君と私の言葉の形   作:アッシュクフォルダー

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第五話 美波の強さ

私は聴覚障がいを患っていて、

周りの、みんなに迷惑かけてばかりで不幸にする。

 

他の人に、よく自己評価が低いって言われた。

 

滑らかな発声と聞き取りが困難であった。

 

「障害に甘えず」「強く育って欲しい」という母親の意向から、

ろう学校ではなく普通学校に通っていた。

それでも、情報収集は苦手だけど。

 

忙しそうにしていて、メッセージアプリからでも、

彩ちゃんが疲れてるのが分かったから、

なんとか励ましたくて何週間も予約の取れないカフェを、

彩ちゃんの空いてる日と時間を合わせ、

気合いで予約した。

 

待ち合わせ場所に早く着いた彩ちゃんが多分口の動きからするに、

 

「美波ちゃーん!こっちこっち!!」

と叫んでる気がした。

 

彩ちゃん、うっかり、お忍びで来ているのに、

ばれたら大変なことになるでしょ…。

と、思いつつも手を振りながら、

彼女にいる方に向かった。

 

『彩ちゃん、早かったね』

 

「美波ちゃんに会えると思って早く出ちゃった。

変装してないのにばれなくて悲しくなったよー」

 

『ふ、複雑だね……』

 

たまにスマホのメモ機能を使って会話することもある。

これは屋外の文字が書きづらいときに重宝する。彩ちゃんは、

相変わらず、眩しいなぁ。

感動の再会もほどほどに、カフェへ移動した。

予約は大変なのに時間制限がないのはありがたい。

 

『彩ちゃん、最近バラエティにライブに忙しそうだね。

今日はゆっくりしよ?』

 

「うん」

 

メニュー見て瞳を輝かせて迷う彩ちゃんは微笑ましい。

んー。どっちも、食べさせてあげたいけど、どうしたら……。あ。

 

『なら、二つ頼んでシェアしようよ』

 

「いいね!飲み物もどうしよう~」

 

私はアイスカフェラテを選んで、

散々迷った彩ちゃんはメロンミルクにした。

思ったよりもパンケーキもパフェも大きくて、

頑張って食べきった。

 

「う~…!ここでも千聖ちゃんみたいに、

話しかけられない!」

 

『見つかりやすいのもそれはそれで不便だと思うよ……』

 

「そういえば、ここどうやって見つけたの?」

 

私がこんなところ見つけるのは、確かに不思議だろう。

それは偶然パスパレが出ているテレビを見てたときに、

その後のワイドショーを流し見していたら偶然目に入ったからだ。

その後も、息抜きと、おしゃべりをした。

 

「今日はありがとうね!また誘ってほしいな」

 

『彩ちゃんの笑顔が見られるならいくらでも』

 

私は彩ちゃんの休日に、華を添えられただろうか。

少しでも明日からまた頑張ろうって、元気をあげられたらいいな。

彩ちゃん、いつまでも、一緒にいようね。

 

 

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