ガイア・セイバーズ ザ・カオス・セイバー   作:ダス・ライヒ

7 / 10
 たく、作者の野郎、俺ちゃんのダメだしに疲れて投稿しやがった。
 ここからは待望のバトル回だ。ティッシュを用意しておけ。最高のオカズになるぞ。
 しかも前編だとよ。俺ちゃんの出番いつ?


カオス・セイバー、壊滅! 前編

「ぶち殺せェ~!」

 

 圧倒的戦力を誇るカオス・セイバーの面々に対し、追い込まれたルリ・カポディストリアスがとった行動は、英霊(サーヴァント)召喚であった。

 ケンシロウ、ボバ・フェット、シェルブリットのカズマ、ディーダリオンのディド、そしてデッドプール。

 ルリによって召喚された五人の英霊は、襲い掛かるカオス・セイバーの面々と交戦を開始した。

 

「…!」

 

「貴様の動き、既に見切った!」

 

 物理法則を無視した動きで、攻撃を仕掛けるナナシに対峙したのは、北斗神拳のケンシロウであった。既に動きを見切ったと言うケンシロウに対し、ナナシは読めない機動をしながら動かない相手の背後へと回り込み、右手を鋭利な刃物に変え、首元に突き刺そうとした。

 

「ッ!?」

 

 が、ナナシの顔面にケンシロウの裏拳が炸裂した。顔面に裏拳を受けたナナシは吹き飛び、付近の壁に激突する。自分の動きを読まれ、その位置が分かったことに、ナナシは驚愕の表情を浮かべ、こちらに振り替えるケンシロウを睨み付ける。

 

「どうして分かったと言う顔をしているな? 貴様の能力は超常的だが、その能力ゆえに、過信が見える」

 

「…!」

 

 動きを見切られた上に自分の考えすら読まれたナナシは、声に発さずに攻撃を仕掛けるも、ケンシロウはそれが分かっているかの如く攻撃を最低限の動きで躱し、的確に拳を打ち込んでダメージを与えていく。対するナナシは自分の攻撃が避けられ、何故か相手の攻撃ばかり受けることに、狼狽え始めている。

 そんなナナシであるが、徐々にケンシロウの動きを読めて来たので、どうにか防げるくらいには出来た。ケンシロウはこれに、それなりの強敵であると認識する。

 

「俺の拳を読んだか。筋が良い。超常能力の所為で疎かになっているようだな。それに俺の拳を防げたことで、お前は誇ったような顔を浮かべている」

 

「ッ!?」

 

 ケンシロウはナナシの全ての動きや考えのみならず、表情すら見破っていた。

 ナナシは過去を含めた今まで殺してきた何千何万、何億人の者たちが自分に対して抱いた感情が、恐怖でしかないことを思い出した。が、目前の暗殺拳の継承者は、恐怖ではなく画然と立ち向かい、一切の身震いをすることなく構えを崩さない。そればかりか、見透かしたようにナナシの全てを見切っている。

 初めて戦う強敵の存在に、ナナシは恐怖心を覚え、久方ぶりに額に汗を浸らせ、後退ってしまったが、同時にこれを乗り越えれば、最強になれると思い、全身全霊を以てケンシロウに挑んだ。

 

「アッタァーッ!!」

 

 常人では絶対に捉えられず、達人でも一瞬で殺害できるほどの速度でケンシロウに飛び掛かったナナシであったが、相手の拳は自分の身体に炸裂していた。

 

「あたたたたーっ!!」

 

 どうやってこの動きを見切ったのか?

 その疑問に答えることなく、ケンシロウはナナシの身体に尋常ではない速度で百もの拳を叩き込んだ。

 

「北斗百裂拳!」

 

 ケンシロウがナナシに叩き込んだ技は北斗百裂拳。

 その名の通り、六秒間に渡って百発もの拳を相手に叩き付ける北斗神拳の奥義の一つである。単なる打撃の技ではなく、的確に経絡秘孔を突くことを目的としているため、相手は蚊に刺された程度の痛みしか感じない。が、ケンシロウは痛みを与え、相手に死を悟らせる秘孔を突いており、ナナシは痛みを感じて後退る。

 

「お前はもう死んでいる」

 

「うぅ…!? あぁぁ…!」

 

 決め台詞を死に行くナナシに向かって放てば、これまで無口であった彼は声を上げ、秘孔を突かれたことで身体は破裂寸前であった。が、敗北したナナシに死の恐怖は無く、むしろ清々して満足していた。そればかりか喋れるようになっており、自分を負かしたケンシロウに向け、ナナシは最期の言葉を贈る。

 

「お前と戦えて…楽しかった…じゃあな!」

 

 その最期の断末魔の後、ナナシの身体は跡形も無く吹き飛んだ。

 

「フン! そんな非科学的な奴を殺せたところで、科学の化身であるキングカガクゴーを倒せる物か!!」

 

 ナナシの次に挑んだのは、キングカガクゴーを有するリエン・ヒーガックであった。この超巨大なロボットを見たケンシロウは表情一つ変えず、あろうことか馬鹿でかいだけの木偶の坊と馬鹿にした。

 

「次の相手は馬鹿デカいだけの木偶の坊か」

 

『お、おのれ! この科学の化身を木偶の坊と馬鹿にするか!? 死ねぇーッ!!』

 

 ケンシロウの言葉が聞こえていたのか、ヒーガックはキングカガクゴーで踏み潰そうとした。

 

「しかし、図体に総じてかなりの重量がある。あの男に続き、北斗神拳の奥義を使わねばならぬ」

 

 木偶の坊と表したキングカガクゴーであるが、その大きさに応じた質量は脅威と認識しており、ナナシと同じく奥義を使わねば勝てないと分かっていた。

 

「はァァァ…! あおっ!!」

 

 巨大な足が自身を踏み潰そうと迫る中、その奥義を使うためにケンシロウは全身に闘気を込め、潜在能力を引き出した。それに伴い、上半身の筋肉は急激に膨れ上がり、衣服を粉々に吹き飛ばした。

 

「北斗神拳奥義、転龍呼吸法。人は潜在能力を三十パーセント程しか引き出せないが、この呼吸法は百パーセントの力を引き出すことが出来る。そしてこの奥義を見た者は、死あるのみ」

 

 ケンシロウは奥義の一つである転龍呼吸法が潜在能力を完全に引き出す者であると説明した後、迫るキングカガクゴーの右足に向けて闘気を纏わせた右拳を放った。闘気を纏ったことで、ケンシロウの右拳の威力は凄まじく、キングカガクゴーの右足に大きな穴を開けた。

 

「そ、そんな非科学的な!?」

 

 巨大隕石の直撃すら耐えるSTM銅を容易く、それも非科学的な力で貫いたケンシロウの拳に、ヒーガックは驚愕の声を上げる。

 

「北斗神拳に、不可能は無い! とぁーっ!!」

 

 そんなヒーガックの事を理解したかのように答え、ケンシロウは地面を蹴って空高く飛翔した。科学の壁と言う物が無いのかというレベルで飛翔したケンシロウに、ヒーガックは驚くばかりだ。

 

「ありえない! 人間が、人間がそんなに高く飛翔するなど!!」

 

「やぁたーっ!」

 

 ヒーガックの驚きを余所に、落下中のケンシロウは、キングカガクゴーに向けて拳を叩き込んだ。打ち込んだ拳の数は七発であり、どれもがSTM銅を貫通する物であった。

 

北斗七死星点(ほくとしちしせいてん)!」

 

 地面に着地した後、ケンシロウはキングカガクゴーに向けて放った奥義名を口にする。ケンシロウは七発の拳を、北斗七星を描くように秘孔を突いていた。

 

「な、何をしたか知らんが、キングカガクゴーは健在だ! 所詮、非科学的な物が、科学には通用せんのだ!」

 

 ケンシロウの奥義を受けても、キングカガクゴーが健在であったため、ヒーガックは再び狙おうとしたが、北斗七星の形に秘孔を突かれた自身の科学を結集した巨大ロボは、人工筋肉故に人と同じ位置に秘孔があったのか、体格を支えている骨の一つである肋骨が内側に折れ始める。

 

「ば、馬鹿な!? キングカガクゴーがぁーっ!?」

 

「人工筋肉故に、秘孔は人と同じだったぞ。いくら硬い装甲を身に付けようと、日々進化するこの北斗神拳を破ることは出来ぬ」

 

「あ、ありえない! そんな非科学的な物に、このキングカガクゴーが負けるなど! ありえん!!」

 

 七つの経絡秘孔を突かれ、爆発寸前のキングカガクゴー。

 そんな自身が非科学的と揶揄する北斗神拳に敗れたことに、ヒーガックは受け入れられず、遠隔操作を行っている超大型輸送機の操縦室内で狼狽え始める。

 数秒後、キングカガクゴーは爆発を起こした。爆発の衝撃でキングカガクゴーの残骸は周辺に散らばり、周辺に居たカオス・セイバーの戦力を巻き込んだ。

 

「グワァァァッ!? 空想科学!!」

 

 輸送機には爆発の衝撃で飛んできたキングカガクゴーの頭部が命中し、それに巻き込まれたヒーガックは奇妙な断末魔を上げながら飛んできた頭部に潰された。その後、輸送機は黒煙を上げながら墜落していく。

 

「北斗神拳は、科学の壁すらも超える…!」

 

 キングカガクゴーを倒し、ヒーガックすら討ったケンシロウは、北斗神拳は科学の壁すらも超えることが出来ると誇る。

 

「な、なんだこいつは!? 武器人間か!?」

 

 ボバ・フェットに挑んだ多数のカオス・セイバーの戦闘員らは、その圧倒的な戦闘力の前に次々と屍を晒していた。

 彼が身に纏うアーマーは防御力のみならず、対人小型ミサイルが仕込まれており、二丁のブラスターピストルによる射撃、両腕のアーマーに仕込まれた火炎放射器、カスタムブラスターライフルの射撃で戦闘員たちを圧倒する。

 

「キェェェェッ!!」

 

 たった一人で大多数の味方を倒していくボバに対し、モーターカレンが奇声を発しながら飛翔して襲い掛かるが、既に気付かれており、胴体をブラスターライフルで撃ち抜かれた。

 

「アバーッ!!」

 

「妙ちくりんなドロイドだな」

 

 断末魔を上げて爆発四散したモーターカレンに、ボバは奇妙なドロイドだと評した後、迫るJアーム・ウォージのアンパンマン号に視線を向けた。

 

「轢き殺してやるぜェェェッ!!」

 

「ドロイドに続いて、妙な戦車だな」

 

 轢き殺そうと全速力で迫るアンパンマン号に、ボバは動じることなく背中のジェットパックを使って飛翔し、付近の高台に避難する。それからヘルメットの右側にあるアンテナを下ろし、バックパックの上部に装着されているミサイルの照準を定める。

 

「そこかぁ! 死ねぇ!!」

 

 自分の突撃を躱したボバを即座に見付けたウォージは、アンパンマン号に内蔵されているミサイルを発射しようとした。が、ボバの方が速く、ジェットパックの上部から発射されたミサイルは、照準固定されたアンパンマン号に向けて飛んでいき、見事に命中する。

 

「ぐわっ!? 台詞とキャラが違うじゃないかァ!」

 

 ミサイルを受けたアンパンマン号は、大爆発を起こした。乗っていたウォージは変な断末魔を上げながら爆発に呑まれ、アンパンマン号と共に木っ端微塵に吹き飛ぶ。

 

「次の相手は、違法改造された農業用ドロイドのようだな」

 

「斬!」

 

 モーターカレン、ウォージのアンパンマン号を倒したボバに次に挑むのは、レプリロイドのファーマード・フィロキセラであった。

 本来は農業用に使う各種ブレードで攻撃してくるフィロキセラに対し、ボバは一目で農業用であると見抜く。が、シグマウィルスに感染して暴走した個体であり、改造などされていない。

 繰り出されるブレードを躱しつつ、ピストルにライフルで反撃するボバであるが、一気に距離を詰められてしまい、そればかりか銃火器類を破壊されてしまう。

 

「良いだろう。こいつで相手をしてやる」

 

「疑?」

 

 銃火器類を破壊されたボバが取り出したのは、ガッフィ・スタッフと呼ばれる杖を取り出し、その先端をフィロキセラに向けた。ただの棒切れで自分に挑む気かと、正気を疑うフィロキセラであったが、ボバの棒術は優れており、ブレードの斬撃を躱して的確に胴体へ叩き込み、ダメージを与えていく。

 

「不!?」

 

「お前じゃ俺には勝てない。そのまま元の農業用ドロイドに、リサイクルされるんだな」

 

 たかが棒切れに倒されることが理解できないフィロキセラに向け、自分には勝てないと告げ、トドメの一撃を見舞った。強烈な一撃であり、フィロキセラの頭部は叩き潰された。

 

「ウォォォッ、死ねぇ!!」

 

 ヌイーカ・マセーは、一番弱いとされるルリやハワードに襲い掛かるが、二足歩行する水鳥は何処からともなくプラズマピストルを取り出し、それを迫る敵に向けた。

 

「ひょっ!?」

 

「ただのアヒルと思ったか? 俺は、ハワード・ザ・ダックだ」

 

 ただのアヒルと思って馬鹿にしていたヌイーカは、ハワードの思わぬ行動に動きを止めてしまう。そんなヌイーカに向け、ハワードは自身の名を口にしてから引き金を引いた。

 

「アヒルじゃねぇのかよ!?」

 

 ヒーガックやウォージと同じく奇妙な断末魔を上げ、ヌイーカは息絶える。自身に襲い掛かったヌイーカが倒れた後、ハワードはピストルの銃口から吹き出る煙を吹き消し、次の敵に備えた。

 

「まだまだ悪党は居るぜ、お嬢ちゃん」




ナナシ キャラ提供SOURさん
ファーマード・フィロキセラ
モーターカレン キャラ提供リオンテイルさん
Jアーム・ウォージ
リエン・ヒーガック
ヌイーカ・マセー キャラ提供ケツアゴさん

死亡確認!

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