怪奇ばかりな日常とゲェム記録   作:何処にでもある

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 蟲と葬儀の人達です。




日常-家族関係って

 

 

 やぁ、今日の朝に指輪が帰って来たが、普通に車で実家に行っている俺だ。父さんと母さんと一緒だぞ。

 

「母さんのじっかー!母さんのじっかー!」

「楽しみかー?千歌」

「うゆ!初めて行くもん!」

「はは、テンション上がり過ぎてしっかり喋れて無いぞー?」

 

 聖女のアレで未来を聞いたけどねぇ、それはそれとしてずっと気になってた婆ちゃん爺ちゃんに会えるのはワクワクだ。蟲の苗床になるのは嫌だけど、人は頑張れば仲良くなれるって信じてるからな。期待を持つのはいつだって自由だしな。

 

「…私は、今から気が重いけどね」

「あー、百葉。千歌がこんなに楽しみにしてるんだし、そう気を立てなくても…」

「アンタは知ってるだろ?あそこは結構容赦がないんだよ。蟲の棲家に落とされて、従えるまで閉じ込めるとか、葬儀屋としての心構えが出来るまで徹底的に屠畜をさせるとか」

「でも、それは百葉の記憶の実家なんだろ?過去改変でほら、変わってるかもじゃんか」

「…だと、いいんだけどね」

 

「じっかー!じっかー!ふぁんふぁんふぁん!」

 

 俺はお前の1番のファン!って感じに脳みそを溶かしながら歌っていると、いつの間にやら実家に到着していた。中くらいの日本屋敷である。

 座式先生も真倉も橘もだけど、もしかして俺の知り合い全員お金あるよな。全員歴史のありそうな屋敷あるし。アレかな、昔の戦争の時に金持ちがみんなしてここに疎開してたとか、そんな感じなんだろうか。

 

「さぁ到着だ…千歌もアンタも私も、全員ゲェムの影響で記憶違いがあり得て、私の裏世界探索の影響で変わってるかもしれない…離れるんじゃないよ」

「百葉、心配し過ぎだって」

「でもねぇ…いや、ここは気張ってこそだね」

 

「こんにちはぁ!霧晴千歌でぇす!」

「ちょ、千歌!」

 

 なんか話してる親2人は置いといて家の門を叩く。

 暫くして、ぎぃと音を立てて門は開いた。

 

「…誰も居ない!」

「千歌、勝手に動くと危ないよ…直ぐに来るさ」

 

 門を潜り、見渡す。あちこちが枯山水…石と砂の芸術的な模様が描かれていて、草木が不自然なほど無い。建物の柱や材質は結構古くなっているのか所々剥がれているし、ちょっと不気味な感じだな。まぁ見たらあちこちに蟲が居るんだけどさ。

 

 しゃんしゃん、

 

 気が付けば、黒い和服に笠と草履と錫杖、白い蝶を侍らせた中年男性が目の前に立っていた。

 多分怪具かこっそり近づいたか何かだろう。男性は膝を曲げて目線を合わせてから、俺に話しかけた。

 

「おお、これはこれは…随分と懐かしい顔だ」

「初めまして、霧晴千歌です!母さんと父さんと一緒に来ました!」

「初めまして。僕は霧晴音路(おとる)と言う。君の母さんの…まぁ、兄に当たるかな」

 

「千歌、こっちに来な」

 

 言われた通り、母さんの近くに行く。今回の実家の訪問は何も母さん個人の用件で集まった物じゃ無い。母さんが言うには8月5日は一年に一度の親戚全員が集まる日なんだって。

 まぁ1週間早めのお盆みたいな物だ。葬儀屋一家な以上、本来の時期はみんな忙しいからな。だからこうして、先に集まって話し合ったり楽しむらしい。

 当然俺は初参加だ。今までこの時期は家で留守番したり母さんと一緒に仕事場に行ったりだったからな。

 

「水臭いなぁ、高校を卒業して直ぐに家出して、6年振りの再会なのに。ちょっとは連絡してくれたっていいじゃ無いか」

「生憎、千歌は身体が弱かったもんでね。そっちの風習に合わせたら死んじまいそうで、顔を出すのもおっかなかったのさ」

「…まだそれを引き摺ってるのかい?あれくらいなら簡単だろうに」

「いつまでも昔のままじゃ駄目なん…嗚呼いいや、暑い中突っ立って話しても何だ。さっさと中に入っちまおう」

 

 なんか…母さんピリピリしてない?そんな感じに動揺しながら着いて行く。軽い俺は兎も角、母さん達が踏むと家が鳴るし、襖も何だかボロっちい。それにあちこちから森の奥みたいな、蟲の臭いがした。…実家へのイメージ悪くなる環境だなぁ。

 

「嗚呼そうだ。千歌くん、大広間に来たら君は名乗るんだよ。でも、そこの旦那さんはいいと言うまで喋らない方がいい」

「そうなんですか?」

「ほへぇ」

「音路兄!」

「はは、どうせ言ってないんだろう?なら、失礼の無いようにお節介を焼いたまでさ」

 

 やがて音路おじさんと母さんが迷いなく進む足が止まり、襖を幾つか使って塞いぐ大きな広間の前に来た。不思議だなぁ、ただの襖がこんなに重く見えるの初めてだよ。

 それに音路おじさんは気軽に開けて、中にいる人たちに挨拶した。

 うん、俺も言われた通りに続かなければな。

 

「失礼します。霧晴音路、ここに帰りました」

「…ッチ。霧晴百葉、久方ぶりだが御帰宅だ」

「初めまして。百葉母さんの娘の霧晴千歌です。よろしくねぇ?」

 

「え、うッそ!わぁマジだ!?ちょッとぽっちゃりしてるし!」

「……ふん」

「おや、お父さん。あの子が帰って来たわよ。久しぶりに全員揃ったわ」

「…今更何のようだ?」

「…ん?あらあらあら…あぁらまぁ!百葉帰って来たの!?」

 

 口々に反応を母さんに示しているが、それも気にせずに母さんは定位置とばかりに座り、それに合わせて俺と父さんも後ろに座る。見渡せばあちこちに蟲が居るが、それもそれぞれが侍らせてる感じだった。

 

「恥知らずのお願いだよ。大きめなヤマに当たったから、手伝いが欲しいってお願い」

「…ふむ、それは葬儀屋の仕事か?」

「いいや違うね。殺しもあり得るものさ」

 

「はぁーッ?(もも)、アンタまだそんなの受けてたワケ!?」

 

 1人声を荒げて立ち上がり、母さんに詰め寄った。黒い女性用の礼装に数珠やロザリオといった宗教的なアクセサリーをじゃらじゃら付けた人だ。白い蜈蚣や蜘蛛を侍らせていた。

 

「そんな危なッかしくてシャレにならないのはやめてッて私言ったよね!?誰よりも才能あるからッて、自分から死者を作ッてどーすんのよ!」

「あー…数葉(かずは)うっさい。姉だからって命令すんじゃねぇよ。私はやるべきと思った事してるだけだし、錦の旗の下でやってるから問題ないっつーの」

「はぁッ!?だからッて…!」

 

「双方、鎮まれ」

 

 爺さんが言うと、口論していた母さんと数葉おばさんは黙って睨み合った後、数葉おばさんは自分の元いた場所に座った。母さんと似た顔なだけあって、怒った顔が怖いぜ。そして母さんが中々やべーぜ。

 母さんもしかして相当やってたタイプ?結構真っ当な言い分に聞こえるんだけど。

 

「…折角全員揃い、そして新たに1人来たんだ。細かい事は後にして、先ずは先祖と共に祝おうじゃないか」

「そうだ、お父さん。食べながらで良いから自己紹介しましょう?ええと…千歌、だったかしら?初めて出来た孫で、やっと顔を見れたんですもの。いいでしょう?」

「そうだな。なら、食べる前にしようか。…未だ孫の顔も見せない奴らには良い刺激だ」

 

「う…」「えッと〜…」「………」「あらぁ…」

 

「では千歌、俺…儂の前に来なさい」

「あらお父さん、急に儂なんて言い出してどうしたのかしら?」

「……分かりやすく、だ」

 

「ん、分かった。母さん、ちょっとあっちの方行くね」

 

 なんか呼ばれたから親戚の人達の前に出て来た。ここまでの会話で結構ラフな感じで良いって分かったからな。気軽に出来ると言う物だ。

 

「先ずは俺…儂だな。名を(かたる)。お前の爺さんだ」

「私はおばあちゃんの市代(いちよ)と言うわ」

「語爺さんと市代婆さん、今日はよろしくねぇ?」

 

 爺さんは白の蝶を、婆さんは白い蜘蛛が付き添って居た。うん、婆さんの蜘蛛も爺さんの管理下だな。この屋敷のあちこちに見える蟲もそうだけど、やっぱり歳を取ってるだけあってしっかり強そうだ。

 

「次は僕が。さっきの通り音路だよ。コレでも長男で全国の村や個人経営の葬儀屋の監督を担当してて…まぁ、音路おじさんと呼んでね」 

「はい。優しそうな音路おじさん」

「優しい…うっ…頭が」

 

 旅する葬儀屋みたいな格好で白い蝶を侍らせた…40代程度かな。まだ独身なの危機感持った方がいいと思うよ。

 

「…うーん、アイツの娘とは思えな…あ、ごめんごめん。数葉お姉ちゃんだよ!今日はマジ仲良くなっちゃおう!」

「はい。落ち着いた方が良さそうな数葉おばさん」

「こふ……」

 

 じゃらじゃら過ぎて過搭載な格好で白い蜘蛛と蜈蚣、マジに危機感持った方がいいな。

 

「………音来(おとぎ)

「はい、よろしくお願いしますね。私の髪を弄りたそうな音来おばさん」

「!?」

 

 終始無言だけどやたら爆音で欲求の音が聞こえる、白い蛾に寄りかかった背の低い和服を来た女性。その性格で30代なのそろそろ気をつけた方がいいよ。

 

「では最後は私になるのかしらぁ?どぅもぉ問葉(とうは)おばちゃんよぉ?」

「はい。のんびりし過ぎてタイミング逃しそうな問葉おばさん」

「あらぁ…」

 

 母さんはタレ目だけど、この人はもっと垂れてるのんびりな目だ。でも白い毛虫や芋虫は近づかせないでくれ。俺はそっちは無理なんだ。いやその白い蚕は行けるんだけどさ。

 

 そんな感じに全員の自己紹介が終わると、口々に俺の事に近づいて言い始めた。

 肌やら髪やら、大人に囲まれて動けなくなったのでされるがままだな。

 

「ははは!これは随分と鋭い子だ。百葉の奴の子は、また才のありそうな子だな」

「将来安泰になりそうね?お父さん」

「ちょッと毒いけど、百と比べたら全然マシだね!」

「………髪」

「これで僕も安心できそうだよ」

「あらあら、いい子ねぇ?」

「わぁぁ…あぷ…急にしゃわ…」

 

 

「おい、テメェら」

 

 後ろを振り返ると、なんか母さんがキレた感じになっていた。

 白と黒の蝶、鉛混じりの蜈蚣、白を基本に足先が黒い蜘蛛、一際大きな白い蛾、地を這い広がる芋虫と毛虫、その他数十種類の『魂蟲』を、二丁の銃を持って展開していた。

 周囲の大人達が1人1体2体だと考えると、もしかして母さんは結構多い方なのかもしれないな。

 

「可愛がりは程々にしろよ?……手元が狂っちまいそうだ」

 

「…ああ分かった分かった。親身になり過ぎたな」

「おっかないわ」

「相変わらず、キレたままか」

「何でそんなので(つがい)が出来るんだか…」

「……………髪」

「あら…悪いことしたわね?」

 

「おお…みんな離れた」

「千歌、何かされてねぇな?…大丈夫か、よかった」

 

 俺を回収した母さんが俺のあちこちを見て、安堵の息を漏らした。

 …うん、あれだな。

 

 もしかしなくても相当な確執があるな?

 母さん、その上でゲェム関係か何かを頼もうとしてるのか?

 え、マジか。超面倒じゃんか。

 

「よし、気分を変えるためにご飯にしようか。席は用意してある。行こう」

 

 母さんが俺を見ている間に爺さんがそういうと、みんなしてさっさとご飯を食べに行ってしまった。俺達だけ、この広間に残された。

 

「着いてかないの?」

「それよりも千歌が大丈夫か見ないとだろ?アイツらは取り扱いが丙程度の連中だが、蟲を扱う以上、仕込みは疑わないといけないんだ」

「へー…あ、そうだ。父さんはいつ喋れるの?」

「あ?…まぁ、もう良いだろう」

「…もう喋っていい?」

「いいよ、初めの挨拶だけと決まってるからね…私らも行こうか」

 

 行った先の長机の上、それを見た瞬間、俺の意識はそれに奪われた。

 そう、忘れもしないその輝き、日本人なら大体は好きな奴!

 

「わーい寿司らー!!!」

 

 それから、出前の高級なお寿司を食べて、

 

「……で、千歌に手ェ出した奴が居てよォ、ソイツしばく為に…」

 

 食べて、

 

「……んな訳!?新しい怪奇!?そんな事できるなら…」

 

 食べて、

 

「……ら、僕たちは協力出来ない。どうしてもというなら、千歌くんの頑張り次第だ」

「んじゃあ、交渉決裂だ」

 

「………ゴクゴク…ふぅ、ご馳走様でした」

 

 食べてる間に話が終わっていた。

 大トロ美味いし、中トロ美味いし、たまご美味いし、はまち美味いし、エビ美味いし……もう、なんかビリビリしてた事しか覚えてなかった。

 髪型がなんか変わってたが、食べるのに夢中になってる間に音来おばさんに弄られたのだろう。ツインテールになってたが、まぁ感覚としてはいつもよりバサバサするだけなので、気にしなくて良いや。

 最後に聞けた感じ、俺の頑張り次第かぁ。どんなのか知らないけど、母さんのやって欲しい事の音を聞くに俺に頑張って欲しそうだし…なら、やってみるかな。

 

「私が頑張れば協力してくれるの?」

「え?まぁ勿論だけど…」

「ならやるよ。私が頑張って上手くいくならそうする」

「…千歌、言ってる事は分かってるんだろうね?」

「うん、出来ればいいなら、出来るようになるだけだよ」

「…信じるからね」

 

「百葉、千歌食べてばっかりで話聞いてなかったと思うんだけど…」

「そんな訳あるかい。自分の事だぞ?」

「いやぁ子供なんてそんな物だと思うけど…」

「?…子供でも、流石に千歌でもこのくらい出来るだろ?」

「かなぁ…この世界の子供すごい子ばかりだしなぁ…」

 

 そんな事を話した結果は、どっかで聞いた結果になった。

 

きしきしきしきしきし

「あー…だから蟲の巣窟に入れられたんだなぁ」

きしきしきしきしきし

 

 ゲェムなし、付き添いなし、勝算なし。

 囲っている蟲…あり。

 

 そう言う訳である。どっかで聞いた蟲のアレは、どうやら俺達全員の合意の下出来上がった物だったみたいだ。あの後徐に実家の人達に持ち上げられて、何も聞かされずにここに入れられたし、あんなん実質誘拐みたいな物だろ。

 まぁ全然聞いてなかった俺が悪いんだけどさ。なんか歯をガチガチ鳴らしてる蟲も居るし、このまま階段を降りたら手足を切られるだろうな。うーん…何すればいいんだ?

 

 既に蟲達は足を登って服を食べ始めたしなぁ…股間の穴に入ろうとしてるし、ゾワゾワするけど進むしか…転移でいけるか?

 とんとん、と…無理だな、ここだけぽっかりと『霊脈』が無いわ。だが俺は割と覚えてる事もあるタイプの人間だ。こう言う時こそ相談だと学んであイッタ!

 

きしきしきしきしきしきしきしきしきし

「いったい…そこは入れる場所じゃ無いってば」きしきし

きしきしきしきしきしきしきしきしきし

 

 やぁ、俺だ。尿を出す穴が食いちぎられた痛みで倒れたぞ。何なら膀胱の中を現在進行形で侵入されている。そして倒れるとすぐに全身這い回り終わるからやばいよな…なんか皮膚に卵を植えられた感じがするな?魂を直でやられた蝶の時よりマシだけど痛いわ。へぇい俺、なんか良い魔法ない?

[…んあ?そうだなぁ…まだ生身の生きてる蟲だし、魂に触れられないから実体化出来ないし、ここ時間歪んでるから何日経っても助けこなさそうだしなぁ]

 だよねぇ、この蟲の巣窟の1日って外の10秒程度だもんねぇ…そりゃあ苗床にもなるよなぁ。どうする?諦めるか?既に尻の穴は侵入されたぞ。

 本当シンプルに痛いんだよね。どっかに連れられてるし、このまま奥に篭って帰れなくなりそうだよな。

[いやぁ、まだ何かあるだろ。他の人が『魔法』に気づいて使ったりもしたし…あ、そうだ。良い事思いついた。念話でやめてって言うのはどうだ?]

 えぇ『山奥の骸』の時はダメだったじゃん…まぁやってみるかぁ。

 

[へぇい私と繁殖しようとしてる子達。中止出来ない?]

 きしきしきしき………

(推定:驚愕している)

 

 俺に触れてた蟲の動きが止まり、それから驚きの音が聞こえた。

 お、『山奥の骸』の蟲と違って疑問を持てる程度に賢いぞ。やっぱりそうだよな。俺の欲求とか聞ける耳ならアバウトに会話出来るわ。…骸の蟲達は何だったんだ?普段人と会わないから言葉知らなかったとか?

 

[なんで会話出来てるか疑問かな?それは私は結構お喋りが得意だからだよ]

 きしきしきし

(推定:なんでここに来たのかの問い)

 

[そうだねぇ…私も知らないなぁ。一緒に探してくれるなら助かるんだけど]

 きしきしきし

(確定:対価の要求)

 

[それなら困ってる事言ってみてよ。やれる事ならやるよ]

 きしきしきしきしきしきしきしきしきしきしきしきし

(確定:全部やって欲しい、そしたら何でもする、繁殖、食事、土地 推定:進化、賢くなりたい 自信ない:下の蟲?主?を倒して欲しい?助けて欲しい?)

 

[そうだなぁ…下の後ろは使ってよし。それ以外はダメ。食べ物はちょっと待ってて、土地は一緒に探してくれたら手立てを用意する、進化は…あ、もう良い感じの魔法がある?ならそれ使おう。コレで賢さも一緒に解決、後は一緒に下に行って何とかしよっか]

 きしきしきしきしきし

(確定:喜んでいる)

 

 何とかなるもんだな。まさか蟲相手に交渉するとは思ってなかった。人の身体を利用して繁殖出来てる時点で既存の蟲では無さそうだけど、物分かりが良いのは好感が持てる。

 でも見た目が生々しいのは好感が持てない。そこは進化の仕方に期待だな。

[進化っていうより、『合成する』魔法だな。全て混ぜて一つにする魔法。作り方が雑なのに無駄に魂使って余ってるから、それを使えば霊感の消費無しで発展したのを追加できそう。相互の同意は今取れたから発動も問題無い]

 おぉ、お得じゃん。それならその魔法のオプションとして色々追加してやれば良さそうだな。

[………よし、作り終わった。名前は『魔法/合成/甲』で、元々の奴もそれに合わせた名前にして…ベースに追加する感じだな。じゃあ生身の俺、お前ベースにして良いか?]

 え、何で?俺今尻と大腸と小腸を、腕なんて簡単に切り落とせそうなデカい蟲に蹂躙されてて忙しいんだよ。卵を中に入れられる感覚が不快できついし…持ち運んでくれてるのが返ってケースになったみたいでさ、コレでよかったか悩んでるんだよね。

 皮膚と尿も爛れて血が垂れてるし…お前がベースやれよ。メガネ落とさないようにしてるから大変なんだよ。

[やだよ。今のままだと生身の方死ぬからその治療も兼ねてるんだ、嫌でもやるぞ]

 …せめて人のままにしてくれよ?

[大丈夫だ。蟲の細胞を縫合糸にする感じで治す。時間が経てば人間100%、蟲の方も分離パーツとして…そうだな、ガ◯ダムとパイロットみたいな関係にすればイケる]

 二つ合わせても綺麗だけど、分離しても不自然じゃ無い感じね了解。ドンと来い!…待て、それどっちがパイロットだ?

[…それじゃあ、暫く繭の中でごゆっくり]

 

 視界は暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ふぁあ、よく寝た…いや私はどうなっ」

 

 ずるずる、

 

「ん?」

 

 近くにいた蟲と俺、全部を巻き込んで作られた繭を破り、歩こうとした時点で違和感に気づいた。

 

「…尻尾…深海の艦娘みたいな尻尾になってる…」

 

 生憎と蟲らしさ満点というか、ムカデやさそりみたいな外骨格で覆われた尻尾が出来ていた。

 いや、正確に言うならば…背骨に固定する感じで、俺を囲んでいた蟲の特徴を残しつつ機械っぽくなった新しい生き物がいた。

 つまり…今の俺はぱっと見大きなコブラを頭に乗せつつ背負ったみたいな……何がと言わないけど尻尾のあるヲ級みたいだなって思いました。

 動かそうと思えば動かせるし、俺が全裸なのもあって、なんか人外になった気分だよ。でも身体が治ってるから良しとしよう。

 

「…ねぇ、コレ大丈夫なの?」

[へぇい。どうだ?アレもまぁまぁ怖かったなぁって思い出したから試しに寄せてみた。背骨にくっついてるけど、尻尾だけで支えてるから重さはそんなに無い筈だよ]

「…おお、歩くと尻尾が蛇みたいに動いて付いてくる」

[時間が経つと脳を乗っ取られる危険性があるけど、それは知能の約束を守るためだからな。それまでに使い捨てるか取り外してね]

「分かった。どれだけ持つ?」

[約束に反故しない、蝉が羽化してから全身が固まるまでの、時間の範囲内いっぱいの1日。それ以降は完全体として俺も乗っ取られるからマジで何とかして。その代わり時間経過で強くなるけど何とかして]

「よし、死ぬ時は一緒だな」

 

 性能は…母さんが普段やってる蟲の動きは全部やれそうだ。蟲側としてはこんな筈じゃ案件だけど、俺もただ使い潰されて終わる訳には行かないんだわ。

 

「それじゃあ…タイムアタックだな。多分そっちの方が状況把握しやすいだろうし、指示は任せた」

 

[なら…はい、よーいスタート]

 

 デッデッデデデデ(カーン)デデデデ

 

[先ずは全力で下に向かいましょう。時間が経つと蟲側に意識が戻るので、倒せるか助けるか自分で決められる内に行ったほうがいいです]

 

 尻尾に身体を預けて全力で進む。俺が走るより、100mはある大きな尻尾に任せた方が早いからな。

 降っていくと、合成に巻き込まれなかった蟲が近づいてくるが、蝶を射出して牽制して進む。こっちが強いなら、簡単に手出しは出来ないよな?

 地下の1階から2階、3階、4階…蔵の構造として、元々人が作った物ではあるのか降るのは容易だ。何でこんな物があるのかは疑問だが、其々の階は様々な地域の環境に合わせてるみたいで、俺が居た土しかない地下1階と違って森だったり海だったり、多様な環境と広さを兼ね備えていた。

 

[はい、では寿司を食べて話を聞いてなかっただろう生身の方へ今回の事情を解説したいと思います]

 

 あ、そうじゃん。お前食べられないから何すれば良いか分かってるじゃん!

 あー…!それならさっさと聞いとけば良かった!

 そしたら蟲の苗床1時間体験コースとかしなくても良かった可能性あったのになぁ!

 

[今回の目的は蟲の使役ですね。霧晴の一員として、何でも良いから家を受け継ぐ証を持ってこいという話でした。そしてここは『蟲小屋』という霧晴家によって踏破された異界でして、最初に自分に最も合った蟲のいる階層に飛ばされる異界です]

 

「アレが私に最も合った蟲ってマジ?」

 

 そういうのならケース回避無理だったな。まぁ治ったから良いか。あ、そうだコレをドリルにすれば…。

 尻尾をドリルみたいにして掘り進めた方が速いと気づいたので其方に変える。ほぼ自然落下の速度になり、其々の部屋が繋がる大穴が出来始めた。

 

[その証拠に、会話出来たじゃ無いですか。『三尸蟲』、人に寄生して生きるムカデの様な蟲。魂とは関係ない、怪奇を利用して対人に特化して進化しただけの虫ですね。子宮では無く大腸や膀胱が好まれたのも、普通に塩分が有って食べ物が通って、生育環境が整ってるからです。6歳は小さいですからね、子宮]

 

「やだなぁそれ。寄生されたら寿命縮んだりするじゃんか」

 

 何だっけ。確かコラムノートにその蟲の記事を貼ってた気がする。寄生されたら最後、口と尻をくるくる周回し始めるんだっけ。普通の生き物として成立するから怪奇じゃないんだよな。

 でも欲張りだったり、下尸だったのか真っ先に繁殖要求したし、気付ける場所はあったか。終いは頭も腹もだっただろうな。

 

[なので、今回の合成では元の人に寄生する性質をそのままに「怪具/ムシカゴ/甲」を体内に再現しました。アレって要は今居る『蟲小屋』の一部を切り取ったものですからね。繭を作るだけで要素としては取り込めました。土地、欲しがってましたからね]

 

「あー、だからなんかやけに似てる訳だ」

 

 しっかり考えられる状況だっただけあって、俺より気づきが多いな。流石聖女だっただけはある。

 

[という訳で、『三尸蟲』は新しい生き物に…『三尸の人籠』ですかね?まだ一体しか居ないですけど、寄生した人を使って増える事も出来ますからね。更に他の蟲と共生できる余地は作ったし、食べるのは寄生した人が全部やってくれる。味は分かりませんけどまぁ誤差です]

 

「おー、しっかり全部の望み叶えてるじゃん…ちなみに、24時間後に頭を乗っ取るらしいけど、それ脳の眼に耐えられるかな」

 

[無理じゃない?コレって情報の強制的な注入だから。乗っ取った瞬間蟲の方の頭が破裂して死ぬ]

 

「なるほど今のタイムアタックは人籠を助ける為でもあるか…人を乗っ取る前提だから、そりゃあ其方は最低限…何だか、【ゲームガチャ】の人達みたいな設計になったね」

 

[欲張りを叶えつつコッチに有利な条件考えたら…自然と?]

 

 そんな感じに悪魔の契約の悪魔側になった気分で進むと、掘り進めない場所まで来た。ここまで100は優に超える階層をぶち抜いたので、今ごろ上側は大変だろうけど…まぁ適応するだろ蟲なんだから。

 大きな蟲だなぁと毛を掻き分けて進むと、今立っている蟲の顔が見えた。ダンゴムシみたいな、蚕みたいな、何とも言えない顔だった。

 

[はい、巨大な蟲です。名前は知りません。多分怪奇を使って全長300mまで大きくなる進化をした蟲ですね。ここまで来ると脳も大きいので、人以上に賢いんじゃ無いですか?知りませんけど]

「お前自分事だからって適当な…うん、助けが必要な奴には見えないなぁ。でも殺すのも無理だろうし」

 

 約束があるから来たけど、そうじゃ無いならさっさと出たいよね。でも今解析が終わった結果だとさ、『蟲小屋』の出方って蟲に頼るしかなさそうなんだよね。『三尸蟲』は絶対に外に出さないわ確信出来る。

 …うん、触れてるから念話出来るな…やってみるかぁ。

 

[へぇい大きな蟲さん、助けが必要?困った事があったら私を外に出す代わりに解決するよ]

 チチチチ

(確定:あいさつと特に無いという返答)

 

[そりゃあ困るねぇ。あなたを助けるか殺して欲しいって頼まれてるんだよ。その代わりに出させてくれるって感じにさ。なにかない?]

 チチチチ

(確定:ちょっとの沈黙とそれなら外に出れる様にして欲しいという冗談半分の無茶振り)

 

 …小さくするだけなら、人籠みたいにムシカゴを内部に形成してそこに保管すればイケるな。

 

[へぇい指輪、分かってるな?合成して][OK。半分本気なお陰で合意は得れてる]

 !?

(確定:!?)

 

 俺と巨大な蟲と人籠を包む繭が形成される。大きすぎて繭というよりドームだが、このサイズでもやれるのは、改良する前のベースの魔法の設計からして、大きなものを包む想定だったからだ。

 誰が作ったのか知らないけど、よくもまぁこんな大きさも想定したな。本当、何を合成する予定だったんだよう。

 まぁ、指輪の俺がやるんだし巻き込み事故は起きないかな。

 

 チチチチ!?

[あ、大丈夫だよ。ちょっと外に出しても問題ない大きさにするだけだし]

 

 視界が暗転する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!…ァ!…なァ!」

 

「…もう少し寝たい」

 

「千歌ァ!起きなァ!」

「ぶへぇ!」

 

 母さんの叫び声で思わず起き上がった。

 眠気(まなこ)を擦りつつ起き、指輪と思考が一致した思惑が成功しているか確認する。

 周囲は霧晴家の日本屋敷、目の前には『蟲小屋』の扉、『三尸の人籠』は外れた状態で置かれてあり、頭の部分が破損していた。母さん達の手で壊されたのかな。

 

「…あ、母さん。何かあった?」

「千歌!起きたのかい!…良かった」

 

 ぎゅっと、母さんは俺を抱きしめてくれた。そして、俺と目線を合わせ、こう言った。

 

「アレから2日、お前は眠りっぱなしだったよ。そこの奴は外せないから放ってたら勝手に壊れた。そんで、アンタへのお礼だって蟲がどっさりと…ほら」

 

 母さんが身体を横にずらし、後ろにあった物を見せる。其処には実家の大広間いっぱいの、蟲の卵だった。…なんでぇ?

 

「…アンタ、何したんだい?ムシカゴと同じ仕組みを持った蟲、そんで主らしき奴のお礼、あの卵、全部人に懐く選りすぐりだとさ…どうするかねぇ?」

「母さん2日間ずっとあんな感じに叫んでたの?」

「まさか、スマホの目覚ましの音声さ」

 

 見れば、俺のスマホに勝手に録音していたみたいだ。変な茶目っ気だなぁ。

 

「私がさせたくなかった風習を簡単に突破しやがって…見ない間に成長したんだか、誰に似たんだか……それで連れ帰った蟲が、片方は壊れて片方は主と来た。全く…それで寝込んじゃ世話の焼ける」

「母さん、荒っぽい喋り方になってるよ」

「…今だけは無視しな。あー…実家にいるとどうも昔を思い出しちまう」

「父さんは?」

「アイツらとの付き合いさ。寝込んでる千歌をここから動かすのも負担になるって説得して、向こうは居させる代わりに私のあれこれを聞き出すんだと」

「母さんはずっと私と?」

「当然だろう?…ちょっと前に注意されたんだ。今くらいはね」

 

 座式先生の奴、未だに引きずってるんだな。よっぽどショックだったらしい。

 俺としては無事に身体も…あ、そうだ左手…指輪の俺治さずに済ませたな?まぁ左手丸ごとは無茶か。

 まぁ無事だったし、尻丸された以外は大した事はない。母さんも詳しくは知らないみたいだし、後は俺が辛かった事は全部隠せば万事解決だ。

 

「それにしても母さんは実家の人達嫌いだよね。なんで?」

「………言わなきゃダメか?」

「言ってくれたら嬉しいな」

「…私は虫と死体が苦手なんだよ。だから、一日中ムシカゴから出して側に居させるメンタルも、葬儀を済ませた手でやけにべたべたしてくるのも、死を好ましく思ってるアイツらが嫌いなんだ」

 

 ばっ…と、そういう母さんの顔を見た。全然知らないし意外すぎる事実だ。

 でも手袋してるし、蟲の扱い雑だし、ヒントは有った気がする。

 

「…そうなの?普段から仕事に蟲使ってるじゃん」

「玉砕特攻してくれると胸がすくからな。才能がある、何故か従う、死者を重んじる、私はこの仕事が嫌いだよ。喧嘩はコロシが無いが、葬儀屋は殺しもある。さっさと済ませたくて真面目にやったら、国から仕事を任された。それを受けるか受けないか、判断はいつだって千歌、アンタが基準だった」

「私が?」

「この依頼は千歌の安全に繋がるか?この現場は千歌には危険か?この言葉は千歌の経験になるか?そんな風にだ」

「考え過ぎじゃない?」

「……親になって知ったが、どうも霧晴家は家族を溺愛しちまうみたいでな。私は末っ子で…みんなして気味の悪いくらい私に構ってきた。だから、怖くなって家に居たくなくて、私は不良になって…アイツと出会った」

「へー、でも見た感じ…そんなに母さんに構ってたかな」

「してたよ。怪具を盗んで、6年顔を見せない奴でも、変わらずに出迎えた。霧晴家が風習や契約関係を重視するのは、愛し過ぎて束縛し過ぎない様に、身内だけで血を完結させない為さ」

「…そういえばみんな、独身だったねぇ」

「その分家族を取った相手には割と塩くてな。父さんを最初喋らせなかったのも、嫉妬だろうね」

「…出会ってすぐに『蟲小屋』に入れられたからそんな感じしないかなぁ」

 

 そんな感じにぼんやりとした会話して、脳に血を回していた最中である。

 

 しゃんしゃん

 

「だったら、お詫びも兼ねて僕の娘になるかい?」

「失せろ」

「百葉も、スイカを買ってきたから一緒に食べるか?3玉買って来たから、一人一つでイケるよ」

「他の奴らと食べてな」

 

 音路おじさんが変な事を言いながら現れて、母さんに追い出された。

 今度は数葉おばさんが来た。

 

「百、やッぱりアンタと千歌は私の家に住むべき!その指先の一つに至るまで私が徹底的に管理してー…一緒に来なよ!」

「失せろ」

「その毒いのも、一緒に居ればその内消える!後にあるのは可愛い妹!サイコーじゃない?」

「…ッチ、元から滲み出ていたとは言え、手遅れな奴だな?」

 

 数葉おばさんも変な事を喚きながら追い出された。

 今度は音来おばさんが来た。もうさ、一度に来いよ。

 

「………フー!」

「失せろ」

「……ハー!……フー!」

「私は生涯アンタとは添い寝もしないし髪を触らせもしない」

「…ニャー!」

 

 音来おばさんは蹴り飛ばされた。

 

「あらぁ、楽しそうねぇ?」

「失せろ」

「私ねぇ?さっきいい事思いついたの。百葉にもお姉ちゃんと呼ばれたらとっても素敵な話だとは思わない?」

「いつの話か知らないが、私はもう25で、アンタは31だ。私はアンタの時間に合わせない」

 

 問葉おばさんも蹴り飛ばされた。

 

「…母さん、ちょっとくらい良いんじゃ?」

「そしたらどんどんエスカレートするだろうね。妻にされて、人形みたくされ、抱き枕にされ、赤子の扱いを受ける。そんな腐った関係はごめんだ」

「ほへぇ…大変だなぁ家族関係って」

「千歌、アンタもあんまり受け入れすぎるんじゃないよ……アンタの包容力は、アイツらに毒だ」

 

 俺、そんなに母性とか無いタイプなんだけど?前世男だし、そんなので包容力とか言われても困るな。だがまぁ母さんの言う事だ、多少は塩い対応が良いんだろう。

 でも…多少歪んで変に見える家だけど、それで反発し過ぎるのもアレじゃない?ちょっとくらい、ドーンと構えて、それもまた面白かろうの精神で受け止めてやるのも大事だと思うけどね。

 

 そんな感じに、目覚めた俺を迎えて改めて祝いつつ、俺達は鎌ヶ原に帰った。美味しいのを沢山食べれたし、家族と一緒過ごせたからいい日々だった。絵日記には、いい感じ事が書けそうだ。

 

 






霧晴千歌
 暫く蟲に犯される夢を見て飛び上がったりしてる。
霧晴百葉
 自分が嫌いな事への才能は溢れていた。あんまり記憶の家族と変わってなくてガッカリした。
霧晴健太
 まだまだ全然霧晴の皆さんに認められてない。
語爺さんと市代婆さん
 彼の世代で唯一結婚出来た人と付き合った人。
音路おじさん
 家族内で結婚出来ないかなって考えてる。
数葉、音来、問葉おばさん
 出来れば百葉を三分割出来ないかなって何回か考えた事がある。

『蟲小屋』
 蟲が沢山居る異界。歴代の霧晴家の方々が集めた。
『蚕の玉』
 大きな蟲。最近小さくなれる様になった。
『三尸蟲』
 人に寄生する。苗床にもする。行為中は痛みだけ押し付けたりする。
『三尸の人籠』
 頭は壊れたが、人が操作してやれば動く。

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