ドルフロ世界日本と日本がつながったら   作:Japan Defense Force

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備え

 

「私は、日本防衛軍陸上自衛隊本土方面隊第二師団第二特殊武器防護隊所属、

 現場指揮官の〇〇少佐だ。所属及び氏名を教えてもらいたい。」

 

「日本国陸上自衛隊東部方面隊第一師団第一特殊武器防護隊所属、現場指揮官の〇〇2佐です。

 貴官らに危害を加える気は毛頭ないと伝えておきましょう。(ぼ、防衛軍?それに本土方面隊?)」

 

「無礼、失礼しました。(防衛軍ではない?隊時代か?)」

 

困惑しているが・・・

相手が友好的な知的生命体の場合には可能な限り良好的な印象・関係を築くこと、

と政府から命令が出ている以上、そう答える他ない。

 

「・・いや、まずは別世界の人間と平和的に出会えたことを喜ぶべきでしょう。」

 

「・・・我々は、装置の先の土地へ調査部隊として派遣されました。

 また、友好的な関係を築くのも任務のうちに入っています。

 ・・検査員、異常は?『ありません!』了解。

 では、最低限の人員をこちらに残し、これからどうするかを上に報告しに行きます。」

 

「わ、わかりました。

 それまで我々も受け入れの強化やあなた方へ渡す情報の準備を行っておきます。」

 

「こちらも出来る限りの準備をして交流に向かいます。

 ・・・こちらの予定は、残した人員に逐一伝えます。

 総員乗車!これより帰還する!」

 

通信兵とその護衛を残して、殆どの人員が乗車していく。

 

「それでは、失礼します!」

 

「ああ、友好的な関係構築の為に。」

 

「ええ。」

 

二人は握手をしてまた別れた。

 

 

ーーーーーーー

ドルフロ世界

 

日本国北海道札幌市中央区北3条西6丁目1

首相官邸

危機管理センター

 

「さて、我々も動かんといかんな。」

 

「ですね。」「えぇ。」

 

そう言って、作戦を見ていた鳥海総理以下各大臣達は、付き添いの事務次官に関係各所との調節

こちらの世界の説明などを準備させた。

 

「作戦から得られた情報は、多い」

 

発言したのは、夕雲防衛大臣だ。

 

「分かるのですか?防衛大臣、別世界とはいえ。」

 

反応したのは、総理だ。

 

「ええ。別世界とはいえ私の古巣・・それに隊時代です。

 あちら側の備品を見ましたが、20年代に導入された物です。

 彼らは、最初に防衛軍ではなく自衛隊と答えました。

 歴史が違う可能性があるとはいえ、

 我々の世界からすれば20年代の技術は持っていると思われます。

 ・・・それと向こう側にコーラップスが有るならば、

 北蘭島事件のようなことが無いよう伝えるべきかと。無論その有無を確認してからですが。」

 

「ああ、ありがとう、ではそれを各所に伝えてくれ。向こうとの交渉に利用できるだろう。」

 

「はい」

 

「ほかにも、諸外国への影響やそれが及ぼす我が国への影響を予想し試算してくれ。」

 

「ただちに行います。」

 

「では、一週間後に向こうとの本格的な接触・交流を行う。」

 

「了解しました。」

 

そうして、各大臣が席を立った。

 

 

ーーーーーーー

正史世界

 

東京都新宿区市谷本村町5−1

 

防衛省

 

 

「こちら異常事象対策・調査本部、・・・・・・・・はぁ?!

 現場から緊急電!すぐに官邸に上げろ!」

 

「わ、わかりました!」

 

「電話もってこい!資料も作らんといかんぞ!」

 

「官邸にこれ持っていってくれ!」

 

と、忙しくなる。対策・調査本部であった。(n徹目)

 

 

 

数時間後・・・

 

日本国東京都千代田区永田町2丁目3ー1

 

首相官邸

 

「はぁ。」

 

ため息を吐くのはやはり飛鷹内閣総理大臣である。

 

国会では、駐屯地の出来事について野党からしつこい追及に耐え。

その後の会議で夜まで仕事に励む毎日である彼にとって、

この緊急報告書は、仕事がまわりに回る死のメリーゴーランドである。

 

概要は、市ヶ谷の職員から聞いているため、いちいち驚いていられない。

 

次にするべきことを考えねばならない。

 

相手が、一週間近くの準備期間をとってくれたというのは、

働き詰めの彼にとって、一日の休暇を与えられたようなものだ。

・・・とはいえそんな1日をも潰さなければならない程に相手との交流に

気をつけねばならない、相手が別世界の日本人だとしても。

技術において我々は、劣っているのだから。

 

昔、日本への開国要求によって技術格差から不平等条約を結ばされた、

我々だからこそだ。

 

1853年の黒船来航時、日本は外国からの要求を一方的に受け入れざる負えなかった。

当時の外国船から情報を収集し、いつでも大丈夫なよう備えていた。

しかしそれは、技術格差の前には意味をなさなかった。

それは現代も同じだ。

小国は大国の都合に巻き込まれる。

アフリカや中東などがそうだ。

軍事力という技術格差によって壊れる軍事・経済バランスは、

この極東というとてもシビアな情勢が世界に波及しかねないのだ。

 

それを防ぎ、仮初であっても平和な日本を目指す。

そのために彼は、心身に負担をかけながら仕事に向き合うのだった。

 

 

ーーーー

 

一週間後

 

 

地上からは、各省庁の上級官僚・外務大臣の乗る車がテレビ局のカメラに

 

飛行制限区域外の放送ヘリから高倍率でゲートから出てくる一団が捉えられたのだった。

 

 

 





次回は一週間の間にあった世界各国の思惑です。
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