天使の歌姫は大魔姫に恋をする   作:アッシュクフォルダー

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第三話 人間を辞めた女の子

普通にしていれば、平穏無事な生活を送れていたはずです。

 

でも、千尋は、中等部三年生に進級してから、

あこちゃんに内緒で、密かに、

身体のどこかに、リストカットするようになりました。

 

あこちゃんに会えない日や、

少しでも嫌な時があったら、好きな曲や歌を歌いながら、

ハサミや食事用のナイフで、

手の甲を中心に、リストカットをしました。

 

血は流れて、AB型である、千尋は血を見て、

満足になりました。

 

でも、ある日、夜中にやっていたら、

お兄ちゃんにバレてしまい、怒鳴られました。

 

お姉ちゃんに、怒られました。

 

いつ頃、お兄ちゃんやお姉ちゃんが、

千尋がリストカットしたって、

分かったのか、わかりません。

 

 

そして、学校でリストカットをするようになって、

大いに目立ってしまい、かなりの変わり者という目で、

見られてしまったのです。

 

(昔からの幼馴染である、あこちゃんを除いて)

 

教室の壁には、手首を振って、飛び散った、

千尋の血が付きました。

 

担任の先生に後にバレてしまい、非常に心配していました。

 

密かに家族と連絡を取り合っていたようです。

 

それから、リストカットはやめて、

あこちゃんと一緒にいることを選びました。

もう死なない、死なない、そう千尋は、そう誓ったのです。

病的な真似はしなかったのですが、

お父さんと上手くいかないところもありました。

 

自虐行為をしてきたためか、

変な人と公認されていますが…

でも、みんなからの目は変わりませんでした。

 

夏休みが終わり、秋と冬も終わり、

千尋は高等部に進学しました。

 

(羽丘女子学園は、エスカレーター式の為)

 

無条件で進学しました。

でも、その時から、再び意味もなく、

薬を大量に服用して、死のうと思いました。

振り替えてみれば、千尋は鬱でした。

 

自分は生きる価値のない女の子だと思うようになったのです。

しかし、服薬は大変難しい。

 

途中で目が覚めて、恐怖に陥り、

トイレに逃げ込み、喉に指を突っ込んで、

吐くという行為もしました。

周囲の人に頼ることも無く、

自力で復活を遂げて、翌日は、フラフラしながら学校に行きました。

 

そんな、ゴールデンウイークの時は波乱に満ちていました。

 

「ちーちゃん。手を切ったらダメだよ?

あことの約束だよ?」

 

「わかった。あこちゃんとの約束。

千尋!守って見せる!」

 

と、東雲千尋はこの日を境に、リストカットはしなくなった。

 

千尋は自分の両手を見て、赤や青の痣が、

目立つようになっている事に気が付きます。

 

(この両手は、もはや人間の手ではない)

 

千尋はそう思い、人間を目指してはいけないと強く感じ思った。

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