天使の歌姫は大魔姫に恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第二話 天使の過去

少し昔の話。

 

といっても、数年前の事ですけどね。

 

あこちゃんとずっといたい。

その一心で、羽丘女子学園の中等部を受験していた時の事でした。

 

千尋は、あこちゃん以外のクラスメイトから、

イジメを受けていました。

 

存在自体が、ムカつく奴だったから、

区立や公立の中学校が嫌だった。

支援学校に通うことも考えていたけど、

でも、いずれにしろ、あこちゃんと離れ離れになるのは、

絶対に嫌だった。

 

公立や区立の中学校。支援学校。

どっちも、イヤだった。

 

だから、千尋は、あこちゃんと同じ、

羽丘女子学園の中等部を受験するために、

猛勉強をしていた。死にかけることもあった。

塾の月謝も、高額だった。

 

(中学でも、あこちゃんと一緒にいられる。

でも、イジメられる立場に回っては、ダメ。

失敗することは、絶対に許されない)

 

と、必死の思いで、受験して、合格した。

 

でも、そこでも、イジメはありました。

千尋には、悪いところがあります。

 

大好きなあこちゃんが、貶されたり、バカにされたら、

千尋だって、怒ります。時には暴れたこともあります。

 

酷い時には、イジメの主犯格に暴力を振ったこともあります。

その主犯格に返り討ちに遭い、殺されかけたこともあります。

 

中学二年生の頃、千尋は、希望が持てない、絶望のどん底に、

立たされていました。

 

死にたい。その一心でした。

 

あこちゃんに毎日会えるとしても、

学校に通う事が辛い。

 

このままじゃ、あこちゃんに負担をかけてしまうし、

迷惑をかける位だったら、死んだほうがいい。

 

このまま嫌われ続けるなら、千尋は、いなくなった方がいい。

 

千尋は、お兄ちゃんのパソコンを借りて、

密かに調べていました。

 

首を吊ったり、飛び降りなどは、確実に死ぬ。

でも、痛いから、嫌だ。

とんだ、甘えん坊だ、千尋は。

 

(その後、兄にバレてしまい、すごく怒られました)

 

そこで、千尋は、眠るように死にたいと思い、

服薬自殺を、考えていました。

 

薬局で売っている、精神安定剤を、一気に20錠を飲みました。

 

夜中に寝静まった時に。

そして、午前3時、眠りにつきました。

でも、すごい吐き気をして、眠れませんでした。

トイレで、酷い吐き気をしました。

それでも、若干、成分は残っているようであり、

幻覚を見るようになりました。

 

服薬自殺は、失敗しました。

 

あこちゃんは、千尋が気持ち悪そうにしているのを見て、

 

(ちーちゃん、大丈夫?)

 

と、声をかけてくれたのは、千尋にとっての幸せでした。

 

それから、中等部三年生になるまで、腹痛に悩まされました。

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