WHITE ALBUM2〜幻想は雪に覆われて〜 作:ソナ刹那
---クールな
♫WINTER VACATION
「準備出来たよ〜」
姐御の声が聞こえる。
絶賛うちのヒロイン2人がお着替え中だ。
「い、いや待て!」
「冬馬さん、すっご〜い…」
……すっげぇ入りたい。
「んじゃ入るぞ?」
「嫌でも入る!」
「こっちの意見を尊重しろ!」
そして音楽室の中に入ると目の前には、白と黒の天使が2人。
「うわぁ……」
「♪」
「こりゃあまた……」
「…………」
「…ど、どうかな?」
恥ずかしがりながら、聞いてくる歌姫。
「………」
「………」
「どうしてお前らはすぐに「綺麗だ」とか「サイコー!」とか、「マジパネェ!!」とか出てこないんだよ?」
「あんたの台詞のチョイスもどうかと思うけど」
「………」
「………」
俺と委員長はただ硬直していた。目の前に広がる光景、それは言葉で言い表すにはあまりにも失礼で、何にも言い難い世界の至高の美がそこにあった。
「おい、変態部長。なんでこんな衣装を着なきゃならない?」
「衣装合わせをしたリハーサルの日に欠席してたから、こっちで決めさせていただきました」
「冬馬さんにはやっぱり黒かなぁって」
「小木曽が選んだのか!?」
「ついでに言うと、そこで固まって口パクパクしているドラマーもね」
何か言っている。
「お前らのセンスか!?……お前もいつまで固まってる、南条……!」」
「けどセレクトに間違いはないと思うよ?見事に様になってるし」
「どちらにしろ、こういう服しかないよ?わたしのと交換する?」
「余計嫌だ。やっぱり制服で……」
「それは駄目だ!!!」
「っ!……いきなり大声出すな南条」
お嬢の声を遮ってストップをかける。
「その衣装を止めるなど、この俺は絶対に認めないっ!!」
「テンションが違いすぎるだろ」
「神の産物か?世界の財宝か?目の前に在する白と黒の天使は、間違いなく今全世界の誰よりも美しい!!」
「お前キャラ変わりすぎだろ」
「その衣を脱ぎ捨てるというのか?愚の骨頂以外の何物でもない!!まさに人生を棒に振るほどのmistake !!」
「お、桜太くん……?」
「気持ち悪いと見下すか?熱すぎると馬鹿にするか?あぁ、好きにすればいいであろう。嘲笑うなり冒瀆するなり、貴様らの思うがままに口にするがいい」
「この桜太みたいな人だれーーーー?」
「だが、それでもこれだけは言わせていただく」
2人を見つめて、思うがままに伝える。
「2人とも綺麗だ。言葉で言い表せないほどに」
「っ……!!」
「〜〜〜〜っ!!」
自分の語彙力の無さに腹ただしくなる。
「……と、桜太は絶賛なので。衣装は決定な?」
「委員長」
「……なんだ?」
「……思うがままに叫べ!お前の思っている想いをそのまま!!」
「……いいのか?」
「いいんだよ。今はお咎めない。ありの〜ままの〜だ」
「……分かった」
「この2人のテンションが明らかにズレてるんだけど……?」
「依緒、男ってそういうもんだ」
委員長が胸に手を当てて、深呼吸をする。
「……凄ぇぇぇぇっ!!マジパネェハンパねぇ!!2人とも似合い過ぎだぁバッカやろーー!!なんだここは
「………」
「は、ははは……」
「2人とも反応に困るのは、よく分かるけど受け止めてあげて」
少しばかり熱かったか?
「まぁこんなに高評価なんで決定で」
「ふ、不公平だろ!男子は制服で、あたしたちはこんな恥ずかしい格好だと!?」
「いいじゃない冬馬さん、どうせ恥ずかしいことするんだから、そんなに変わらないよぉ」
「絶対に変わる!少なくともあたしの今までとこれからは!」
「お嬢は周りの目なんか気にしてねぇだろ。でも、確かに変わるな、一気に注目されるな」
「はっ!?」
何を言っている、みたいな顔をしている。
「だろうな」
「特に、冬馬のことを何も知らない下級生とかな」
「2人がめっちゃ注目されるってことは、春希がルックス的に邪魔だよなぁ」
「分かってるけど、あえて言う必要無いよなそれ。……だよな、桜太はともかくとして」
「はっ?なんで俺はともかくなんだよ?」
さりげなく外される桜太くん。この2人に勝てねぇよ?
「桜太知らないの?桜太って結構女子人気あるんだよ?」
「姐御マジで?」
「うん。わたしもよく聞くよ、桜太くんのこと。クラスの女子たちと喋っていると、よく聞かれるんだぁ。……しつこいくらいに」
「確かに、桜太ってモテるよな」
「そうそう、俺がナンパしてるってのに、話はいっつも桜太のことばかり。確かに俺友人だけど」
「ナンパしてんじゃねーよ……というか、俺初耳だわ」
何?俺モテ期?
「というわけで邪魔なのは春希だけ」
「お前だけには言われたくないわ武也」
「俺だってキツいわ。美女2人と比べないでくれ」
「……さらっとそういうこと言うな」
「照れちゃって〜素直じゃないな〜」
「……やっぱり小木曽は苦手だ」
現在1時、午後の。出番まで二時間、俺たちの。
いろんな意味で楽しみになってきた。
随分久しぶりです。お待たせしました。急いで書いたので少なめでした。そしてキャラ崩壊。
前書きは『バクマン。』から。あっちは悪魔ですけど。
さて、一週間ちょっと前にバレンタインデー、いやそれよりも大事な日。
雪菜誕生日おめでとーーーーー!!!
というわけで、これからもよろしくお願いします。