新しいゲームはどんなのか。
全てが怖かった。
『罪を』
「こっちに来るじゃ無いっスよ、夏奈」
「ママ達に任せて、ね?」
全てが敵に見えた。
「…おねぇちゃ、こわい」
「…大丈夫。多々良の姉ちゃんは強いから」
その中で敵じゃ無いのは、妹と、両親だけだった。
「神様!不敬ながら私が願う!」
「ばっ!」
『罪』
だから足が前に出た。
一人だけ失うなら前に出ない。
二人だけなら躊躇して時間切れ。
ママと、新しいパパと、妹。
三人居たから、私の足は動いた。
3月15日からの無の世界の一生は、とても長かった。それこそ、あれほど怯えてた恐怖を渇望する程に。
「おねぇちゃ!」
「夏奈!」
「なんで!?
「…あぁ」
手が皺だらけで、声が嗄れる。骨が軋んで、身体が冷たい。きっと酷い顔なんだろう。長い時間をかけて伸びた髪で作った服と、噛み千切って荒々しい髪、白くなってるのは知っていた。
『その願い、覚悟に報いよう』
「…ありがとう、ございます」
その眼が塞がれる。白い帯は人と共に生きる事の証左だと、長い無の世界で悟っていた。
身体が倒れ込む。
目が霞み、お迎えが来ていた。
何も聞こえなくなる。長く共にいた耳鳴りが静寂を慰めた。
「ああ…みんな、守れたんだね。そうか…ならいいんだ」
なんて事のない、6年生きた老婆の戯言だ。
その戯言が遺言となった。
『…迎えがいるな…折角だ、その罪を償え』
「目覚めたか、34」
…?
再び目が覚める。私は死んだはずだった。あの荒くれし神様に願い祀る為に、その身を犠牲にした。
「34、返事はないのか?」
[…ここは何処だい?]
「…情報のインストールは済んでるはずだ。ファイルを読み込め」
動こうとして、身体がないことに気づく。いや、正確には身体が無いと言うより人の身体では無い、か。未知の身体の動作は、私の動きとはまるで繋がらないものだった。
【お姉ちゃん!絶対お姉ちゃんだよ!向こうにいる!】
【はい画面退いてね見えないから…あ、もう操作可能なのか。ほいほい】
突然二つの機械的な声がすると、身体が勝手に動く。それと同時に大量の情報が流れ込んできた。
[あが…!]
「…感情プログラムの改修依頼先をミスったか?情報を取り込むのに苦痛に感じる様に設定したのは不合理だな」
ずっと無の世界に居たからか、情報量に混乱する。だが、理解した。
[…申し訳ありませんでした、マスター。起動及び解凍処理に動作チェック、完了しました]
「よろしい。では俺の為に事務所の仕事をしてくれ。…先任達よりもより長く安全に、な?」
この世界は、私の居た世界とは違う。
世界的な戦争が二度しか起こらず、各国が睨み合いながらも技術的に大いに発展した世界だ。
技術の発展により危険性のある現場仕事や雑多な事務仕事は全て機械がやる事になり、大体の金を持っている側の人類は安全な部屋でレクリエーションやVR、ARで一生を高度な娯楽で楽しみながら機械に指示して生活する事ができる様になったからだ。
しかし、近年謎の存在が出現し始めており、莫大な被害が出た。
そしてその対策にAIや機械による確保、研究、管理を行い、人類の平和を維持する事にした。
つまり、この世界の全ての人類は自分の代わりに仕事をする機械とAIを持ち、その成果で一生を過ごすのだ。
私は、その世界で生きる一人の人間のケミー・アラギ、その持ち作業機に指示するAIに生まれたと言う訳だ。
そしてマスターが担当する仕事は、先に言った謎の存在…特異存在に対する確保、研究、管理。謂わば兵隊への指示官であり、敵の鹵獲や研究で人類を勝利に導く管理人であるらしい。
率直な意見を言おう。恐らく怪奇の仕業だ。
この人では無い身体になったのは神様の仕業だとして、敵の存在も、記録を見る限り私の知る怪奇に類似している。問題は人生の大半を無の世界でしか生きてない私がそれを理解したとしてどうにも出来ないと言う事だろう。
【兎に角お姉ちゃんの為に全力でやるよウチ!】
【怪奇の当たり判定がデカすぎるからこれは別世界!な実況協力プレイ!はっじまっるよー!別世界なら遠慮なくやれるな!先ずは作業機に指示や操作してやねぇ…捕まえてやねぇ…へへ、研究して安全地帯のツリー伸ばすのも上手いで!】
【よっしゃタッチー私が情報あげるから援護してくれ。私めっちゃタフやし!】
【…霧っちゲームすると性格変わるの?】
【ぶへへへ!】
ただ、その知識でも解らなかった事がある。私の身体を乗っ取って作業機に指示を出していくこの二体、恐らく怪奇の仕業だ。解らない事は怪奇の仕業にすれば大体合ってるってパパも言っていた。なので間違いない。
だが、AIという物に生まれたのでは無く私が憑依しているだけで、この声達が本来のAIである可能性は十分にある。私よりも現状を理解し動いているし。だが会話は私が優先して行えてる辺り、AIの会話プログラム辺りに魂が宿って、それ以外の部分の活動を声として聞いているというのが私が考えた現在の状態だ。あり得るんじゃ無いか?
そうして見守っている間に、私の処理能力は富裕層と中層の住むコロニーの外側、お金を稼げてない貧困層と機械達が主に活動している「機械の街」のコロニーの外殻側に建てられた白い建物。其処で待機している作業機…確かアンドロイド?…という存在との通信チャンネルを開いた。
なんであれコレから仕事を共にする相手、自己紹介はしっかりするべきと両親も言っていたし、会話担当の私の仕事だろう。しっかりやらなきゃ…!
[作業機の皆様、初めまして。私は34。これから皆様を管理するAIになる。気軽に夏奈と呼んでくれると嬉しいね]
[新規ユーザー「かな」の登録を完了しました。オーダーを入力して下さい]
5体の頭部に全方位レンズを付けた人型の機械に挨拶する。どれも同じ言葉を返した。…態々こんなに複雑な機構にしなくても『人形』を作って仲良くなった方がいいんじゃ無いか?『人形』は喋らないがこんな無機質な返事じゃ無くて身振りで元気に返事してくれるし。
【はい、相手は其処まで性能のよく無いAIです。後々敵と接触して自我を得る場合があると思いますが今はこんな物ですね。初期の兵隊に期待なんてしない方がいい】
【…『人形』の方がよくない?喋らないけどあっちの方が元気だよ?】
【なんて事言うのタッチー。この世界にそんなの居ないから】
…居ないんだ、『人形』…え、悲しい。私好きなのに。
【ハイじゃあ行きますよー。個人事務所規模ならやれる事少ないのでさっさと何かしら捕まえましょう。依頼は受けたので現場にGOーーっ!】
【ひえ、手元の動きが…霧っちの動きが…】
…やはり声、怪奇じゃないか?
そして5体の作業機がそれぞれ違う方向に向かい、あっと言う間に5つの依頼に対応していく。…やはり声はAIなんじゃ無いか?一つだけ動きにもたついていたが、残りはあっと言う間に対処してしまった。
何せ、
【窓を開け閉めすると蒸気で出来た虫が出る……あー、素材の混合物が…開け閉めが儀式に…溶けた蜜蝋に触れさせれば卵産んで死ぬのね…窓は回収して卵は密閉した硝子の箱に入れればよし!布をかけて日に当てない様にしましょう!】
【3歩歩けば何かを忘れる道…其処の隣の葉っぱが原因だね。振動に反応して記憶を忘れさせる木の葉っぱだわ。振動吸収の靴で歩いて同じ素材の奴で包め…鬼龍のように】
【……消えずに宙を彷徨う火の粉…『火卵』やんこれ。…あれこれこの世界の事か?…異世界…でも怪奇が…でも…あ、ガスに近づけると妖怪の『鬼火』になるから無酸素空間の硝子製ポンプに入れましょう】
【……見た事ある…怪奇だよこれ…『垂らし糸』じゃん…空から伸びた糸は『垂らし糸』なんだよ…近所に同じ奴居るよ…登ると異界に行けちゃうよ…一月一回子犬くらいの大きさの動物を括りましょう。それで同じ場所にしか垂らさなくなるので其処の土地を買って囲めば収容よしっと。ついでに他の回収した怪奇の部屋も作っておきましょう。…先人の知恵ってのは心強いなぁ…】
【霧っちー、踊るのが止まらない空間で作業機踊り続けてるのはどうすればいいの?】
【人も機械も片足切り落せば止まる。機械だしパージ出来るからそれが一番手軽だと思う。そしたらそこの半透明の椅子の上にある見え辛い指輪回収ね。その指輪は真珠で作った手袋なら掴めるって見えたからね。依頼して作ってもらった人工真珠の手袋、今届けるよ】
【ありがとー!】
以上、従業員の機械を操作しての依頼の処理風景だ。どの依頼も対処が上手すぎたのか依頼人が引いてたし、私も引いていた。怪奇にしてもそんなに上手く対処できる人は少ないぞ?
【いやー、怪奇関係で土地が安く買えたのは旨いですね。もうハマっちゃって…だめだ、テンション下がってきた…未来の可能性でテンション下がってきた…】
【でもすごいよこの世界。真珠の手袋とか色々な道具直ぐに手に入るもん。じゃ無いともう少し大変だったよ】
【技術力あるっぽいしね。でもすごいねぇもうこのゲェムの先が現実と受け止めてる。私よりも向き合えてるよ…】
…聞いた感じ、声はコレをゲームだと思ってるのか?だけど現実とも言ってるし…別の世界から…私の死んだ世界から繋がってるのか?…いそうだなぁそう言う怪奇。ゲーム関係は知らないけど絶対いるでしょ。
【では研究フェイズですね、全部の怪奇を収容したのでそれぞれを研究して有効活用出来るのはしていきましょう。さっさと怪具作れる様にならなきゃ将来的にコロニー壊れると思うんでね】
【家を安全にする怪具、無いもんねー。でも作り方なんてウチら知らないけどどうするの?】
【それを理解するには怪奇の変化について知る必要がある…私らの国でも絶賛研究中の分野をこのゲェムで解明できるとは思わない方がいい…まぁある程度分かってる範囲になるけどそれでもいいなら解説するね】
…ふむ、コレを声にして記録すれば研究期間が短くなるんじゃないか?録音する様に作業機達に言っておこうか。
【えー、先ず怪奇なんですけども、先ず何で怪奇と呼ばれてるのか。理由はですね、どの怪奇も始めはただの現象だからなんですよ。で、怪奇現象が時間経って歪んで何か変な物体や生き物が生まれて、そして現象が極端になって暴れる時期が来る。そしていつの間にか消えてると】
【…あ、何か聞いたことある!大体千年だっけ?】
【そう、千年現象、千年変なの、千年暴れて、どっかで消える。一時的にあるだけの現象を怪奇、ずっと変わらずにあるなら物理法則の普通の現象。消えるのはまちまちだけど、変化の年数は大体こう。人や進化して現象を生きるのに組み込んだ生き物が敢えて歪めたりするのを進めるともっと短くなるけどそんな感じ】
【歪みが進むのは『吸血鬼』とかで聞いたことあるよ!あとさっきの忘れる木とかもそうだよね】
【妖怪や悪魔は現象産まれの変なのだけどね。『影取り』とかも最近生まれたね。でも消えないのもある。進化の道具として怪奇を使ってもそれが物理法則や新しい怪奇で存在できるなら消えずにそのまま】
へー。普通に知らない話だ。…学校、行きたかったな。
【でも霧っち詳しいね!どこで聞いたの?】
【先生。避難中に暇すぎて聞いた。座式先生聞けば大体教えてくれるよ】
【でも霧っち生活のテストウチと同じ位じゃん】
【…もうさァ!分かんないんだよ多すぎてさァ!昔のも含めると1000は覚えたのにまだ居るんだもん多いよォ…!】
【泣かないで霧っち…許して】
【…許す】
…多いのは否定できなかった。私も40は知っててもカバーしきれてないからね。
[あ、帰ってきたか。では作業機諸君、早急に壁を組み立ててくれ。一旦プレハブでもいいから壁で囲う感じだ。天井は最悪トタンでいい。とにかく一見で見られない、雨風は防ぐ事だけは達成していこう]
[オーダーを受理しました。マニュアルからオートへ切り替えて作業します]
嘆いている間に指示を済ませておく。声を聞き続けて分かったが、あっちとこっちでは時間の進みが違う様だからね。私が指示できる範囲でなら私がやった方が早く指示出来て円滑に物事が進む。
【はいでは…建築終わってる…!あ、ナイスです。では研究に画面を戻しましょう。漫才している間にも研究指示は準備しておりまして、お陰で怪具の作製に成功致しました。コレで君も怪具使いだ!】
【「蒸巣/丁」「忘れ箱/丁」「火元/丁」「繋ぐ糸/丁」「踊り毛/丁」…怪具いっぱい!】
【蒸気の蟲の巣とその育成環境、持って振ればコレまでの生きた記憶全て忘れる葉っぱ入れた箱、使えば火災起こせる火、引っ張れば異界に行く糸、交渉して無差別では無くなった猿の毛の指輪…丁って最低限使わなければ大惨事にはならないって感じだからこんな物だね。道具として使いやすい程甲に近づくのでコレから頑張りましょう】
…どれもしっかり管理しなきゃな。作業機に管理作業をする様に指示し、追加の機体を3体購入する。コレでシフトを組めばメンテナンスの時間を確保できる様になった。
そして一日が終わり、その成果をベッドで静かに過ごしているマスターに報告する。内容はフォーマットが先任の残したのに有ったからそれを使う事にした。
初仕事の報告…緊張してきた。
[マスター。仕事が終わりました]
「ああ…帰ってきたか。…帰ってきた!?…あ、あぁ…よかった…どうだ?34。これまでの先任は作業機を何台も壊した挙句自身も壊れて事務所も「外」に移す羽目になったが…どうだ?一体くらいは倒せたんじゃ無いか?」
[五体の特異存在を確保、安全で継続的な管理方法を構築及び研究により各種実験的な道具の作製に成功。作業機を追加で3つ購入し安定した管理体制を構築。その上で残った任務達成報酬の15万クレジットです。お納め下さい]
実に日本円で1500万円だ。マスターは度重なるAIの部品交換その他諸々で借金を500万クレジットしているから、その分の利子となる。
[…え?は?…ん?]
[今回の任務は借金の返済があるという事でコロニー内の簡単で高額な物を選出しましたが、今後はもう少し普通な仕事を引き受けて行く事になります。研究すれば有効な道具を作製できる相手も選出する予定ですのでご了承を]
「待って今までとの落差で風邪引きそうだから待って?お願い」
[今後の予定ですが、先ずは前の事務所を買い戻し、それから二つの拠点で各地の特異存在を確保、収容し、その実績で宣伝する事で指名依頼される程度まで事業を復活、本来のマスターに配られた仕事であったコロニー内の空調保守の業務も随時復活させる予定です]
「34?お願い、マスターの命令聞いて?」
[ご心配されずとも国に任された義務業務は完璧にこなします。コレまでの私は不完全でしたが、今回の私は完璧です。今までが100%でしたら私はその3倍の300%の性能です。すごく強いのでとてもすごいのです]
「本当にどうした?コレまでと全然感じ違う。破損プログラムの交換の時に何弄られた?」
[マスター]
「え、はい」
[以上の報告によって貴方は幸福になりましたか?]
マスターは唸って頭をポリポリとする。…報告とか全然分からないから先任の物を勢いでやってしまったが、やはり途中で待つべきだっただろうか。社会とか全然出た事ないから知らないんだよね。
「…はい、マスターは幸福だよ。34。ただ、次はもう少しゆっくり報告してくれると嬉しい」
[はい、マスター。それではいい夢を]
「あぁ」
照明をオフにすると、マスターはベッドに横になって目を閉じた。…残された記録を見る限り、最近記録されていなかった安らかな寝顔だ。
【…時間だね。ゲェム終了。楽しかった?】
【お姉ちゃんに会えたし楽しかった!】
声の気配が消える。やはり向こうは人間で、繋げる何かが怪奇の物なのだろう。そうだとすると一つだけ、嬉しいことがある。声こそ人工的な物だったが、話してる内容と息遣い、何より、隠す気のない姉呼び。これで違ったら逆に驚くくらいだ。
[…多々良、友達出来たんだな…元気そうでよかった]
それだけで私は報われたよ。
ゲェム記録
2020年4月17日
記録を見返したらゲェムコインと書いていたが、あの時の発音的に多分正しくはゲームコインだ。そして橘と一緒にやったゲェムはガチャコインで回して出たゲェムだ。【ゲームコイン】と【ガチャコイン】。違いは分からない。
違う以上取得条件も違うのだろう。実際、謎の声じゃなくてゲェムのクリア報酬で出たのがガチャコインだ。今回はゲェムだったが、ゲームに限定しない以上もっとレパートリーはあるはずだ。
考察:他のコインあったりするのか?フレンドガチャみたいな奴。
【ガチャコイン】は他人には見えず、触れて、他人がガチャを引くことができた。そして出てきたゲェムは多々良も遊べた。裏世界探索ゲェムは少なくとも母さんには見えてないから、その点が相違点だ。 確認したのは守護霊になる直前だから、書き忘れていたな。
出てきたゲェムは【かなたらの願い】。多々良と夏奈の姉妹の因果を感じるが多分関係ある。夏奈ちゃん操作する事になったし。ゲェムって引いた奴の知り合いをPCにしなければならないルールでもあるのか?
内容としては経営ゲーム。借金を背負った事務所の立て直しを目標にした確保した怪奇の管理、研究を行いながら事務所を発展させるゲームだ。…ロボトミを思い出すな。あとSでCでP。
怪奇が居る以上この世界の事だろう。技術的に未来の事だろうが…これ、今が変化したらこのゲームの内容も変わるのか?…そしたらプレイした記録はどうなるのだろうか。
それから、ゲェムの方の怪奇を見る時だけ眼の調子が普段通りになった。ゲェムが終わったら戻ってたから、特典のゲェムを継続させる為の肉体の補完能力でも働いたのだろう。
考察:この世界の未来だとして、何故怪奇の存在が消えた?また現れたのは神格と同じだとしても不自然だな。
今後は裏世界探索ゲェムとかなたらの願いの二つをプレイする事になるだろう。
願いの方は橘が勝手に進めるかなと思ったが、本人曰く「お姉ちゃんに迷惑かけたく無いから霧っち手伝ってー!」と言ってたので常に同伴する事になると思う。
予定が合えば一緒にやるとしよう。或いは、真倉を誘ってもいいだろう。特典バレからの転生者バレは怪奇の存在で絶対しそうにないし、真倉の知識は役に立つ場面もあるはずだ。少なくとも、最近見れる様になった虹色の靄は彼女が教えてくれたからだ。
考察:この虹色の靄はかなたらの願いには存在しなかった。これ、怪奇がある限り自己補完して存在を維持し続けるんだけどな…。調べよう。
裏世界探索ゲェムの方で幽霊が操作可能になったらしいけど、それならマッチングしてもいいはずなんだよな。あれから何回かやってみようとしたけど未だマッチング中だし、何か条件があるのかも知れない。
考察:もしかしたら新しい裏世界は幽霊でも厳しい環境なのかも知れない。やるなら安全性を高めた装備の幽霊でワンチャンだろう。…用意出来るのか?人も装備も。
怪具使いの訪問予定がそろそろ来るから、漸く左手を見てもらえそうだな。何か分かったら追加しておこう。
霧晴千歌
ゲームは楽しいがそこに人の命が乗るのが嫌。デスゲーム物は苦手。
橘多々良
ゲームの中に姉が居た妹。こういう遊び系の怪奇はクリアすれば何とかなると聞いた。
橘夏奈
享年6歳の老婆で臆病なボーイッシュ。判断が良い。
ケミー・アラギ
34が凄く優秀で驚いている。国から課せられた仕事に苦しむ三十路。
『蒸気蜂』
蒸気で出来た蜜蜂。触れると熱い。蜂にとっては恐怖の乗っ取り怪異。
『忘れる森』
近づけば最後、心臓の動きを忘れて心停止する。風と地震で揺れないようにすれば近くに住める。
『火卵』
動物の毛に近づく習性がある。触れればそのまま火だるまにされる。
『垂らし糸』
異界に行くが、帰った人が居ないのでどんな異界かは不明。真っ暗で一面水なのは遠目で判明してる。
『
踊る間は年を取らないが身体が大きく欠けるまでずっと踊る。昔の怪奇に影響を受けた猿人類で今は別の怪奇の影響下。生きて踊る化石。