迷子の歌姫は精神障がい者と惹かれあう   作:アッシュクフォルダー

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第十五話 有希は愛音に出会う

ライブハウス。RINGにて。

新田有希は千早愛音に初めて出会った。

 

「有希さんって、燈のこと、好きなんですね?」

 

「えぇ、私を助けてくれた人で、

だから、彼女を守って支えて助けないと!

それに…」

 

「それに?」

 

「燈ちゃんを救いたいんです」

 

「責任感が強いんだねー」

 

「えぇ。それに、私は年上です。

高校三年生の21歳です」

 

「えっと…どこの高校?」

 

「夜間高校です。まぁ、タメ口でも、別に気にしませんので」

 

「わ、わかりました…燈ちゃんも、なかなか、有希さんのこと、

話さないから、なかなか、有希さんに辿り着かなくて…」

 

「この前のライブで、一度、会っていますけどね」

 

「その時は、立希ちゃんとケンカしていて、

燈を巡って、口論していたから、挨拶できなかったからなー」

 

と、二人で会話をしていた。

 

「燈ちゃんは、学校でもアイドルでしょうね」

 

「アイドルだよ~?不思議ちゃんだからね~?」

 

「あっ、わかります!燈ちゃんみたいな、妹。欲しかった」

 

「妹いるんですか?」

 

「います。三人」

 

「へぇ~四人姉妹なんですね!」

 

「はい」

 

本当は、五人姉妹です。

四女は生まれる前に亡くなっている為。

 

「燈ちゃんと、どうやって出会ったんですか?」

 

「私、死にかけていたんです」

 

「えっ?」

 

「私、イジメや嫌がらせを受けてきて、川に飛び込んで、

死んだはずでした。ですが、燈ちゃんと立希さんが助けてくれました。

彼女たちがいなければ、私は死んでいます」

 

「何か…凄い壮絶…」

 

「自慢する事じゃありません」

 

「そ、そっか…」

 

二人の会話が続いた。

 

「有希さんは、どんなことが好きですか?」

 

「小さな女の子と一緒に遊ぶ事です」

 

「へぇ~ひょっとして、ロリコンですか?」

 

「はい」

 

「燈に近づかないで?」

 

と、立希が言いだす。

 

「私は燈さんのナイトです」

 

「だから、燈のナイトは、私一人で十分ですけど?」

 

「まぁまぁ、二人共、似たり寄ったりだし?」

 

「こんな、ロリコンと一緒にしないで?」

 

「私は別にいいけど?」

 

「はぁ?」

 

と、立希と有希は、口ケンカをしていた。

 

それを、そよが止めた。

 

「二人共、騒がしいよ?」

 

「わかったし」

 

「はい…すみません…」

 

「それにしても、夜の学校に通っている人って、

初めて会ったなー」

 

「私も本当は全日制に通いたかったですが、

知的障がいが邪魔して、通いたくても、

通えなかったですから…」

 

と、有希の低学歴コンプレックスが発動した。

 

「そんなことが…」

 

「私は死のうとしていました。

ですが、燈さんが救ってくれたから、

今度は私の番です」

 

「責任感があるなー」

 

と、愛音は感じるのだった。

 

 

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