星雲からの使者   作:完全にわかのバカ野郎

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 アー原作読みたいなー。



九話

 村に奇跡が舞い降りた、襲撃者達によって無残にも殺された住民達が息を吹き返したのだ。

 

 

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 オルトが使った3つのスキル。『生命降臨(ザ・アドベント・オブ・ライフ)』。『逆説効果(パラドクスエフェクター)』。そして自身にはスキル『膨張現象(インフレーション)』だが、他者の場合には生命(ライフ)本質(エッセンス)が加えられ『生命膨張現象(ライフ・インフレーション)』となる、オルトだけが持つ特殊職業(クラス)が有するスキル。

 まず、逆説効果(パラドクスエフェクター)で死んだと言う現象を本当は死んでいないのではないか? と逆説化し、生命膨張現象《ライフ・インフレーション》で死んでいないのならばその生命は膨張しまだ生きていると主張する筈……ならばその生命体は死んだが生きている(・・・・・・・・・)と言う逆説を引き起こし生命力を膨張させる。

 しかしこれはあくまで逆説効果による擬似的な蘇生の為、本当に生きている事にしなければならない。

 故に生命降臨(ザ・アドベント・オブ・ライフ)を使い、死んだが生きている体に生命を降臨させる事でレベルダウンの無い蘇生をさせられるスキル。

 これらのスキルは本来、自分自身へのスキルだが1日に2回まで他者に使えるスキルでもある。

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「ぅあ! はっ……はぁはぁ、俺は、死んだ筈じゃ……」「うぅ……いったい何が起きてるんだ」「確か私は騎士に斬られて、それで……うっ、頭が……」「これは、夢……なのか……」

 

 生き返った住民達が思い思い言葉を発し、数秒後村は割れんばかりの歓声が響き渡る。

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「村長? 俺は死んだ筈じゃ…………あぁそうだ、俺は妻を庇って……それで、その時騎士に斬られて……それで……うっ……」

「ぅあああ!! …………あっ、はぁはぁ……あ? お……れは……何が、おきて……」

「イヤァァァ!!! ぁ……え? ここは? 私……あぇ……あ、ああ! エンリ! ネム! どこにいるの!!」

「「お母さん!!」」

 あぁさっきの子か、やっぱり姉妹だったのか。ずっと守るように抱き付いてたしそりゃそうか。

 

「〖オルトさん良いんですか? 生き返らせて〗」

「〖モモンガくんの懸念も分かるよ。でも、やる意味は有ると思ってる。彼らは紛うことなき奇跡を見た、そして体験した。

 この村の住民達は()達を本物の神と思うだろう、彼らは()達が何をしても疑わない。

 モモンガくん、()はこの村をこの世界の拠点するにつもりだ、この世界に出るにはある程度の拠点がいるからね。

 それに、こんな辺鄙な村だ。そこでどんな神を信仰していても国の中央部は知らないんじゃないかな、だから()達と言う神がいても中央部の人間達は『首都から遠い辺境な村だしそんな事も有るか』程度で終わる。

 もしそれで国から何かを言われたとしても、村長も住民も誰も彼も()達を裏切らない。

 勿論、()達が表に出て何かをするつもりも無い、その辺りは戦闘メイド(プレアデス)達にでもやってもらえばいい。

 後は……そうだね。今は村長から色々と話しでも聞こうか〗」

「〖成る程、それから村長との話し、となると………そうか、此処がどこなのかを聞くんですか〗」

「〖その通り。どの国の村なのか、他の国はどこに有るのか、国家間の関係はどうなのかを聞きたいかな〗」

「〖確かに、その辺りの情報は欲しいですね、でもどうやって……あー、村長を見る限り簡単に話してくれそうですね〗」

「〖だねぇ、今にでも這いつくばりそうだ〗」

 

 魔法無詠唱化した伝言(メッセージ)を使いながら村長へと近づく。

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「あなたが村長ですか?」

「は、はい。スターセル様」

「あなたに聞きたい事が有ります、ですのでどこか静かに話せる場所はありますか?」

「でしたら、私の家で話しましょう」

「では、案内をお願いします。アインズ、行こうか。

 フィフティニー、アルベド。君達は家の外にいてくれるかな」

「ハッ!」

「主の仰せのままに」

 

 

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「あ、あのスターセル様。こちらの方は」

「彼はアインズ。彼は死者の世界を統治する死の神、死の支配者(オーバーロード)だ」

「死の………支配者。あ、あの、では先程の行為は、その……死の神様は宜しかったのですか?」

あー……無いとは言えん。だが、友がしたのであれば我は許そうとも。それに、あー……彼らの魂はまだ死者の世界には来ていなかった。それもあり我が友のした事は何も問題ない」

「な、成る程。…………スターセル様! アインズ様! 本当に、本当にありがとうございました。御二人がこの村に降りてくださらなければ、この村の住民達は皆、あの者らに……あの者らに……」

 

 村長はいきなり椅子を蹴飛ばし机の隣で五体投地をして「ありがとうございます、ありがとうございます」と何度も繰り返し続けた。

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「〖ど、どうするんですか? オルトさん〗」

「頭を上げてください、村長さん。これもまた運命なのでしょう。さぁ、立ち上がってください」

「ありがとう……ございます」

 はー、オルトさんマジで凄いな、なんでこんな事を、即興で考えつくんだろう、元役者とかかな?

 

「さて、村長さん。()達はーーー」

 

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「〖(マスター)。この村に何者かが近づいております〗」

「〖百貌か、ソイツらの装備は?〗」

「〖その者らの装備は全員がバラバラで統一性はござません〗」

「〖統一性がない……正規兵じゃないのか? 何者だ〗」

「友よ、どうした」

「何者かがこの村に来ているみたいだ」

「ま、まさかさっきのヤツらがまた!?」

「ご安心を村長さん、()達が対処しましょう。行こうかアインズ」

「ああ我々が救った村を易々と荒らさせん」

 ふむ、指輪の効果スッゴいな、それだけ人間とアンデッドでは違いが過ぎるという証左でもある。恐ろしいね! 有って良かった種族変更指輪:人間(リング・チェンジスピーシーズ:パーソン)の指輪。

 

「じきに見えてくるそうだよ」

「魔法の準備をしておこう。魔法遅延二重化(ディレイツインマジック)魔法の矢(マジック・アロー)

 友よ、準備は出来たぞ」

「ありがとうアインズ。()は召喚や治癒系以外だとアレだからね。

 村長さん()達から離れないように」

「は、はい」

 

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「私はリ・エスティーゼ王国、王国戦士長ガゼフ・ストロノーフ。

 この近隣を荒らしまわっている帝国の騎士達を討伐するために王の御命令を受け、村村を回っている者である」

 

 そこに現れたのは個々人が独自のカスタムをした装備を着ている戦士とおぼしき連中達だった。

 ━

「それを信ずる証拠はどこにある」

「無い! だが、信じて欲しい。我々は王国の民を守りたいのだ!」

 はてさて、どうしたものか。

 

「王国戦士長…………」

「……村長殿、知っておられるので?」

「商人達の話では、かつて王国の御前試合で優勝を果たした人物で、王直属の精鋭兵士を指揮する方だとか」

「この人物がそう(・・)であると?」

「………分かりません。私も噂話でしか聞いたことが無いもので」

 王国戦士長、御前試合、王直属。

 確かに胸当てこそ全員バラバラだが刻まれている紋章は同じ、あの紋章はさっき村長から聞いた王国の紋章と同じ……か。カマをかけて見るか。

 

「貴殿らは何故、襲撃者達が帝国の騎士であると判断したのか、お聞きしても? 〔百貌いるか〕」

「〔ここに〕」

「〔プラテウムにゲートを開かせる、急ぎ奴らの装備を村長宅に持っていってくれ〕」

「〔畏まりました〕」

「(伝言(メッセージ))〖プラテウム、今僕と対峙している連中から見えない位置にゲートを開け〗」

 

 魔法無詠唱化した伝言(メッセージ)をプラテウムに送る。

 ━

「〖お任せを〗」

「あの者達が着けていた鎧は間違いなく帝国のモノだった。そこから推測するに帝国の可能性が高いと私は考えている」

 順当な判断だ、だがそれだけで決めつけるのは早計だ。

 

 すると緊迫感が漂う中ガゼフ・ストロノーフは下馬し「貴殿らが誰で、名をなんと言うか聞いてはおらぬが………先ずは有り難う!! この村を救っていただき、感謝の言葉も無い!」と頭を下げ、2人の手を交互に握る。

 ━

「「「た、隊長!? 何をなさっておられるのですか!?」」」

「彼らの信用を得る為であればこの程度、安いものだ」

 へぇ、これまた随分と思いきった事をやるね。行動で示すか

 

「〖モモンガくん、魔法は解除して良さそうだ〗」

「〖そのようですね。にしても、この人変わった人ですね〗」

「〖善い人ではあるんじゃないかな〗」

 ふぅん、面白い事をする人だね。王国戦士長……それなりの階級に属するだろうに身分どころか名すら知らないと言うに………王国か……

 

 名も知らぬ、それどころか何処(どこ)の誰とも分からぬ2人に、感謝の意を示し頭を下げたのだ、選民思想の強い者には出来ない芸当だからだ。

 ━

「〔マスター。準備が整いました〕」

「〔そうか、ご苦労〕」

「〔それと………あの男、ウソはついておらぬかと〕」

「〔お前達の噓看破か〕」

「〔左様、我らのスキルに反応はございません〕」

「〔そうか、君達は下がっていいよ〕」

「〔ハッ!〕」

 彼らって本当に便利ね。まあ僕がそう作ったんだけど。

 

「その言葉、信じましょう。村長さん、あなたの家に先程の連中の装備が有ります・・・・・・・・・・・・・・・・・・・持ってきてくださいますか・・・・・・・・・・・・? 

「え? そんな筈は………」

「いいえ、有りますので(・・・・・・)、持ってきてください」

「わ、分かりました」




 オルトくんの秘密12
 オルトくんが取得している特殊職業(クラス)での『1日2回』他者(・・)に行使可能な、レベルダウンの無い完全な蘇生が出来る。
 そして本人は蘇生(・・)の必要がほぼ無いので基本的にギルドの仲間に使っていた。
 このスキルは単体指定や範囲指定が出来る上に指定出来る範囲は結構広い。
 その為、ユグドラシル時代に蘇生範囲内に偶然居た、どこの誰なのか知らないヤツも運良く蘇生された事もあった。
 スキルだが、一応オルトくん専用の超位魔法扱いなのでオルトくんにデメリット?が一応は有る。
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