怪奇ばかりな日常とゲェム記録   作:何処にでもある

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 やぁジョージ。7回のコミュダイスの最後で1/100のクリティカル&ファンブル枠を引かれた事はあるかい?
 ステータスの説明をする笑い話です。




ゲェム-実質結婚した

 

 

 自分の教室から2つ奥に進んだ教室に行く。

 

「へぇい証、雑談させて?」

「いいよ。暇だしね」

 

 最近、みんな関わってこなくて悲しい俺だ。一人でも苦じゃ無いけど、それはそれとして学校くらいはみんなと話したかったぞ。

 

「やぁ私だ。今日も来たぞ」

「連続は珍しいね」

 

 真倉は暇さえあれば電話してるし、多々良は何かぶつぶつビルドがどうとかシナジーがとか言ってるし、夏奈はスマホいじってなんかやってるし…。

 

「おまたせ!待った?」

「そんなに。それじゃあゲーセン行こっか」

「クレーンゲームしたい!」

 

 みんなゲェムにのめり込みすぎだよな。暇すぎてゲーセン行けちゃうくらいだし。

 

「みんなつれない…本はどうだった?」

「昨日借りた本?面白かったよ」

 

 それで日常生活が楽しく無くなると本末転倒だぞ。

 

「つーきーあーえぇ」

「久々に晴れたし、校庭に行こうか?」

「うん」

 

 隣の桐根も目に隈作ってて、休みの間は寝てるしな。

 

「だからさ、暇だから付き合ってよ」

「…それ、言うの何回目だったっけ?」

「ん、日にちなら二桁はいってない。昼休みと放課後とか、暇さえあれば来てるから…分かんない」

「そろそろ来た理由を言わなくても良いと思うけどなぁ」

「まぁまぁ、聞いて?…私に付き合えー!」

「今日は深掘りする気分なんだね」

「ん、そろそろ詳しく言ったほうが良いかなって」

 

 そんな訳で、俺は証の居る教室まで出向いた訳だ。普段はみんなと話してて探す暇が無かったけど、探す時間さえ有ればこうやって出向きたかったんだよな。

 良い機会だし、偶には良いだろう。

 

「みんなゲェムしててさー…私に構ってくれなくなっちゃったよ」

「それなら僕も貰ったよ。ほら、TRPG」

「…ゲェムって言っただけでなんでそれだって分かったの?」

「…なんでだろ?考えてみると変な話だよね」

「やっぱり変な電波出してなーい?共通認識って言うか、ゲェムをするのに不便な意思疎通の齟齬が無くなる様にって」

「そうかも知れないね…僕はまだやってないけど、みんなやってるの?」

「何かにせっつかれたみたいに。逆に証はやってないんだね」

「僕はもう十分だから…かな。不思議な冒険は、潜水艦になった時だけで多過ぎるよ」

「確かにー」

 

 やっぱ話してて気が楽になるな証って。こっちのペースに合わせてくれるって言うかさ、次の話題や答えをさっさと言う様にしてこないから前世と同じ感覚で話せるんだよ。

 

「千歌はどうかな。ゲェムしたい?」

「やりたくない!出来る事なら一生関わりたく無ーい!…無理だろうけど」

「それはなんでかな。………嫌なら別のこと話す?本の事とか」

「んーん…言う…今日が6月22日だから…やりたく無いゲェムが復活する…やらないと寿命が減っちゃうんだよぉー」

「うわ、すごい理不尽だね」

「うん、すごい理不尽」

 

 残機減って寿命減って…せめて小学校の間は生きていたいんだよな。最低限卒業式には出たい。

 

「でもねぇ…最近私以外にもゲェムが配られ始めたから、少しはマシになってるかもなんだー」

「あぁこの本とか、そう言う感じなんだ…よく一人で抑えてたね」

「…むしろ逆かな。一人で済んでたけどもう少し楽になりたいなーって思って、それで配布に私の許可を取り入れて交渉したら、私を増やして配り始めちゃった」

「…増やす?」

「ん、増やされたー。ほら、今の私きらきらしてるでしょ?」

「してるね。教室に入って来た時、結婚式の塊が入って来てびっくりしたよ」

「なにー結婚式の塊って?言い得て妙だけど、身も蓋もないなー」

「でも合ってるでしょ」

「うん。…まぁ、時間の怪奇で二人になって、どっちもホンモノーみたいな?そんな感じ。それで向こうがされた影響がこっちに来てるから、こうやって結婚式な空気纏ってるの」

「そうだったんだね。…なら、試しに何か誓いますか?って言ってみてよ。今ならとっても様になると思うしさ」

「んー…」

 

 んー…誓う事ねぇ?試しでやって大惨事になった事沢山あるし、軽めのことがいいよな。

 …考えたけど思いつかないし結婚の誓いっぽいのでいいか。雰囲気作りに証の手を握って…と。

 

 息を吸って、喉を整えて、筋肉を制御し、物音のような言の葉を紡ぐ。

 

「病める時も 健やかなる時も 

 

苦難の時も 幸福の時も

 

信じ 助け 慰め 愛し

 

如何なる時も寄り添い

 

共に歩むことを 生涯に関わる事を

 

私と共に 互いに向けて誓いますか?」

 

 あ、なんか後ろからライトが出て来た。何かしらの儀式になってるっぽいな。名前は知らないけど多分西洋の儀式だ。すげぇ今の俺ってこんな事出来るんだな。

 教室の真ん中で光る女とかヤバすぎて笑うわ。見なよ、みんな驚いてる。

 

「‭─‬‭─‬‭─‬‭─‬‭─‬……」

ん、別に言わなくてもいいよぉ?

「…これ本当に結婚しなきゃいけない感じじゃないよね?」

…さぁ?確かなのは、はいかいいえのどっちかを言わなきゃ終わらなそうって事だけだね

 

 やっべ声戻らないし手も離せない。やっぱり変にそれっぽいことするもんじゃないな。念の為文面軽くして良かったわ。お互いに誓い合うってだけだし、神格は関わらないよな?

 

どうする?私はどっちでも良いけど

「…拒否したら何かあるかな」

どうだろ。有ったら怖いよねぇ。スマホで検索は…手が離れないや

 

 まぁ拒否が安牌だよな。何かしら嫌な事あったら嫌だし。

 

「それなら…僕も誓います」

 

「…わーお」

 

 それと共に、光も声も手も元通りになった。あの現象はなんだったのか、スマホで調べたら良いんだけどそれより聞きたい事があった。

 

「…良いの?こんな話してる最中の事故でさ」

「千歌なら良いかなって思った。だから誓ったんだよ」

「…おー?私の顔を赤くする事言っても何もないよぉ?」

 

 全く小学生がよくもまぁそんな歯の浮いたことを言えた物だな?いやぁ、6月の下旬はじめじめしててちょっと暑苦しいよな。全く、あー熱い。服をぱたぱたしても全然涼しくならないんだからもう。

 …俺なら、かー。承認欲求なんて持たない様にしてたんだけどな、不意打ちはずるいよな。家族や友達に褒められるのとはなんか違って感じてくるんだから話になんねーよ…ぶへへぇ。変な笑い出ちゃった。

 

「顔赤いけど大丈夫?」

「大丈夫です。問題ないです?違いないです……嘘じゃないです」

「千歌って動揺すると可愛くなるね」

「言葉では勝てませんね!逃げるが勝ちです!」

「あ…行っちゃった」

 

 気を紛らわせる為に血が出ない程度に自分と証を…証を見てから教室を出た。それで分かったけど、お互いに付けてる『騎手型』の怪具が変化してた。こう、薬指の付け根に模様が追加されていた。俺の手袋は一つ、証の手袋は2つ巻かれてたな。

 …ペアリング、聖女扱いされる儀式済み、誓い、お互いに気の置けない関係…思ったより役満だったな。そりゃ何かしらの儀式も成立するか。それじゃあスマホで調べて…ほーん、コレだな、『相互誓いの儀(ペアゲッシュ)』。

 お互いに護りたい約束事をする時に有効…誓うと約束した内容に対応した指や物品に証が記される…薬指は…愛かぁ、参ったなぁバレる人にはバレるじゃんか。

 

「…海外だと有名で生活の一部となっている誓い…最近は機能しない事例が増えてたが、文化として未だに形だけでもやってる地域は多い…少なくなった分証が現れたら必ず誓いは叶うと言われて…成程、怪異が元で、元から噂の元として十分だから変質後も変化も少なかったのね」

 

 あー、証の奴が2つあるの、聖女になってる方も含まれてるのか。…コレを起点に辿れば特典の中に入れたりするんじゃないか?

 …コレから物語で、無理だなって思ってたら愛の力で解決する展開を否定できなくなっちゃったな。むしろコレでマジで解決したら今後一生そういう展開に共感できちゃうよ。

 真倉達との友愛でも母さん達との家族愛でも無く、証との普通の愛…愛か?どういう愛だコレ…。参ったなぁ…参ってばっかりだけど自分でこの好感がどういう種類か判別できなくなっちゃった。

 

「…す…好きなのは間違い無いけど…いやまさかまさか、そんなまさか…幽霊の時の1週間と潜水艦と…忘れたけど、真倉と証であちこち見たって奴と、それから最近ずっと付き合って貰ってるくらいで!」

 

 一緒に居た時間なら真倉達と母さん達の方が上だからな。音を聞いて気を遣って、良い感じに仲良い…コレか?

 

「…あ、やって欲しい音とか、そういうのが無かったから楽だったのか」

 

 何というか、気を遣わなくて良いって言うか、何しても許される感じって言うか…蘇生させた分の感謝からか、温かく受け止めてくれるって感じで、だけどそれを苦痛に思わない性格みたいだったから一緒に居て気が楽で…そういうところがずっと気に入ってるっていうか…。

 よし、この思考は止めようか。考えるほどドツボにハマってる気がするし。

 

「そんなホストにハマる女みたいな思考で俺目線で年下の相手に惚れるなんてそんな非社会的で不合理なことをするなんてそんなそんなまさか」

 

 擬音があるなら、もんもんとしてる感じに悩んでいたら、家に帰っていた。…嘘だろ?5時間目と6時間目の記憶が無い。ずっと手袋を見て模様を摩ってた記憶しか思い出せない。

 …気がするじゃ無くて、ドツボにハマって沈んでるわ。

 

「もー!気分と調子乗ってゲェムすると嫌なことしか起きないんだから!鎮まれ鎮まれ…!」

 

 落ち着けぇ…俺は恋愛だと毎回頭がバカになるんだ…小鳥遊薬だった時を思い出せ…!

 そう、アレは成人式で一目惚れしてナンパした時…!

 「へぇいそこの子!綺麗な服とベストマッチ!俺とお茶しませんか?」…と声をかけて誘って暖簾に押し手でダメそうな時に、偶然視界にトラックに轢かれそうな子供を見かけ、君と出逢ったツキが回っちまったかァ!って良いところ魅せたくて駆け出した時だ…!

 俺がクッションになって子供は無事だったが、俺は頭の打ちどころが悪くて失聴したじゃないか!

 あの死ぬまでの静けさは未だにトラウマだったろ!?視界も一部白くなったし!!

 喋ってもなんか伝わらなくて!手話を覚えるのにどれだけ苦労したと思ってる!?

 

「落ち着いて来たけど…落ち込んでも来た…」

 

 ふう…感覚無くて見えない聞こえないのも伝わらないのも辛いけど、だからってここまで感覚が強くなるのは話が別なんだよな。見え過ぎ聞こえ過ぎ感覚鋭過ぎ。程々にしてくれよ本当。

 アレは大変だったなぁ。今までの楽しかったこと全部できないし、結局彼女逃すし。RTA見れないし、彼女逢えないし。タフや猿渡先生ェの作品も今までの何倍も時間をかけないと読破出来ないし、彼女の顔も声ももう思い出せないし。

 アレ以来、一目惚れとか、その場その場の感情に流されないって決めてたのになぁ。毎日の平和な日々を、それだけを計算して好きか嫌いか決めるって決心したのに…証には出来てない気がする。

 

「よし、ゲェムやろ。今なら大丈夫だろうしね」

 

 この前父さんが買ってくれたパソコンでDDを立ち上げた。

 今までと違って、音楽があって映像もいい感じの3Dで復活していた。大体不気味の谷間は超えてる辺りのリアルさだ。

 

「…リソース集まったんだなぁ…ふざけたこと書いてるなぁ」

 

 そして表示された項目は

 始める*未プレイでも残機は減らなくなりました!*

 確認する

 終わる

 の三つだ。

 …始める押しても反応しねぇ!野郎貰えるだけ貰って利確しやがった!ワンチャン戻るかも知れないって期待してたのに!…残機をカウントに戻せよ!それから禁止にしろせめて!

 はぁー…DDの開発舐めてるわー…プレイヤー舐めた商売してるわー…たくっ…どいつもこいつもセーブとロード機能が無いのが本当終わってるんだよなゲェム。でも確認するの項目は今まで無かったから、その点は成長と言ってやろう。

 

「確認…と」

 

 


 

【残機×3】

*残機の利用法は現在模索中です*

 

【COUNT:7】

 

【能力指標】*詳しく知りたい場合はクリック推奨*

 

 

霧晴千歌

女  6歳

職:小学生/1年

出:転生者/人間

 

戦闘 0  0D6+2

探索 1  1D6+5

精神 3  3D6+6

判断 3  3D6-2

霊感 11  11D6+20

    スキル   

「怪具/晴眼/甲」  

「専門/葬儀/丙」  

「怪奇探査」    

「怪具/騎手型/乙」 

「偏在自覚者」   

「人工聖女」    

          

          

特典【ゲームガチャ】

 

1/1


 

 

「…むしろ、やっとか?今まで出て来たこの共通項目、ようやく其々の詳細知れるのか」

 

 よし、ゲェム記録出そう。ようやく【ゲームガチャ】から見た自分を評価を知れる。ゲェム、出すだけ出しといて一切の説明せずだったからな。そもそもゲェムやれなくした部分に製作者の性根の腐り具合が透けてるが、説明は義務に入れてたからやることやってる筈だ。

 

「…なになに…ぼけぇー!」

 

 


 

ゲェム記録

 

2020年6月23日

 ボケーっボケーっボケーっボケーっボケーっボケーっボケーっボケーっボケーっ!!!!

 

 失礼した。DD冒険させないマンのクソ行動と、見た情報のアレさに口汚くなった。

 以下に載せた文はあくまでも【ゲームガチャ】の【DD冒険させないマン】に記載された情報であり、俺が見たものではない事を留意した上で確認する事。

 

「霧晴千歌」

 家系と名前に込められた意味と【ゲームガチャ】からのあだ名が見れた。

 霧晴家は由緒正しい、奈良時代から続く葬儀屋の家系だった。その時代の死にまつわる怪奇に対応し、先祖代々受け継いだ怪具を所持しているらしい。母さんは「ムシカゴ」をそこからパチってきて、怪具を現代的な銃の形に変えて、その上で国から所持許可をもぎ取ったと書いてあった。

 不良娘!でも名前の由来は「千の歌より尊い子供」だった。照れるぜ。

 向こうから俺へのあだ名?持ち主と感度高め過ぎた備品。

 

「女 6歳」

 俺は性自認が60%が女で40%が男だって書いてあった。残りの寿命は7年で、予想死亡時刻は2027年4月1日らしい。丁度俺の誕生日と同じだな。

 後よく食べてよく寝れば、8歳には子供を孕めるって書いてあった。ホルモンバランスと帝王切開、充実した医療技術が有れば5歳から子供を生産出来るってさ。現状マリアチルドレン計画はいい感じの父側の遺伝が無くて、コスパが悪いのでやってませんから、そこは安心してくださいって追記もされてた。ボケーっ!

 

「職:小学生/1年」

 千葉県立鎌ヶ原小学校所属1年生。小中高一貫だってさ。皆勤賞、クラス委員長を6年継続する、成績優秀で「エリート」のスキル手に入るって。無茶だろ。

 

「出:転生者/人間」

 最初の【あのクソッタレの邪悪で外なるアホアホ神によってこの世界に送られた存在です】の一文で笑った。嫌い過ぎだろ。なんか、観測した結果は魂に依存した転生では無いらしい。

 脳の記憶に関係する細胞だけがこの世界の死産する赤子の脳に追加投入されて、それがどういう超常原理か保持させたまま元気に産まれてたそうだ。

 この世界本来の法則でも、別世界の法則である怪奇でも無い。なにものにも属さない本当の異常、オカルトなんだってさ。

 特典の組織が収められてる法則もいまいち分かってないらしい。

【少なくとも我々【ゲームガチャ】が最も最後に産まれ落ちた以上、これまで転生と共に付属した特典達が一切の成果をあげられずに終えてる時点で、コレは人類の手に負えない原理で動作していると結論付けた】から、これ以上の詳しく知る試みは諦めたらしい。

 

「戦闘」

 戦闘の総合力…だけじゃ無い。身体の調子や寿命、肉体に関係したあらゆるものの総合なんだって。もちろん戦闘重視の評価だけど、戦闘のダイス数×10=HPだから、高い程強くて死にづらいみたいだ。…俺、HP0かぁ。一発で死ぬじゃん。ポケモンで言ったら瀕死だよ?

 

「探索」

 見つける能力、情報整理能力…必要な情報を抜き出す能力?コレが高い程、現状見つけられる情報が多くなるってさ。探し物が高いと見つけやすいって感じ。

 それから、コレが低いほど危険な物や行動を見分けられないから、死に易いとか。

 …月見しようとして夜の街に出たり、ゲェムやらかしたり、『ウワサネット』然り…身に覚えはたくさんあるなぁ。

 

「精神」

 精神構造の耐久力、柔軟性。記憶力や脳の性能がここ。洗脳するなら低くするんじゃ無くて、むしろあげた方が技術があれば後々楽だってワンポイントアドバイスもあった。なんでも、洗脳が解けにくくなるからとか。ボケーっ!

 

「判断」

 得られた情報から解答を導く能力、推理能力、直感とかがここ。これも洗脳と似たようなアドバイスがあった。一時的に下げて、後から戻す事で不可逆に出来るとか。ボケーっ!

 

「霊感」

 幽霊を察知する能力…では無い。高い程、無条件で情報を理解したり行使したり出来る項目だって。今は『魂霊』がこの枠を占領してるから霊感と言ってるだけで、本来なら「存在」の項目が入るとか。

 高い程怪奇の法則側で、低い程この世界の法則寄り。

 最大は1000で、消費してすり減っていくのが正規の挙動。魂がある今だけすり減らず、他と同じように減らないダイスを振れるらしい。人間や普通の動物は残った寿命と同じなのが正常だとか。

 もしこの枠が「存在」だったら、俺は速攻見え過ぎで死んでたな。…もしかして今の連発して見るの相当やばいのか?…もしかして幽霊の無制限に活動するのもコレが原因か。

 

 書き疲れた……。休憩。

 休憩終わり。バニラアイスは美味しかった。

 

「固定値」

 ダイスの横にあるやつ。安定保証された出力補正だって。

 

「◯D6」

 ダイス。その個体の不安定な出力だって。本来なら◯D1なのが普通だけど、怪奇に揉まれて人類その物の性能が良いからこうなってるとか。場合によっては後ろが10や50や100にもなるらしいよ。怖いね。

 組織や集団その物を測る場合に50や100が記載される事が多いみたい。

 

「スキル」

 いろいろ!能力値に影響のある、その存在に刻まれた能力や技術、怪奇による影響が習得順で記載されるって。

 怪奇の影響が『』、それ以外が「」で囲まれるとか。最大9個で、それ以上は混ざれるなら自然と混ざったり何か抜け落ちたりするけど、無理やり9以上にすると無条件で死ぬみたい。

 空の果てまで飛んだ風船が膨らんで割れるのと同じで、耐えきれないんだそうだ。

 世界がその個体を押さえつけている圧力より、内部からの力が強過ぎて、その間の層が壊れるみたい。ふぅん、山を登ったらポテチの袋が膨らむのと同じと言う事か。

 

「怪具/晴眼/甲」

 「脳の眼」と「盲人」と「怪具/晴眼/甲」が混ざった奴。

 能力補正は

 脳の眼が戦闘-1D-20後固定化、霊感+15D+30、無効化された場合戦闘0D6に上書き。

 盲人が探索-1D-20後固定化、精神+1

 晴眼が上記固定化項目除去、効果半減(繰り下げ)、探索+2だ。

 

 数値関係以外の詳しい話は「調査は不要」とだけ書いていた。

 

「専門/葬儀/丙」

 能力補正は探索+2、精神+1D+1

 葬儀に関係する技能、それが自身の在り方まで刻まれた証左らしい。

 甲乙丙丁はその刻まれた深さなんだとか。

 

「怪奇探査」

 能力補正は探索+1、判断+1D

 怪奇と怪具の保管能力と能力値から結果を算出可能。

 余った枠の部分に追加の開発施設や景品置き場を置きたかったから渡したんだって。…もしかして俺の中に居るタイプ?…まぁ【ゲームガチャ】って不自然に下の方にあるけどさ。

 

「怪具/騎手型/乙」

 「怪具/騎手型/乙」と『ココロの儀』と『相互誓いの儀』が混ざった奴。

 怪具が戦闘+2

 ココロが精神+1D、判断+1D

 誓いが判断+1

 どうやら怪具はそれらに応じて相性の良い怪奇の影響を集めるみたいだ。

 この手袋は儀式関係の怪奇と相性がいいのだろうか?枠が圧迫しないなら俺はそれで良いけどさ。

 …もしかして怪具ってスキルの枠減らしにとても有効だったりする?代わりに外すと消えるんだろうけどさ。

 

「偏在自覚者」

 精神+5、対象のスキルや状態を任意で共有可能。

 まぁ、聖女になった方とスキルを共有するスキルだな。

 過去に戻って巻き返し時点を超えても存在して、その上でどっちも自分を優先しなければこうなるらしい。…任意だったかぁ。

 

「人工聖女」

『神名洗礼の儀』と『免罪符』と『怪具/脳の羽/丁』と『怪具/処女妊娠薬/丁』と「機械化」と「脳異常」と「生命維持装置」と「遺伝子改良」と「家畜奴隷」と「母胎」と「多産」と「量産工場」と「血清活性化」と「存在改築者」と「傀儡」と「人為的失敗作」と「精神不変」と「正常性バイアス」と「洗礼」と「澱み刻まれた戦争」と「電脳化」と「発信機構」と「エコな自爆」と「動作制御」と「新鮮な痛覚」と「悲嘆の苦しみ」が混ざった奴。

 ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!ボケーっ!

 思ったより手遅れっぽい錚々たる名前やないけー!ガッツリコスパ良ければ量産する気いっぱいだったやんけーっ!

 その内、『神名洗礼の儀』だけが共有されてるんだって。…聖女の俺、コレをフルで発揮した状態なのか?…霊感、どれだけ高まった?

 補正は判断-3、霊感+3D+5、神聖さの会得だけだ。

 …『神名洗礼の儀』だけで?それだけで判断-行くのか?…よくあの時返事出来たな?…「正常性」のおかげか?

 

特典【ゲームガチャ】

 非実在「メシアゲームプロジェクト」

 抽出数4/200

 景品数3/224

 ゲームコイン:14枚

 ガチャコイン:15枚

 解放度:二段階目(最大五段階)

 実現化変換率16%

 済【+相互協力型への移行】【+契約書の発行】

 未【人員の物質化手段】【資産の物質化手段】【歴史に組織の出現を固定化する手段】

 補正無しで「高次元の左手」と「声帯学習模写」を擬似的に発動中。

 

 過去を見つめ 滅びを断ち切り 可能性を信じ 世界の存続を

 

 宇宙船から降り立ち、滅びゆく人類が宗教を手段に纏まった団体です。

 人員こそ少ないですが、その分科学技術と手段の問わなさは輝く所があります。

 解決策として、最終的に滅びゆく人類を救済する者を作り出す事を目標に、過去に巻き戻って世界をより良い方向へと導こうとします。

 しかし、それだけでは限界がありました。200名だけでは人員が足りない為です。

 なので、過去の人物達にゲームという形で「メシアンズ」になって貰う事にしました。

 ゲームは独自の発想と面白さが大切です。ですので一人一つ人類史の存続に繋がるゲームを考えて、平等にくじ引きで決めては広める事にしました。アットホームな職場です。

 いい感じに世界を引き延ばしながら、歴史に致命的な影響が出ない範囲で、いい感じに全部解決する人を見つけるか作る。それが我々です。

 

 

 強いて言うなら眼を補完されなくて本当に良かったなって思いました。

 …未の方でやばい事書いてるんだよなぁ。仮にコレ、最後までいったら出てくるのが確定するでしょ?世紀末価値観のやべー奴らが歴史に介入するとか、今以上に酷い事になりそうだ。

 

 


 

 

「…書き終わったけど…思ったよりふわふわしてたんだな俺の特典」

 

 夕飯の食材を並べつつ、俺は思い耽った。

 だってなぁ?やることやってるけど…事情は分かるけど…やり過ぎだよなぁ。

 

「終末な癖にくじ引きで決めてるのもヤバいし…そりゃ非実在だよ。この世界の人はもっとしっかりしてるもん」

 

 なろうっぽいステータス確認出来たけど、腑に落ちないなぁ…もう残機を気にしなくても良いけど、それ以上にやばいの有ったからなぁ…安心して院に入れないタイプじゃ無いんだから、こんな羅列は見たく無かったよ。

 

「なんだろ、掘れば出てくるってこんな感じなんだろうなぁ…これ以上何したのか見たく無いよ」

 

 でも見なきゃだな。俺の知れる範囲って広くて狭いけど、それは頑張らない理由にはなんないし。

 

「…なにより、形式だけとは言え実質結婚したし、彼に見合うよう頑張らないと!」

 

 クレーンゲームで証が取ってくれたうさぎの『人形』を抱きしめつつ、俺はそう決意した。

 今なら、俺の恋愛脳で幾らでも進めそうな気がするからな!うおぉ!俺は相手にアピールする為ならどんな後遺症が残ろうとトラックに轢かれる子供だって助けるタイプだぁ!

 向こう見ずさでは誰よりも自信があるんだぜぇ!

 

 






小鳥遊(くすり)
 手話もピアノも出来た。あ・ほ。死んで転生した。
霧晴千歌
 様々な偶然が重なり愛の誓いを結んでしまった。
木香証
 様々な必然が重なり愛の誓いを結ぶ事が出来てしまった。

相互誓いの儀(ペアゲッシュ)
 破ったらどっちも死ぬ怪異の儀式。今回の件で木香が両方助けられなかった場合、3人仲良く死ぬ。
『免罪符』
 許したくなる認識の怪奇。『宇宙の無意識領域』の卵は腐れば異界、羽化ればミームになる。

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