これ実質アルター能力だ!   作:ロッカー先輩

2 / 8

キャラを喋らせるのってすごい難しいですね


衝撃のファースト・ブリット

 

 

 ■

 

 

 通路を復元したように能力で布を作れるのではと思い能力を使ってみると、身体を覆えるほどの大きさの布ができたのでそれを外套のように纏う。人に会った時に素っ裸なんて嫌だからな。

 

 それと同時に身体の中から何かが無くなるような喪失感に襲われる。さっき瓦礫を消したときには興奮で気付かなかったみたいだったが、この力は身体のエネルギーを使うみたいだ。気をつけないとな。

 

 

「それにしてもこの通路どこまで続いてんだろうな・・・」

 

 

 そうして俺は廃墟の出口を探すために再び歩き出した。

 

 

 ■

 

 

 歩き続けること数十分。ようやく外へとつながる出口を見つけた。目覚めた場所から随分上に登ってきた気がする。きっと地下の深い場所だったのだろう。

 

 錆びついた扉を押し開けて外に出る。見渡す限り辺りに広がるのは廃ビルばかりで人の気配は感じられない。しかし、空高くから差す陽の光はここが地上であることを教えてくれる。

 

 

「ようやく外に出れたな」

 

 

 だがここで満足してはいられない。ここから人がいる場所まで移動しなければならない。廃墟からの脱出は始まりに過ぎないのだ。

 

 それにしても上空に浮かぶ輪っかのようなものは一体何なのだろうか。やはりここは俺が元いた場所とは違うどこかなんだろうな。

 

 歩きながらそんなことを考えていると前方から機械の駆動音のようなものが聞こえてくる。目視で確認できる限り十体ほどの人型の機械とその後ろにガトリング砲を両腕に携えたゴツい歩兵のようなものが一体。

 

 それらは俺を認識すると一斉に銃口を向け、砲撃を開始した。

 

 

 

 ■ side ??

 

 

 「どうやら対象を見つけられたようですね。」

 

 

 廃ビルの屋上に一人立つ黒いスーツに身を包んだ人物は砲撃を始めた集団を眺めながら一人喋る。黒い顔に光る右目そこから走る亀裂は顔全体に広がっており、一目で只人ではないと理解できる。

 

 

 「クックックッ・・・無名の司祭に連なる遺物の起動を確認してから急いで駆けつけた甲斐がありました。まさかこんなに早く発見できるとは・・・」

 

 

 砂漠で貴方が探しているものに関係するものだと言えば調査の為に一部隊を貸してくれたカイザー理事には感謝しないといけませんねぇ。

 

 このまま対象を確保出来るとは思いませんが、たとえ部隊が壊滅したとしてもデータを採ることができれば御の字です。彼もきっと喜んでくれるでしょう。

 

 

 「それにしてもまさか兵器ではなく人だったとは・・・彼女はこれから一体何を見せてくれるのでしょうか。実に楽しみですねぇ・・・」

 

 

 嬉しい誤算に男は興奮を抑えることができず、無意識のうちに口角が上がっていたことを自覚した。

 

 

 

 

 ■

 

 

 なんだあいつら!俺を見つけた途端いきなり発砲してきやがった!距離を離してもこっちを追いかけてきやがるし、狙いは確実に俺だ。

 

 銃弾なんて一発当たるだけでも動けなくなるのになんで一部隊で俺を狙ってやがるんだ。こんな奴らに追いかけ回される心当たりなんか無いぞクソッタレ!

 

 そうして逃げ回る内に銃弾が何発か貰ってしまった。なのに全然痛くない。身体を包む布は銃弾が当たって所々穴が空いてしまったが肝心の身体は一切の傷や出血が認められない。

 

 

 「怪力云々で薄々気づいていたけどもう俺人間やめちまったんだな」

 

 

 でもこれでもうあいつらから逃げ回る必要は無くなった。銃で撃たれても一切傷つかないのなら正面から突っ込んでも問題はない。

 

 踵を返してあいつらの方に向き直る。飛んでくる銃弾が身体に当たるがビクともしない。

 

 右腕を前に突き出し人差し指から中指、薬指、小指の順に折り曲げて最後に親指を曲げて拳を握る。イメージするのは自分が憧れたあの姿。

 

 

 「うおぉぉぉぉ!!!」

 

 

 掛け声とともに能力を行使する。自分に向かってくる銃弾、辺りの地面が虹色の輝きに包まれたと同時に消滅し、右腕が輝き始める。髪は逆立ち、右腕が三枚に卸されたかのように肩口まで割け、その腕を束ねるように輪が巻き付いてゆく。そこから腕は橙色の装甲に、拳は赤い装甲に包まれ、布の上から三枚の赤い羽が生え再構成が完了する。

 

 今ここにシェルブリット第一形態が完成した。

 

 

 「行くぞてめぇら!スクラップになる覚悟はできてんだろうな!」

 

 

 拳を地面に叩きつけその反動で宙を舞う。

 

 いままで追いかけていた対象の急な行動に兵士たちは虚を突かれる。

 

 

 「拳で地面を殴って飛び上がっただと!?」

 

 

 

 「ただそれだけだ!銃撃の手を緩めるな!」

 

 

 

 「もう遅ぇ!」

 

 

 右肩の三枚の羽のうち、一枚の羽が砕けると同時にエネルギーが発生する。そのエネルギーを推進力として爆発させ十数人程度で固まっていた兵士と巨大な歩兵の中心目掛けて突っ込んでいく。

 

 

 「喰らいやがれ!衝撃のファースト・ブリットォォォ!!!!」

 

 

 

 





これを書きたかったんだ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。