迷子の歌姫は精神障がい者と惹かれあう 作:アッシュクフォルダー
新田有希は、12月6日生まれのA型。
21歳の夜間高校の三年生。姉妹の長女。
父は国家公務員。母はフランス人の大女優。
いわゆる、日仏ハーフ。
彼女の生い立ち。
生まれつきの軽度の精神障がいを持っており、
さらには、今に至るまで、友達や話し相手すらいなかった。
障がいのせいで、イジメを受けており、
これが、彼女の人格形成に大きな影響を与えた。
小学生の時から、勉強を放棄しており、
特別支援学級では、寝転んで、ダラダラと過ごしており、
学習意識の欠片は一切無い上、高校受験も全日制高校を目指している上、
(覚えられないから)と言う理由で、中学三年生の三学期の時まで、
一切の勉強をしてこなかった。
中学を卒業するまで、彼女は特別支援学級に在籍していた。
最初はイジメから逃れるための、一時的な事だと思い込んでいたためか、
その為、通常学級で、ロクな教養や授業を受けず、
ひたすら、マンガやアニメやゲームに没頭する日々を送っていたせいで、
学業全般が、著しく低下していく一方だった。
塾にも家庭教師にも通うが、ロクな成果が出ず、
自ら自主的に辞めてしまう。
中学の時は、特別支援学級の男性教師を、
一年に200回の暴行を働いていたが、逆にボコボコにどつかれる。
そして、五教科の勉強のテストも、通常級と同じテストを、
二年生の頃から受け始めるが、当然ながら、著しく良くないので、
勉強をしても、到底追いつかなかった。
成績は常にビリ当然だった。一つの教科で20点未満である。
さらに、厄介なことに、一人で勉強や学習が出来る力が無い為、
父親と付きっ切りで無ければ、とても、勉強が出来ない状態だった。
そんな彼女の将来の夢は、大学に進学する事であるが、
しかし、ただ単に大学に行きたいだけであり、中身は一切考えていない。
当然ながら、彼女は頭が悪すぎるため、夜間高校に仕方がなく、
進学せざる負えなくなった。大学に進学したいという大義名分の元で進学。
そこで待ち受けていたのは、地獄の連続だった。
まず、イジメは、相変わらずのこと、嫌がらせや、授業妨害や、
教師と生徒同士で、暴言や罵倒の繰り返しで、授業が行われなかった。
夜間高校に通っているとはいえ、有希自身が、大学に行きたいから、
支援学校を嫌がった為、どうにか入れたとの事。
有希は、絶望同然の夜間高校で、暴力事件を五度に渡って起こしていた。
こんな、彼女が大学に通えるだろうか…?
挫折と苦労、そして、失敗の連続の彼女に希望と幸せはあるだろうか…?