連載に関しては、不定期更新となっています。
企画に関しては、乞うご期待。
その場所を、一言で言えば暗闇だった。
死んだ時の記憶。生前の記憶。死後の記憶。
順番はまるでバラバラだ。
だけど、そんな疑問は。
「&#$%○▼……? $%■#*……?」
聞こえた声に、俺の意識はゆっくりと覚醒させた。
周囲は暗く、俺自身の存在すら曖昧な場所。
そんな場所で、聞こえた声は、俺が、俺だと認識させるには十分過ぎた。
「キヒヒヒ」
そんな俺を嘲笑うように。
その声は怪しく笑う。
それが、笑い声だという事だけは、理解出来た。
「&#○▼$%■#*……」
そのまま、謎の声は、一方的だが、俺に話しかける。
だが、俺からしたら、その言葉はまるで理解出来なかった。
まぁ、先程まで、俺自身の存在すら曖昧だったのだから仕方ないだろう。
「■#&……?」
すると、そいつは俺の様子を見てか、何か流し込んできた。
その感覚は、この空間で気づく前。
神と名乗る奴から、俺に渡されたらたあの力と似たような感覚。
「……コレデ リカイ デキルカ?」
そう、俺に言葉を理解させた。
それには、驚きを隠せなかった。
「驚いたな、まさかこんな事が出来るとは」
「んっ、思ったよりも、喋れるな」
「そう言われてもな、というよりも、あんたは何者?まさか神様とか名乗らないよな」
「神だと?私はそんな奴と一緒にするな!まぁ良い、貴様の名前を聞こうか」
「名前か?そうだなぁ」
そう、俺は問いかけられ、少し悩んだ。
だが、それも一瞬。
「十牙楽浪だ」
「長いな、ならばお前の名前はトガだ、良いな」
「はっ?」
それの意味は一瞬分からなかった。
だが。
「まぁ別に良いが」
だが、その次の瞬間、俺の顔に一枚の覆面が被される。
「とりあえず、それで顔を隠せ。お前の顔は、私以外には見せたくないからな」
「いきなり、何を言っているんだ、こいつは」
意味は分からなかった。
だが、そうしている間にも、俺の顔は、その覆面を着せられた。
すると、身体には何かの紋章が刻み込まれてしまう。
見ると、上半身は裸で、下はズボンだけ。
どこの女神転生の主人公かと言いたくなる。
だが、それも束の間。
眼前に巨大な影が現れる。
「なんだ?」
「なるほど、初陣には丁度良いな」
それと共に俺は立ち上がると共に取り出したのは一つのドライバーを、腰に巻く。
『ジュウガドライバー』
腰に巻いたドライバーから鳴り響く音声。
その音声と共に、俺はもう一つ取り出したスタンプ。
10種類の生物が刻み込まれたジュウガバイスタンプを起動させる。
『ジュウガ!』
ジュウガバイスタンプは、その起動を宣言させながらも、ジュウガドライバーに俺は装填すると共に構える。
『レックス! メガロドン! イーグル! マンモス! プテラ! ライオン! ジャッカル! コング! カマキリ! ブラキオ!』
ジュウガドライバーから鳴り響く音声と共に俺の周囲から次々と現れるのは生物の幻影。
それらは名前と共に現れ、周囲に舞いながら、眼前にいる巨大な黒い蜥蜴を牽制する。
黒い蜥蜴もまた、それらに警戒している様子であり、それを睨みながらも俺は腕を十の字に交差させながら、その時を待つ。
「変身」
その宣言と共に、ジュウガスタンプを軽く横に倒す。
その瞬間。
『スクランブル!十種の遺伝子、強き志!爆ぜろ、吠えろ、超越せよ!仮面ライダージュウガ!Go Over…!』
一瞬、俺の身体は黒い闇が包み込む。だがそれも一瞬。
周囲にいた生物の幻影達は次々と俺に吸い込まれていくと、虹色の光を包み込みながらも金と銀のラインの入った鎧を身に纏う。
「おいっ、なんだそれは」
それを知らなかった謎の声は俺に問いかける。
その答えは。
「ジュウガ、仮面ライダージュウガ。十の牙と書いて、ジュウガ。以後、お見知りおきを」
そう言いながらも、俺は眼前にいる黒い蜥蜴に近づく。
不気味な雰囲気はあると感じていたが、その顔には舞踏会に出てくるような仮面を身に付け、普通の生き物では考えられないような存在だと一目で分かる。
だからこそ。
「心置きなく戦えそうだな」
軽い準備体操をしながらも黒い蜥蜴に近づくと、奴はその態度が気に入らなかったのか大声を出しながら、その腕をこちらに振り下ろす。
体格差を考えれば、受け止めるのは普通は無謀だろう。
だが。
「ゴリラの腕力とマンモスの重量があれば」
その一撃を俺は軽く受け止める。
蜥蜴はそれに驚いている様子ではあったが、すかさず俺はもう片方の手を構える。
「カマキリの切断能力とメガロドンの牙!」
そのまま手刀を繰り出すと同時にカマキリの鎌状の刃を展開させながら攻撃を加える。
だが相手もさるもので、それを両腕を使って防ぐ。
そうしていると、黒い蜥蜴は、その身体を丸くさせて、こちらに突っ込んで来る。
先程の攻撃で腕だけでは足りないと判断し、全身を使っての攻撃だろう。
だが、それに対して俺は既に避ける準備は既に出来ていた。
「よっと!!」
ジャッカルの器用な動きを活かして相手の攻撃を難無く避けた後に、今度はこちらから攻撃を仕掛ける。
それと共に胴体に向かって俺はブラキオの伸縮自在となった脚によって放った蹴りを黒い蜥蜴に放つ。
黒い蜥蜴は、そのまま地面に叩きつけられる。
それに叩きつけられた黒い蜥蜴に対して、俺は右腕にライオンの炎を灯すと同時に、左腕にはイーグルの風を纏わせる。
そして同時にその拳を叩きつける事で、炎と風を同時に喰らわせてダメージを与えた。
「炎に風。まさか、2種類を同時に操るとは」
「2種類だけじゃない、仮面ライダージュウガはリバイスが変身に使用した10種類の最強生物の力をその身に宿した戦士であり、身体に宿した生物の力を自在に操る事が出来る」
笑みを浮かべながら、そのまま構える。
「キヒヒッ!最高じゃないか!まさかそんな力を隠し持っていたとはな!」
「隠し持つも何も、さっき手に入れたばかりだからな。力は最強でも、俺自身はまだまだっと」
俺の言葉を聞いた奴は再び笑い出す。
「ならば、見せて貰おうか、このメタリカの元に!」
そうしていると、正反対に、巨大な黒い穴が見える。
「全く、どっちが悪者か分からないが」
俺はそのまま、ジュウガスタンプを軽く一回、横に倒す。
「こっちの方が、面白そうじゃねぇか!」『インパルスゲノムエッジ!』
それと共にティラノサウルスの頭部のエフェクトが噛みつくと共に蹴りを黒い蜥蜴に向けて放つ。
放たれた蹴りを、受け、蜥蜴は吹き飛ばされると同時に、爆発する。
「あっ」
その爆発を正面から受けてしまった為に、吹き飛ばされそうになる。
だが、穴から飛び出た手が、俺を掴む。
「全く、世話をかけるなぁ!」
そのまま、俺は穴の中に引き寄せられる。
だが、その時。
「なぁ!?」
ジュウガバイスタンプから、漏れ出た物。
それは、光。
そして、その光は、俺がジュウガに変身する時に共にいた幻影。
ティラノを除く、全ての動物。
それらが、離れていった。
「マジかよ!」
それが意味するのは、俺のジュウガの力が。