少し昔の話。
といっても、数年前の事ですけどね。
あこちゃんとずっといたい。
その一心で、羽丘女子学園の中等部を受験していた時の事でした。
千尋は、あこちゃん以外のクラスメイトから、
イジメを受けていました。
存在自体が、ムカつく奴だったから、
区立や公立の中学校が嫌だった。
支援学校に通うことも考えていたけど、
でも、いずれにしろ、あこちゃんと離れ離れになるのは、
絶対に嫌だった。
公立や区立の中学校。支援学校。
どっちも、イヤだった。
だから、千尋は、あこちゃんと同じ、
羽丘女子学園の中等部を受験するために、
猛勉強をしていた。死にかけることもあった。
塾の月謝も、高額だった。
(中学でも、あこちゃんと一緒にいられる。
でも、イジメられる立場に回っては、ダメ。
失敗することは、絶対に許されない)
と、必死の思いで、受験して、合格した。
でも、そこでも、イジメはありました。
千尋には、悪いところがあります。
大好きなあこちゃんが、貶されたり、バカにされたら、
千尋だって、怒ります。時には暴れたこともあります。
酷い時には、イジメの主犯格に暴力を振ったこともあります。
その主犯格に返り討ちに遭い、殺されかけたこともあります。
中学二年生の頃、千尋は、希望が持てない、絶望のどん底に、
立たされていました。
死にたい。その一心でした。
あこちゃんに毎日会えるとしても、
学校に通う事が辛い。
このままじゃ、あこちゃんに負担をかけてしまうし、
迷惑をかける位だったら、死んだほうがいい。
このまま嫌われ続けるなら、千尋は、いなくなった方がいい。
千尋は、お兄ちゃんのパソコンを借りて、
密かに調べていました。
首を吊ったり、飛び降りなどは、確実に死ぬ。
でも、痛いから、嫌だ。
とんだ、甘えん坊だ、千尋は。
(その後、兄にバレてしまい、すごく怒られました)
そこで、千尋は、眠るように死にたいと思い、
服薬自殺を、考えていました。
薬局で売っている、精神安定剤を、一気に20錠を飲みました。
夜中に寝静まった時に。
そして、午前3時、眠りにつきました。
でも、すごい吐き気をして、眠れませんでした。
トイレで、酷い吐き気をしました。
それでも、若干、成分は残っているようであり、
幻覚を見るようになりました。
服薬自殺は、失敗しました。
あこちゃんは、千尋が気持ち悪そうにしているのを見て、
(ちーちゃん、大丈夫?)
と、声をかけてくれたのは、千尋にとっての幸せでした。
それから、中等部三年生になるまで、腹痛に悩まされました。