迷子の歌姫は精神障がい者と惹かれあう 作:アッシュクフォルダー
今日は妹の華菜と一緒にパンケーキを食べに行っていた。
「ほら、お姉ちゃん!華菜のSNSに投稿するんだから、
映えるようにしないさいよね!」
「はいはい」
華菜はSNSの更新を欠かせない。
常に有名になるためや、映えるために、
トレンド入りや、流行りものの情報に目を光らせては、
有希や真希。流歌を巻き込んで、SNSに投稿することが多い。
それを母親が毎回、見てくれるのが、華菜の楽しみの一つである。
「ほら!撮るよ!」
スマートフォンで、華菜は有希と一緒に写真を撮った。
パンケーキ。そして、有希の注文したココア。
華菜の注文した、カプチーノと…映える要素が満載だった。
「こんなの載せて、どうするつもり?」
「華菜が有名になるための手段よ。
トップになるなら、手段を選ばないから!」
やはり、華菜は華菜だった。
「ほら、有希お姉ちゃん!華菜の言う通りにしなさい!」
「はーい」
二人はショッピングモールで、服を買いに行っていた。
色々と服を買った後…
「ほら!お姉ちゃん!華菜をちゃんと撮ってよね?」
「わかっているって」
と、有希は妹の華菜の写真を撮っていた。
華菜は自分のコーデでポージングを取っていた。
有希にとっては、華菜は可愛いし、
どの写真でも良いとは思っている模様。
しかし…
「これも、ボツ。これも!これもボツ!」
「おねえちゃん、私、上手く撮れなったの?」
「えぇ、100点中1点ね」
「それは、あんまりだ…」
有希が落ち込む。
「アイスが食べたいわ。お姉ちゃんの奢りね?」
「えーお金あったかな…」
結局、華菜の為に、レモン、オレンジ、メロンのトリプルアイスを、
有希が買うのだった。
「おねえちゃんは買わないの?」
「別に良いよ。華菜が喜ぶなら、それでいい」
「うわっ、親ばかならぬ、姉バカ?キモッ」
「一応、褒め言葉として受け取ってもらいます」
「そりゃ、お姉ちゃんは、お姉ちゃんだからねー」
帰宅後、新田家にて
「じゃあ、華菜の写真を撮りなさい。
チャンスを与えてあげる」
「わかりました」
華菜が買ってきた服に着替えて…
「ほら!撮りなさい!」
有希は自分のスマートフォンで撮影するのだった。
「数十枚撮れたから、そこから、お気に召されるものを」
「全部ボツ」
「えーっ、お姉ちゃん。撮るの下手なの?」
「うん。華菜のマネージャー程じゃないけど、
だいぶ下手」
「そりゃ、あんまりです…」
と、有希が落ち込むのだった。
華菜がお風呂に入った後、有希も続けてお風呂に入った。
その後、有希は相変わらず落ち込んでいた。
(華菜も小さい時から、結構、負けず嫌いでストイックだから…
おねえちゃんと違うや)
と、有希は内心、そう感じていた。