宇田川あこと東雲千尋が一緒にいる時だった。
「ちーちゃん。あこね、大きくなりたい」
「千尋もそう思う。あこちゃんが願う事なら」
「…」
(ちーちゃんは、あこが良いって言ったら、
ちーちゃんも良いって言うからな…)
と、千尋の返答にあこが困り込んでいた。
「今の、あこちゃんもカッコいいけど、
オトナになった、あこちゃんは、もっとカッコイイって思う」
「ちーちゃん…あこね、背が伸びて、胸も膨らんで、
スタイルが良くなってね、オトナの女性になりたいなー
友希那さんや紗夜さんやリサ姉やりんりんとか!」
あこ自身は、自身の身体の発育に思い悩む日々。
余談だが、あこは148㎝で、千尋は153㎝である。
「千尋は、オトナになった、あこちゃんに抱かれないな…
オトナになった、あこちゃんが、千尋の全てを受け止めてくれるの!
それで、王子様になった、あこちゃんが、千尋の手を握るの。
永遠の幸せを約束してくれるの」
「ちーちゃん。そこまで考えているの…」
「千尋は本気だよ?千尋はあこちゃんとケッコンしたい」
「う、うん…」
(ちーちゃんは、あこ以外の人には全然関心が無いから…
これじゃあ、あこ。心配するよ…)
「あっ、ちーちゃん!あこ!バンドの練習だから!」
「うん。また会おうね?約束だよ?あこちゃん?」
「うんっ!わかった!」
千尋は一人ぼっちになった。
(あこちゃんがいなくなった。千尋、ちょっと寂しいな…)
すると、明日香がやって来た。
「千尋ちゃん。ボーッってしているけど?」
「あこちゃんがいない」
「あーあこちゃん…千尋ちゃんはあこちゃんの事が本当に好きだなー」
「だって、運命だから」
「それは、わかっているけど…
千尋ちゃんは、あこちゃんのどこが好きなの?」
「全部」
「即答…」
「千尋。あこちゃんがいなくなって、寂しい。くすん…」
千尋が少し泣きそうになっていた。
(千尋ちゃん。あこちゃんがいないだけで、こうなるなんて…
その…愛が重い!)
「千尋にとって、あこちゃんは、千尋の全て。
あこちゃんは、千尋の大切な王子様。
オトナになった、あこちゃんが、
いつか、千尋のことを迎えに来てくれるの」
(うわっ、妄想がヤバイ…あこちゃんに対して、
ここまで、思ってくれる子っていないよ…絶対に…)
「千尋ちゃんは、それで良いの?」
「?」
と、千尋が首を傾げる。
「あこちゃんがいなくなったら、どうするの?」
「そんなの嫌だ。だったら、千尋も、あこちゃんの元にいくだけ」
「そ、そうなんだ…」
(やっぱり、千尋ちゃん。あこちゃんの事になると鋭いな…
それに、あこちゃんの事になると、周りが見えないよね…)
と、明日香が心配していた。