迷子の歌姫は精神障がい者と惹かれあう   作:アッシュクフォルダー

6 / 20
第六話 有希が起こした災難

変な男の人が、小さな女の子を襲おうとしていた!

 

この人たち、見た感じ、男の人達だ。

 

集団で、小さな女の子に手を出すなんて許さない!

 

「この子に、何の用ですか?」

 

と、男達に睨んだ。

 

すると、小さな女の子が!

 

「助けてください!変な人に襲われそうで…」

 

「わかりました。弁護士と警察やお天道様が許しても、

この新田有希が、貴方達の命を奪うまで!」

 

(何言っているの?このお姉さんは?)

 

小さな女の子も、男達も、みんな総出で、そう思った。

 

複数の男達では、不公平だと思ったのか、

黒人の男性が、有希と殴り合った。

 

もちろん、有希はボコボコにされる。

 

「ま、守れなかった…!でも、まだ勝負は終わっていない!」

 

と、男に身体でしがみつく。

 

「逃げて!」

 

と、有希が叫ぶ!

 

小さな女の子が頷いた。

その女の子が、家まで、きっと逃げただろう。

 

もう二人の男性達は、唖然としていた。

 

その後、近くを通った、警察官に一部始終を目撃されてしまい、

私も含めて、全員、傷害罪と乱闘により、

逮捕となったが、11時間後に保釈された。

 

尋問の際、有希は警察官に対する敵対心をむき出しにしては、

余計に、保釈を遅らせたようだ。

 

有希は泣いていた。

小さな女の子を守ることが出来なかったことに対する絶望感のあまり、泣いていた。

 

「私が助けないと…誰も何もしないなら、悪い方向に向かうなら、

私の手で、幼い女の子の命を救いたい!助けたい!」

 

でも、不思議と、むやみやたらに八つ当たりや物の破壊行為はしなかった。

 

その後、腹いせに、ディスカウントストアに来店したのが運の尽き。

有希はクレーマーを、殴って乱闘寸前に!

クレーマーと一緒に、店の事務所まで連行され、大変な目に遭うのだった。

 

有希の父が、迎えに来た。

 

「有希。わかってはいるが、あんまり、人に暴力を振ったら…」

 

「でも、暴力振わなかったら、あの子を…助けられなかった!」

 

「有希の気持ちもわかるが、あんまり、お父さんに迷惑かけないで欲しい」

 

「…」

 

有希は憎んでいた。小さな女の子に手を出そうとして、それを守ろうとして、

戦っているのに、悪者扱い。

 

有希は、それでも、自暴自棄にはならなかった。

何故ならば、なったところで、意味が無いと思うからである。

 

(燈ちゃん。どうして、こんな私を助けてくれたの?

あの時、私、死ぬはずだったのに、

悪は全て倒さないといけないからかな。

だから、私はもっと強くならないといけない)

 

有希は燈に恩義を感じつつ、燈を助ける為にも、

有希は見えない敵と戦うのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。