ラブコメ漫画が原作の世界で主人公の幼馴染に転生したのでサポートしてたらなんか主人公に告られた 作:クロ
『成程?昔からの幼馴染に告られたけどどう返事すれば良いか分からないと』
「そう、らしいよ」
『そんなもんYESかNOしか無いんじゃないの?』
「繊細なんだよどっちも」
言うのは簡単だけど、その後だ。これから三年間、僕はどんな気持ちで彼のラブコメを見守れれば良い?それに、これがショックとなって恋をしなくなるかもしれない。そうなったら最悪だ。どうにか方法を探さないと。
『なら、条件付ければ?』
「条件?」
『期待させることにはなるけど。例えば……三年後までに気持ちが変わらなければ、付き合うよとか』
「あー!良いかも。実際の学生の恋愛なんてすぐに自然消滅するのがオチだもんね。よし、それで行こう。ありがと!」
『……やっぱりそうなんじゃん』
「え?ごめんなんか言った?」
『いいや!何でも無いですが?お化けの声でも聞こえた?』
そう言うと強引に電話を切られた。何かラブコメの匂いがした様な気がしたけど気のせいか。きっと何処かで幼馴染がラブコメったに違いない。良いな、生で見たかったなぁ。
翌日、目が覚めて少しして学校の支度をしているとチャイムが鳴った。
「はーい」
ワイシャツに慌てて腕を通しながら僕は扉を開けた。
『はぁはぁ……おはよっ!』
「お、おはよ」
全力疾走?して来たっぽい幼馴染がそこに居た。朝から元気だなぁ。ちょっとその元気を分けて欲しいぐらい。
「大丈夫?」
『ちょっと、走って来ただけだから……はぁ。ふぅ、良し大丈夫』
まだ息を少し切らしたまま行こうかと言われ、カバンを背負った。
『ねえねえ。昨日二人で何話してたの?』
「内緒だって」
またその話か。……にしてもあれユータは?
「そう言えばユータは?」
『寝坊してるのかな〜。ま、そのうち来ると思うけど……起こしとこうか〜』
聞いた後に気づいた。もしかしたらイベント中かもしれない。確か原作では二日目に遅刻をして来た。その時に怪我をしていて、その時に助けた女の子が後に一年生として……って言う展開だった筈。ラブコメだわ〜。
「辞めといた方が良いよ。二人だけの時間なんだからそっとしておこう。朱莉はそう思わない?」
『才人はユータも一緒が良いのかと思ったけど、私達二人の方が良いんだ』
「うん」
色々なカップリングがあるけど、僕はやっぱりベタだけど幼馴染主人公カップルのシュユウが好きだ。だから目の前で絡んでいると眼福なんだよ。僕が挟まれてるのは複雑だけどね。
「だって仲良いじゃん二人とも」
『確かに、私達仲良いかも』
「付き合ってないのに凄い仲良いもんね」
『じゃ、じゃあさ……付き合う?』
「ヲ?」
を?
なぁに言ってんのこの子。脳が破壊される様な発言だ。それは文字通り爆弾発言と言っても過言じゃない。