迷子の歌姫は精神障がい者と惹かれあう   作:アッシュクフォルダー

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第二話 精神異常者の末路

新田有希。

 

死にたい。死んでもいい。死ぬは怖くない。

 

齢21にして、国に絶望していた。

 

そして、元からのイジメと差別と不公平に苦しめられ、

貪られ、虐げられ、教師や同級生に暴行を働いていた。

 

男女関係なく、害を与えるなら、誰が相手でも、痛めつけていた。

病院には何度も送られていた。死を常に実感する日々だった。

 

妹達が、芸能活動で輝いていては、

上の妹はお嬢様大学、下の妹達は、花咲川女子学園高等部に通っている。

 

それなのに、私は精神障がいとうつを患っては、

21歳にして、夜間高校の三年生。

 

中学の時までは、通常学級が主だったが、

特別支援学級に出入りすることが多かった。

 

私は何もいらない。欲しいのは、【善と死】だけ。

 

(あの女の子。高松燈ちゃんに私の自殺しようとした時に、

私を助けてくれた。でも、燈ちゃんは、どうして、私を助けたんだろう…

彼女とは、初対面かつ、見ず知らずの女の子なのに…)

 

と、私はその夜中、考えていた。

 

八つ当たりや叫んだりはしなかった。

私にとって、八つ当たりする人は、マナーや常識を守っていない、

そんごそこらの人達に暴行を加える事。

 

酔っ払いから、席の占領、クレーマーを相手に、

怒鳴る人でさえ、堂々と暴行をしていた。

 

人種や顔に一切関係なく、傷害事件は起こしていたが、

逮捕されたのは、一度きりである。

 

その癖に、物は大切にする。

 

【人は罪を背負う存在。それ以外は無し】

 

誰かが、そう教えてくれた。

 

それが、私の生きる行為だった。唯一無二の。

 

 

そして、今日も傷害事件は起きようとしていた。

ハンカチが落ちているのを、指摘して、

近くに立っていた男の人と口論していた。

 

「何を言っているんだ!」

 

「だから、ハンカチ、貴方の物じゃないですか?」

 

「日本語も喋れねーのか!おい!」

 

ボコッ!

 

「じゃあ、このハンカチは、どうしたらいいんですか?」

 

と、私は叫んだ。男の人の顔を堂々と見て。

 

「俺が知ったことか!暴行は犯罪だ!」

 

「じゃあ、口の利き方を私が教えてあげます」

 

その後、近くの通行人に通報されてしまい、警察が来そうになった。

 

私とその男の人は、警察の厄介になった。

 

警察の調べによると、

そのハンカチは、男性の物ではないことが判明した。

 

有希は男を指摘して、その男は有希と口論していた様だ。

 

「あのねぇ、警察も暇じゃないんだ。

騒動を起こしたら、警察も余計な手間暇かけるし」

 

「そうですか。私は警察は信用していませんし、

政府の言いなりとしか、思ってませんから」

 

警察は有希の発言に呆れていた。

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