君と私の言葉の形   作:アッシュクフォルダー

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第七話 南野美波は丸山彩を守る

丸山彩と南野美波が、一緒に、

買い物に行った時の話だった。

 

「あれっ?南野さーん!久しぶりー!」

 

「…」

 

その女の子は、美波の聴覚器を、

無理矢理、引っ張って、外した!

 

すると、丸山彩が

 

「ちょっと!何するんですか!」

 

「ぶん投げて遊ぶ?あの時みたいにさ」

 

美波は、自分の聴覚器を返したいと思い、

その女の子に返えせと言わんばかりに、

一心不乱に、返せと心に訴えるが、

なかなか、返してくれない。

 

「あっ、うっそ!パスパレの丸山彩ちゃんだよね?

私、ファンなんだよね?サイン貰える?」

 

「…嫌です」

 

「えっ?」

 

「大切な友達を傷つけるような人に、

サインを書きたくありません」

 

「はぁ?アンタ、それでも、アイドル?」

 

「美波ちゃんを傷つける人は、私が許さないから!」

 

「えー?つまり、南野さんが転校した先が、

花咲川女子学園高等部だったから…あーはいはい…

そーゆーこと?なんか、気持ち悪いんですけどー?」

 

「どういうことですか?」

 

「素人レベルのアイドルの、丸山彩ちゃんと、

耳が聴こえない、南野美波ちゃんが、友達?

笑っちゃうよ~!無理して、仲良くしているの?」

 

「違います!だって、美波ちゃんは、

私の大切な友達だから!」

 

「はははははは!ウケるんですけど!

アイドルと障がい者が友達って!」

 

「…」

 

美波は、怒りに盛り上がっていた。

 

「ハッキリ言うわ。私、丸山彩のファン辞めるわ。

っていうのも、最初から、ファンって言うのは、嘘だけどね!」

 

美波は、その女の子の胸倉を掴んだ!

 

「何する気?障がい者風情が!

ただの、友達ごっこにしか、見えないんですけど!」

 

美波の怒りが、限界に達してしまい、

その、女の子を、力いっぱい、ぶん殴った!

 

「美波ちゃん!?」

 

美波は彩の手を引っ張り、その場を後にした。

 

アパートに帰った、美波と彩。

 

二人は、筆談ノートで、やり取りをした。

 

(美波ちゃん、さっきの子は…?)

 

(小学生時代に、私をイジメていた子です。

名前は…右田祐奈って言います)

 

(祐奈ちゃんって子、酷いことするね。

私、絶対に許さない)

 

(殴ったから、きっと、大人しくなりますよ)

 

(本当かな…?)

 

(気絶しているから、大丈夫ですよ)

 

(大事にならなければいいけど…)

 

(彼女がイジメてきたから、

私は花咲川女子学園高等部に転校しました)

 

(そうだったんだ…でも、大丈夫!

私が美波ちゃんを守ってあげるから!)

 

(私は、彩さんを守りたいです)

 

(えっ?)

 

(いつも、頑張っていて、耳が聴こえない私を優しくしてくれる、彩さんは、

紛れもなく、本物のアイドル。弱い人に優しくする、聖母みたいな人です)

 

(言い過ぎだよ…美波ちゃん…)

 

(お風呂にしましょう)

 

(わかった)

 

一先ず、二人はお風呂に入るのだった。

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