ある日♪森の中♪へんたいに♪であった♪
「ママァァァ!!」「・・・」
どうも、トガです。
現在、俺は突然、召喚したメタリカと名乗る魔女によって、このウルクの森にいるピラーと呼ばれる物を破壊しろという、命令を受けた。
俺自身は、あまり乗り気はなかったのだが、命令を聞かなければ、死よりも恐ろしい罰が待っている為、従うしかなかった。
『キヒャハハハハハ!!子供に見られて、すぐに逃げ出すとは最高だなぁ百騎兵!!』
「・・・泣かす」
そうして、俺が理不尽な目に遭っているのは、間違いなく、俺の耳元で笑っていやがるクソご主人様で間違いない。
「というよりも、なんだよ、ピラーって。なんか、あいつの性格上、絶対に破壊したら面倒な事になるだろう」
メタリカは、どうやら沼がない所には踏み入れないという。
だからこそ、俺がそのピラーという物を破壊すれば、沼が広がる。
これは、絶対に悪役であるのは間違いない。
「さて、どうしたものか」
そんなこれからの事を考えていると、行き着いた先。
そこには。
「・・・でかぁ!!」
『なんだ、あいつは、獣人か?怪しいな?』
「人というレベルじゃないだろ!!」
見つめた先に立っていたのは、俺よりも遙かに巨大な芋虫。
明らかに人間ではないその存在に対して、俺は思わず叫んでしまう。
「ん?誰だい?おやおや、これはまた変態だねぇ」
「そう言われても、言い逃れは出来ないけど」
芋虫からの言葉に対して、俺は何も言い返す事が出来なかった。
俺の、この格好を見ても、そう言われても、仕方ない。
「フヒッ。こんな所で何をしているんだい?と聞くのも野暮な話だね」
「お願いだから、勘違いだけはしないでください、マジで、俺は「どうせ、ピラー・オブ・テンペランスの魔力に惹かれて来たんだろう?分かるよ」えぇ」
俺はすぐに否定したかったが、当たってしまった。
もしかして、ピラー・オブ・テンペランスって、変態を引き寄せる代物なのか。
そうして、俺は頭を抱えていると。
「フヒヒ、いいだろう。せっかくだし、少しだけ見せてあげるよ」
「マジですか、旦那」
これは人は見かけによらないと考えた方が良いかもしれないな。
そうして、芋虫さんは俺を案内してくれた。
そこには。
「あのぉ、何もないんですけど」
「フヒッ、見えないかい?そりゃそうさ、ピラーには意思があり、守護者以外には見られないように隠れるのさ」
「・・・」
こいつは、どうやらただ、自慢したかっただけのようだ。
やっぱり、こいつ、性格は悪いようだ。
『守護者?初耳だな』
すると、メタリカもまた知らない事らしい。
「フヒッ、凄いだろう、あぁ、そこは踏まないでくれよぉ、繭があるのだから」
「あぁ、それはすいませ」
そう俺は謝ろうとした。
けれど、その繭の近くにあるのを見た。
そこにあったのは、人間の骨。
「っ」
なぜ、人間の骨が。
疑問に思っていると。
「いやぁ、君みたいな奴以外にもそうだけど、この辺には女の子がいただろ。あの子も良い栄養になると思うからなぁ」
「・・・そうか」
どうやら、人は見かけによらないという言葉は、少し撤回しておこう。
『ふん、何が立派だ。これだけ人を喰っていれば、無駄に大きくもなろうという物だ』
「・・・全くもって、その通りだ、メタリカ」
『あぁ、なんだ?』
「こいつをぶっ殺しても良いか』
その一言を告げた瞬間。
『キヒヒッ!良いだろう!百騎兵!その善人気取りの×&%$芋虫野郎を土に返してやりな』
「あぁ、分かった」
そうして、俺はジュウガドライバーを、腰に回す。
未だに不完全な力ではある。
だが、それでも、ティラノの力があれば、十分に戦える。
『レックス』
鳴り響く音声。
その音声と共に、俺はジュウガバイスタンプをジュウガドライバーに装填する。
そして。
「変身」『スクランブル!爆ぜろ、吠えろ、超越せよ!仮面ライダージュウガ!』
俺は、そのまま仮面ライダージュウガへと変身する。
見た目は、それ程の変化はない。
けれど、最初に変身した時よりも力は感じない。
幸いと言うべきか。
残っていた力が、レックスなのが良かった。
「さぁ、来いよ芋虫野郎、叩き潰してやるよ」
「あぁ、やってみろよ!変態がぁ!!」
俺の挑発に乗る形で、その身体を丸める。
それと共に、こちらに向かって、突撃してくる。
まるで巨大な車輪のように迫って来る攻撃。
それに対して、俺は地面を強く蹴り、その場を避ける。
芋虫野郎は、そのまま回転しながらも、俺を追跡していく。
「巨大な相手ってのは、厄介だな」
あの攻撃が、まともに当たればヤバい。
それは分かりきっている。
だけど、幸いと言うべきか。
奴は、ここを戦いの舞台に選んだ。
「お前は人を喰った。それはつまり、反対になっても問題ないよなぁ!」
そのまま、俺は、地面に手頃な武器があったので、それを見る。
「丁度良い武器があったからな、これでも喰らえ!」
俺は、その言葉と共に、その武器を蹴り飛ばした。
ボールのように、勢い良く飛ぶ。
真っ直ぐと跳んだそれは、そのまま芋虫野郎に当たる。
しかし、まるでダメージはない。
「おいおい、その程度で、勝てるのか!」
「そうかぁ?俺としては、大当たりだと思うぜぇ!」
そのまま、俺は再び、蹴る。
奴は見えてない様子で、そのまま回転しながら。
「あはははぁ!脆い脆い!そんな武器で、本当に何がやくに」
芋虫野郎は、そこで言葉が止まる。
理由は、簡単だ。
俺が蹴った武器の正体に、繭に目を見開いて、驚いたからだ。
「ぼっ僕の繭がぁ!」
そう、俺が蹴っていたのは、奴が丹精込めて、大事に育てていた繭。
それをボールのように蹴ったからだ。
『最高だよ!百騎兵!お前のやり方、最高だよぉ!』
「巫山戯るなぁ!僕の大事な繭を!」
「てめぇも、人の大事な人を奪ったんだ。自分だけが安全圏だと思ったら、大間違いだ!」
俺はそのまま繭を再び蹴った。
奴は、それを受け止める為に、身体を丸めずにその状態のままだった。
けれど。
「無防備過ぎるんだよ」『インパルスゲノムエッジ!』
その一言を告げると共に、俺は、奴の胴体に向かって、回し蹴りを放つ。
回し蹴りと共に、脚から放たれたティラノサウルスの幻影が重なる。
その結果、まるで芋虫野郎を食い千切られたように真っ二つに斬り裂かれる。
「がっがぁぁぁぁ!!」
そうして、芋虫野郎の絶叫と共に、戦いは決着がつく。