天使の歌姫は大魔姫に恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第十四話 あこと千尋のデート

今日は宇田川あこちゃんが、東雲家にやって来る日だった。

 

(ちーちゃんの家って、いっつも圧倒されるなー

まるで、お姫様かお嬢様が住んでいる家って感じだしな~)

 

あこは、千尋の家の高貴さに、いつも驚かれている。

 

とはいえ、こころの家程では無いが、

庶民から見たら、立派なお屋敷である。

 

「ちーちゃん!」

 

「あこちゃん!ちょっと、待っててね!」

 

「あら!あこちゃん!千尋ちゃんが支度する間、

リビングで待っててね!」

 

と、千尋の母が、あこを案内した。

 

「あっ、ありがとうございますっ!」

 

と、あこはお辞儀をするのだった。

 

数分後、宇田川あこの前に愛しの恋人。

東雲千尋がやって来た。

 

「ちーちゃん!」

 

「お待たせ。あこちゃん♡」

 

と、東雲千尋は宇田川あこちゃんにメロメロな状態だった。

瞳のハイライトは無く、瞳の部分がハートになっていた。

 

「ちーちゃん…」

 

「どうかしたの?」

 

「ううん!何でもない!」

 

「ホントに?」

 

「ホントだよ!」

 

「よかった♡」

 

(ちーちゃんって、あこに会うたび、

瞳をキラキラッって、輝かせているからな…)

 

と、あこはどこかで怯えていた。

 

「ねぇねぇ、あこちゃん」

 

「どーしたの?ちーちゃん?」

 

「千尋ね。あこちゃんと、もっと一緒にいたいんだ。

それに、あこちゃんといるとね、

嫌な事や辛い事や悔しい事とか、全部忘れちゃうの。

あこちゃんは、魔法使いだね」

 

「ままま、魔法使い…あこが!?」

 

「うんっ!あこちゃんは、千尋に魔法をかけてくれたの。

一生、永遠に一緒に傍にいる魔法!」

 

「ちーちゃん…」

 

「千尋は毎日、お星さまにお願い事をしているの。

あこちゃんとずっといつまでもいられますようにって!」

 

「う、うん…」

 

「羽丘を出ても、千尋はあこちゃんと一緒にいたい」

 

「ちーちゃんは、あこと一緒が良いの?」

 

「うんっ!だって、千尋はあこちゃんのことが大好き。

誰よりも、あこちゃんを愛しているんだよ?」

 

「あっ、あこ!そろそろ、ドラムの練習に行かないと!」

 

もちろん、本当だが、千尋には通用せず…

 

「嘘だよね?どうして、千尋から離れるの?」

 

「だって、ドラムの練習があって、

あこ!友希那さんが必要としているし!

わかってくれる?ちーちゃん?」

 

「わかった」

 

あこと離れ離れになった千尋。

千尋は、自室であこと一緒にいる妄想をしていた。

 

(あこちゃんは、千尋のあこちゃん。

愛しい存在。唯一無二の存在。

千尋に魔法をかけてくれた存在。

千尋に価値を与えて、生きる力を与える存在。

だから、千尋には、あこちゃんが必要なの!)

 

と、千尋は病みはじめるのだった。

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