天使の歌姫は大魔姫に恋をする   作:アッシュクフォルダー

12 / 15
第十二話 歪んだ愛

東雲千尋は、幼い頃から、宇田川あこ以外の子に、心を開きません。

千尋にとって、あこは、運命共同体である。

 

千尋とあこの出会いは、幼稚園の時だった。

幼稚園の時から、出会った、頼れるヒーローで救世主。

ある日、千尋がイジメられていた時に、あこが助けて、千尋を庇ったことから、

千尋は、やがて、運命を感じるようになった。

 

(この子が、千尋の運命の相手…)

 

と、感じていた。

それから、千尋は、あこと遊ぶようになり、いつしか、幼馴染になった。

千尋は、教会の聖歌隊に所属しており、あこに、よく歌を披露していた。

 

あこは、千尋が歌う姿が好きであり、

あこの中二病の発端の一つだったりする。

 

千尋は、あこにある事を告げる。

 

「千尋は天使なの。

いつか、羽が生えて、天国に帰るの」

 

「ちーちゃん…?」

 

「千尋はね、あこちゃんのことが好き。

運命の相手だから、助けてくれたあの時から、千尋は、

あこちゃんのことを、大事に大切にしたいって思ったの」

 

「ありがと~!ちーちゃん!大好きっ!」

 

と、あこが千尋に抱き着く。

 

「千尋は、人間じゃなくて天使だから、みんなに、幸せを届けて、キセキを飛ばすの!」

 

「あこのこと、幸せにしてくれるの?」

 

「うんっ!一生だよ!ううん、例え、身が滅んでも、

どんなに、生まれ変わっても、死んでも、あこちゃんと、ずっと一緒にいたい!

千尋には、あこちゃんが傍にいただけで、幸せだから、あこちゃんの幸せは、

千尋の幸せだから。大きくなったら、あこちゃんと結婚する」

 

と、千尋は、小さい時から、あこちゃんにトキメキを感じていた。

 

小学校に進学して、千尋は、あこと一緒にいたので、

男子からも女子からも、変な目で見られていた。

 

既に、幼稚園の時から、千尋はあこの恋人になっていたからだ。

 

それから、数年後、千尋は、ある事を言いだす。

 

「千尋、あこちゃんと同じ、羽丘女子学園の中等部、受験する」

 

「ホント!?」

 

「うん、千尋、あこちゃんと離れ離れになるなんて、

嫌だ。だから、中学受験する」

 

千尋は、生まれつきの、発達・精神障がいで、

通常学級の授業も、まともに受けてこなかったが、

進学塾で、個別授業をしたり、家庭教師を付けたりと…千尋は、猛勉強した。

 

そして、東雲千尋は、宇田川あこ共に、羽丘女子学園の中等部に進学した。

 

「ちーちゃん、やったね!あこと、ちーちゃん、羽丘女子学園に進学で来たよ!」

 

「うん、これで、あこちゃんと一緒にいられる。千尋、幸せ」

 

と、千尋は、あこに抱き着く。

 

「ちょ、ちょっと、ちーちゃん、抱き着かないでよ~」

 

そして、二人は、今、高等部の二年生になっている。

千尋の心は、真っ白な心から、病みつつあった。

天使に手を出す輩は、皆、この世から、消えてしまえばいい。

千尋は、あこちゃんのことを一番大切にしている。

歌姫の恋は、叶ったのだろうか…?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。