ヒロアカの世界に異物を一つ 作:きょうぞうちゃん推し
最近、裏の世界は大いに荒れている。これまでAFOという巨悪が統制していた為に無秩序ながらそこには一定のルールがあった。良くも悪くも裏の世界はAFOを中心に秩序が出来ていたのだ。
しかし、そのAFOはオールマイトとの決戦以来姿を消した。死んだ、というのが確実な噂として出回っているが実際に戦い、瀕死にまで追い込まれた彼女は到底死んだとは思えなかった。だが、ここまで姿も、痕跡も見せていない事から動けない程の重傷を負い、活動できていない事は確かだと予想していた。でなければここまでなんのアクションも起こさないはずがないのだから。
「ふふ、どうやらこちらも仕上がってきたようですわね」
そういって笑う彼女の眼前では崩壊の個性を自在に操る転孤の姿があった。個性を伸ばすために集めた
贋造魔女の能力で
「そろそろ実戦もよさそうですわね」
彼女も何時までも潜伏するつもりはない。天使の熟練度も総合的に7割を超えたと思っており、本格的に活動を再開しても良いと考えていた。そうなれば転孤に訓練をさせるヴィランやヒーローも楽に揃えられるだろう。
「転孤君」
「っ!? な、なんだよ……」
トラウマのせいか突然声をかければびくりと体を震わせるようになった転孤に
「そろそろマネキン相手の訓練も終わりで良いでしょう。つまり、実戦訓練をしましょう」
「っ! やっとか! 早く、早く壊したい!」
転孤はまるで玩具を与えられた子供のような純粋な眼で破壊衝動を口にする。それがどれだけ狂っているかなどもはや彼には分らないだろう。そういう風になるように彼女が育て上げたのだから。
「ですが最初はその辺のチンピラからですわ。いきなりヒーローと戦っても負けるでしょうし」
「そんなことはない」
「
そのように言えば転孤は不貞腐れたようにそっぽを向いた。最近発表されたヒーロービルボードチャートJPで35位と知名度で若干順位を上げられていないだけのヒーローを相手に齢10程度の転孤に真っ当に戦えという方が酷であろうが彼女は本気でそう思っていた。
そもそも、絶対的な盾を素の身体能力で叩き潰す
「なので最初はまずは何処にでもいる、いなくなっても誰も気づかない、気にしない路地に潜むチンピラを相手にしましょう。最初は一人、慣れれば二人、三人と増やし、それなりに強いヴィランを相手にします。それからマイナーヒーローを相手にしましょう」
「順次レベルアップか。良いよ。早くやろう」
最近では子供らしくゲームにハマっている転孤はそれに似たような訓練を提示され素直に受け入れる。良くある話だが彼の性格と合わさって現実とゲームも同じと考えているのかもしれなかった。だが、その瞳に籠る思いは彼女を惹きこむ程に強力だ。彼女は転孤がヴィランとして活躍する様子を思い浮かべながらチンピラを捕まえるために訓練場を後にするのだった。
この時期を境に、世間では様々な事が発生した。日本各地でチンピラと呼ばれる程度のヴィランが数多く姿を消し始めたのだ。そして、それと同時期に
本来であれば早すぎる登場。しかし、それは“ナイトメア”時崎狂三の登場と動きにより大幅に時間を短縮し、世界を恐怖で包み込んでいくことになるのだった。
「ふ、ふふ。そろそろ転孤君も完成する」
「私もそろそろ復帰する」
「後は転孤君の為に必要な外付け」
「新たな名と仲間たち」
「最高の仲間をそろえよう」
「最高の名前を与えよう」
「
「その華々しいデビュー場所を用意しよう!」
「世界よ! 見るがいい!」
「AFOですら霞んで見える巨悪」
「そのデビューを!」
Q遺伝子を変化させるってどんな感じ?
A転孤「全身の内側をまさぐられながら激痛とかゆみに襲われる感じ。痒いのに痛いからかけなくてでもほっとけなくてどうしようもなくて気づいたら気絶する」
流石に遺伝子変化は彼女でも難しかったので何度も肉体と精神を戻しながらトライ&エラーを転孤君相手に行いました。トラウマになっても仕方ないね!