これ実質アルター能力だ!   作:ロッカー先輩

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 リオ実装おめでとう!今後もブルアカの更新が楽しみですね。

 あと少しの間だけど日間ランキング入ってて嬉しかったです。沢山の応援ありがとうございます。


激突

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 「さぁ始めようぜ!喧嘩だ喧嘩ぁ!」

 

 

 俺は拳を握り右腕を天に突き上げ能力を行使する。

 

 身体から発せられた虹色の光は周囲のAMAS数体を包み込み消滅させる。

 

 それと同時に髪は逆立ち、右腕は拳から肩にかけて三つに割け、それを一つに束ねるように生成された輪が何重にも腕に巻き付いていく。

 

 束ねられた右腕全体を覆うように黄色と橙色の装甲が展開されていき、拳の五指は赤い装甲を纏う。

 

 右肩甲骨付近には、赤色の三枚の羽が生成され、それを以て自身を覆っていた虹色の光が消え再構成が完了する。

 

 

  「私のAMASを取り込んで武装を生成したというの!?」

 

 

 眼の前で一瞬にして起こった出来事にリオは驚愕する。それと同時に自分がカメラ越しに見た能力の正体を理解する。

 

 (つまりあの力は物体を生み出す能力では無く、物体を別の物体へと再構成する能力!)

 

 (敵の武器を自身の兵力へと変質する能力・・・あの右腕の装甲以外にも何かを生成される前に決着をつけなければ!)

 

 意識を眼の前の敵へと向け直し、AMAS達に指示を出す。再び取り込まれないよう距離をとり、包囲を崩さぬまま火器による集中砲火を叩き込む。

 

 

 AMASの包囲の中で、カズハは次に取るべき行動を脳内で模索する。

 

(地上の奴らよりも空中の奴らが厄介だな。お前らから先に潰させてもらうぜ)

 

 「オラァ!」

 

 

 全方位から迫りくる銃撃に対して右腕で地面を殴り、空中へと移動することによって回避行動を取る。

 

 その勢いを利用して眼前そびえ立つ廃ビルの壁目掛けて飛んでいく。激突しそうになる寸前に壁を殴りつけ、その反動で宙を舞い空中に浮かぶAMAS達に突っ込んでいく。

 

 対するAMASも負けじと銃撃してくるがカズハはそんなのお構い無しに突っ込んでゆく。

 

 そのまま一機のAMASを右腕で掴み別の廃ビルの壁へ叩きつける。壁にめり込み変形し、機能を停止するAMASを横目に壁を蹴って地面へと飛び移る。

 

 

 「邪魔だ!」

 

 

 弾幕を突っ切りながら地上のAMASを殴り倒しながら反動で再び空中へと飛び上がる。

 

 さっきのように再びビルの壁を殴りつけAMASを掴み取ろうと手を伸ばすが、その手は虚しくも空を切る。

 

 

 「何ッ!?」

 

 「そう何度も同じ方法が通用すると思わないことね」

 

 

 そう簡単に喰らってはくれないか・・・だったらこれはどうだ?

 

 空中で身を捻り地面の奴らに目を向ける。左手を突き出し、右腕を引いて、殴るための構えを取る。

 

 

 「衝撃のぉ・・・ファーストブリット!!!」

 

 

 掛け声とともに右肩の羽が一枚砕け、右腕の装甲が展開される。発生したエネルギーを推進力として地面のAMAS達へ向かって弾丸のように突き進む。

 

 

 「ッ!?今すぐ退避を!」

 

 「させるかよぉ!」

 

 

 リオの指示が届く前にカズハの一撃が地面を穿つ。

 

 加速した状態で繰り出された右拳がアスファルトに突き刺さり衝撃を与える。その中心で炸裂したエネルギーは大地を裂き、旋風を生み出す。それに伴って凄まじい勢いで粉塵が巻き起こり、AMAS達を吹き飛ばす。

 

 離れた場所にいたはずのリオにもその余波は届いており、嫌でもその力を理解させられる。

 

 

 「なんて威力なの・・・」

 

 (背中の羽を消費して生み出したエネルギーを利用した拳による一撃。密集してたとはいえたった一撃で地上部隊の半数がやられるなんて・・・)

 

 (彼女を確実に倒すためにとにかく今はデータを集めなければ)

 

 リオは即座に残ったAMAS達に自己修復の命令を出し、巻き上げられた粉塵の中から出てきたカズハを睨みつける。

 

 

 

 

 俺の拳で巻き上がった粉塵の中から出てくると離れた場所からあいつ(リオ)が此方を睨んでくるのが見えた。

 

 

 「聞こえてんだろ生徒会長サンよぉ!アンタが売ってきた喧嘩、まさかこの程度で終わりだなんて言わないよなぁ!」

 

 

 俺は挑発するようにリオに向かって大声で叫ぶ。だがしかし、対するリオはそれに応えることなく端末を素早く操作する。

 

 

 「来なさい!アバンギャルド君!」

 

 

 リオの声とともに空中から巨大なロボットが現れる。どうやら四機のドローンによって空輸されてきたらしく、ズシンと大きな音を立てながら、大地へと降り立った。

 

 その姿は存在感のある奇妙な顔に盾やバズーカ、ガトリングなどの様々な武装を携えた四本の腕、そして戦車のような下半身と脚部の無限軌道。

 

 名は体を表すというのであろうか、端的に言ってとても奇妙で前衛的(アバンギャルド)な姿であった。

 

 

 「名前はともかく面白そうな奴が出てきたじゃねぇか!」

 

 「変な名前ではないわ・・・」

 

 

 一応あいつ(リオ)にもアバンギャルド君が変な名前って自覚はあるのか・・・

 

 アバンギャルド君・・・見た感じ腕の武装以外に目ぼしい物は無さそうだな。だがさっきの奴らよりもヤバそうな武装が積んであるのは間違いねぇ。取り逃がした奴らは無視して速攻でコイツを叩く!

 

 俺はアバンギャルド君に向かって右腕を突き出しながら一直線に駆け抜けていく。

 

 

 「すぐスクラップにしてやるよ!撃滅のぉ・・・セカンドブリットォォォ!!!」

 

 

 俺の背中にある二枚目の羽が砕け、その勢いのまま推進力にアバンギャルド君に突き進む。その距離は目に見えて縮まってゆくのがわかる。

 

 それに対し、アバンギャルド君は三本の腕に持つバズーカ砲、ガトリング、アサルトライフルで高密度の弾幕を形成する。

 

 

 「うおおぉぉぉ!!!」

 

 

 アレを避ければその分勢いが死ぬ。最悪ヤツに触れることすらできない。だったらやることは一つだ。最短で弾幕を突っ切って当てる!

 

 

 「臆せず突っ込んでくる!?なんて愚かなの・・・」

 

 「愚かで結構!」

 

 

 爆発や弾丸の雨を突き抜けてアバンギャルド君の土手っ腹を殴りつけようとする。しかし、度重なる被弾によって勢いの減衰した一撃は右腕の盾に防がれる。

 

 しかし、加速を失ったとしても流石シェルブリット。その一撃は盾の中心を穿ち陥没させるに至る。

 

 

 「まだだ!まだこんなもんじゃねぇ!」

 

 

 俺はその場でジャンプする。そこからスケート選手のように一回転しながら勢いを乗せ盾を殴る。

 

 繰り出された二度の打撃は盾は完全に貫き、盾を持っていた右手さえも変形させる。

 

 だが、その大きな隙を見逃すリオでは無く、アバンギャルド君に命令を飛ばす。

 

 

 「がら空きよ!喰らいなさい」

 

 

 自身の右腕と引き換えにアバンギャルド君は目の前にいる創造主の敵に全火力を叩き込む。

 

 

 「そりゃそう来るよなぁ!」

 

 

 俺は咄嗟にそこから飛び退き着地。右腕で地面を殴って空中へ逃げようとする。だが、放たれた弾丸はそれ以上の速度で俺に襲いかかってくる。

 

 

 「ぐわあああッ!!」

 

 

 辛うじて両腕でガードできたものの、凄まじい量の弾幕に晒され、バズーカの爆風を受け俺は後方に大きく吹き飛ばされる。

 

 盛大に吹き飛ばされ、地面にぶつかる前に右腕を叩きつけ着地する。

 

 

 「あの攻撃を受けてその程度のダメージ。なんてしぶといの」

 

 「そうでもないさ、今のは効いたぜ・・・」

 

 

 ここまで被弾したのは目覚めてから初めてだ。ある程度銃弾を浴びても致命傷にならないからって無茶し過ぎたな。

 

 乱れた呼吸を整えながら拳を構えアバンギャルド君に向き直る。

 

 盾は壊した、あとは一発アイツの機体(からだ)に叩き込むだけだ。

 

 だが、あいつ(リオ)も馬鹿じゃない。同じ手は絶対通用しない。だったらどうする?最初から弾幕を張られたら迂闊に近づけない。シェルブリットも残り一発だけだ。確実に一撃を叩き込める瞬間を考えろ・・・考えるんだ!

 

 

 

 そうか!思いついたぜ、お前の攻略法を!

 

 

 俺は再びアバンギャルド君に向かって真っ直ぐ走って距離を詰めていく。

 

 

 「さっきと同じ馬鹿の一つ覚え・・・無駄よ」

 

 

 先程と同じようにアバンギャルド君は弾幕を形成する。俺はそこに突っ込まずギリギリで左に避ける。

 

 アバンギャルド君は当然俺の動きに合わせながら俺を攻撃してくる。

 

 対する俺はアバンギャルド君を中心に円を描くように回りながら少しづつ距離を縮めていく。

 

 しかしあちらも距離を詰められないように一定の距離を保ちながらこちらに砲撃を続ける。

 

 多少の被弾は覚悟して、少しでも距離を縮めろ。あっちが距離を取るのならこっちはそれ以上に距離を詰めろ!

 

 

 (さっきと違って距離を詰めようとするだけで突っ込みながら攻撃をしてこない。無駄に体力を浪費するだけなのに一体何を狙っているの・・・)

 

 

 永遠に続くと思われるような繰り返しの中、突如アバンギャルド君の砲撃が一斉に止む。

 

 

 「まさか、全ての武装のリロードが重なる瞬間を狙ったの!?」

 

 

 「あぁそうさ!この瞬間を待ってたのさ!」

 

 

 一瞬だが距離を詰めるには十分!近づいてぶん殴れ!

 

 すぐさま武装のリロードを終え、こちらへの砲撃が再開する。

 

 俺は限界まで姿勢を低くしスライディングしながら砲撃を避けアバンギャルド君の懐に潜り込む。

 

 

 「これで終わりだ!喰らえ!」

 

 

 地面から起き上がりながら放たれた拳は勢いよくアバンギャルド君の体を貫く。

 

 暫くして頭部の光が消え、アバンギャルド君はその機能を停止する。それを確認した俺は、その場から飛び立ちリオの方を向く。

 

 

 「まさか、こんなに無茶苦茶な方法でアバンギャルド君を攻略するなんて・・・ここで確実に仕留めるためにはアビ・エシュフを出すしかないようね」

 

 「来なさい・・・トキ」

 

 

 その声とともにリオの隣に一人の少女が現れたのだった。

 

 

 

 

 

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