目が覚めた。早起きだ。神裂ですら寝てる時間。なんでこんな早く起きたんだ俺。まーせっかく早く起きたんだからたまには外を出歩くか。早起きは三文の得。ちなみに三文って60円くらいらしい。なんか微妙な額だな…。
とりあえず、コンビニへ向かいMAXコーヒーを補充しに行く。とりあえず一箱分あれば平気かな。うん、問題ないと思ったら隣でナイアガラの滝の如くカゴにブラックコーヒーをぶち込んでるやつがいた。
その癖、髪の毛は白くて目は赤い。なに、ウサギなの?月に代わってお仕置きよ!
「なンだよ?」
見過ぎていたせいか、なんか言われてしまった。なんて返そうか迷っていると、そいつは俺のMAXコーヒーに目を止める。
「それ、うめェのか?」
「あぁ、それはもうこの世のすべての飲食物に勝るな。ラーメンとタイマン張れるレベル」
「………」
そのままレジに向かうそいつ。え、聞いといて無視?お笑いの基本?
そいつはその大量のブラックコーヒーを購入すると、俺を見て、出口に来い的な視線を向けて来る。俺もMAXコーヒーを買うと、そいつの後を追う。外に出ると、鉄パイプやら廃材やらを持った連中が待っていた。
「え、なにこれ」
「聞いたぜ、てめぇどっかのレベル0にのされちまったんだってなぁ」
どうやら、隣の人に言ってるみたいだが、本人は無視して通り過ぎようとする。そいつに廃材で殴り掛かる周りの人。
「あぶねぇっ!」
俺はその廃材野郎を飛び蹴りした。
「ア?」
「なんだてめぇは!」
そのまま殴り掛かって来るやつらを俺はボコボコにする。よかったよ、元魔術師で。
「オイ」
不意に声を掛けられた。目の赤いコーヒーの人が立っている。
「お前、余計な手ェ出すな」
「は?だってお前が狙われて…」
「イイから。こいつらは俺に触れることすら出来ねェ」
「っても、全員倒しちまったけど…」
「…能力者か、お前?」
「いや?無能力者だ」
「……ちょっとコイ」
なんだよ…なんなんだよこいつ。近くの公園にいき、ベンチに座ると言った。
「オマエのそれ、一つ寄越せ」
「は?いやこれ俺が買った…」
「俺のもやるからオマエの寄越せ」
「いや俺ブラック飲まんし」
「は?」
「え?」
「オマエそれブラックじゃねェのか?」
「いやガッツリ入ってますが」
「…………」
「…………」
「カスが」
「おいそれどういう意味だウサギ」
「はァ?誰がウサギだコラ」
「真っ白ヘアにレットアイズとか完全にゆきうさぎだろうが。てかカスってなんだよ」
「コーヒーに砂糖入れるなんてイかれた味覚の奴は死んじまえばいいんだ」
「死ねとか殺すとか軽々しく言うんじゃねぇよ。ぶっ殺すぞ」
「はァ?やってみろやコラ」
「ねぇねぇ」
「「あ?」」
不意に幼女の声がして振り向くと、御坂のちっこいのがいた。
「えっと、どっちに用があるんだ?」
「どっちも!ってミサカはミサカは欲張りになってみたり!」
あぁ、御坂の妹さんね。しかしそっくりだな。
「いいか?欲張りなやつってのは必ず失敗して両方ダメになっちまうんだ。つまり、片方に絞った方がいいぞ。と、いうわけでウサギ、月に代わってお仕置きしてやれ」
「だからテメェは舐めてンのか。てかテメェが面倒見りゃいいじゃねェか」
「いや俺はほら、アレだから」
「とにかくお願い!ミサカの面倒を見て!ってミサカはミサカは可愛らしくウィンクしておねだりしてみたり!」
「だってよ。俺お腹が頭痛だから、じゃあな」
「オイ、待て!てか早ッ!」
ウサギの制止も無視して俺は帰った。いやなんつーかアレなんだよ。インデックスの時と同じ感じがすんだよな。それに俺はほら、これから風紀委員だし。うん。
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帰ると、すでに神裂は起きていた。
「お帰りなさい。どこに行ってたんですか?」
「コンビニ。たまたま早く目が覚めたしMAXコーヒーでも買いに行こうと思ってな」
「そうですか。朝食が出来てますよ」
で、二人で飯を食べる。そういえば…
「今日までか。神裂がここにいんのは」
「そういえばそうですね。明日からは私はイギリスにもどります」
「なんか、今までサンキューな」
「いえいえ、仕事ですから。それに、私も楽しかったです」
「…………」
なにか、こう…お礼がしたいな。でもこいつがなにが好きとかわかんねぇし。でもプレゼントは気持ちが大事だしな…ジャポニカ学習帳でもいいかな…。なんてかんがえてると、風紀委員の時間になってしまった。
「行って来るわ」
「はい、いってらっしゃい」
「神裂」
「はい?」
とりあえず、こう言っておくことにした。
「今日までお疲れさん」
「はい」
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風紀委員の支部に来た。ドアを開けると、御坂が復帰していた。
「あ、おはようございます比企谷さん!」
「おはよーございまーす!」
「おはようございますの」
「おはよー」
「うっす」
と、いつものように挨拶をする。
「じゃ、早速仕事してもらいますわね」
白井に言われて俺の目の前にテレポートして来たのは書類の山。
「無理だ……」
「弱音吐いてる暇があるならさっさと片付けてください」
最近は初春まで冷たくなってきたな…。
「比企谷さんお茶入れてー」
俺は言われるがまま仕事を中断し、全員分のコップを出すとお茶を入れ始め…ていうかなんで部外者より低カーストなの俺…。
「はいお茶」
コトッと律儀に全員の前に置く。そしてまた仕事に戻った。そのまま、女子組がのんきにお話ししてる中、俺は一人黙々と仕事を続ける。が、神裂になに渡したらいいか分からず悩んでたら仕事はあまりはかどらなかった。
そして、昼頃。
飯にするか…。そう決めると俺の行動は早い。立ち上がって誰にも気付かれることなく支部を出た。と、思ったら…。
「どこに行くんですの?比企谷さん」
あ!野生の白井が飛び出してきた!ていうかテレポートして来た…。……そうか。
「なぁ白井。風紀委員の後って時間空いてるか?」
「へ?あ、空いてますが…な、なにか用事ですか?」
「あぁ、お前神裂知ってるだろ?あいつ今日でイギリスに帰っちまうんだけど。今日までお世話になってたからなにかしら渡してやりたいんだが…なに渡せばいいか分からなくてな…」
「なにかしら案は浮かんだのでしょう?それではダメなのですか?」
「じ、ジャポニカ学習帳とか?」
「あなたはそれをもらって喜びませんよね?」
「はい…」
「分かりましたわ。今日の六時頃に待ち合わせでいいですわね?」
「じゃ、よろしくな。俺は飯食う」
「わかりましたわ。では失礼します」
で、白井はまたテレポートして戻る。その瞬間、支部でどんがらガッシャーン!とか音がしたけど気にしない。