弱体化した顛末はどうなるか。
雨の日は憂鬱な人、俺、最近その気持ちが分かってきたよ。メリーとずっと室内で過ごすとか心が休まらない地獄過ぎる。
だから気分転換に雨降る今日に傘を差して散歩する事にした。散歩は淑女の趣味として押し通せるからな。メリーの機嫌を損ねずに離れられる。コレほど嬉しい事は無いな。
「ふっふっふー、ふっふっふー、ふふっふふ、ふっふふー」
これは思わず鼻歌も散歩って感じに成りもする。ジブリ映画っていつ来るんだろうな。偶に無性に観たくなる時があるから、そう言う時のために出てきてくれると嬉しいんだけど。
でも急いで碌な目に合わないのは最近の経験で分かってきたからな。動画もアプリゲーも暫くは勘弁だな。
こりごりと言えばだ。テレビの方は見ても災害の時を思い出さずに済むようになって来たからちょっと最近は楽しめるようになって来た。画面真っ赤になったら嫌な気持ちになるのは未だに治らないけど。
「ふぅ…休憩しよ」
団地近くの公園に着いたので、ベンチに座って持って来た新聞を見る。雨合羽と傘、この二つが有れば外でも座って読めるんだから文明の利器は素晴らしいな。治安も怪奇関係以外の人の犯罪とか極々僅かだし、惜しむらくは雨のせいで本を持って来れなかった事だけだ。
『国際的な融和路線に進歩』『異界に共通項の法則!?遂に糸口が!』『妖怪による人類への亡命者多数』『閏の日までの準備を』『怪異に変質か?声多数』『謎の黒煙』『昔昔新聞発行困難!?製造過程にトラブル発生』
「…うん、いつも通りだから平和だね。怪奇達にとっては平和だ」
つまり、人にとっては割りかしヤバ目って事だな。今日も影で蠢いてるなって思うよ。
「…世間的に交通手段も増え、かつスマホの充足によりある方法で怪奇の引越しが増えた、ね」
怪奇って土地に寄るタイプも結構居るんだが、最近は地元から出て他の国に行くのが怪奇の中で流行ってるらしい。…確かにここ最近、悪魔をよく見たな。あれ気のせいじゃ無かったのね。世界的にそういう事例が増えてるのか。
まぁ人もその辺りは気付いてるのか、情報の共有をしてるんだけど…俺が知ってるのだけでも海外には居るだけで嫌なやつもかなり居るんだよな。
アメリカの『狂気の月』の異界とか、中国の『隗囂』による集団のリーダーを狂わせるのとか。ロシアの『永遠雪』による季節の固定とかは地元では大した事無いけどそれ以外には害悪だしな。
一番嫌なのはロンドン住まいの『時飛ばし』って妖精みたいな悪魔だけどな。精神だけ未来に送るから、その間の空いた身体をそこら辺の幽霊が勝手に好き勝手やるんだよ。
「異界の共通項…これ『裏世界』に侵入する為に使う奴だな」
『裏世界』知ってるから分かった事だけど、どの異界でも其々に合ったやり方をすれば行けるんだよな、『裏世界』って。まぁ一回入ったら出るのは困難だけど。…妖怪や悪魔ってゲェムの対象に出来るのか?…出来たら今までの間にやれてるか。
「妖怪の亡命…そもそも妖怪の国なんて無いのに。可笑しな話だね」
内容を見ると…花神楽のとこを言ってるんだろうな。それに加えて、俺の知ってる友好的な妖怪も幾つか列挙されていた。『花神楽』が教え回ったんだろうなぁ。あの集団多種多様な妖怪の集まりだったし、他にもその集団に感化された奴らも居たって事だろう。
「閏年…2020はそう言えばその年か。日本全土の国民全員が繰り返す一日に囚われる日」
前世ならただのズレの調整だったんだが…この世界でも有るんだが、それとは別に『閏日』ってのが居る。8月31日と9月1日の間辺りに、4年に一度発生する怪奇だ。夏休みの終わりだな。
発生範囲は日本の島国を中心に韓国まで及び、そこに居る全生命が現実そっくりの異界に行く。
コレが厄介でな…俺も2歳の時に一回遭遇したんだが、その時は偶然7分で脱出したのは良いものの、9月になるまでサバイバルするハメになったんだよ。
しかもコレ、帰ってくる時間も8月29〜9月2日の間でブレていてな。まだ異界に行く前の俺も居たんだ。
ここまで聞けば分かるだろう。コレはこの世界で最も簡単に出来る過去旅行かつ、どれだけ行動を変化させても『閏日』に囚われる結末は変わらないから、この時期だけは同じ人を二人見かけても見逃されるんだ。まぁ出来るだけ会わせない様にはしなきゃだけど。
この世界の時間の法則に関して割りかし判明してる理由で、人が居ない間に怪奇が好き勝手しようとする時期、まぁ怪奇にとっては祭りだよな。
「怪異は…この前の戦争かなぁ。どう変わったかまだ見てないしスルーで…黒煙も身に覚えあっちゃうね」
そうか、あの適当創世ゲェムの生き残り居たのか。アイツ単為生殖出来るから放ってるとメチャクチャマズいよ。でも対抗手段の光を出す生物はキムが作ってたし、あの人がいるなら気にしなくても良いかな。…進化してたら知らない。
怪異は…そう言えば今日の『昔昔新聞』、いつもよりも紙質が悪い気がする。そうか、コレも怪異だから影響受けるのか…ちょっと本格的に見てみるか。
「…………見た感じ…物理的過程を伴わないから消滅の危機?…音は…助けて欲しがってるな…匂い…怪異の匂いで変わりなし…触れても情報が好きとしか分からないし…よし味も!?」
いやまっっず。
軽く舐めてみると、数々の「新聞」の味と石油、インクと鶏の血の味がした。思えば俺、怪奇を口にしたのは初めてな気がするな。新聞を食べた時特有のふやかしたオードブルを口に詰められたみたいな味に加えて鶏の血と石油を混ぜた味が合わさって吐き気がする。人が食べるものじゃ無いよコレ。
「あ"あ"ーーおぇ…」
近くの排水溝のグレーチング…鉄の網のところに駆け込んで吐いた。周りに人がおらず、その上で雨で助かった。きっとすぐ消え去るだろう。
「…でも比較材料も集まって分析は出来た」
もし、この怪異が変質したのを名付けるとするなら、『実際に存在するものに対し屈折させたものを出す現象』となるだろうな。今までの様にあらぬ噂がそのまま存在するんじゃ無く、実際とはかけ離れた噂によって歪んだ、怪奇以外の既存の何かを実体化させる。
要は伝言ゲームだ。「落ちたリンゴを頭にぶつけた男」の噂が歪んで「リンゴ頭の男」とかになれば、『リンゴ男』という怪異が出てくる。
今まではこの『リンゴ男』を確信持って倒すだけで済んだが、コレからは噂を飽きさせたり、「落ちたリンゴを頭にぶつけた男」を女にしたり、殺したり、新しく膝や腹にリンゴを落としてからそれを広めたりしなきゃならない。
コレまでと同じ様な怪奇だが…噂の起点に本物が無いといけなくなったし、本物を歪める事も無くなった。
分かりづらいなら、今までより発生し難くなって、出来ることが少なくなって、明確に本体という共通の弱点が出来たと思えば良い。
その代わり、『昔昔新聞』の様に今までより有効的に扱える怪異は少なくなるだろう。
『昔昔新聞』なら怪奇向けの新聞を発行してる場所は無いから消滅するし、そういう根も葉もない噂産は消えて、残った怪異はひたすら話題性を保ち続ける必要が出て来た訳だ。
「あれ?怪異の当たり前だと思われたい性分は消えないから…本物が居る中で、消えない為に存在感を伝え続けた上で、それを当たり前だと思わせなきゃならないのか。…は?エグ」
怪異の行動原理から考えると聖杯の弱体化ヤバいな。怪異の最終目標とは真反対の行動押し付けてるじゃん。
今までは
「あらぬ噂が実体化」→「日常に溶け込む」→「当たり前に思われる」→「消える」という流れだったのが、
「歪んだ噂が実体化」→「日常に溶け込む」→「話題が過ぎ去って当たり前に思われる前に消えそうだから自己主張する」→「本物が居るから当たり前に思われない」→「日常に溶け込めない」→「誰もお前を愛さない」
って流れに怪異目線だとなる。
「…って事になるから…あ、コレを把握した既存の怪異達が日常に溶け込め無いまま消えない為に「本物」を用意しようとしてくるじゃん。しかも歪んだ噂じゃないといけないから…ネットのニュースやSNS、新聞、テレビ、口コミ、暫く其処の流れを遮断したら今までの怪異達全員殺せる?」
『昔昔新聞』を眺めながらそう独り言を呟いた。おっと、誰も居ないからつい口から漏れたな。
でもコレすごい事実だし、聖杯の願い事を叶える手順の悪辣さを思うと仕方ないと俺思うよ。上手くやれば高望みだって出来るんだから。しかも新しい怪奇は情報の正確さを求めるだけでいいし。
ニュースが誠実に正しい情報伝えるだけで済むとか、怪奇の脅威が身に染みてるこの世界の人々なら楽勝を超えた楽勝。勝ったなこの試合、我々の勝利だ!
「…でもまぁ?もし、もしも先に怪異達がこの事実を知るのなら…こんな文面とかどうだろ。笑いを取れた方が話題って保つし」
という訳で常備しているペンで新聞のいい感じの濡れてない空白に改変キャプマス構文を書いた。今までの経験上新聞に怪奇の詳細を書いても何も無かったからな。どうせ消えるならいい感じの便所の落書きしてもいいだろ。
「あはは!…ふふ、おもしろ!…久々に遠慮なく笑えた気がするなー」
コレはもう気分転換成功だろ。折角だしキャプマスも近くに描いとくか。雨に濡れて落書きの実体化はしないだろうし。今いい気分だしついでに描けるだけタフキャラ描くか。俺は掲示板の絵スレを立ててハート30貰った男…そこそこ上手いし雨でダメになるのも含めて一瞬の美だろコレもう。
あ、そうだ。ついでに……
………
……
…
『…で、帰りが遅くなったの』
「はい」
『楽しくなって時間を忘れるのは分かるわ。でも今19時過ぎなの』
「はい」
『街灯とやらで夜がメリーが知ってるのより安全ではある。でもね、危ないの』
「はい」
『誘拐とか、臓器売りとか、人は街灯なんかで防げないの』
「今はそんな単語見かけない程度には治安良いけど…」
『性善説』のお陰で6歳以上なら子供が一人で出歩ける程度には安全だし…。メリーの時代も同じだった筈だ。
『豊かだからね?でもね、必要ならやるのよ人間は。実際、メリーは必要に駆られてやったのを牢にぶち込んだ事もあるわ』
「はい…」
実例を知ってるのには勝てないな…。
『そもそも、来てから思ってたけど…お母様とお父様全然家に居ないじゃない。ずっと家にいるの見た事ないのだけれど』
「お仕事が忙しくて…休日とか無い…」
『人手は?揃えて余裕を保つのが国でしょ?』
ここで俺だって遊園地とか外食とか家族一緒で行きたいとか本音で言ったら怪奇と人が大勢死ぬくらいの殺意の音がする…なら別の事言わなきゃだな。
「日本は世界大戦で負けたから…人口上限が低いし余裕がない…」
『…なにそれ?』
おっと、昔の人にこの世界の第二次世界大戦の発端と結末を教えないといけないのか。
俺も詳しくは知らないけど、新聞とTRPGで聞いた話とスマホで検索した情報を統合すれば…面倒だけどやるしか無いな…推測混じりになるけど。
「ええと、私は詳しくないと前置きしまして…『魂霊』という怪奇によって人に魂が出来まして…」
『ええ、1620年の全人類…5億くらいの魂が生まれ、それと同時に人口の上限が決まった日ね』
「はい。それまでは蟲だけにあり、蟲と共に増殖していた魂が制限されて人にも実装されまして…」
『魂が足りないまま産めば、正常な子供でも堕胎する。あの時の狂乱ったら酷いものだったわ』
「それがなんだかんだ解決方法見つけて、1900年代は30億まで行って…」
『え、見つかったの?通りで世界を見回った時なんか多いと思ったわ』
「で、その方法に限界が来まして…」
『…ああ、上限の奪い合い?』
「それが大義名分。そこに怪具や今までの感情の負債、妖怪や悪魔といった怪奇によって発生した存在の問題、それが全て爆発しまして…」
『国同士で戦ったのね』
「全ての国同士と国内の内戦が同時に起こったって流れかな」
『え、全ての国で?』
「理由は違っても全ての国で」
『列強と弱小関係なく?』
「文字通りの世界大戦ってスマホに書いてる」
『…其処に内戦?内戦ってあれよ?王国の継承者同士の争いや革命軍とかよ?それをしながら国同士の戦い?…冗談よね?』
書いてあるスマホのページを見せた。複数のサイトで同じ事を言っているので、確かな事実だな。
…書いてるんだよなぁ。あの瞬間は、人類に悪意しか存在しなかった。ってのが名言に載ってるし。俺全然知らなかったよ。
もしかして潜水艦のジョン達ってあの時代ではすごい良い人だったんじゃないの?閉鎖空間で外と隔離されてた分穏やかな気質だった可能性があるな。
『…地獄ね?外も内も敵じゃない』
「…自分も敵だったって書いてるね。『裏切る味方』って怪異が情報戦の末に誕生して、自分そっくりな怪異と戦ったって証言もあるから」
なんかメリーが頭抑え始めたな。気持ちは分かる。いやぁ、よくもまぁここまでやらかして無事だったな。当時の転生者とかめっちゃ頑張ってたんじゃ無いの?
『…いえ、まだ意識を落とすのは早いわね。それで、その大戦がどうして主人の親にまで影響するの?』
「戦争で色々消えたみたいで、全て負債のあるところからやってるからかな?父さんはまだ作られて6年目の仕事場だし、母さんは民間の葬儀屋でも、あちこちの幽霊を成仏させたりしてるから」
『…だから、忙しいって事ね』
「今の日本の人口も、6000万ちょっとだからね。その上で需要のあり過ぎる仕事なら…一人の仕事が増えて忙しいって感じかな」
『……なら仕方ないわ』
無事にメリーを説得出来たみたいだな。いやぁ、それにしても…スマホで調べた世界の人口、それだけの事が有ったのに25億まで回復してるのはすごいと思うんだよな。俺の改変の影響とは言え技術なら並んでるし。
にしても60年で25億…前世を考えると寧ろ少ないか?戦争前の人口までは行ってないし。
『でも、親が居なくても門限は守りなさい。メリーとの約束よ』
「はい」
『よし。ならこの話はここでおしまいよ』
メリーがなぁ…居なければ今の街灯の街なら21時まで舞えたんだけどなぁ…門限とか言って日が暮れるまでに帰るのを、もっと余裕持って帰らないといけなくなったし…コレがストレス社会?
「…あ、そういえばだけどさ。USBはどうしたの?」
『あぁ、あれ?今度は死体丸ごと出して来たから山の方に投げ捨て置いたわ』
「露骨な催促だぁ…」
雨だから人目に付かないだろうけど…コレ窓から放り投げたって事でしょ?変な噂にならない事を祈るしか無いか。成仏してくれよ。………よし、ご飯作るか。
『それと、一つ聞きたいことがあるのだけれど』
「なぁに?」
『今日こんなお手紙が届いたのよ。なんの怪奇か見覚えってある?』
「んー?」
新聞みたいな紙質のそれを見ると、『昔昔新聞』のそれだった。…定期購買なんて契約してないんだけどな…営業か?
「ええと…何々?」
私はキャプテン・サウザント
この新聞を見てる怪異は選ばれし者
1000年の日常を掴むチャンスを与えられた強き者
単刀直入に言おう 怪異の法則が変わった
自らの本物を見つけ"自分に繋がる様に"噂を立てなければならない
もちろんめちゃくちゃ面倒
しかもこの戦いには絶対守らなければならない条件がある
噂は本体と共生しつつも歪ませなければならない
爪や牙などの武器も使用禁止
なぜなら万が一にも"本体"を傷つけてはならないからだ
何よりも"本体"が大事なんだ
ぶっちゃけお前らの命なんてどうでもいいんだ
"本体"さえ生きてれば復活するからなぁ
さぁ腕に自信のある者は今すぐネットへ行け
人類を話題性で失神KOさせろ
急げっ 乗り遅れるな 1000年の日常を掴むんだ
"ウワサネット・ラッシュ"だ
『…主人、汗すごいわよ?』
「……あわわ」
へぇ、怪異に向けた個人的連絡ね?うん、電話である事ない事言ってた『メリー』の怪異いたね。それ宛ね?マジ?なんで俺が書いた奴がそのまま?今まで赤線で引いても風景画描いても問題なかったのに?うぇぇ?
電話で父さん経由でこの事風説関係に使えるってのは…もう遅いか。
「…あはは、手遅れって感じだ」
ネットを確認して乾いた笑いが出た。
『ウワサネット』
同時接続数 36,008 人
現存怪異数 77 体
だってもう、『昔昔新聞』が名前を変えて良い感じの溜まり場に変化してるもの。ネットに上がった写真や事件を無差別に集める、誰かが作ったのだろうシステムを本体に添えて、其処にまだ変化した情報を完全に把握してない『昔昔新聞』を見ている人に、意図的に歪めた情報を渡す。
「新聞にウワサネットって書いてるのは同一視させる為か…考えたなぁ」
実に見事な采配だった。そのキッカケが構文なのがちょっとアレだなって思うが…コレはもう、いっぱい食わされたと思う。だって今日に至るまで、俺が書いていた怪奇の情報を一切新聞に載せずに温存してたんだから。
『主人、何か酷い事でもされた?』
「酷い事…酷いことかな。自由帳にしたら最悪の形で返されたって感じかな」
『…もしかして怪異?偽物メリーが悪いことしたの?』
「そうじゃない…そうじゃ……あ!」
気づいた。違う、温存してたんじゃない。怪異の怪奇法則が変わったせいで、「大枠は大衆の認知、細かいのはその場にいる人の認知」っていう制約が無くなって、書ける様になったんだ!
俺は『昔昔新聞』に自由に書いても問題ないと思ってたけど、別の誰かは違ってて、今回の変質でその制限が外れて一時的に自由になった。
だから…今回の失敗は、怪奇の変質に対して人にとっての利点だけ見て不利な点を見なかった事。変質する途中の怪奇という、初めての現象に対する理解度が足らなかった事…普段は問題無い怪奇だから、油断した事…!
【因果律の変動を確認。ゲームコインを1枚進呈します】
イッだい……!畜生…
「………しい」
『どうしたの?痛いの?主人』
「…悔しい!気づいてれば!気づければ…!」
『…そう、うっかり間違えちゃったのね。よし、殺してあげるから相手を言いなさい?』
「それは大丈夫ぅ…ぅ…うぅ、ちゃんと考えてれば!」
俺は、今世で初めて悔しさで泣いた。
霧晴千歌
取り敢えずこの後匿名で風説の怪対員に電話した。
風説取扱持ちの方々
失業しなくて済みそうな事の安堵と怪異の量産体制が構築された事にキレながら仕事してる。
世界中のネット関係者
怪奇に防疫を突破されてキレながら仕事してる。取り敢えず一般には入れないサーバーを構築してぶち込んだ。
『昔昔新聞』→『ウワサネット』
情報を集める怪異。その内情報を混ぜて噂を作って勝手に広告に流して怪異を作れる様になる。
『開けて』『からころ』『蒸気蜂』他72体→変質済み
一旦死ぬ事は無くなったが目標から遠ざかった。