転生した現代人に異世界は辛すぎた   作:抹茶好きの紅茶

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こってこての異世界モノ書きたくて書いた駄作です。
続くかは知りません


異世界は臭い

 ドーモ、皆=サン エイリル アタデアです

 ことテンプレ転生者です。

 

 ……え?これ以上の説明居る?異世界転生ものとか、この世にもう何千何万作品もあるんだから、そんなありきたりな……

 え?必要?……しょうがないにゃあ

 

 説明しよう!(豹変)

 私は元々、陰キャオタクぼっちの、これまたよくあるテンプレートのような人間だった。因みにどうやって死んだのかは……

 

 記憶にございません!

 

 まて、まあ待て、待って欲しい、だからそこのボタンで評価1にするのは止めようZE?

 鼻☆塩☆塩

 本当に覚えてないのだから、しょうがないじゃないか

 

 え?死んだ記憶がない癖に、何故転生と言い張るのかだって?

 ハッハッハ、そりゃあ気がついたら赤ちゃんだったからね!

 産まれたてで、へその緒が繋がったまま、羊水まみれの状態

 しかも何故か馬車の中だった、スッゴい揺れてた(小並感)

 

 思い返せば、前世で様々な異世界転生系作品を見てきた私だが、百聞は一見に如かず、百見は一触にしかずと言うように、体験して様々な事に気づかされた

 例えば、多くの転生作品で産まれた直後に泣かずに戸惑っている転生者が居るのだが、私は思わず尊敬してしまった

 

 なんたって、私は耐えきれず泣いてしまったからね。臭かったからか、ストレスの性か、はたまた悪臭の性なのか(実際は肺呼吸に変わったからだと思われるが)

 

 私の中で、異世界=臭い の方程式が未だに頭の片隅にあるのは、恐らくこの時の記憶が鮮明に焼きついているからなんだろう

 なんだったら道端に■■■とか■■とか■■■■とか普通にあるし、臭い云々よりも治安が終わってる

 

 全く、10歳になるまで匂いは感じ難いんじゃ無かったのか?

 あーいや、お腹の中で嗅覚自体は完成するんだったか?そこら辺詳しく調べたことは無いのでうろ覚えなのだが……

 

 まあいいか、全く思い返してみても、本当に散々だったな転生直後……

 

 そも、赤ん坊を汚く臭い、不安定で揺れている馬車の中で産むのは如何なモノか、衛生って概念は無いのか

 ……うん、無いだろうね

 転生する前の世界でさえ大体西暦1800年代にようやっと重要視されるようになったのだから

 といっても、勇者が手洗いとか換気とかを広めたお陰で多少は改善されているのだろうが

 

 今更だが、赤ん坊を森の中に捨てるなよ、と私は声を大にして言いたい、つーか言わせろ、我、捨てられた張本人ぞ

 育児放棄はんたーい!遺棄罪で訴えてやろうかぁー!

 

 そう、なんと産まれた直後、放置ですよ放置、森の中に赤ん坊を!

 

 捨てられる前に、争っていたのか、凄い大きな声は聞こえていたが、日本語でも英語でも無かったので、何を言っていたのかはサッパリだった

 残念なことに、不思議パワーで言葉通じるぜーヤッター的な事は無かったのだ

 

 その後、恐らく私を産み落とした女性と思われる人がへその緒を無理矢理ちぎった、と思う。

 生まれたてでほぼ状況を見ることが出来なかったので、なんとも言えないのだが……

 これだけは言える、超グロかった。

 ボヤけまくってあんま見えなかった分、余計に

 幸いなことに、後遺症等は残らなかったのだが、今思い返すとゾッとしてしまう。

 

 ……とまあ、そんなこんなで私は森に捨てられた。

 

 あの時は、転生したてで混乱してるわ、獣の声も聞こえるわで本当に焦った。

 その後、拾われなかったらと思うと背筋が凍るね、いやマジで

 

 幸運な事に、捨てられてから大体1日経った頃、心優しい方に拾われたのだ。

 だがまあ、その拾ってくれた人は面倒見てくれず、孤児院送りにされたのだが……

 そういえば、孤児院なんてよくあったな、教会に併設されているとかじゃない孤児院なんて、転生前の世界でさえ、これまた1800年代にようやっと出来たというのに

 

 と、色々とガバガバ異世界なのか、とも思ったら違ったんだよな

 大体5歳になった頃に聞いたのだが、なんと、元々は異世界から召喚された勇者が作ったと言うのだ

 

 冒険者や、ギルドといった概念や施設、異世界でもお約束とも言える物は全て、その勇者が既に浸透させていたのだ。

 

 凄い(小並感2回目)

 

 まあ、そんなこんなで孤児院に預けられたが、その時は私とマザーの二人しか居なかったんだよな、あれがもう12年も前かぁ

 

 振り返ってみれば、マザーには本当にお世話になった。

 

 マザーは、私が入っていた孤児院で働いていた壮齢の女性の通称だ。

 今世の私の親のような存在で、本当に色々な事を教わった。

 エイリルという名前だって、彼女につけて貰っていたし、ここまで生きてこれたのも彼女のおかげなのだ。

 

 ああ、懐かしい、マザーと顔を会わせなくなって、そんなに時間経ってないんだけどな

 

 まあ、現実逃避で昔を思い出していたが、そろそろ現実から目を背けず、受けとめなければならない

 

 私、エイリル アタデア 12歳

 

 義妹 シクリィ アタデアと共に

 12年間過ごしていた村を追い出されました

 

 

 


 

 とある孤児院の中、壮年の女性に向かって、ターコイズブルー色の髪を生やした小さな子供が、本のとあるページを指差しながら、拙い口調で話しかけていた

 

「ねぇねぇ、まざー」

「あら、どうしたの?エイリル」

「このもじおしえてー」

 

 どーも、エイリル4歳

 絶賛、異世界文字に苦戦中です。

 

 いや、まって、MATTE!待って欲しい!

 前世含めて精神年齢■■歳が恥ずかしくないんですかとかあるかもだけど!

 しょうがないじゃん!私、日本人だったのだもの!

 

 とまあ、お察しの通り、残念ながら日本語か英語かで言えば、英語の方が形態が似ている文字だ

 というか、日本語が世界的に見ても面倒ゲフンゲフン、珍しい形態なのだが……

 まあ、脱線も程々にして話を戻すが、今、マザーに見せたこれは、紙で出来た本である。

 異世界モノでのお約束では、紙は高いのが定石というものなのだが、この世界ではそういうわけでは無いらしい。

 それとなく、紙で出来た物は高くないのかと聞いたのだが、返答としては、勇者様が来る前までは高かったそうだが、最近では雷魔法使いさんがよく小遣い稼ぎとして作っているから安くなっているのだとか

 

 エ、ナニソレハ

 

 もっと詳しく聞いてみても、マザー自身よく分からないと言われた……というか何故に雷魔法使いさん?

 

 ……あれ?今スルーしてたけど魔法使いって言った!?

「まざー!まざー!まほうつかいさんってなに!?」

「あー、魔法使いさんはね、マナを使って、自然様の現象を起こすことが出来る人達よ」

 

 マナ、恐らく魔力だのMPだのの部類だろうが、憶測だけで物をいうのは危ない、というか転生してファンタジー単語に初めて触れたのだ、聞きたいことが山程ある。

 

「まな?」

「マナは……なんていったら良いのかしら、身体の中や、いたるところに存在している不思議なモノ……かしらね」

 

 おお!かなりファンタジーだよコレ!

 マナ……!!そいつは素敵だ、大好きだ!

 

「ねー!それわたしもつかえるー!?」

「……そうねぇ、もう少し大人になったら、使えるか分かるわよ」

「……んー、わかった……」

 

 ソンナァ……イマハ"……ヅガエナイ?……ウソダ……ウソダドンドコドーン!●| ̄|_

 

 グゥ、気持ちはまるで、楽しみにしていた遊園地で身長制限引っ掛かってしまったような……

 ん"っん!ま、まあ大人にならないと分からないのならば、うん、仕方がない、シカタガナイ、時間は有限だ、出来ることをしよう。

 あ、そういえばさっき気になることを言っていたな

 

「まざー、いかづちまほうつかいさんっていってたけど、まほうつかいさんは、ほかにどんなまほうつかいさんがいるの?」

「えーとね、確か雷魔法使いさん以外にはね、水魔法使いさん、炎魔法使いさん、風魔法使いさん、土魔法使いさん、珍しいけど、呪術使いさんや、闇魔法使いさん、光魔法使いさんもいるって聞くわね」

「へー、ねぇまざー、しぜんげんしょうをつかうっていってたけど、かぜさんとほのおさんはいっしょにつかえないの?」

「その属性の才能があれば使えるわよ。

 でも、色々使うより、一つに絞って使う方が強いって言われてるわね。

 それに、属性の才能が無くても、決して弱いって訳じゃないから、よーく覚えておくのよ」

 

 はぇー、成る程ねぇ、完全に理解した(してない)

 ん?そういえば、何か忘れてるような……あ、そうそう

 

「んー、わかったー……あ、まざー、ここのもじは、なんていういみなの?」

「ここはね……あら……ごめんなさいね、この文字はエイリルにはまだ早いから教えられないわ」

「えー……」

 

 どんなことが書いてあったんだ?文脈的になんか教育に悪い言葉っぽいことは分かるが……

 それにしても、考えないようにしても、引きずるものだ、魔法……マホウ……マホウ……

 

 ま、まあ良いけどね、精神年齢は大人ですから!

 が、しかしまあ、精神は成熟していても、体は正直なようで、自分でも分かるほど不満そうにしていた

 すると、マザーは困ったような顔をしながら、ゴソゴソと近くにあった鞄の中身を漁っていた

 

「……しょうがないわね、ちょっと早いけど、はい、プレゼント。エイリルがここに来てから、もうそろそろ4年経つからね、貴方はよく色々な事を知りたがるし、文字のお勉強も頑張っているから、丁度いいと思ってたの」

 

 マザーはそう言いながら、紙で出来た白紙の本と、鳥の羽、そして掌より少し大きな黒いビンを渡された。

 ハッ!これは……間違いない!ノートと羽ペン!そしてインク!?

 そうか!この前買い物に連れていってもらった時に見ていたのを……!マザー……!

 

「ッわぁーい!まざー!ありあとー!」

 

 不味い、大人びた私が、転生して初めて頬を緩めて子供のように振る舞ってしまっている、だが、これはしょうがない、しょうがないのだ!

 

「フフ、どういたしまして。これでお勉強頑張るのよ」

「うん!わたしがんばる!」

 

 まあ、そんなこんなで文字を覚えたり、走って体力をつけたり、そこら辺で拾った木の棒を振り回したり、意味があるか分からないが、座禅組んでみたり……はい、修行フェーズですね

 

 ……しょ、しょうがないジャマイカ!剣と魔法のファンタジー世界だよ!?

 冒険者ギルドもあるんだよ!夢の世界だよ!特訓せずして何が転生者か!

 

 いつかは、波乱万丈な冒険に出て、一攫千金を狙いたい!

 なんならチヤホヤされたい!俺TUEEEEしたい!強欲でなくて何が転生者か!

 

 

 

 

 

 

 ……まあ、そんな夢も2年後、6歳になる頃には考えている余裕が無くなるんですけどねお客さん。

 

 

 

 

 

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