迷子の歌姫は精神障がい者と惹かれあう 作:アッシュクフォルダー
雨の日 公園の休憩所にて…
有希ともう一人の女の子のお話。
「この子、寝ながら、顔を拭いている…!」
と、ネコのような仕草をしている、制服を着た女の子一緒に居た。
(にゃーん…)
と、その女の子が倒れる勢いで、有希の膝を枕代わりにして寝ていた。
「この子…花咲川女子学園の中等部の子かな…?
華菜と流歌の後輩かな…?
行き場がないのかな…よし、私が面倒を見ないと!」
と、思った有希は、その子の身体を持って、新田家へ…
「この子の面倒を見るわ」
「はぁ~?迷惑って言葉、知らないの?姉貴は!」
と、華菜が怒る。
「だって、可愛いから、好みだし」
「あのね…いきなり、見知らぬ女の子と共同生活なんて、
華菜、嫌なんですけど~?」
「中等部の子だな」
と、流歌が反応する。
「今は雨が降っているし、この子を野放しにする訳にもいかなくて…」
「有希姉は、女の人なのに、女たらしだな…」
「そーそー姉貴は、可愛い女の子大好きのヘンタイのロリコンだからね~?」
すると、中等部の女の子が目を覚めた。
(にゃーん…にゃーお…らーな…)
と、眠たそうに、顔をクシクシしていた。
すると、起き上がり…
(おもしれー女達だなー)
と、言いだす。
「姉貴、この子。家まで送り届けなさい!」
「わかりました」
中等部の子を家まで送り届けた。
後で判明したが、この子は要楽奈と言うらしい。
「おねーちゃん、キモかった!」
「だってー楽奈ちゃんが可愛いですし!
可哀想だったから!襲われたら、私の名誉にかかります!」
「おねーちゃんは、キモいので、名誉もありませーん!」
「…!」
花咲川女子学園 正門前
有希は、楽奈に会おうとしたら…!
「なかなか会えない!」
「あっ、有希さん?」
「立希ちゃん!楽奈ちゃんを探していて…」
「へぇ~じゃあ、一緒に探します?
コイツに用があるので」
「わかった!」
しかし、要楽奈ちゃんは、これっぽっちも見かけず…!
「野良猫はどこへ行った!」
「愛しの楽奈ちゃんが襲われないか心配!」
「そっちかよ…」
と、立希に突っ込まれる。
「あっ!いる!」
「ホントだ!野良猫野郎!燈とイチャイチャしやがって!
それに…睦までいる…!」
「睦ちゃん?」
「野良猫と燈の友達」
「そうだったんだ…」
と、捕まえるのも、面倒になったのか、結局、立希と有希は、
一緒に帰るのだった。
「何だったんだ?」
「さぁ…?」
新田有希。21歳の夜間定時制の高校三年生。
彼女の使命は、小さな女の子や可愛い幼女を、
悪い何かから、守っていく事である!