地獄ペルソナ~地獄でバトルロイヤルする8人のペルソナ使いたち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第1章:地獄にようこそ
第1話 プロローグ


「死ね偽善者!」

 

 ドンッ

 

 朝の通学時間。

 

 俺……斎藤(さいとう)正史(まさふみ)はいきなり、後ろから突き飛ばされた。

 駅のホームで、次の電車を待っているときに。

 

 この駅では急行の電車が止まらないので、減速しないで通り過ぎていくのだが。

 ……そろそろ来る。危ないな。

 

 そう思った俺は、一歩後ろに下がろうとしたんだけど。

 

 その前に、後ろから突き飛ばされた。

 

 俺の身体は、ホームから線路の中に投げ出されていく。

 その際に、どういうわけか俺の身体が錐揉み状態で回転し。

 

 俺を突き飛ばしたヤツの顔を確認することが出来た。

 

 ……蟲山。

 

 俺の小学校時代、クラスでいじめをしていたグループのリーダーだった男だ。

 

 俺の小学校6年のときのクラスに、学校の問題児であるコイツがいて。

 クラスの気の弱い男子をいじめはじめたんだ。

 毎日殴ったり。悪口を言ったり。

 泣かすのが楽しいとか言ってたな。

 

 俺は腹が立ったので、その子を庇った。

 

 すると、お決まりで。

 ターゲットが俺に移ったんだ。

 

 俺は別にそれが苦しいとかは無かったが、ムカムカしていた。

 悪党が幅を利かせている事態に。

 

 なので……コイツの周囲に居る人間を1人、1人。

 勇気をもってアイツを切れと説得した。

 

 そして6年が終わるころに。

 

 俺はこいつを孤立させたんだ。

 

 そして中学に上がったあと。

 ……コイツの罪を周囲に暴露した。

 当然、6年終盤の惨めな結末込みで。

 

 ……その後はお察し。

 コイツの周囲から人が去り、コイツは俺を逆恨み。

 

 ある日俺にタイマンしろとかほざいて来たので。

 その事実を公表。

 

 結果、教師間での申し送り事項で「暴力的で問題ある生徒」というレッテルが貼られたんだろうな。

 

 こいつ、高校は底辺校にしか行けなかったようだ。

 

 ……その後、コイツの親の職場を調べて、そこに息子の馬鹿さ加減が伝わるように画策。

 そしたら笑えることに、コイツの家が崩壊したらしい。

 

 悪党の末路だ。

 

 笑うしか無いよな。

 名誉棄損にならないように、意図的にやったと思われない工夫に神経を使ったからさ。

 達成感が半端なかったね。

 

 で、それきり興味を無くして忘れていたんだけどさ。

 

 ……全く反省しないで逆恨みを続けていたのか。

 

 クズがっ……!

 

 ああ、急行の電車が近づいてくる。

 

 運転手が俺を見て、恐怖している。焦ってる。

 人を撥ねたく無い、っていう。

 

 ……俺は申し訳ないと思うと同時に。

 こんなクズをのさばらせているこの世の在り方に怒りを覚えた。

 

 すぐ傍に、ピカピカに磨かれている電車のボディが近づいてくる。

 

 そこに俺の顔が映っていた。

 

 適当な長さの髪に

 

 そしてつり目。

 まなじりが深いっていうのかね?

 鳳眼って言うらしいな。

 

 ……そんな俺の顔は怒りで歪んでいた。

 当然だ。

 

 ゴキブリが、身の程知らずにも正義の裁きを逆恨みし、俺の命を取ったのだから。

 許せない。

 

 こんなの間違ってる!

 

 グシャッ。




主人公、ちょっとおかしい奴です。
善良な人間では無い。
完全な悪でも無いですが。

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