ウルトラマン外伝-アマツビト-   作:タソガレン

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どうもタソガレンでございます。
今回はやりたかったエピソードの1つになります!
ウルトラマン関連の小ネタや小道具なんかも交えたニュージェネ風エピソードを意識して書いてみた次第です。
どうぞお楽しみ下さいませ…!



第7話 -鬼神封印大作戦-

本間「光来君!!復帰後早々大ッ変申し訳ない…!!」

 

御珠「えぇ…そんなに怒ってたんですか?」

 

取手「そうなんすよ〜…そりゃもうおっかなくて…取材どころじゃなかったんす…」

 

御珠「うーん…そんな人じゃないんだけどなぁ…」

 

 クローンゴルメデ騒動から数日、SSSSPに復帰した御珠。しかしどうやら、御珠たちの居ぬ間に中々厄介なことが起きていたらしい。

 遡ること数日、女性陣が緋真のお見舞いに行っていた頃、本間と取手はある場所へ取材のアポイントメントへ向かっていた。天明の生家、錦田寺だ。

 

回想…

 

取手「でも…本当なんすかね?あの伝説の鬼が目覚めたって…」

 

本間「間違いない…!何せ情報源はあの蓮乗院司令なのだから…!さぁまずは取材のアポを…!」

 

??「コラァァア!!お前らかぁぁあ!!」

 

 本間の意気込みを遮るように、それこそ鬼の形相を見せた老僧が、とてつもない速さで駆けてくるのが見えた。錦田寺の住職にして天明の祖父に当たる天影だ。

 

本間「ひぃいい!?」

 

取手「出たぁぁぁ!?」

 

 そのあまりにもな気迫に押され、2人は慌てて逃げ帰ったのだという。

 

本間「頼む!!…昔から親交のある君からお願いしてほしいのだ!何としても"宿儺塚"を調べねば…!」

 

 御珠は、そんな本間の反応に違和感を覚えていた。御珠の知る天影住職と言えば、頑固な面はあれど冷静で声を荒げるようなタイプではない。幼少期に悪さを働いた自分や天明に対しても、優しく説法をもって叱ってくれるような人物だったのだ。

 

ーーーーー

 

御珠「ってことなんだけど…何か知らない?」

 

天明「うむ…心当たりはある。しかし御珠、まだあのような珍妙な輩と関わっていたのか?」

 

御珠「あはは…まあ色々あってさ、でも本当にいい人たちだよ?変わってるだけで…」

 

 昼休み、何か事情を知っていそうな天明に声をかける御珠。

 

天明「まあ、人を見る目はあるお前のことだ、邪悪な連中ではないのだろう。これはあまり広く流布する話では無いのだがな…」

 

 天明は渋々ながら語り出す。一週間ほど前のこと、錦田寺の建つ宿儺山の山頂に保管されていた名刀、宿儺斬が何者かによって盗み出されたのだという。

これはかつて錦田家の祖先にして妖狩の武人、錦田景竜がこの山に潜み悪事を働いていた悪鬼宿那鬼を倒した時に使った古刀で、今も強い怨念を持つ宿那鬼を封じるため山頂の祠堂に祀られていた。

 景竜はこれを動かせば災いが起こると警告を残しており、今回の盗難騒動で宿那鬼が目覚めたのではないかと天影住職は気が立っている。そこへコソコソと怪しい二人組…本間達が来てしまったものだから、また盗人かと考え爆発してしまったのだろうと推察した。

 

天明「確かに先日爺様は、また怪しい奴がとぼやいていたな…」

 

御珠「そっか…でも、それなら俺が事情を話せば何とかなりそうだね」

 

天明「誤解は解けるだろうが…なぜそこまで彼らと共に厄介事に踏み込もうとする?お前らしくもない」

 

御珠「それは……っ、ごめん…詳しくは言えないけど、遊び半分じゃないんだ。もちろん宿那鬼の件を茶化すつもりもない、それはSSSSPのメンバー皆…そうだから」

 

天明「…」

 

 天明は昔から御珠を見てきた。嘘をついているか否かは表情で何となく分かる。今の彼には、言えないことはあれど確かな真剣さが感じられ…

 

天明「分かった。なら俺も付き合おう。2人で話せば爺様も分かってくれるだろう」

 

御珠「ほんと!?」

 

天明「ああ…ただし」

 

御珠「?」

 

天明「事が済んだら、話せる範囲でいい。事情を話してほしい。その…お前が遠くなるようで、少し寂しい…」

 

御珠「…!、分かった。約束するよ」

 

 最近SSSSPに構いっきりの御珠に寂しさを感じていた天明。クールに見えて年相応の普通の少年の一面も持っているのだ。

 そして放課後、錦田寺の境内外れにある邸宅にて…

 

天影「…」

 

御珠「ということなんです…もちろん邪魔はしません!だから…宿那山の祠堂について調べさせてもらえませんか?」

 

天明「俺は御珠の態度から…彼らが単なるおふざけで来ているとは思えんのだ。爺様、俺からも…」

 

古風な応接机を挟んで、天影と向かい合う御珠と天明。その後ろで緊張した面持ちで交渉を見守るSSSSPメンバー。

 

天影「…ならん。」

 

御珠「…っ」

 

天影「天明とミタ坊の友達なのは分かった…だがな、今回ばかりは宿那山に入ることは許さん…今晩は鬼封じの儀式を行うのだ。山には何人たりとも入ってはいかん…。」

 

御珠「鬼封じ…?」

 

天影「いかにも、古く陰陽師より伝えられた儀式だ。術式も詳細は残っておらず…不安定な術じゃが…宿那斬なき今、他に方法はない。」

 

 鬼封じ…かつて影竜と共に宿那鬼と戦った陰陽師が発動させた、魔を抑え込む呪術…。しかし当時は宿那鬼の力が強く封じきれなかったとされ、最終的には景竜がとどめを差し、力を弱めた所でようやっと封じられたのだという。天影は、宿那鬼が力を取り戻す前にその鬼封じを発動させようとしていたのだ。

 

御珠「で、でも呪術は少しでもやり方を間違えれば…」

 

天影「…術者の命を奪うやも知れん…だが背に腹は代えられん…。」

 

天明「そんな…爺様…っ」

 

 天影は、自分の命を犠牲にしてでも宿那鬼を封じるつもりだった。しかしそれは、老体に鞭打ち命を落とす危険性も孕んでいて…

 

???「その儀式、僕に手伝わしてもらえしまへんか?」

 

開け放たれていた縁側から、聞き覚えのある京都弁が…

 

本間「蓮乗院しれ…さん!?」

 

天影「栄研…!?お主栄研か!!」

 

 そこにいたのは、陰陽公団団長にして、作戦群総司令、蓮乗院栄研その人だった。しかも、天影は栄研を知っていたようで…

 

天明「この御人は…爺様、知っているのか?御珠たちも…?」

 

天影「ぁぁ…昔は家で修行していた時期もあった、陰陽師になったとは聞いていたが…お前さん挨拶もなしに15年もどこほっつき歩いとった!!…便りの1つくらい寄越さんか!!心配かけさせおって…!!」

 

蓮乗院「いやぁ色々せわしなかったんですわ、ほんとすんまへん…これやさかいじゃまくさいでなぁ…」

 

天影「聞こえとるわバカモノ!!」

 

 じゃまくさい…というのは京都弁では面倒くさいの意。決して邪険に思っている訳では無いが、どうやら蓮乗院は生真面目な天影住職には苦手意識を持ってたようで…

 

緋真「っていうか、知り合いなら最初から直接蓮乗院さんが来ればよかったんじゃ…」

 

蓮乗院「…ギクッ」

 

本間「ま、まさか蓮乗院さん…!」

 

井村「お坊さんに会いたくなくてあたしらパシらしたんじゃ…」

 

蓮乗院「そ、そんなんより、持ってきたんですわ…!鬼封じの正式な指南書。宿那斬もうちの優秀な部下が追うてくれてますさかい…」

 

 その頃、ある路地裏にて

 

J-AS職員「待て!!」

 

ゾロゾロとセレクターショットを構えたJ-AS職員があるターゲットを追って駆け抜ける。追われているのは…

 

????「バロ…バロバロ…!!」

 

 青い目に全身に渦を携えたような不気味な姿…頭部にはウサギのように長い耳…

 

バロッサ「バロバロバロ!!…バロッサ!!」

 

 全宇宙のお宝を盗んで流離うお騒がせな宇宙海賊…バロッサ星人だ。その手には宿儺斬が握られており、彼がこの件の犯人だと分かる。バロッサ星人は…

 

バロッサ「バロッサ!!」

 

J-AS職員「ぐわっ!?」

 

 縮小光線銃である追っ手を人間標本にし

 

バロッサ「バロッサ!」

 

J-AS職員「な、なんだこれは!?…ーーーー」

 

 ある職員を特殊なカプセルに閉じ込めてブロンズに変えて逃げ回る…。そこへ…

 

芽平「そこまでだ」

 

 バロッサ星人を警戒しつつ大挙するJ-AS職員たちをかき分け、先頭に芽平が出る。

 

J-AS職員「隊長!…近付いては危険です…!」

 

芽平「ん、大丈夫」

 

バロッサ「バロバロバロバロ…!!」

 

 芽平に向けて縮小光線銃を向け放つバロッサ星人だったが…

 

バロッサ「バロ…!?」

 

 何故か光線は謎の光波シールドに防がれてしまう。

 

バロッサ「バロ…バロバロ!!」

 

 ならばと新しい得物を早速と、宿儺斬を鞘から引き抜きこれ見よがしに構えるが…

 

バロッサ「バロ!?…バロバロ…!!」

 

 ふらふらと揺れだし…

 

J-AS職員「何だ!?」

 

芽平「…様子が変だねぇ」

 

バロッサ「バロ…バロバロ…ッ……む、やけに動かしにくい体じゃ…」

 

 突然流暢な武士言葉で話し出すバロッサ星人に驚く一同…

 

バロッサ「…事は一刻を争う…手を貸してはくれまいか?」

 

ーーーー

 

 舞台は戻って宿儺山

 

陰陽公団員「オーライ!オーライ!!」

 

 宿儺山には大量のトラックや重機が乗り入れ、巨大な櫓や祭壇が組み上げられていた。

 

天影「こ、こんなハイカラな工事が儀式と関係するのか…?」

 

蓮乗院「時代は令和…使えるもんはとことん使うて時短ですわ」

 

天影「しかしこんなやり方でご利益があるのかのぅ」

 

蓮乗院「いけますいけますっ、かつての弟子を信じとぉくれやすな?…ま、後は月が出るまで持てばの話やけど…」

 

鬼封じの術式は月が空の頂点に登るまで待たねばならない…しかしそううまくいかないのも世の常で…

 

井村「え、何なに?地震?」

 

取手「い、いやまさか…!」

 

 

 ズガガァン!!と宿儺山の岩壁を突き破り、巨大な腕が姿を現す。そのままもう片方の腕、そして不気味な顔が姿を現し…

 

宿儺鬼「今こそ恨み晴らす時…心ゆくまま暴れようぞ…!!……ガァァァ!!!」

 

 山を蹴り壊し、町へ進撃していく宿儺鬼…しかし

 

宿儺鬼「ガ!?ぐぅぅう!!?」

 

 その場から動けない、足元には巨大な六芒星が浮かんでおり…動きをせき止めているのだ

 

天影「…栄研!」

 

蓮乗院「舐めてもろうちゃ困るぜ鬼はん、こちとらにはあんたらみたいんとやり合うてきた1000年のキャリアがあるんや…!」

 

 蓮乗院が張った結界が宿儺鬼を抑え込んていたのだ。

 

蓮乗院「月夜まで持つかは分からへんが、踏ん張らしてもらうで…!」

 

 額に汗を浮かべ、いつになく真剣に指で印を組む蓮乗院…。

 その力は凄まじく、58mにもなる宿那鬼の身体を結界に抑え込んでいる。しかし…

 

蓮乗院「…!…」

 

天影「まずい…!」

 

結界から右腕が飛び出し、じわじわと歩を進めていく宿那鬼…慌てて天影も加勢し、法力を送り込む。そして…

 

天明「爺様!陰陽師殿!」

 

天影「天明…!お前さん達も…っ!」

 

 邸宅で地震に気付いた天明やSSSSPメンバーも駆けてきて、天明も法力を送り込み、残りのメンバーが今にも倒れそうな3人を支え、結界を維持する…

 

本間「月が出るまで後少し!!」

 

井村「頑張れ…お坊さんたちぃ!!」 

 

 宿那鬼が最後に一押しと体重をかけ、バリバリと結界を突き破っていく。

 御珠は緋真に目配せをし、コソッと抜けるチャンスを作る…

 

緋真「あ!…あれ…っ!」

 

 緋真が少しだけわざとらしく指さした先…

 

本間「ウルトラマンだ!!」

 

蓮乗院「ふぃーー…っこっからはほんとの神頼みになってしもたか…っ」

 

天明「あれが…ウルトラマン…っ」

 

アマツビト「シェァア!!」 

 

宿那鬼「…グァ!!」

 

 山の向こうから飛んできたウルトラマンがすれ違い様にチョップをかまし着地する。

 

アマツビト「シャッ!!」

 

宿那鬼「ガルルルゥ…!」

 

 宿那山を背景に、空手のような構えで間合いを取る2体…。

 

宿那鬼「ガゥウ!!」

 

アマツビト「デァ!!」

 

 最初に動き出したのは宿那鬼。大ジャンプで飛びかかり回し蹴りをかますが、ウルトラマンはそれを受け止め、脚を掴んで投げ飛ばす。

 

宿那鬼「グオォ!!」

 

 しかし空中で体勢を立て直し、さらなる徒手空拳の応酬。しかし格闘能力はウルトラマンの方が一枚上手、攻撃はいなされ、互いに決定打は与えられない戦いが続く…。ついに背後を取ったウルトラマンだったが

 

宿那鬼「ガァァァ!!!」

 

アマツビト「…グッ!…」

 

 後ろにも顔が付いており、その口から放たれた毒霧に視界を奪われ、取り逃がしてしまう。

 

宿那鬼「中々やるな…外なる神よ…ならばこれでどうだ!!」

 

アマツビト「…!」

 

 宿那鬼が岸壁に手を突っ込むと、巨大な剣が引き抜かれる…。それを仰々しく振り回して見せつけて…。

 

取手「刀!?卑怯なヤツっす!」

 

宿那鬼「グルルァ!!」

 

アマツビト「シュア…!ジュ…ッ!」

 

リーチが伸びたことで形勢逆転…斬撃をかわしつつ攻撃を叩き込むのは困難で、ついに…

 

キコンキコンキコンキコン…

 

本間「ぁぁーー!!カラータイマーが鳴り出してしまった!」

 

黒川「カラータイマー…?」

 

本間「なんかほら…専門用語があったほうがそれっぽいだろう!?」

 

 胸の勾玉…改めカラータイマーが鳴り出すと、さらに追い込まれてしまう…その時…

 

バロッサ「むぅやはり遅かったか…」  

 

芽平「で、どうするんだい?」

 

本間「芽平さん…と、宇宙人!?」

 

J-ASのトラックが一向に背後に乗り付け、バロッサ星人と芽平達がやってくる。

 

バロッサ「他に手段はないか…拙者のこの刀、あの巨人に託すのだ」

 

天影「そ、その刀は…!」

 

バロッサ「ほほう…その気配…拙者の血族はこの時代まで息づいているのか…今を生きる子孫たちのためにも…巨人よ!受け取れぇい!!」

 

アマツビト「…!!」

 

 武人言葉のバロッサ星人が宿那斬をウルトラマンに向け投げつけると、宿那斬はウルトラマンの手の中に…すると次の瞬間…!

 

アマツビト「…シュッ!」

 

宿那鬼「そ、それは…ッ!!」

 

翡翠色の閃光が手から伸び、その光は巨大な刀の姿へと変わっていく。

 

芽平「あの光…そうかチルソナイトか…っ!」

 

取手「ち、チルソナイト…?」

 

芽平「宇宙由来の鉱石さ、一部の宇宙人の透視光線や念力を弾く効果を持っている…。魔のモノの力を一種の超能力とするなら、世界の歴史で語られる聖剣や魔剣の多くは、隕石などに乗ってきたチルソナイトから造られた武器だったのかもしれないねぇ…」

 

 深く感心しながらウルトラマンと宿那鬼の戦いを見守る芽平…。

 

アマツビト「シェア!!」

 

宿那鬼「グオォ…!」

 

 これで状況は五分と五分、互いに剣を打ち合い、間合いを測る。しかし剣技は宿那鬼に一日の長がある。ウルトラマンは何とか受け交わすことしか出来ず… 

 

『外なる巨神よ、踏み込みが甘いぞ!』

 

アマツビト「…!」

 

 ウルトラマンの脳内に、あのバロッサ星人から語られていた武人の声が流れてくる。ウルトラマンの直感で、それが今手にしている宿那斬からのものだと即座に理解でき…

 

『奴の太刀筋を見るのだ、仰々しく奮ってはいるが、動きは単調…!一つ一つの動きには、大きな隙が見えるはず…!!』

 

アマツビト「ッ!!……シェァァア!!!」

 

 声に導かれるよう、まさに一撃必殺の武人のごとく、意識がクリアになり、さっきまでまるで隙の見えなかった宿那鬼の太刀筋が…ほんの一瞬…

 

宿那鬼「…!」

 

 止まって見えた。

 

 光速にも見える横薙ぎの一閃、宿那鬼の首が、ウルトラマンの背後で宙を舞う。

 

宿那鬼「ガァァア!!!」

 

 しかし諦めの悪い宿那鬼。一矢報いようと首だけで飛びかかる…

 

『気を緩めるな…!後ろじゃ!』

 

アマツビト「…!」

 

 飛びかかる首を縦に両断。恨み節のような不気味な声を上げつつも、宿那鬼は身体もろとも黒い霧のようになって溶けていく…。

 気付けば空には鏡のように美しい満月…。明るい月夜となっていた。

 

『外なる神よ、宿那斬は持って行くが良い。またいずれ、役に立つであろう。』

 

アマツビト「…」

 

 宿那鬼斬はウルトラマンのカラータイマーに光となって消え、ウルトラマンは天影に合掌して見せ、深く頭を下げた。

 

天影「…ありがとう、アマツビトの大神よ…」

 

 天影がそれに合掌で返すと、ウルトラマンは月夜に飛び立っていった。

 

バロッサ「バ、バロ!?…バロバロ!?」

 

J-AS「はい確保ー!!話は署で聞きますからねぇ」

 

芽平「では司令?私たちはこれにて…」

 

蓮乗院「ん、ほんまご苦労さん、助かりましたわぁ」

 

 すっかり蚊帳の外、意識を取り戻したバロッサ星人がJ-AS職員たちに連れられていく…。そして…

 

御珠「いてて…結界と一緒にふっとばされちゃったよ〜」

 

緋真「御珠くん!」

 

本間「大丈夫かね!?まったく君はよく不運に襲われるなぁ…」

 

井村「え〜?てかひさちさぁ♪」

 

黒川「いつの間に御珠くんって〜?」

 

取手「あーー確かに!!」

 

緋真「ぁ…!」

 

 わざとらしく茂みからでてくる御珠を優しく迎えるSSSSPメンバー。そしてそれを遠巻きに見つめる天明…

 

天影「…気になるか?」

 

天明「いや…あのような馴れ合いは」

 

天影「行ってくればいいじゃろうて」

 

天明「!」

 

天影「仏門を行く者として、お前は実直で自慢の孫だ。だがな、まだ子供であっていい歳でもある、張りつめすぎても、堕落しても良くない…行くべきは中道。御仏はそう説いておるぞ?」

 

天明「…」

 

 緊張した面持ちで、天明は一歩前へ出る。

 

天明「御珠…!SSSSPの諸氏方!」

 

御珠「?…天明?」

 

 改まった態度に一同静かになり…

 

天明「此度の件、協力感謝したい。そして、貴方方を単なる冷やかし集団だと軽視していたこと…心より謝罪する。」

 

本間「あ、頭を上げてくれたまえ錦田くん!…その…今でこそ本気で挑んではいるが、元はと言えば興味本位の活動だったのも事実…」

 

天明「しかし…!貴方方は結界を、共に全力で支えてくれた…御珠が入れ込むのも納得だ……。手遅れかもしれないが…もし、不届きな俺を許してくれるのならば…俺を…SSSSPに加入させてはもらえないだろうか…」

 

本間「………っ」

 

 黙り込む本間に、やはり無理かと息を呑む天明。しかし次の瞬間強く肩を掴まれて…

 

本間「本当かね錦田君!!我々SSSSPは君を待っていたぁぁ!!」

 

井村「マジ!仲間増えるの!?うぇーーい!」

 

黒川「またまた専門家が増えるのはいいことだもんね〜♪」

 

取手「錦田くんの結界を支える気迫すごかったすもんね!」

 

 わーわーと盛り上がるSSSSPメンバー。落ち着いている緋真も、優しく微笑んでいて…

 

御珠「ね?いい人たちだったでしょっ」

 

天明「あぁ…ああ!!」

 

 こうして、SSSSPはさらに規模を拡大していくのだった。満月を映し出す鏡のように、いつになく情熱的な目をした天明を、天影住職は優しげに見つめている…。

 

 

続く




というわけで、天明くん加入エピソードとなります!
バロッサ星人大好きなので、今後も出番があるかも…?
今後も不定期ではありますが、どんどん執筆していこうと思います!
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