天使の歌姫は大魔姫に恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第十六話 オトナのあこちゃん

宇田川あこと東雲千尋が一緒にいる時だった。

 

「ちーちゃん。あこね、大きくなりたい」

 

「千尋もそう思う。あこちゃんが願う事なら」

 

「…」

 

(ちーちゃんは、あこが良いって言ったら、

ちーちゃんも良いって言うからな…)

 

と、千尋の返答にあこが困り込んでいた。

 

「今の、あこちゃんもカッコいいけど、

オトナになった、あこちゃんは、もっとカッコイイって思う」

 

「ちーちゃん…あこね、背が伸びて、胸も膨らんで、

スタイルが良くなってね、オトナの女性になりたいなー

友希那さんや紗夜さんやリサ姉やりんりんとか!」

 

あこ自身は、自身の身体の発育に思い悩む日々。

余談だが、あこは148㎝で、千尋は153㎝である。

 

「千尋は、オトナになった、あこちゃんに抱かれないな…

オトナになった、あこちゃんが、千尋の全てを受け止めてくれるの!

それで、王子様になった、あこちゃんが、千尋の手を握るの。

永遠の幸せを約束してくれるの」

 

「ちーちゃん。そこまで考えているの…」

 

「千尋は本気だよ?千尋はあこちゃんとケッコンしたい」

 

「う、うん…」

 

(ちーちゃんは、あこ以外の人には全然関心が無いから…

これじゃあ、あこ。心配するよ…)

 

「あっ、ちーちゃん!あこ!バンドの練習だから!」

 

「うん。また会おうね?約束だよ?あこちゃん?」

 

「うんっ!わかった!」

 

千尋は一人ぼっちになった。

 

(あこちゃんがいなくなった。千尋、ちょっと寂しいな…)

 

すると、明日香がやって来た。

 

「千尋ちゃん。ボーッってしているけど?」

 

「あこちゃんがいない」

 

「あーあこちゃん…千尋ちゃんはあこちゃんの事が本当に好きだなー」

 

「だって、運命だから」

 

「それは、わかっているけど…

千尋ちゃんは、あこちゃんのどこが好きなの?」

 

「全部」

 

「即答…」

 

「千尋。あこちゃんがいなくなって、寂しい。くすん…」

 

千尋が少し泣きそうになっていた。

 

(千尋ちゃん。あこちゃんがいないだけで、こうなるなんて…

その…愛が重い!)

 

「千尋にとって、あこちゃんは、千尋の全て。

あこちゃんは、千尋の大切な王子様。

オトナになった、あこちゃんが、

いつか、千尋のことを迎えに来てくれるの」

 

(うわっ、妄想がヤバイ…あこちゃんに対して、

ここまで、思ってくれる子っていないよ…絶対に…)

 

「千尋ちゃんは、それで良いの?」

 

「?」

 

と、千尋が首を傾げる。

 

「あこちゃんがいなくなったら、どうするの?」

 

「そんなの嫌だ。だったら、千尋も、あこちゃんの元にいくだけ」

 

「そ、そうなんだ…」

 

(やっぱり、千尋ちゃん。あこちゃんの事になると鋭いな…

それに、あこちゃんの事になると、周りが見えないよね…)

 

と、明日香が心配していた。

 

 

 

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