ラブコメ漫画が原作の世界で主人公の幼馴染に転生したのでサポートしてたらなんか主人公に告られた 作:クロ
「それじゃあまた後でねーさささ」
『またな!』
「うん!ばいばい」
一番最初に僕が家に辿り着いたので、名残惜しいけれど別れる。ドアを開けて後ろを振り向くと、まだ二人が仲良く揃って手を振っていたので大きく手を振り返した。
そしてそのまま家へ入り、自分の部屋へ戻った。
「いやぁ、今日は色々あったなぁ」
二回目の高校生活、きっと一回目よりも楽しくなりそうだ。取り敢えず、昼ごはんでも食べようかな。
ご飯を食べた後、スマホを眺めていると二人からメッセージが来ている事に気が付いた。
そう言えば帰る前に交換したんだっけと思いながら二人のメッセージを見る。
二人とも、なんだかお互いの事を話してて面白いなぁ。良く喧嘩してたけど、やっぱり仲が良いよねこの二人。
この世界はラブコメが原作なんだけど、結論から言うと僕は主人公であるユータが誰と結ばれるのかを知らない。それどころかヒロインがアレで全部かも分からない。……それは仕方無い事だから、僕は僕なりのやり方で彼にラブコメを提供してキュンキュンさせて貰おうかなと思っていた。
「なのに、何で告られるのかなぁ」
一旦忘れかけていた現実が連想ゲーム方式で思い出される。そうだ、僕はユータに告白されたんだ。
やっぱり訳が分からない。まず、僕は男だし確かに親が親なのとこの世界の補正だかなんだか分かんないけど、顔立ちは整ってる方だと思っている。幼い頃は天使だって言われてたり、女の子に間違われたりしてたっけ。
でも、僕は男なのに……まぁ、今はそれは置いておこう。
《シュリさんからメッセージ》
あ、また朱莉からだ。何だろう?
《明日からさ一緒に行こー》
「良いよっと」
《ユータさんからメッセージ》
《明日からの登校一緒に行こうぜ!》
《朱莉も一緒だけど良いよね?》
《え、あー。ああ!勿論アイツが良いのならだけどな》
ほら、やっぱり仲が良い。お互いの事を気にしあってる良いなぁ。
その後、朱莉にも送ったら同じ様な感じだった。
いや、待ってやっぱり気まずいな。どうしよう。誰かに相談してみようかな。ずっとモヤモヤしてるのもアレだし。
少し考えた後、誰かに聞いて貰った方が良いと言う結論になり電話を掛けた。
「……あ、もしもし」
『もしもし。どしたん?話聞こかぁ?』
彼女は幼い頃に引っ越してからすこしだけ居た引っ越し先の友達だ。恋愛経験豊富らしいのでこういうのには強い筈。
「あ、本当?じゃあ早速……」
『はい駄目』
「え?」
『話聞く前からアンタが悪いわぁ。まず、私に電話掛けるときは用がある時だけ。そのくせ、突然電話掛けてきて……たまには私の話も聞いて欲しい。分かる?これが乙女の気持ちなのよ。アンタはそれを全然分かってない』
それから暫く僕は怒られた。今度会う時お詫びに何か買おう。と言うか僕の話じゃなければ良いのかな。
「友達が告白されたんだけどさ、」
『それってサイの話?』
「イヤチガウヨ。続けるね」
それから今日あった事を全部話した。