うるせぇ!俺に計画性なんてねえ!
20XX年、人類は科学を発展させて宇宙へと旅立った。幾多の発見、争い、挫折を乗り越えた先、とある物を見つけた。それが「アビリティ・ストーン」と呼ばれる、未知の物質だ。人類はその力に魅了され、知らず知らずのうちに世界を変えることになるとは想像すらしていなかった。
アビリティ・ストーン。触れることで、人の肉体を破壊し、最終的にはその者に「異能」を与える、恐るべき力を宿していた。
20XX年5月19日、最初の異能が発現した。その者は一人の男――異能者として、世界を震撼させ、世界秩序を崩壊させるきっかけを作った。最初の異能者の登場は、全人類にとって衝撃的であった。団結し、必死に戦った。ついにはその者を破壊することに成功した。しかし、破滅の種は既に撒かれていた。
異能者は死に際に「異能の種」を世界中にばら撒き、それに触れた者たちが新たに異能を得ていくこととなった。
世界は変わった。人々の「力」が暴走し、犯罪、戦争、支配が世界中で頻発する。制御不能な異能を持つ者たちに、もはや秩序を守る手段はなくなった。そこで、世界連合「WU」はついに決断を下した。異能所持者を隔離することを決定し、その手段として選ばれたのは、日本、崩壊した北海道全域――「異能都市」として、すべての異能者を集めることとなった。
その中でも、異能の強さが際立つ子供たちは「PAC」と呼ばれ、特別に設立された「異能学園」に集められた。学園内では、異能者同士が訓練され、監視の目が光る中で日々を過ごすことになる。孤立した世界で、彼らの異能をさらに封じ込め、徹底的な管理が行われる――その目的が何なのか、誰もが気づかぬまま。
――
「………」
彼はガリオン・E・ドラグノフ。異能学園に編入されることになった15歳の陰気な少年だ。現在、学園の門前で待たされている。
(異能学園とか聞くけど、俺、異能なんて持ってねぇよ!なんでこんなところに来てるんだよ!炎をバババーッてやったり、稲妻ドカーンなんてできねぇし!)
そう、ガリオンは異能を持たないのだ。なぜ異能学園に編入されたのか――その理由は分からない。
「ドラグノフさん、どうぞいらして下さい」
その声に、ガリオンははっとした。門が開くと、そこには一人の白衣を着た男性が立っていた。
「貴方がドラグノフさんですね?」
「は…はい…」
緊張しながらも、ガリオンは頷いた。門を通り抜け、彼に案内されて行く先には、見慣れない機械の並んだ部屋が広がっていた。
「それでは、これを頭に装着してください」
男性が差し出したのは、奇妙なヘルメットのようなものだった。
(え?え?大丈夫?なんか脳から情報抜き出されそうじゃない?昨日のオカズとか…いや、でもやるしかないか!)
ガリオンは少し怯えつつも、無理にヘルメットをかぶる。
「これに触れてください」
ガリオンの前には、さらに機械が置かれていた。少し迷った後、彼はその機械に手を伸ばす。
「いきますよ。力を込めてください」
男性の指示通り、ガリオンは自分の体に力を込める。しかし、何かがうまくいかないような、変な感覚が背筋を走る。
(やばい!なんか吸われてる感じがする!)
5分後
「終わりです」
「ハァ…ハァ…」
「測定しますねー」
(俺の異能ってなんだ…?強そうなやつがいいな!ああ、でもなんでまだ異能都市に来てるのに測定なんかされるんだ?教えてナレーター!)
知 ら ね ぇ よ
ガリオンがナレーターにツッコミを入れられたその時、研究員が驚いた表情を浮かべる。
「…?おかしいな」
「え?」
「結果が出ました」
研究員はゆっくりと画面を見つめ、困惑の色を浮かべる。
「貴方の異能は…」
ガリオンは息を呑み、結果を待つ。
「不明、です」
「…は?」
研究員は無言で画面を見つめた後、再度説明する。
「正確に言うと、なにかはあります。ただ、その内容が判別できません。 」
(その「なにか」って何だよ!)
「とにかく…測定は終了です。また、何かあれば気軽にお申し付けください。」
ガリオンはぼんやりとした気持ちで部屋を後にした。その後、面倒な手続きを済ませ、急いで寮へと向かう。
(早く寝たい…。もう、どうでもいいや。)
歩きながら考えていると、突然、前方から足音が近づいてきた。
「ぃってえなぁ!何してくれてんだテメェ!」
うるさい声が響く。振り返ると、そこには典型的な不良たちがいた。
「何だ、こいつ。ナメてんのか?」
不良の一人が手に力を込めると、岩石のようなものが彼の手を覆い始めた。
「
不良が振り上げた巨大な拳をガリオンに向けて振り下ろす。
(やばい…殺される!)
ガリオンはとっさに手を顔の前にかざす。
――
その瞬間、岩石の拳は何も無かったかのように、完全に崩れ落ちて消失した。
「え…?」
不良が驚き、目を見開く。
その拳が消えてなくなると、不良は足をすくませ、後退り始めた。
「何だ、コイツ…!」
その様子をガリオンは冷静に見守っていた。
(無効化?)
「お前、どういう能力だ…?」
不良が震えながら、声を震わせて問いかけてくる。ガリオンは無言で答える。
「…わからない」
そして、不良は恐怖から完全に逃げ出した。
その後ろ姿を見送ると、ガリオンは自分の手を再度見つめた。
(俺、なんでこんな力を持ってるんだろう…。)
その時ガリオンは、ふと思い付いた。
(俺の能力って……無効化?だとしたら、異能って俺とってはほぼ無意味じゃね?)
(俺の前には異能は関係ない。なら…取ってやろう。ここのテッペンを、最強を!)
ガリオンは決意する。この異能で異能を消し去って
オリジナルって書くのむずいなぁ…