迷子の歌姫は精神障がい者と惹かれあう   作:アッシュクフォルダー

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第四話 有希の妹達

新田家。東京都港区にある、高級一戸建て住宅。

 

「ただいま」

 

「おかえり。また、小さな女の子を追いかけ回していたの?」

 

「そんなことしていません!」

 

「姉貴なのに、すぐムキになるんだから~」

 

「ほっておいてください」

 

新田華菜。

真ん中の妹で、花咲川女子学園高等部の二年生。

現役のアイドルで、キッズモデルで何度も雑誌に掲載されていた。

トップを飾る事も、多かった

 

 

「お姉ちゃん、ずぶ濡れみたいだけど…?」

 

「…川に落ちただけ」

 

「どうして、川に…?」

 

「死にたいから」

 

「…早くシャワーを浴びた方が良い。体が冷えるから。

それに…姉として、プライドは無いのかしら?」

 

「そんなのは、無い」

 

新田真希。

上の妹で、白雪女子大学の経営学部の一年生。

花咲川女子学園高等部と中等部のOG。

パリコレのモデル経験がある、現役のモデル。

 

シャワーを浴び、身体を石鹸で洗い流した後…

 

(有希自身は、シャンプーは付けないくせに、リンスは付けるらしい。

その上、お湯で、洗うようだ)

 

シャワーから上がった後…

 

「あっ!見て!SNSで、川に飛び込んだ人がいるって書いてあるよ!」

 

「…私だ」

 

「マジで、やめて欲しいんですけど?これで、死んでしまって、

華菜たちが、えらい目に遭ったら、どう責任取ってくれるの?

まぁ、トレンドには、入っていないから、どうにでもなりそうだけど?」

 

SNSは、人が川に飛び込んでいるとして、ちょっとした騒ぎになっていた。

 

「私は、真希や華菜、流歌とは違う」

 

「そーだよね?芸能一家の一番上の姉が、

あろうことか、うつと精神病を患っていて、

それに、小さな女の子を助けるって、気持ち悪いにも程があるんですけど~?」

 

と、華菜が、私にちょっかいを出した。

 

「私には何もないし、何も持たない。

唯一の望みは、幼女たちの幸せ。小さくてかわいい女の子を助けられるなら、

死んでもいい」

 

「だーかーら!その、姉貴の幼女好きが、キモイんですけど?」

 

「別にいいじゃない」

 

と、有希が自分の部屋に戻るのだった。

 

有希の部屋。そこには、妹の真希と、少女や女の子が活躍するマンガばかり、

本棚で溢れかえっていた。常に有希と真希とで、読みまわしていている。

 

「フフフッ…小さな女の子を守る!守って見せる!」

 

と、有希は今日も、小さな女の子が活躍するマンガばかり、

読み漁って、妄想を繰り広げていた。

 

(やっぱり、幼女は最高です!最高過ぎます!

この世の宝は、紛れもなく、小さな幼女!

妖精のようで、天使のようで…)

 

と、有希は自分が守るべき、幼女の人物像を妄想するのだった。

 

 

 

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