしいモノがありましたので、お呼びさせていただきました」
「私達は初めましてだな、知っているだろうが念のため名乗ろうか。
私は漆黒のモモン、そして彼がルヴァンだ」
「紹介に与かった
「私はラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ、お飾りの王女ですのでラナーとお呼びください。以後お見知りおきを」
「付き合いが続けば……になりますが」
「ええはい、良好な関係が続く事を願っております」
「そうですね。(これがオルトさんが言っていた精神が異形種の王女……パッと見普通の人間に見えるけど、その辺りは俺は分からないしオルトさんとデミウルゴスに任せよう)」
「で? 見せたいモノって何」
「私が見つけてね、トールにも確認してほしい」
「モモンくんが?」
そう言われ「そうですね、話すより現物を見た方がいいでしょう」の言葉と共にマジックアイテムを机に置いた。そのアイテムの見た目は十二本の腕が同じ宝石を二つずつ、計六種類の宝石を握りしめた悪魔の小さな
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「これ……は、『アルマゲドン・イービル』だね。まさかこれをこんなところで見るとはね」
「知っておられるのですか?」
「我々の国を襲った侵略者が使ったアイテムと似ている」
「だけど完全に同じじゃないね、腕の数が多い」
「どんな事ができるんだ」
「このアイテムには
「五段階………なら一段回目は私達が戦った大量の悪魔、『
「難度30か、
「うん、その通り
「二乗かもしれんぞトール、二倍の数じゃ無かった」
「となると………二乗の16384体、か」
「それくらいかもしれねぇな、街中に悪魔が居やがった」
成る程、二倍ではなく二乗になるのか。これは良いことを知った、今度は十八本腕の
「次の、第二フェーズはどうなるのですか?」
「第二フェーズは
「兄ちゃんが知ってる数は何体なんだ?」
「64体だね。それの二乗だから召喚されていたのなら4096体かな」
「難度60の悪魔が4096体……」
「一般的な国の兵士では歯が立たない」
「だからミスリル級かオリハルコン級が居た訳か」
「じゃあ、
「今のところ被害の報告はありませんね」
「やるね君達。まあ現段階は、だろうけど」
「後で私達も行った方がよさそうね」
難度60の、しかも約4000体以上の悪魔が居るとなれば王国は存亡の危機、王国のアダマンタイト級冒険者であるラキュース達が出るのは当然の帰結だった。
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「難度60の悪魔が第二フェーズで出てくるのか……トール、このアイテムを使われたんだな?」
「うん、この段階までは
「五段階と仰有いましたが、後三段階あるのですね?」
「そうだね、次の第三フェーズは難度90の
「難度90……私達アダマンタイト級が束になって漸く戦えるかどうかの領域じゃない」
「ですがこの悪魔像が召喚する数は二乗、1024体ですか」
次々と明かされる衝撃の話しに蒼の薔薇の面々は絶句し、あのラナーでさえも言葉を失っていた。
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「召喚された痕跡は?」
「現段階では確認されていない」
「じゃあモモンくんが間に合った、と言う事になるね」
「モモンの旦那には感謝だな」
ガガーランの言葉に我が事の様に無言で頷くイビルアイの姿が横目に見えた。
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「そうね、難度90の悪魔が1024体も召喚されたら王都は地獄絵図ね」
「トールさん。第四フェーズはどんな悪魔が?」
「そして第四段フェーズはーーー」
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「と、言ったところかな」
「難度約120の悪魔が64体か」
「世界滅亡一直線だな」
「だがいまこの国にはわたしとらトールが居る。それに、モモンーーさんも居る。ラナーくらないなら逃がせる筈だ」
「国を捨てる事になるけどね」
「…………トールさんとモモンさんはこのマジックアイテムで国を追われたんですよね?」
「そうだね、
「私は一つだな」
「つまり三つ以上有った、と」
「それでも悪魔達は召喚されてたから他にも有ったんだろうね」
「こんな巫山戯たマジックアイテムを複数個持っている連中か……」
顎に手を当て何かを考えていたラナーが「モモンさんやトールさんの国を襲った者達がこの国に接触している……と言う事になりますね」と、誰もが想像し、触れてこなかった事を呟いた。
━
「そうなるね」
「我々を追ってきたのか、それとも純粋に侵攻をしてきているのか……」
「どちらにせよあの悪魔崇拝者集団は捨て置けないよ」
沈黙を破る様にオルトが「ラナー、この近辺に有る王国、帝国、法国の三ヶ国以外に国はあるかい? 特に王国から東の方のだ」と問い掛ける。
━
「真東に直接隣接する人間の国はありません、ですがアゼルリシア山脈と言う『亜人間』の領域があります」
「アゼルリシア山脈? どっかで聞いた様な……ああそうだ、フールーダから聞いたんだ」
「フールーダ? 何を聞いたんだ?」
「アゼルリシア山脈には
「我々は倒せるのか?」
「どうかな、その辺どうなの?」
「アゼルリシア山脈には『
「
「ただの
「今度行ってみようか」
「暇ができたら行くのもいいかもな」
「(オイオイ、
同じアダマンタイト級だが天と地だな)」
「で? 真東にって事は違う国があるのかい」
「はい、北東にローブル聖王国がございます」
「ローブル聖王国?」
確か、デミウルゴスが何かしてた国だったか?
「〖オルトさん、ローブル聖王国って〗」
「〖うん、デミウルゴスが何かしてた国だね。後で聞いておこうか〗」
「〖はい〗」
「その国は今どーなってんの」
「私が知っているのは『亜人間の侵略を完全にシャットアウトした、人類の平和と安寧を謳歌していた平和な宗教国家』ですが、今は何やら不穏な気配があるとの事です」
「よく知ってるね」
「これしか能がありませんので」
いけしゃあしゃあとよく言うね、どうせ近隣諸国の事知ってるくせに。
「ねぇ、モモンくん」
「はい、もしかしたら今回戦った悪魔の根城があるかもしれませんね」
「近い内にそのローブルなんちゃらに行こうかな」
「今のオマエさんは帝国の冒険者で貴族なのだろう? 話しは通さんでよいのか?」
「あー。一応ジルに連絡しとくか」
「トールさんはモモンさんと同じ国の主席宮廷魔術師、ならモモンさんと一緒に居る
「上司じゃの」
「『元』が付くけどね」
「(さっきルヴァンさんと一緒に戦ってたけど、ルヴァンさんも私以上の
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「イヤー、愉しかったね」
「俺は疲れましたよ、オルトさんなんて事してくれるんですか」
「ん? ……あー、汚染者か」
「デミウルゴスと戦ってたら
「あっはっは、ごめんねモモンガくん。もう少し危機感を持ってもらおうかと思ってね」
「王国に、ですか?」
「この国は平和ボケと言うより第三者気分が抜けきれてない。自分達は危機に瀕していると知る必要がある、その上で『ヤルダバオト』なる脅威的存在を退けた『漆黒のモモン』を認知させる事ができる」
「計画、上手くいきますかね」
「いかせるのさ。
「俺達の国、ですね」
「お主らの国か、
「主殿が治めるのです、誰もが羨む
「王様になるのはモモンガくんだよ、
「なんと!!」
「俺に勤まりますかね、王様」
「大丈夫、君なら賢王になれるさ」
計画が上手く運んだ後の事を和気藹々と話し合い、近々にする事を引き続き話し合った。
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レベル計算が合ってるのか分からない、単純な算数ができない私。目が滑るんです。(苦しいイイワケ)
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ゲヘナの次ってなんだっけ?読み直さなきゃ。
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誤字脱字がございましたらご報告いただけたら助かります。
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モモンガくんはTPOをわきまえてる模様。