※八幡視点に戻ります。
えーっと、話を要約するとコンテナの中でなにかヒントがないか探してると、施設の情報とスペアのパワードスーツと時限爆弾があった。
急いでパワードスーツを着て爆発に巻き込まれて施設の情報を元にここに来た。
「…てわけだ」
「ば、バカ!死んじゃったかと思ったんだからね!?」
「ホントですの!てか死んじゃえバーカバーか!」
みんな口々に悪口を連発する。ひでぇ…てか白井に至ってはキャラ違うし…。眼鏡のおばさんは「誰だスペアなんて用意したのはぁ!」とかブチ切れてる。
「で、安心してる所悪いんだがお前ら逃げろ。まさかお前らがキャパシティダウンのこと忘れてると思ってなかった。今超ピンチ」
そう、今戦えるのはパワードスーツを着てる俺だけである。
「佐天」
「え、なに!?」
「木山先生と一緒にそいつら運んでキャパシティダウンを壊して来い。ここは俺が食い止める」
「で、でも今度こそ死んじゃうよ!」
「全滅して子供達が救えなくなるよりマシだ!」
俺が怒鳴り返すと、白井が佐天さんの肩に手を載せる。
「さ、佐天さん…あの男の言う通りですの。頼みます」
「白井さん…分かりました!」
で、二人で全員担ぐ。
「死なないでよ」
「わかってる」
そのまま送り出した。
「おい、本気であんた私達食い止められると思ってんのかぁ?」
正直無理だと思う。でも、それでもやるしかない。
「お前のそれ、よく見たらプロトタイプじゃねぇか。そんなんでこの数の新型倒せると思ってんのか?」
「分かってねぇのはお前だ」
そこで言葉を切ってニヤリと笑って見せる。
「モビルスーツの性能の差が、戦力の決定的差でないことを、教えてやる!」
そう言った瞬間、向こうがマシンガンを乱射。それをかわすにかわした挙句、俺は接近した。
「当たらなければどうということはない!」
で、コクピットである顔面をぶん殴った。ガラスが割れて、中身の奴の顔もぶん殴り、気絶させる。ゴキャッていう人の顔から出るとは思えない音がしたけど気にしない。そして、マシンガンを奪うと、今度はこっちが乱射。
「乱れ撃つぜぇっ!」
やっべ!超気持ち良い!このまま戦い続ければニュータイプでもSEED覚醒でも出来る気がする。と、思った瞬間、片足がもぎ取られた。もぎ取った奴の顔面をゼロ距離でぶち抜くと、片足でジャンプし、マシンガン二丁を構えた。
「ターゲット確認、破壊する」
これでバスターライフルとかあれば完璧なのになぁ…。まぁ仕方ないか。と、思ったらさらに片足取られる。やっべ…動けねぇ…。
「ははっ!随分と調子に乗ってくれたじゃねぇか。でもここまでだな。おい!早くさっきのガキどもを追え!」
おばさんに言われ、動き出す余りのパワードスーツが動き出す。あの、ババァなんもしてねぇ癖にうぜぇわ。
それに甘いよ、おそらくもうキャパシティダウンは壊された。だが、上には佐天や初春みたいに戦えない奴もいる。
そして、俺のランドセルはまだ生きてる。
俺はエンジン全開にして俺に銃口を向けてる奴に特攻した。
「なにっ!」
「ここから、ここから、出て行けぇぇぇーーっ!!」
そのまま出口まで押し出す。そのままここから出ようとしたパワードスーツごと巻き込んだ。そしたら、ちょうど戻ってきた御坂達とすれ違う。
「νガンダムは伊達じゃない!」
「あ、あんた…!」
その瞬間、後ろにいた奴が俺のパワードスーツのランドセルを狙撃。俺の機体は爆発した。死ぬほど痛いぞ……。
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目を覚ますと、病院だった。えーっと、あの後どうしたんだっけ…。突撃して撃たれて爆発して…。あぁ、助かったのか。起き上がると、背中痛くて結局起き上がれない。
「比企谷さん?」
呼ばれて横を見ると御坂、白井、初春、佐天、木山先生、春上と知らない子がいた。
「気が付いた!?大丈夫!?」
「死ぬほど痛いぞ…」
「し、死んじゃうんですか!?ひ、ひひ比企谷さん!」
「初春落ち着いて、比喩だから」
や、本当死ぬほど痛かった。ヒイロの気持ちがよく分かった。
「あんた、あの後から丸三日寝込んでたんだから…」
「マジか…で、あの後どうなったの?てかどうやって助かったの?」
「すごかったんですよ。比企谷さんが爆発してから御坂さんと白井さんがブチ切れてパワードスーツ壊滅させちゃったんですから」
「う、初春!余計なことを…!」
「そ、そうよ初春さん!」
あ、そう。で、そのカチューシャの子は誰なんですかね。
「あの、あなたが私達を助けてくれたんですか…?」
「え?そうなの?」
「私の生徒達だよ」
木山先生が説明する。なるほど、そういうことね。
「別に助けたわけじゃない。結果的にそうなっただけだ」
「出た、捻デレ〜」
茶化すように言う佐天。おい、なんでその単語をお前が知ってる。
「それで…その…」
カチューシャの子は顔を赤くしてなにか言いづらそうにもごもごする。なんだよ…。
「その、私とお付き合いして下さい!」
『ぶふっ!』
春上さんを除く全員が吹き出す。当然俺も吹き出した。
「な、枝先さん!ななななにを!」
「そ、そそそうだよ!枝先さん落ち着いて!」
「ゆ、許さんぞ!こんな男と交際なんて私は許さん!」
「木山先生、お父さんみたいなのー」
「お父さん!?お母さんじゃなくて!?」
と、枝先さんとやらの台詞で全員が取り乱す。
「や、ちょっと落ち着いて。まず君のフルネーム知らないし俺」
「あ、え、枝先絆理です。それで…お返事は…」
えー…なにこの子…頭飛んでんの?
「いいんじゃない?あんた、このチャンス逃したらもう機会なさそうだし」
「「「絶対駄目!」」」
御坂が言うと、白井、初春、佐天が断ち切る。ちょ、そんなに俺に彼女が出来ちゃいけませんか…。
「と、とにかく枝先さんももう少し考えて、ね?」
佐天がそう言うと、枝先は「わ、分かりました…」と、言う。正直、助かった。
「じ、じゃあ私達はもう行くから」
「お大事に比企谷さん」
そのまま全員病室を出て行く。あー結局俺が怪我しちまったか…ま、こんなのも悪くないか。とか思ってたらバタンッ!とドアが開く。
「神裂…」
「ひ、比企谷!大丈夫ですか!?」
「お、おう…」
「なら、良かった…」
お前どんな怪我だと思ったんだよ…。にしても、なんかアレだ。自分を心配してくれる人がいるってのはいいな、なんか。なんてこと思ってたら、神裂が俺の顔を見てるのに気が付いた。
「どうやら、解決したようですね」
「追い出されたんでしょう?」
あーそーいやそーだったな。
「ま、なんとかなったわ」
「そう、ですか」
微笑む神裂。なんだかんだで俺とこいつも仲良くなったのかもしれない。
「でも、次からはこんな怪我しないでくださいね」
「あぁ、わかってる」