迷子の歌姫は精神障がい者と惹かれあう   作:アッシュクフォルダー

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第十三話 話とケンカと有希の思考

ライブハウス RINGにて。

 

椎名立希と新田有希は、高松燈と会話をしていた。

 

椎名立希は新田流歌と同じクラスメイトの為か…

 

「流歌から聞いたよ?流歌はアンタは姉妹ってさ」

 

「流歌。それに、華菜や真希という妹がいます」

 

燈が言いだす。

 

「な、何人姉妹?」

 

「五人。四人姉妹です」

 

「どっちなの?」

 

「四女は、流歌とは双子の姉妹として、生まれてくるはずでした。

でも、実際に生まれてきたのは、流歌だけでした。

産まれる前に亡くなったのです」

 

長女が有希。次女が真希。

三女が華菜。五女が流歌。

 

四女がいないのは、その訳である。

 

「お、お父さんは?」

 

「父は公務員です」

 

「じゃあ、お母さんは?」

 

「フランスに住んでいます」

 

「えっ?フ、フランス!?」

 

「パリで暮らしています。それしか、知りません」

 

「そ、そうなんだ…複雑だね…」

 

自分が芸能一家の長女でありながら、

一般人な上に、落ちこぼれって…

自慢も出来なければ、誰にも言えません。

夜間高校の三年生で、21歳。

こんな、出来損ないのお姉さん。私が情けないです。

 

「私は燈ちゃんが好きです。死ぬ程」

 

「し、死んだらダメ!」

 

「そういう意味じゃないけどね。

後、燈は私の燈だから、無暗に近づかないで?」

 

「ボディーガードが増えて、何が悪いですか?」

 

「燈のボディーガードは、私一人で十分」

 

「それでも、私は燈が好きです。守りたい」

 

「ふ、二人とも、ケンカは辞めて!」

 

「わ、わかった…わかったから!燈!ケンカは辞めるから!」

 

事なき事を終えた。

 

新田有希は一人で帰路についていた。

 

(死にたい…多くの庶民が、

行政や政府のせいで、貪られ虐げられる、

この国は、自国民を一切大事にしない!

そんな国は、私は嫌です…)

 

と、有希は国民が一切、

大事にされない今の世の中を知りまくった結果、

死のうと常に頭の脳裏に浮かんでいる。

 

上に立てば、私利私欲に走り、

保身にためにしか、一切考えない連中が支配するなら、

いっその事、この国は無くなればいいと、

常に考えるのだった。

 

18歳の時を思い出した。

 

有希の母親である、フランス人の大女優。

その大女優のファンだと公言する、政治家は意外といる。

 

某県知事は、家族ごとパーティーに招待して、

招かれたが、有希がたまたま県知事の隣にいた。

 

その時、有希は県知事の悪評を知っている為、

コップに入った飲み物を、県知事のスーツに、

わざと、ぶちまけて、大騒動を起こしていた。

 

もちろん、その県知事は、ブチ切れていた。

 

その後、父の説得により、

公にはならず、事なき事を終えた。

 

 

 

 

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